織斑一夏と愉快な家族達 作:探さないで!
「最近本音ちゃんはどうしてるー?」
「さ、さぁ?」
「なにそのあからさまな動揺」
「あの子にはあんまり近寄りたくないんです」
「どうして?」
「以前、本音の部屋に入ったら....」
「入ったら?」
「部屋全体に私の写真が貼り付けてあったんですよ.....」
「.....だから?」
「ファッ!?」
「それくらい普通でしょ?私なんか簪ちゃんのお人形とか作ったわよ。見る?」
「.....結構れす」
「さ、お仕事よん」
デュノアと「あばよ、とっつぁーん!」 「まてぇー!ルパーン!!」を繰り広げた後、俺はやっと生徒会室に着いた。しんどい。
あの銭形のとっつぁんが想像以上にしぶとかった。どんだけ俺のトイレ見たかったんだよ。ドン引きだわ。
実際は昨日の夜、何故部屋に戻ってこなかったかが気になるのだろう。
しかし、こんな事になるならさっさと正直に話すべきだった。ハメられたぜ。デュノアに。
いやでも、アイツは底知れないからな。寝るときは妹さんの代わりに、僕を抱いてよ!とか言いかねん。そんなのはゴメンだぜ。
おっと、今はトーナメントのお願いだ。デュノアは後回しだぜ。
「コンコーン、失礼しまーす」
ドアをノックする時、口で擬音を言う癖が抜けない。
以前、マドカが可愛いと言ってくれたから別に直そうとは思わないけどな。見られた時は恥ずかしかった。
でもそれ以来マドカもやるようになったんだが、マジで可愛くて焦った。あれは破壊力抜群だった。タイプ一致だわ。四倍ダメージだったわ。ワンキルだったわ。
「んんっ.....簪ちゃ....ん....」
「んっ.....スケベしようや.....お姉ちゃん.....」
おっと失礼。部屋を間違えたようだ。
音を出さず、なおかつ素早く。細心の注意をはらって部屋をでる。
..............
「ビビったぁ.....」
部屋の中では二人の女の子がくんずほぐれつ。流石女子高。居るんだなぁ、こーゆーの。
別に気持ち悪いとかは思わないけどね、むしろゆるゆりだけどね。あれ?今のよく分からないな。なんだゆるゆりって。
でもあんなシーンに出くわしたら、誰しもこうなるでしょ。心臓止まるかと........ん?
あるぇー?今の二人共、青色の髪してなかった?気のせい?木の精?ウッドエレメント?
てか、ここ生徒会室じゃん。あってるじゃん。
つまり、あの娘達は簪ちゃんと楯無さん!?
待て待て待て待て待て!
「落ち着け俺.....」
マジかよ。仲直り成功したのね。そりゃ良かった。で、勢い余ってムフフってか?予想外だったわー。簪ちゃん頑張りすぎでしょ。背中押したつもりが地球一周して来ちゃったよ。すげぇよあの娘。
俺は楯無さんに用があるんだ。どうやって、アレをやめさせよう。話とか出来るムードじゃ無かったぞ。
よし、プランを練ろう。
テンプレから考えよう。まずは入ったらワーオ(はあと)ってなって慌てて外に出る。入り直したら、二人は顔を赤らめながらも、何事も無かったかの様に座ってる。
おお、あるあるだな。
あとは.....慌てすぎて女の子にダイビング。その後フルボッコか。これは無いな。流石にそこまでのラッキースケベは持ち合わせてない。ラッキーなのかどうかは知らん。
......大きな声で失礼しまーす!入ってもいですかー!!?とかが妥当かな?そうすればやめるだろ。
うむ。それが一番いい気がしてきた。これで行こう。
「しつれ」
「一夏ぁぁぁぁぁ!!!!ドコニイルノォォォォオオオオオオ!!!!!」
詰んだ。銭形警部だ。一瞬箒様かと思ったけど、違う。山ちゃんだ。詰んだ。
いや待て、大声を出さなければ大丈夫だ。まだバレてない。近くを通っただけだ。
「一夏ぁぁぁぁっぁあああぁぁぁぁ!!」
.........これで俺の計画が破綻した。他のプランで行くか。
ダイビングは無いだろ?となると最終的に最初の入り直し作戦だ。それしかない。
もしかして俺、テンパってるのか?頭働いてない?もっと他に良い方法あるよね?そうだよね?
......やるか。
「失礼しまーす.....何してるんですか!!」
大根役者乙。もはや、タダのツッコミになってしまった。
ああぁ.....しかも悪化してるぅ。ブラジャーのヒモ見えてますよ、奥さん!!
しかも俺の声にノーリアクション!なんてこったい!!なら、ドアの閉める音で気付かせる!
「は、早く服を直してください!!」
バタン!と音を立てて外に出る。すっごい棒読みになった。俺には役者の才能はないな。
俺、何してんだろう......
不味い、なんか賢者タイム発動してきたかも。
早め用件を済ませよう。
「入りますよー?」
「いいわよ!」
「.....入って、どうぞ」
さっきのでようやく止めたか。安心した。
最悪あのまま話始めようかと考え始めたぜ.....
中に入ると
「はーい☆」
なんで下着オンリー。もうやだこの姉妹。
ーーーーーーー
「ふーん....なるほど」
簪ちゃんのお姉ちゃん愛が、留まる所をしらない。どうして楯無さんをお姫様だっこしてるのか。あと、なんで会話の最中に楯無さんにキスするのか。
強い。クソ強い。
何とかトーナメントの細工の件は話せたけど、もうこの部屋出ていきたい。辛い。
しかも、簪ちゃんがめっちゃ無表情で俺の事を見つめてくる。これやばいよね?私のお姉ちゃんのあられもない姿を見た以上、生かしておけん。って事だよね?首を洗って待っておれ、今晩貴様の首を貰いに行くじゃけんのう。て事だよね?
「.....大丈夫。一夏は地味に私の好感度上げてるから、三人でも問題ない。あ、マドカも入れよう」
あ、はい。わかりました。
何が。何が三人でもなんですか。
とりあえず危機が去ったと見ていいのか?
好感度上がってるらしいし、今すぐ殺されないだろ。
あれ?今心読まれなかった?
「簪ちゃん?」
「ごめんね、お姉ちゃん。分かってるよ、私にはお姉ちゃんしかいないからね。今のはちょっとした冗談だよ。だってお姉ちゃんと二人っきりとか天国すぎるもん。天国より上、もうなんだろうね。上手く表現できないけど、すっごく幸せ。だからずーっと一緒にいようね。お姉ちゃんの為だったら私、なんでもするよ、例え火の中水の中草の中森の中スカートの中だってお姉ちゃんの為に頑張るからね。だからお願い嫌いにならないでお願い許して。お姉ちゃんが居なかったら私どうにかなっちゃうよ。おかしくなっちゃう。耐えられない死んじゃうよ。だか」
「んっ....」
ヘイヘーイ。もうキスシーンはお腹いっぱいだぜ、お嬢さん方。
強敵だな。俺とマドカで太刀打ち出来るのか?
いや、勝てる。長年一緒に連れ添った、最愛の妹だ。ラブ度なら負けてない!
「私も冗談よ、簪ちゃん。お姉ちゃんがアナタの事嫌いになるはずがないでしょう?」
「....ごめんなさい」
「ん、よろしい」
ナデナデ、じゃねぇよ。話進まねぇ。なんでいい話っぽくなってんの?もう、一時限目はじまっちゃうんだけど。
「一夏君はサトラレなのね。最近判ったわ。だから簪ちゃんにも読まれたのよ。そして私にも読める。トーナメントの奴はやっとくから、教室戻ってもいいわよ」
馬鹿な!俺の心は家族にしか読めないはず!!
....サトラレなのか?今までは、家族の愛で読まれてたのかと思ってたけど、俺がわかり易かっただけ?
この人達は家族じゃないよな.....?
「じゃあ、よろしくおねがいしますね?」
「わかったわ」
後でデュノアにも試してみるか。
ーーーーーーー
『転校生がどうしたって?』
『女なのに男だった』
『日本語でおk』
『なんか男っていう体で、学校に入って来た』
『二人目の男性操縦者ってか?』
『うん。でも明らかに女の子で、対応に困ってる。何が目的なんだ....』
『考えられるとすれば、お前の情報収集とかか?』
『どういう事?』
『貴重な男性操縦者のデータが欲しかったんだろ。でもデュノアって言ったら、ウチの組織の資金源の一つだったはずだ』
『あー、そう言えばそうだったな。報告来てないの?』
『あのハゲ。独断でやりおったな.....』
『そこら辺、明日聞いてみようか?』
『どうやって?』
『なんで男の制服着てるの?とか』
『めんどくさいからそれでよし。でも気をつけろ、抵抗とかありそうだからな』
『え?』
『そんな簡単に、ゲロっちゃくれないだろ?』
『マドカに任せるかな、そうなったら』
『それがいい』
『分かった、ありがと母さん』
『おう』
『それともう一つ聞いてもいい?』
『なんだ?』
『俺ってわかり易い?考えてる事顔に出てる?』
『おう』
『即答かよ!』
『安心しろ。赤の他人にはよくわかんねぇよ。あくまでも俺達だから判るんだ』
『じゃあ何であの人達に....』
『ソイツらにお前の家族になる素質があるって話だろ?さっさとオトしてこい』
『母さん、言ったろ?これ以上増やさないって』
『フラグ』
『父さん、急に出てくんなや』
『そうだぞ』
『ヒド.....』
『何で最近オチ担当なのよ!!嫌ぁぁぁぁぁぁぁあ!!!』
言い回し、表現、比喩その他もろもろ。アドバイスお待ちしてます。感想も。
誤字は見つけ次第、修正していきます。
感想をくれた方ありがとうございます!
短いな。話が進んでない。
ふぇぇぇ....
『俺、ツインテールになります。』×『IS』とかどうだろう?
アニメ化したらハーメルンに増える!....はず....