織斑一夏と愉快な家族達 作:探さないで!
「あっは!見て見て虚ちゃん!」
「ひひーん」
「........もうやだこの姉妹」
「簪ちゃん!このまま屋上まで行くわよ!!」
「ひひーん」
「.....お仕事、ですかね」
「一夏氏!わたくしの事もマスターと!!いえ、彼女にグランドマスターと呼ばれたいですわ!!!」
「気が向いたらな」
「そんな殺生な!でございますわ!!?一夏氏とわたくしは親友でございましょう!!!!?」
「セシリアちゃん、お前との友情は確かにあるが、それとこれとは別問題だ。それに、アイツが俺以外をマスターと呼ぶとは思わない」
「そこを何とか!!!」
「なら、俺が呼んでやろうか?マスターさん」
「天才か、ですわ!!!!」
ーーーーーーー
「つーわけで、来週の校外学習?に備えて、水着を買いに行こう!」
「唐突ですね。ネタ切れですか、兄様?」
違います。千冬姉に水着を買って来いと言われたからです。
自分で買いに行けば良いのにな。仕事忙しいのかな?
まぁいい。あくまで千冬姉はついでだ。本命はマドカと鈴の水着だ。ぬっふっふっ......
「手続きめんどくさくない?」
と、鈴の的確な指摘。
そうなんです、このIS学園はなんと外出するのに許可が必要なんです。セキュリティ厳しすぎぃ。
海の上にポーンと浮いてる島の上にポトンと学校。それだけでも結構厳重な気もするけどな。
んな事はどうでもE。
「そこら辺はちゃんと考えてありまっせ。俺のISを使えば、パパッと日本列島までひとっ飛び」
そこまで距離は離れてないけどね。
俺のISのステルス機能があれば、誰にもバレずに行ける。ハッハッハ。
「ジョンはいいのですか?」
「マドカ?家族で買い物しに行くときに、犬を連れていくかい?俺は見たことないぞ」
「あ、あんたらねぇ......」
だからラウちゃんは俺の部屋にポイしてある。お留守番だな。
それよりも、ジョンってなんだ。犬っぽいからか?そんな理由でラウ.......あ、いまだに「ラウ」と「ボーデヴイッヒ」の間の一文字聞いてねぇ。帰ったら聞くか。
あかん、このままだと一日中駄弁ってそうだわ。
俺は『マドカ』を展開する。
「よし、二人共俺に捕まれ!行くぞ」
「おやおや、何をしてるのかなぁ?学園内での無断IS使用はいけないよ?」
「ギクっ......!!?」
だ、誰だ!?
後ろを振り返ると、そこには楯無さ.......
「ん?」
何故か簪ちゃんが楯無さんをおんぶしてる。騎馬戦スタイルだ。それでここまで移動してきたのかよ、休日に姉妹で何してるんだよ。
楯無さんはまるで愛馬を撫でるかのごとく、簪ちゃんのあごの下辺りをなでる。簪ちゃんは気持ちよさそうに目を細める。
「いい子ね.....」
「くぅーん........」
「「「.......」」」
駄目だ、理解しようと努力したけど意味わからん。何だこの姉妹。くぅーん、じゃねえよ。簪ちゃんが壊れちゃった。.............あれ?俺も入学式に............
ひとしきり簪ちゃんを撫で回して満足したのか、簪馬を降りると
「それで?どーして正規の手段を使わないのかなぁ?」
ぐ.......
撫でてる間に逃げときゃ良かったぜ。ちくせう。
無断外出+ISの無断使用なんて、千冬姉バレたらヤバイぞ。どうするアイフル。
「それでは、厳重注意として簪ちゃんを貴方達の監視につけます」
「すいません、千冬姉にだけは.........はい?」
「簪ちゃんも、水着買いに行きたいって言っててね」
え、何?だから何なの?アンタがついて行けよ、シスコン会長。
「私は忙しいから、一夏君達に連れてってもらおうと思ってね。そしたら見逃してあげよう」
簪ちゃんを見ると、コクンと頷いた。
なるほどなぁ。最初からそのつもりだったか。
マドカ達と多少イチャイチャ出来なくなるけど、簪ちゃんなら別に文句はないな。皆で行ったほうが楽しいかも。
「オーライ。その条件でオナシャス」
「よろしく~」
「.........よろしく」
うし、じゃあ行くか!
ーーーーーーー
人目を避けて着地。流石に三人はキツかったぜ。
「......ここで買うの?」
簪ちゃん、なんで首かしげてるの?ここって女子高生御用達じゃないの?
着いたのは、レゾナンス?だっけか?クラスの女子に聞いたショッピングモールだ。
その聞いた子いわく、「ナウい」らしい。もうその言葉が死語だけど。死語っていう言葉も死語だけど。
とにかく何でもあるらしいから、大抵の物は揃ってるだろ。うむ。
「簪ちゃん来たことない?俺らも来た事ないから、君が頼りだったんだけど」
簪ちゃんがついて来るとなった時は、渡りに船だったんだがなぁ.....
「ごめん、無い。私、アキバに行く時以外は外でないし」
あ、アキバって......。何でそんな所に。全然そんな所行くような子に見えないんだけど?
「ふーん.....何しに行くの?」
お、鈴も気になるのか。
そりゃそうだよ、こんな可愛い子が秋葉原なんて
「兄様、また家族が増えるんですか?最近ボーナスタイム入ってませんか?」
「ちょっと可愛いって思っただけだろ、嫉妬すんな」
ちょっぴり頬をふくらませてるマドカ。ナデナデしたら許してくれるかな?
「こ、こんなので誤魔化そうなん......ほうぁ.......」
墜ちたな(確信)。
簪ちゃんにジト目で睨まれてる。これくらいにしとこう。
しかし、困ったな。こうなるとここの地図的な物が欲しい。だってこのショッピングモール、思ったよりデカいんだもん。人も多いし。
「お待ちしておりました、マスター、奥様達」
「何でぇぇぇぇへぇ!?」
ビックリしすぎて変な声でた。すっごい周りの人から見られてる。恥ずかしい........!でも感じちゃう......!?ビクンビクン
「ジョン、どうしてここに?」
そう、そこに居たのはジョンもといラウちゃんだった。つーか、もうジョン確定なのかよ。やめてやれよ、マドカ。
「はい、織斑千冬から『この日は一夏がレゾナンスに行く。デュノアのフラグ管理の為にな。何が起こるかわからんから、念のため見張っとけ』と」
それ、千冬姉の命令か?何だよ、俺マスターじゃないのかよ。
しかもまたあの人の未来予知だよ。今回はちょっとはずしてるけどね。デュノアは女王様に連れてかれた。残念だったな。
「勿論、織斑千冬に従った訳ではありません。私はマスターの番犬、貴方様を守る必要があるのです。なので彼女から情報を」
「あ〜はいはい。俺が絶対なのね、分かったから」
そろそろ簪ちゃんのジト目が地蔵のレベルになってきた。さっさと行こう。
いや、その前に紹介するべきか?でもややこしくなりそうな
「マスターのご友人ですか?私はラウラ。マスターの犬にして、織斑家の番犬です。以後お見知りおきを」
おい、待てよ。主人の命令を待てよ。この駄犬が。
「......一夏、犬はさすがに無いよ」
ドン引きされてらっしゃる。確かに俺も初対面でこんな事言われたら引くわ。絶対に近づいちゃダメな奴認定だわ。
「じゃあラウラ、水着売り場まで案内してくれる?」
「鈴様、了解しました。この建造物の構造は、概ね把握しております。ささっ、こちらへ......」
さすが番犬、便利だな。
ナビゲーション!ゲットだぜ!!
ーーーーーーー
俺達の前をズンズンと進むラウちゃんを指さし、簪ちゃんが聞いてくる。
「で、アレは何?」
「ですよねー」
さて、なんと説明するべきか。
「一夏があの娘をボコボコにしていたのは見てた」
さいですか.......
ますます説明に困るんだけど。そもそもラウちゃんは俺に何を期待してるのか、そこが分からん。
千冬姉との話を聞く限り、俺が絶妙なドSって所に惹かれたらしいけど。そのまま話したら信じてくれるかな?
「大体分かった、心は嘘つかないからね」
もう心を透視された程度で動じない。動じないんだからぁ!!
「ここです」
お、着いたか。いかにも水着売ってる所っぽい。うわ、感想がそれしか浮かばねぇ。
「マスター!これなんかどうでしょう!!?」
さっそくラウちゃんが男性用の水着を持ってきた。何でそんなに元気なんだよ。うやらましいわ。
「って、ブーメランかよ!んなもん買うかよ!!」
そう言うと、ラウちゃんは肩を落としトボトボと歩いて行く。あ、あれ?何か悪い事しちゃった?てっきりネタで持って来たのかと.......
犬とは言え、家族だもんな。よし!
「待てってラウちゃん。それは無理だけたど、代わりにお前の水着買ってやるから」
「誠ですか!!!!?」
復活はや。そんなに俺に買ってもらうのが嬉しいのか?何か心なしか尻尾降ってる様に見える。すげぇ、新感覚だ。
「違います、マスターに選んで貰うのが嬉しいのです!!」
コイツも俺の心情が読めるのか。そろそろ何か技名つけるか。
フィーリング・ワンサマーとかどうだ。うむ、これでいいか。
「い、一夏?私は?」
鈴ちゃんがチロっと顔を赤くしている。かわええ。
「もちのろんだぜ?」
適当に五、六枚そこら辺の水着を手に取る。
お、この黒いのはマドカ用だな。絶対似合う。千冬姉には小さすぎるな.....
「簪ちゃんはどうする?もし良かったら、俺が選んでやろうか?」
俺がそう言うと、簪ちゃんはキョトン?とした顔で見つめてきた。
あれ?何かおかしい事言った?
「......選んで、くれるの?」
「おう、いいぜ。そーだなあー.......簪ちゃんはこんなのか?」
「ありがと.......」
こちらも顔真っ赤。お可愛い事で。
しかし、簪ちゃんの水色の髪色を映えさせる様な......なんだろ?
一度水着姿を見ないとなんとも言えんが、プロポーション良さそうだしな。
「とりま、着てみましょ。皆、お着替えターイム」
皆に似合いそうなのを何着か手渡す。
「「はーい」」
「わかりました!」
「......了解」
俺は我が物顔でマドカと鈴と一緒に、試着室に入る。
「え?マスター.......?」
「アナタ、まだマトモな人間だったんだね......」
「......は、はい?」
言い回し、表現、比喩その他もろもろ。アドバイスお待ちしてます。感想も。
誤字は見つけ次第、修正していきます。
感想をくれた方ありがとうございます!
キャラが多くて扱い切れなくなったら、箒様にお任せスタイル。