あらすじ タロウも一緒に戦うことになった。
この地球に宇宙人が密かに暮らしている事は余り知られていない…
【10月5日 火曜日 18:15 イルマ邸 ツバサside】
最近怪獣の出現率が多くなってきたのでローテーションを作る事を決めた僕等はイルマ邸で話し合っていた。
ツバサ「と、言う訳でジャンケンで勝った順にしましょう。」
ユウト「賛成です。」
ヒロキ「同じく。」
コウタロウ「うん。それで決めよう。」
アムイ「こういうのジャンケンで決めていいのかなぁ?」
マホロバ「さぁ?」
ジャンケンをしようとしたその瞬間、インターホンが鳴った。
イルマ「誰か出て〜。」
マホロバ「私が出る。」
ツバサ「誰ですかね?」
ヒロキ「宅配便じゃない?」
マホロバ「みんな、ちょっと来てくれ。全員に紹介しておきたい。」
直ぐに戻ってきた。紹介したい人?
マホロバについて行った玄関。そこに居たのは別の部屋から出迎えていたソウイチロウさんととある家族。
?「あ、イルマさんも。お久しぶりです、キョウです。」
イルマ「ニシナさん、エレナさん、ご無沙汰しております。」
エレナ「いえ、こちらこそ。ご無沙汰しております。」
最初に喋った男性がニシナ キョウと言うらしい。その隣でずっとニコニコしているのがエレナさん。その後ろにもう1人、娘さんだろうか?とてつもない美人だ。
?「っ!?何でマドカがここに居んだよ!」
ツバサ「何で僕の名前を?」
マホロバ「彼女はニシナ カレン。聞いた事ある筈だ。」
ニシナ カレン…その名前と共に噂を聞いた事がある。隣町のレディースの総長。なのだが、その肩書きには相応しくないほどの美貌の持ち主で銀髪にエメラルドグリーンの眼、そして誰もが目を引くダイナマイトボディ。噂通りの姿の美少女だ。
カレン「ジロジロ見んな。」
ツバサ「す、すいません。ニシナさん。」
本人らしい。ウルトラ怪獣擬人化計画の2代目メフィラス星人にとても良く似ている。
カレン「ニシナじゃ誰か分かんねぇだろ。カレンでいい。んで、何でマドカがここに居んだよ。」
ツバサ「え、あ、それは…」
マホロバ「ウルトラマンだからよ。後、私の幼馴染みでもあるし。」
そんなナチュラルにバラす?
ニシナ「君が…?あの黒いティガかな?」
ツバサ「え、はい、そう…です…。」
ニシナ「ティガってマホじゃなかったのかよ。」
イルマ「それについても説明するから先ずは上がって。」
リビングに移動した僕にニシナさんから衝撃の事実が明かされた。
ツバサ「えっ!?キョウさん宇宙人なんですか!?」
ニシナ「ああ、この姿を見てもらった方が早いだろう。」
そう言って人間体を解いた姿は
ツバサ「…メフィラス星人、です、よね?」
2代目寄りの姿をしたメフィラス星人だった。
ニシナ「ああ、正真正銘私はメフィラス星人だ。よく知っているね。」
ツバサ「ええまぁ、アハハ…。え、じゃあエレナさんも?」
エレナ「私はれっきとした人間よ。カレンはメフィラス星人と人間のハーフね。」
情報量が多すぎる。
話を聞いてみると、メフィラス星人キョウさんは元々地球征服の為に来たらしい。先ずはこの地球の情報収集の為ニシナ キョウという地球人として暮らしていたら夕焼けの美しさや人間の心の温かさを知ってしまい、地球征服を勝手に辞め、地球人として生きていくことを決意。1967年2月26日にこの星に降り立って以来約50年以上この地球で暮らしているのだそう。エレナさんとの出会いは怪獣に襲われそうになっていたところをキョウさんが助けた事で交流が始まったらしい。
今日はたまたま近くを通りかかったので挨拶に来ただけらしい。お茶して直ぐに帰って行った。
因みに戦うローテーションの順番は僕、ヒロキ、ユウト、コウタロウさんの順番だった。
【カレンside】
ツバサ、全然変わってなかった。アタシはすぐ気付いたんだがな。小さい時に引っ越したまま連絡取ってない奴なんか忘れてるか。クソっ!マホが羨ましい!
【10月6日 水曜日 16:50 商店街 ツバサside】
次の日から大忙しだった。何故か ?それは来週にある文化祭の準備があるからだ。僕はメイド喫茶で出す料理の材料の肉、野菜の発注を任されていた。出す料理は全て手作りする事が決まり、裏方全員で材料の発注にまわっていた。その為に商店街に発注しに来たのだが…
ヤザキ「おっ!きたきた、待ってたぞツバサくん!人参玉ねぎ等々は
マホロバ仕事が早い。僕が歩いている間に学校で電話してくれていたみたいだ。肉屋でも同じ反応された。発注に間違いは無いので夕飯の材料を買って帰ることにした。
商店街を出て歩いて帰っているとカレンさんが立っていた。
カレン「よぉマドカ。ちょっと面貸せよ。」
僕なにかしたかな?
【17:12 河川敷】
僕とカレンさんは向かい合って立っていた。
カレン「お前、あの黒いウルトラマンなんだろ?」
ツバサ「まぁ、そうだけど。」
カレン「アタシに見せてくれ。ウルトラマンって奴の力を。」
ツバサ「え?いや、」
カレン「何も変身しろってんじゃねぇ。アタシと生身でタイマンしろって意味。」
ツバサ「いや、何でそんな急n「ごちゃごちゃ言ってんならこっちから行くぞ!」はぁ!?ちょっ!」
カレン「はぁッ!」
5mはあった筈の距離を一瞬で詰め顔面めがけ右拳が飛んでくる。寸での所で上半身事右に傾け左腕でカレンさんの右腕を外へ押し出す。その状態のままカレンさんは左足で股間を蹴ろうとしてくる。僕は左膝の少し上の辺りを右腕で押し返すと、そのままになっているカレンさんの右腕と襟元を掴み背負い投げた。が、カレンさんは確り両足で着地し、足の力だけで投げられる前の体制に戻り、逆に僕の右腕と襟元を掴み背負い投げる。何とか受け身をとりカレンさんを見上げると何処に持っていたのか鞭を取り出して振り下ろす寸前だった。
ツバサ「ちょっ!」
ゴロゴロと転がり鞭が届く範囲から逃れ、立ち上がる。
ツバサ「はぁ、はぁ、鞭は、卑怯でしょ…。」
っていうかそのシャツと膝上スカートの改造制服の何処に持っておくところがあったんだ?
カレン「卑怯もらっきょうもあるかよ!はぁッ!」
鞭を振るい続ける彼女に僕は防戦一方だった。大体これどうなったら勝負が着くんだ?
カレン「ホラホラ、どうするよウルトラマン?!」
このまま避け続けてもしょうがないしなぁ…どうしよ?
今頭に浮かんでいる方法はなかなかに痛みを伴う方法しかない。これでもいいか、上手く行けばいいけど。
カレンさんの鞭さばきを見ていると時々大振りに鞭を振るう時がある。そこで仕掛ける!
カレン「うぉらァっ!」
来た!
ツバサ「グッ!」
大きく振るわれた鞭を左腕にわざと当て巻き付ける。
カレン「は?」
左腕を思いっきり引き、自分の方に鞭の余裕を持たせ足で踏み鞭を使わせない。
カレン「チッ!」
鞭を引いた際に転けそうになったカレンさんは鞭を離した。一瞬でそれを確認すると一気に詰め寄り、お腹に掌底を叩き込み吹っ飛ばした。
ツバサ「はぁ、はぁ、あれ?」
カレンさんは倒れたまま起き上がってこない。ヤバい、やり過ぎたか!?
直ぐにカレンさんの元へ行き抱き抱える。
ツバサ「カレンさん!」
カレン「捕まえた!」
そう言って僕の首に抱きつくカレンさん。
カレン「ふふっ、やっぱ優しい所昔から全く変わってねぇな!眼ェ瞑って寝たまま居たら来るんじゃねぇかって思ったら案の定来てくれるし、しかも抱き抱えてくれるし!」
何だか昔会ったことあるような口ぶりだな。
ツバサ「もしかして昔会ったことある?」
カレン「あー、覚えてねぇか…幼稚園位の時マホと3人で遊んだ筈なんだがな?マドくん?」
マドくん、その呼び方で思い出した。前世の記憶が蘇る前の話だ。確か僕は
ツバサ「ニシナちゃんって呼んでなかった?」
カレン「そう!それがアタシ!やっと思い出してくれたー!」
さっきより強く抱き締めてくるカレンさん。
ツバサ「ち、ちょっと待ってカレンさん!痛い、後デカいのが当たってる!」
カレン「バーカ!当ててんだよ!それよりさん付けやめろ、カレンって呼べ。」
ツバサ「わ、分かった、分かったから取り敢えず腕を離してくれカレン。」
カレン「んだよ、ずっと片想いしてる相手に抱きついちゃ悪ぃのかよ。」
ツバサ「え、か、片想い!?」
カレン「そうだよ!13年分の想いをぶつけたって良いだろ?マホに自慢してやろ!」
何これ、夢?
カレン「マホは何も言ってきてないんだろ?ま、ライバルがいる訳だし直ぐには答えを出せなんて言わねぇけど。」
ん?
ツバサ「ちょっと待って、その口ぶりだとマホロバも?」
カレン「ま、確り悩んでくれ?」
そう言うと僕の頬にキスをしてスっと立ち上がり、
カレン「またな。」
それだけ言うと帰っていってしまった。
ツバサ「え、ええ?え〜?」
僕は困惑したままキスされた頬に手を当て、暗くなり始めた河川敷に1人取り残された。