織斑一夏と愉快な家族達   作:探さないで!

21 / 55
生徒会長のお部屋

「あっは!見て見て虚ちゃん!」

「ひひーん」

「........もうやだこの姉妹」

「簪ちゃん!このまま屋上まで行くわよ!!」

「ひひーん」




「.....お仕事、ですかね」


第21話

「一夏氏!わたくしの事もマスターと!!いえ、彼女にグランドマスターと呼ばれたいですわ!!!」

 

「気が向いたらな」

 

「そんな殺生な!でございますわ!!?一夏氏とわたくしは親友でございましょう!!!!?」

 

「セシリアちゃん、お前との友情は確かにあるが、それとこれとは別問題だ。それに、アイツが俺以外をマスターと呼ぶとは思わない」

 

「そこを何とか!!!」

 

「なら、俺が呼んでやろうか?マスターさん」

 

「天才か、ですわ!!!!」

 

 

ーーーーーーー

 

 

「つーわけで、来週の校外学習?に備えて、水着を買いに行こう!」

 

「唐突ですね。ネタ切れですか、兄様?」

 

 違います。千冬姉に水着を買って来いと言われたからです。

 自分で買いに行けば良いのにな。仕事忙しいのかな?

 まぁいい。あくまで千冬姉はついでだ。本命はマドカと鈴の水着だ。ぬっふっふっ......

 

「手続きめんどくさくない?」

 

 と、鈴の的確な指摘。

 そうなんです、このIS学園はなんと外出するのに許可が必要なんです。セキュリティ厳しすぎぃ。

 海の上にポーンと浮いてる島の上にポトンと学校。それだけでも結構厳重な気もするけどな。

 んな事はどうでもE。

 

「そこら辺はちゃんと考えてありまっせ。俺のISを使えば、パパッと日本列島までひとっ飛び」

 

 そこまで距離は離れてないけどね。

 俺のISのステルス機能があれば、誰にもバレずに行ける。ハッハッハ。

 

「ジョンはいいのですか?」

 

「マドカ?家族で買い物しに行くときに、犬を連れていくかい?俺は見たことないぞ」

 

「あ、あんたらねぇ......」

 

 だからラウちゃんは俺の部屋にポイしてある。お留守番だな。

 それよりも、ジョンってなんだ。犬っぽいからか?そんな理由でラウ.......あ、いまだに「ラウ」と「ボーデヴイッヒ」の間の一文字聞いてねぇ。帰ったら聞くか。

 あかん、このままだと一日中駄弁ってそうだわ。

 俺は『マドカ』を展開する。

 

「よし、二人共俺に捕まれ!行くぞ」

 

 

 

 

 

 

「おやおや、何をしてるのかなぁ?学園内での無断IS使用はいけないよ?」

 

「ギクっ......!!?」

 

 だ、誰だ!?

 後ろを振り返ると、そこには楯無さ.......

 

「ん?」

 

 何故か簪ちゃんが楯無さんをおんぶしてる。騎馬戦スタイルだ。それでここまで移動してきたのかよ、休日に姉妹で何してるんだよ。

 楯無さんはまるで愛馬を撫でるかのごとく、簪ちゃんのあごの下辺りをなでる。簪ちゃんは気持ちよさそうに目を細める。

 

「いい子ね.....」

 

「くぅーん........」

 

「「「.......」」」

 

 駄目だ、理解しようと努力したけど意味わからん。何だこの姉妹。くぅーん、じゃねえよ。簪ちゃんが壊れちゃった。.............あれ?俺も入学式に............

 ひとしきり簪ちゃんを撫で回して満足したのか、簪馬を降りると

 

「それで?どーして正規の手段を使わないのかなぁ?」

 

 ぐ.......

 撫でてる間に逃げときゃ良かったぜ。ちくせう。

 無断外出+ISの無断使用なんて、千冬姉バレたらヤバイぞ。どうするアイフル。

 

「それでは、厳重注意として簪ちゃんを貴方達の監視につけます」

 

「すいません、千冬姉にだけは.........はい?」

 

「簪ちゃんも、水着買いに行きたいって言っててね」

 

 え、何?だから何なの?アンタがついて行けよ、シスコン会長。

 

「私は忙しいから、一夏君達に連れてってもらおうと思ってね。そしたら見逃してあげよう」

 

 簪ちゃんを見ると、コクンと頷いた。

 なるほどなぁ。最初からそのつもりだったか。

 マドカ達と多少イチャイチャ出来なくなるけど、簪ちゃんなら別に文句はないな。皆で行ったほうが楽しいかも。

 

「オーライ。その条件でオナシャス」

 

「よろしく~」

 

「.........よろしく」

 

 

 うし、じゃあ行くか!

 

 

ーーーーーーー

 

 人目を避けて着地。流石に三人はキツかったぜ。

 

「......ここで買うの?」

 

 簪ちゃん、なんで首かしげてるの?ここって女子高生御用達じゃないの?

 着いたのは、レゾナンス?だっけか?クラスの女子に聞いたショッピングモールだ。

 その聞いた子いわく、「ナウい」らしい。もうその言葉が死語だけど。死語っていう言葉も死語だけど。

 とにかく何でもあるらしいから、大抵の物は揃ってるだろ。うむ。

 

「簪ちゃん来たことない?俺らも来た事ないから、君が頼りだったんだけど」

 

 簪ちゃんがついて来るとなった時は、渡りに船だったんだがなぁ.....

 

「ごめん、無い。私、アキバに行く時以外は外でないし」

 

 あ、アキバって......。何でそんな所に。全然そんな所行くような子に見えないんだけど?

 

「ふーん.....何しに行くの?」

 

 お、鈴も気になるのか。

 そりゃそうだよ、こんな可愛い子が秋葉原なんて

 

「兄様、また家族が増えるんですか?最近ボーナスタイム入ってませんか?」

 

「ちょっと可愛いって思っただけだろ、嫉妬すんな」

 

 ちょっぴり頬をふくらませてるマドカ。ナデナデしたら許してくれるかな?

 

「こ、こんなので誤魔化そうなん......ほうぁ.......」

 

 墜ちたな(確信)。

 簪ちゃんにジト目で睨まれてる。これくらいにしとこう。

 しかし、困ったな。こうなるとここの地図的な物が欲しい。だってこのショッピングモール、思ったよりデカいんだもん。人も多いし。

 

「お待ちしておりました、マスター、奥様達」

 

「何でぇぇぇぇへぇ!?」

 

 ビックリしすぎて変な声でた。すっごい周りの人から見られてる。恥ずかしい........!でも感じちゃう......!?ビクンビクン

 

「ジョン、どうしてここに?」

 

 そう、そこに居たのはジョンもといラウちゃんだった。つーか、もうジョン確定なのかよ。やめてやれよ、マドカ。

 

「はい、織斑千冬から『この日は一夏がレゾナンスに行く。デュノアのフラグ管理の為にな。何が起こるかわからんから、念のため見張っとけ』と」

 

 それ、千冬姉の命令か?何だよ、俺マスターじゃないのかよ。

 しかもまたあの人の未来予知だよ。今回はちょっとはずしてるけどね。デュノアは女王様に連れてかれた。残念だったな。

 

「勿論、織斑千冬に従った訳ではありません。私はマスターの番犬、貴方様を守る必要があるのです。なので彼女から情報を」

 

「あ〜はいはい。俺が絶対なのね、分かったから」

 

 そろそろ簪ちゃんのジト目が地蔵のレベルになってきた。さっさと行こう。

 いや、その前に紹介するべきか?でもややこしくなりそうな

 

「マスターのご友人ですか?私はラウラ。マスターの犬にして、織斑家の番犬です。以後お見知りおきを」

 

 おい、待てよ。主人の命令を待てよ。この駄犬が。

 

「......一夏、犬はさすがに無いよ」

 

 ドン引きされてらっしゃる。確かに俺も初対面でこんな事言われたら引くわ。絶対に近づいちゃダメな奴認定だわ。

 

「じゃあラウラ、水着売り場まで案内してくれる?」

 

「鈴様、了解しました。この建造物の構造は、概ね把握しております。ささっ、こちらへ......」

 

 

 さすが番犬、便利だな。

 

 ナビゲーション!ゲットだぜ!!

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 俺達の前をズンズンと進むラウちゃんを指さし、簪ちゃんが聞いてくる。

 

「で、アレは何?」

 

「ですよねー」

 

 さて、なんと説明するべきか。

 

「一夏があの娘をボコボコにしていたのは見てた」

 

 さいですか.......

 ますます説明に困るんだけど。そもそもラウちゃんは俺に何を期待してるのか、そこが分からん。

 千冬姉との話を聞く限り、俺が絶妙なドSって所に惹かれたらしいけど。そのまま話したら信じてくれるかな?

 

「大体分かった、心は嘘つかないからね」

 

 もう心を透視された程度で動じない。動じないんだからぁ!!

 

「ここです」

 

 お、着いたか。いかにも水着売ってる所っぽい。うわ、感想がそれしか浮かばねぇ。

 

「マスター!これなんかどうでしょう!!?」

 

 さっそくラウちゃんが男性用の水着を持ってきた。何でそんなに元気なんだよ。うやらましいわ。

 

「って、ブーメランかよ!んなもん買うかよ!!」

 

 そう言うと、ラウちゃんは肩を落としトボトボと歩いて行く。あ、あれ?何か悪い事しちゃった?てっきりネタで持って来たのかと.......

 犬とは言え、家族だもんな。よし!

 

「待てってラウちゃん。それは無理だけたど、代わりにお前の水着買ってやるから」

 

「誠ですか!!!!?」

 

 復活はや。そんなに俺に買ってもらうのが嬉しいのか?何か心なしか尻尾降ってる様に見える。すげぇ、新感覚だ。

 

「違います、マスターに選んで貰うのが嬉しいのです!!」

 

 コイツも俺の心情が読めるのか。そろそろ何か技名つけるか。

 フィーリング・ワンサマーとかどうだ。うむ、これでいいか。

 

「い、一夏?私は?」

 

 鈴ちゃんがチロっと顔を赤くしている。かわええ。

 

「もちのろんだぜ?」

 

 適当に五、六枚そこら辺の水着を手に取る。

 お、この黒いのはマドカ用だな。絶対似合う。千冬姉には小さすぎるな.....

 

「簪ちゃんはどうする?もし良かったら、俺が選んでやろうか?」

 

 俺がそう言うと、簪ちゃんはキョトン?とした顔で見つめてきた。

 あれ?何かおかしい事言った?

 

「......選んで、くれるの?」

 

「おう、いいぜ。そーだなあー.......簪ちゃんはこんなのか?」

 

「ありがと.......」

 

 

 こちらも顔真っ赤。お可愛い事で。

 しかし、簪ちゃんの水色の髪色を映えさせる様な......なんだろ?

 一度水着姿を見ないとなんとも言えんが、プロポーション良さそうだしな。

「とりま、着てみましょ。皆、お着替えターイム」

 

 皆に似合いそうなのを何着か手渡す。

 

「「はーい」」

「わかりました!」

 

「......了解」

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は我が物顔でマドカと鈴と一緒に、試着室に入る。

 

「え?マスター.......?」

 

「アナタ、まだマトモな人間だったんだね......」

 

「......は、はい?」

 

 




言い回し、表現、比喩その他もろもろ。アドバイスお待ちしてます。感想も。
誤字は見つけ次第、修正していきます。  

感想をくれた方ありがとうございます!


キャラが多くて扱い切れなくなったら、箒様にお任せスタイル。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。