織斑一夏と愉快な家族達 作:探さないで!
生徒会長のお部屋~ゴールデン~
「ただいま、お姉ちゃん」
「あ、おかえり簪ちゃん。どうだった?」
「.............一夏に、買ってもらった」
「簪ちゃんが攻略されてる!?」
「............ぽっ」
「ムッッッキィィィィィ!!」
「あ、そうだ。お姉ちゃん昼間の話」
「あの女たらしめ!簪ちゃんは私のモノよ!!!」
「お姉ちゃん、昼間の........」
「.........え?..........ああ、次は私が馬の番ね!!さぁ乗りなさい!!!」
「その事なんだけどお姉ちゃん、犬になってくれない?」
「ひひー......え?何?」
「......ワンちゃん」
「ぱ ー ど ぅ ん ?」
「......」
「え.....?」
「お手」
「......わ、わん?」
「お座り」
「......わん」
「伏せ!」
「わん!」
「一夏がハマるのも分かる........これ、イイ!」
「わおーん!!!!」
ーーーーーーー
「という訳で、今日から俺の事はプロデューサーと呼べ。いいな?」
「うん?」
箒様がやっとデュノアを開放したので、さっそく社長になる訓練を開始する。社長になるのは決定事項だ。あっはっは。
目立った被害は見られないが、コイツも箒にナニカサレタのだろう。トラウマスイッチを押さぬ様に、注意しておこう。
「プ、プロデューサーって何?一夏どうしたの?」
「ちっがぁぁぁぁう!!プロデューサーだと言っておろうが!!!?」
「す、すいません!!箒様はお強いです箒様は賢いです箒様はイケメンです箒様は世界一です箒様は驚異です箒様は世界の統治者です箒様は僕の」
おおう、レイプ目モードに。モウヤメルンダしてる!!!キラキラキラパシューン!してるから!!
怒鳴ったのがマズったか?むむむ、ちょっとしたツッコミみたいなノリだったんだが....
デュノアとのコミュニケーションの難易度が上がったな。これは早く解消せねば。
「ストップイット」
デュノアのホッペを軽くペチる。
ん?ちょっと癖になる触感だったぞ。もうちょい触りたい。
ぷにぷに。
「箒様は......箒様は.......」
ノーリアクションかよ。かなり深刻だな。これから怒鳴るのはやめとこう。
しかしたった二、三日でどうやったらここまでの恐怖を植え付けられるんだ。箒がますます怖くなってきた。もうアイツと関わるの止めようかな。
「箒様ぁ...........」
.............それより、デュノアを元に戻すのが先決だな。
「おーい」
駄目だ。何回顔を叩いても、全く覚醒しない。詰んだ。
こんな時、お助けキャラが欲しい。ヘーイ、リッスン!.............全身緑色にしたら来るかな?トライフォースでも準備しとけば来るだろうか。
「こういう時は王子様のキスですわ!さぁ、一夏氏!!」
「どっから沸いたんだ、セシリアちゃん」
ナビィの代わりに
デクの樹様の嫌がらせか。
「ほら、親指サイズの白雪姫も、王子様のキスで眠りから覚める時にこう言っていたではありませんか!『ネバーギブアップ!』」
ちょっと色々混ざりすぎじゃないですかねぇ......?
そもそも、キスなんて出来るはず無いだろ。マドカや鈴じゃあるまいし。
「箒様はぁ......」
「ほらほら、早く早く!ひと思いにブチュッと、ですわ!!」
もうお前がやれよ。ブチュッとしろよ。
セシリアの後頭部をグラップして、虚ろな目をしたデュノアの顔面に押し付ける。
「ちょおおお!!何をぉぉぉんぶっ......」
「箒さ.............」
.............何してんだ、俺。結構やっちまったか?
いいや、まだ慌てるような時間じゃない。ひとまず、落ち着こうじゃないか。なぁ、織斑一夏よ。
「んー......!!」
「え?何?」
セシリアちゃんが必死に俺の腕をタップしてくる。窒息?ギブ?さっきネバーギブアップとか言ってたでしょ?
「んんーーーー!!?」
......これ以上はやめよう。俺にこんな趣味は無いぜ。
「ぷはっ!ちょっと一夏氏なにをくぁwせdrftgyふじこlp!!」
「動揺してると見せかけて、冷静にネタをぶち込んでくるセシリアちゃん好き」
ちゃんと「drftgy」も発音してるあたり、上級者だな。
まぁ、これで百合に目覚めても俺は悪くない。セシリアちゃんにその素質があっただけだ。
俺は悪くない。
「ファーストキッスでしたのに......」
そんな落ち込まんでも、女の子同士だからノーカン.............
あ、今デュノア男の格好だ。しまった。
それに、セシリアちゃんはコイツが女だって知らないはずだ。
つまり、俺めっちゃえげつない事した?いともたやすく行っちゃった?D4C?
「す、すまん。ついカッとなって......」
「すまんの一言で済んだら、EDFは要りませんの事よ.............」
何でそこで地球防衛軍が出てくるのか分からないよ。
ヨタヨタと不確かな足取りで、俺から距離を離すセシリアちゃん。うっ、罪悪感が.....
「うぅ.....拙者の初めてが.............」
そう言うと何処かに走り去って行った。
残ったのは俺と、
「箒様......命令を........」
未だに目のハイライトを無くしたデュノア。
なんだかんだで元通りになっちまった。どうすんべ......
「箒様......命令を........」
デュノアがモードチェンジしてる。箒を褒めるだけから、命令待ちに。
あーもう。どうでもいいわ。早く会話出来る様になってくれよ。
「命令を.......」
コイツ俺の事おちょくってんじゃねぇのか?
実は最初から箒の事なんて微塵も崇拝してないんだろ。これは俺をビビらす為の演技.............な訳ないやん。これが演技だったら、そもそも俺に女ってバレないぜ。
クソ、箒の野郎。せっかくデュノアを『社長系アイドル☆』的なのでテレビに出して、母さん達の為に少しでも金稼げればとか思ってたのに。
世の中、上手く行かねぇな!
「命令.............」
「だから言ったでしょ、俺をプロデューサーと呼べって...........」
マドカ、鈴、助けてくれ。もう限界だ。
俺は思わず天を仰ぐ。もういっそのこと放置しようかな。マドカと鈴はラウちゃんを散歩に連れてってるはずだ。マドカが無理やりラウちゃんに首輪を付けて引っ張っていっただけだけどな。鈴はどうして何も言わなかったのか。不思議だ。
現実逃避ってこれか。初体験だ。
「わかったよ、プロデューサー!」
あれ?幻聴が聞こえる。ヤバいかもしれん。デュノアは壊れたのに。
「プロデューサー?」
これは幻聴なんかじゃない!この心にグッと来るような響き!!
デュノアを見ると、先程まで死人の様な顔をしていたのが嘘みたいだ。しかもプロデューサーって呼んでくれてるし!
「社長になる訓練するんでしょ?」
ああ、そうだった。その為にデュノアを呼び出したんだ。
さっきまでのカオス空間から、頭を切り替えないと。
そう、これは母さん父さん。ひいては家族の為にデュノアを社長兼アイドルにプロデュースするのだ。そういう話だった。
「うむ、お前にはアイドルとしてデビューしてもらう」
「アイドル?どうして?」
金稼ぎ。と正直に答えて良いのだろうか。
なんかゲスいな。やめとこう。それっぽいので答えよう。
「デュノア、お前は顔は整ってるしモデルみたいな体付きだ。そして何より、かわいい」
勿論、マドカや鈴には敵わないがな。
「えへへへぁ......そうかなぁ.....」
そんなだらしない顔されましても、困るんですが。
まるで俺がデュノアの事を口説いてるみたいじゃないか。また家族が増えるのですか?とか言われちゃう。
「で、でも私なんかでいいの?マドカさんとかの方が」
「お前がいいんだ」
マドカをテレビに出すなんてとんでもない。あんな天使を全国で報道したら、いつ誘拐されるか判らんぞ。その時はその時で、全力で守るけどな。
「ふ、ふーん......僕がいいんだ.....」
「おう」
「プロデューサーと一緒に居られるなら、それでいいかな......?」
好感度こんなに上げた覚えないんだけど。俺なんかしたかな......?
「い、言っとくけど初めてだったんだからね!」
「はい?」
「そ、そのプロデューサーとの.......キス......」
あーセシリアちゃんとのキスね。そこ覚えて............
ん? プロデューサー『との』?
言い回し、表現、比喩その他もろもろ。アドバイスお待ちしてます。感想も。
誤字は見つけ次第、修正していきます。
感想をくれた方ありがとうございます!
ネタ切れ......ですかね?
今回も苦しかった気がします。頑張ったつもりなんですが.....