"四代目"Big Red story 作:シンバル・シャンシャン
よろしくお願いします。
2話目で遂に主人公の馬名が明かされます。
俺が競走馬に生まれ変わって約1年が経った。
日本に行くのは1歳の冬頃らしい。それまでに競走馬になる為の訓練をある程度やっておくらしい。
……やだなぁ、動きたくないなぁ。
牧場でのんびりする暮らしに慣れすぎて全くやる気が起きないが、そうも言ってられない。
日本に行く以上、競走馬になれなければ、最悪屠殺されて食肉コースだ。
どうせ死ぬなら殺されるのではなく、自然に死にたい。
なので、渋々ながら訓練に行く。
幸運にも、俺は競走馬としては結構才能があるようで、おじさん達は余計に残念そうにしていた。
ちなみに、おじさん達の名前はジョージとマイクというらしい。実にアメリカンだ。
そんなこんなで時は経ち、遂に俺が日本に上陸する日が来た。おじさん達に感動の別れを告げ、空港で飛行機に乗り日本へ向かう。空を飛んでる馬ってこれもう実質ペガサスでは?
そういえば、俺まだ馬名決められてないけど、どうなるかなぁ…。カッコいいけどクサすぎない馬名が良いな、馬主さんのセンスに期待しておこう。
他愛のない事を考えたり寝たりしていたら、いつの間にか日本に来たらしい。それなりに長旅だったから疲れたな…。もしアメリカに遠征する事があれば、また飛行機に乗るのか……次はトランプとか用意しておこう…。
その後、これから俺が過ごす事になる牧場へと向かう。
牧場のスタッフさん、優しい人だと良いなぁ…ジョージとマイクはどっちも男でむさっ苦しかったから女の人にお世話してもらいたいな。
そんな事を考えている内に牧場へと到着し、馬房へ連れて行かれる。
…結構良い場所だな、アメリカの牧場よりも全体的に小さいけど前世が日本人だったからか狭い空間は結構落ち着く。
けど、俺の担当は男の人らしい。クソ。
ふむ、名前は龍宮さんていうのか、かっけぇな。
龍宮さん、好きぃ……
スゲえよこの人、ブラッシングの時とかすげえ気持ちいいし何より馬に対して凄い優しい。この人に惚れない馬なんて居ないだろ。育成の時は厳しいけどそこも魅力なんだ。
それはそれとして、俺も今年で2歳になる。競走馬は2歳の春には入厩して、調教師に鍛えて貰ったりデビューする為にゲートの試験を受けたりするのだ。多分。
俺は前世では競馬に詳しかった訳ではないからフワッとした知識しかないのだ。
どうせなら、優しい人が調教師になってくれると嬉しいな。優秀であまりキツくないトレーニングをつけてくれて、優しい、そんな都合の良い調教師は居ないかな、居ないだろうな…。
まぁ、まだ年が明けたばかりだ。ダラダラできる内にダラダラしとこう。…?どうしたの?龍宮さん?えっ訓致?今からですか?アッハイ分かりました、大人しくついていきます。
龍宮さんのアメとムチを受けていたら、いつの間にか春になっていた。幸せな時間はあっという間に過ぎていくんだね…。
という訳で、俺も入厩する事になった。まあ、俺も大分デカくなったからな…今では馬体重は516kgだ、2歳だぜ?俺。
俺がお世話になる厩舎は俺の馬主さんが昔からお世話になっている調教師さんのとこらしい。
名前は確か……酒田さんだったかな?何でも、少し変わった人らしいが腕は確かとの事、中々に期待できそうだ。
遂に来たぜ、栗東トレセン。前世では関東か近畿に住むのが夢だったからな、生まれ変わって夢が叶うとはこの俺の目を以てしても見抜けなかったぜ。
うわぁ、すげ〜馬がいっぱいいる〜。でも、こいつ等全員俺のライバルでもあるんだよな、ブッ潰す。
冗談は置いといて、俺もいよいよ本格的に競走馬として活動していくんだな…
とりあえずは新馬戦を決めてゲート試験をパスすれば良いんだよな?
俺の背中に乗る騎手もまだ決まってないんだろうなぁ…
どうせ乗られるなら女の子がいいなぁ…
ともあれ、これからは真面目にやっていくとしよう。目指すは日本一、そして世界一だ。待ってろよ、BCクラシック。
あ、そうだ。どうせならドバイワールドカップも勝ちたいな、待ってろよドバイ。
ちなみに、俺の馬名は『イージーゲーム』らしい、直訳すると簡単な試合。
期待が重い………
はい。という訳で、主人公の馬名は『イージーゲーム』です。適当です。
気軽にジゲムとかイジゲとか好きに呼んであげてください。