織斑一夏と愉快な家族達   作:探さないで!

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むむ、今回は雑な気がします。



第14話

「ふむ、遅刻はしなかったようだな」

 

「まぁな。ドヤッ」

 

 そう言うと、頭をはたかれた。今回は甘んじて受け入れよう、ちょっとしたツッコミ程度の威力だしな。

 

「デュノアとはどうだ?」

 

 女子にワーキャーされてるデュノアを眺める。こうして見ると野生のイケメンにしか見えないな、マジで。

 

「いや、まだ出会って一時間も経ってないぞ?そこまでわかんねぇよ」

 

 それに、あっちは騙してるつもりなんだろ。

 俺の言葉の意味に勘づいたのか、千冬姉は意味ありげに鼻を鳴らす。相変わらずの癖だな、それ。

 

「ふん.....いずれ向こうから話してくれるさ。さて、列に並べ。遅刻扱いにするぞ」

 

 ふむ、これ以上会話は伸ばしたく無い、と。オーケーオーケー。

 俺は黙って列に入る。こう見えて空気の読める人間なんだぞ。眼帯なんぞしとるけど。

 あ、ラウちゃんはどうしてるかな?貴重な眼帯仲間だ、大事にしたい。

 

「さーてどこかなぁー?」

 

 そしてあわよくば仲良くしたい。デュノアよりよっぽど好感が持てる。

 

「さすがロリコンですわね」

 

 うるさい!黙れ!!

 いや、別にあの体型に惹かれてるとかそうゆうのでは無くてだな。.....仲間意識なのかな?

 つーか誰だ今の。いや、セシリアちゃんか。そんなもん声で分かるわ。

 

「.......ふん」

 

 居ました居ました!ラウちゃんです!!

 なんか、千冬姉の真似してる。可愛いなぁ.......

 

「ハッ!?」

 

 あぶねぇ。何考えてんだよ、俺。さっき浮気はしねぇって誓ったじゃねぇか。

 あれもこれも全部セシリアちゃんのせいだ。そうに違いない。図ったな、セシリア!!

 

「全員そろったな?では本日より実戦訓練を開始する」

 

「「「「「「はい!!」」」」」」

 

 二組の分の声も重なって、返事の声量もましましですよ。ほら、千冬姉ですら顔をしかめてる。

 

「いきなり訓練と言うのも酷だろう。まずは実演してもらおう。凰!!オルコット!!!」

 

 謎チョイス。二人共、一応皆の前で試合してるし、ここは転校生達にやってもらいましょうよ。それとも別の狙いがあるのか?あ、専用機持ってるからか。準備しなくていいもんな。

 でも鈴 対 セシリアちゃんなら鈴の圧勝だな。間違いない。セシリアちゃんは俺ですら苦戦?していたし、その上にいる鈴なんてもっと無理だろう。織斑先生もお人が悪いですなぁ。

 

「千冬さーん。ここは転校生達の実力を見てみたいでーす」

 

 さすが鈴。よくわかってるぜ。あと、先生って呼ばないのもグッドジョブ。わざわざ鉄拳を喰らいに行ったな。

 

「ふむ。貴様では、山田先生を殺しかねんな。よかろう、ではデュノア!」

 

 あれ?ラウちゃんは?あと、鈴へのお仕置きは?山田先生ってなんぞ?

 

「兄様兄様、ラウラ殿はドイツの軍関係者だそうですし、流石にそこまで他の生徒に求めるのは......」

 

 どっから聞いた噂だ。あんな可愛い子が軍人だと?ふざけんな、ドイツ沈めるぞ。いや、今度沈めよう。絶対に。

 うーん、ラウちゃんの実力見たかったんだけどなぁ.....

 

「なら、トーナメントまで待つしか無いわね」

 

 おわ。鈴よ、いつの間に。急に俺の横に立つなよ、ビックリするだろ。もう考えてる事読まれるのは慣れたけど、そっちはビビる。気配が全然感じ取れない。

 つーかそれよりも、

 

「トーナメントってなんだ?」

 

 うむ。中々に面白そうだな。俺、気になります!

 

「詳しい事は知りませんが、近々二人一組でトーナメント戦を行うそうですわ」

 

 セシリアちゃんも唐突に出てくるなよ。

 

「トーナメントねぇ.....」

 

 楽しみだなぁ。もちろん俺はマドカと組むけどね。専用機持ち同士不可とか言われたら、俺は訓練機で参加してもいいし。俺の妹愛を舐めるな。

 あ、でもそうすると鈴が.....

 

「セシリア、その時はよろしくね?」

 

「わかりましたわ!わたくし頑張りますの!!」

 

 あら?そうなの?でも、

 

「セシリアちゃん、簪ちゃんはいいのか?」

 

 最近はずっと一緒にいる気がする。話が合うんだろう、めっちゃ仲良さげ。もうセシ×簪って感じ。

 だからこそ簪ちゃんと組むと思ってたんだけどなぁ。

 

「簪氏はまだ専用機が完成してないのです。それに、彼女は人前に出る事は嫌いなので恐らく出場なさらないかと....」

 

 ふーん。人前に出るの嫌って、なんで代表候補生なんぞになったんだ?専用機欲しかったのかな?

 まぁ、鈴と組んでくれるってならありがたい。鈴を一人にするのはしのびないしな、最悪三人で不参加も考えたぜ。

 鈴と当たったらどうすっかなぁ........

 

 

 あ、デュノアが山田先生と戦ってる。いつの間に。さっき千冬姉が言ってたのはそう言う事か、なるほど。

 あーでも真面目に撃ち合ってるだけだな、つまんね。フケるか。

 

「マドカ、ブラついてる。後よろしく」

 

「兄様、私が付いて行かなくて大丈夫ですか?」

 

 妹分が足りなくなったら、すぐ帰ってくるさ。

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 さて、いつもなら授業抜けるなんて考えもしない俺だが、今回は事情が違う。

 

「......」

 

 いたいた。楯無さんだ。さっき屋上に寝転がってるのを見つけた。

 あんた生徒会長だろ、何やってんだ。『他の生徒達の手本となるように~~うんぬんかんぬん』とか言われてるんじゃないんですか。

 まぁいい、ちょっと話し掛けよう。その為に来たんだ。あ、どうせならイタズラするか。

 俺はISの拡張領域からボイスレコーダーを取り出す。

 えーと....あったあった。千冬姉。これだ。

 

『そこで何をしている?』

 

「え!?嘘!!?織斑先生なら今グラウンドに!!」

 

 慌てて立ち上がり、こっちを振り向く。いい慌てっぷり、十点満点で九点だな。リアクション芸人行けるな。

 

「安心してください、俺ですよ」

 千冬姉じゃないとわかった途端、大きく息を吐く彼女。よほどブリュンヒルデが恐ろしいと見える。俺もだけど。

 

「もう、なんて物持ってるのよ.....常に持ち歩いてるの?」

 

「まぁ、ISに色々入れてますからね」

 

「専用機ってそういう物だったかしら.....?」

 

 普通はIS武装しか入れないだろうな。俺のISはちょいとばかり特別なのさ。

 

「俺のISの単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)四次元袋(四次元ポケット)』です。便利ですよ」

 

「......今、なんて言ったのかしら?」

 

「簡単に言ってしまえば、俺のISは棒青タヌキと同じく不思議ポケットが装備されているんですよ」

 

 これによって、俺は手荷物いらずだ。超便利。快適。

 いやいやいや!楯無さん、その『何言ってんだコイツ』みたいな顔止めてくれよ。そんなヘンテコリンなセリフ言ったか?いや、言ったかもしれない。『俺、四次元ポケット持ってるんだ!』

 何か頭のおかしい人かと思われるな。

 

「あー.....それ本気で言ってる?」

 

「ええ、なんなら何かご希望の物を出してあげますよ?」

 

 おおよその物は入ってる。少々無茶な要望にも対応できまっせ。車とか入ってるし、惑星とか言われなければ余裕だ。

 

「そうねぇ......どこでもドア」

 

 おっとそう来たか、だが俺に抜かりはない。

 

「よいしょっ.....どうです?」

 

 もちろん、タダのピンク色のドアだ。マドカと二人で作って、塗った。そう言えば父さんも嫌だ嫌だと言いつつ、手伝ってくれた。母さんに言われたからだろうけど。

 ドアノブがハートマークなのは、母さんの趣味だ。可愛い。

 

 

「冗談でしょ?」

 

「まぁ、ドアですよ。至って普通の」

 

 そう言いつつも、楯無さんは目をキラキラさせている。中々に年頃の女の子だな。

 

「妹と一緒に作ったんです。クオリティ高いでしょ?」

 

「妹......」

 

 あれ?地雷踏んだ?おっかしいなー。簪ちゃんから聞く限りだと、そんなに仲悪く無いらしいんだけどなぁ。

 それとも、俺らみたいに楯無さんも兄弟で四六時中一緒がいいとか?なるほど、この人も妹分不足なんだな。その気持ち、わかるぜ。

 

「なんなら、今から会いに行きます?」

 

「簪ちゃんに?馬鹿言わないで、気まずくなるだけよ」

 

 あっちは病的なまでに姉に固執してるし、大丈夫だと思うけどなぁ。

 それとも他に会えない理由でもあるのか?それだったら何とかしてやりたいなぁ。簪ちゃんは友達だし、この人だって知らない仲じゃない。

 

「羨ましいわ。私も一夏君みたいに『愛してるー』なんて気軽に言えたらいいのに」

 

「気軽なんかじゃないですよ?ちゃんとマドカに言う一言一言に、気持ちを込めてます」

 

「そう......だったら、尚のことね」

 

 うーむ......

 

「なんで、そうなっちゃったんです?」

 

「どうしてだろう。子供の頃は二人でトイレに入ってたのに.....」

 

 ん?あれ?今、ちょっとおかしくなかった?お風呂じゃなくて、トイレって言ったよね?女の子なんだからお手洗いとかあるでしょう?

 ちげえよ。ツッコむ所はそこじゃない。なんでトイレまで一緒なんだよ、どんだけ離れたく無かったんだよ。二人で個室とか怖いわ。

 ここで、流れを止めて指摘すべきか?変にこじれないか?でも本人は真剣そうだし.........

 クソ、とりあえず放置だ。話を進めよう。そうしよう。

 

「私が自分でISを組み立てた辺りからかしらね。妙に距離を取られるようになったというか.....」

 

 それ簪ちゃんが言ってたな。

『お姉ちゃんは一人で専用機を完成させたの!お姉ちゃんが作れたなら私だって作れるはず!!そして二人で姉妹結婚の認められる国に飛んでいくの!!』

 .........ん?もしかして?

 謎が解けたぞ。

 大方、思ったよりIS制作に手間取ってるんだろう。そして意固地になってる。それで簪ちゃん、最近忙しそうなのにも納得行くぜ。

 うーむ、楯無さんに伝えるべきかな。でも簪ちゃんからしたら余計なお世話かな。むむむ。

 

「楯無さん、一つ言っておきます。簪ちゃんはあなたの事嫌ってませんよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「......そうだといいわね」

 

 

 あらら、重症っぽい。これは俺が一肌脱ぐ必要がありそう?

 




言い回し、表現、比喩その他もろもろ。アドバイスお待ちしてます。感想も。
誤字は見つけ次第、修正していきます。  

感想をくれた方ありがとうございます!

テストがおわったら、もう少し執筆にも時間がさけるはず......!!
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