織斑一夏と愉快な家族達   作:探さないで!

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ちょっと筆と体調とその他もろもろの調子が悪いです。サーセン。



第39話

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはよう、一夏」

 

「......おはよう、母さん」

 

 起きたら母さんが俺の事見詰めてた。何だろう、寝顔でも見られたかな。

 ......それにしてはやけに近いような

 

「......お前、まだこの癖治ってなかったのか?」

 

「え?.......ああ、ごめん」

 

 慌てて母さんを開放する。どうやら俺は、寝ている間に母さんを抱きしめていたらしい。

 最近は抱きつくより抱きつかれる場合が多いから、すっかり忘れてた。マドカと二人で寝てた時はよく発動したこの癖だけど、高校入ってからは全然発動出来なかったしな。

 ........あれ?マドカ達は?

 

「皆温泉に行ったぞ」

 

 母さんがニヤニヤしながらそう言った。俺の表情から何を考えてるのか察したんだろう。マジでどんだけ俺分かり易いんだよ......

 

「つーかなんで俺置いてったのよ......」

 

「俺がお前と二人っきりになりたかったんだよ」

 

 ワシワシと俺の頭を撫でる母さん。

 そっか、なら仕方ないね。大人しく母さんに撫でられるとしよう。あー、マジ幸せ。

 

 

 

 

 

 

 しばらく撫でられていると、やがてポツリと母さんが呟いた。

 

「なあ、一夏.......教師って大変なんだな」

 

「え、何?急にどうしたの?」

 

「いや、新しい仕事探さねぇとなぁ........とか思って」

 

 そう言えば母さんは『亡国機業』辞めたんだっけか.....

 今更だが、あのブラック企業をどうやって退職したんだ。『辞表を書いても、それを提出する所が無い』的な事を、以前母さんが言ってた気がする。

 

「母さん、どうやって『亡国機業(あそこ)』辞めたの?」

 

「辞めたっつーか........本部の奴らが根こそぎ死んでた」

 

「え.......マジで?」

 

「おう」

 

 じゃ辞めたって言うより、会社が潰れたって感じか。

 でも本部を皆殺しとは、中々頭がイカレてるな。あそこに攻め込むとか、一国の軍でも動かさないとキツいぞ。

 

「誰がやったの?」

 

「知らん.......お前の姉ちゃんに聞け」

 

 ん、そこでなんで千冬姉?

 ......あ、次の仕事は学校の先生やりたい、とかそう言う事?それでさっき教師がどうとか言ってたの?

 母さんが先生か.........いいな!!!

 

「.......そんなことより一夏、お前忘れてる事無いか?」

 

「忘れてる事?ワッツ?」

 

 母さんはちっちっち、と指を振る。可愛い。

 

「ヒントはスコール」

 

 ........あ

 

「いっけね!」

 

 すっかり忘れてた。そう言えば昨日『四次元袋』にぶち込んだままだった。

 俺は慌てて父さんを取り出す。

 

「スコール、生きてるか?」

 

「父さん?」

 

 

 

 

 

「.......大きな星が、点いたり消えたりしてる.......アハハ、大きい。彗星かな.....いや、違う、違うな。彗星はもっとバァーって動くもんな......」

 

「母さん、これって......」

 

「ああ、マズイな......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一日ほっとけば治るよね」

 

「一日ほっとけば治るだろ」

 

 

 とりあえず寝かしておく事にした。その内治るだろ。

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 今日で校外学習は最後。つーか今日はバスで帰るだけ。

 そんなこんなで、朝食後。各クラス十分ほど旅館でお土産物色タイム。

 懐かしいなぁ。小学生の時はクラスが五組だったからお土産が残ってなくて、俺より前のクラスの奴らには煮え湯......いや残り湯を飲まされたんだ。

 今回は一組だし、お土産は全部残ってる。やっほぅ!

 ........と思っていたんだが

 

「ねぇ、一夏。ここ品揃えおかしくない?」

 

「しっ、大きい声で言うな.....!」

 

 さらりと二組の鈴が居るけど、気にしない方向で。

 .......いや、まぁでも鈴の言う通りなんですよね。ここの品揃え、半端ないわ。マジで。マジレンジャー。

 

「だって、おかしいもん。絶対おかしいもん」

 

「........マカロニサラダからヤンバルクイナまで、っていう店名から既に怪しさはあったよな」

 

 ........ふ菓子しか置いてないのだ、この土産屋は。ふ菓子専門店か、って位に。

 しかもただのふ菓子じゃない。きなこ味、キャラメル味なんてのはまだいい方で、中にはカレー味とかありやがる。カレーは無いだろ。カレーは無いよ。うん、絶対無い。

 

「マスター!これ見てください!!」

 

 元気良く走ってきたラウちゃんの手には、一尺程の長さの棒.......いやアレもふ菓子だろう。袋に包まれて中は分からないが、そもそもここにはふ菓子しか置いてないから間違い無い。

 良く見るとラベルに『わさび味』と書いてある。何故にラウちゃんは純粋無垢な笑顔でそんなえげつない物をチョイスしたのか。恐ろしい子だ。

 

「......ラウちゃん、それは返してこい」

 

 罰ゲームにもってこいだとは思うが、パーティー用品をここまで買いに来る奴はいないだろ。

 .......父さんなら喜ぶかな。いや、喜ばなくても無理矢理食わせるか。

 

「一夏、ハバネロ味見つけたわよ」

 

「需要無さすぎだろ」

 

 

 

 

 

「ぜひ弟子にしてくださいっ!!!!!!!」

 

 

 

 ふ菓子トークで盛り上がっていると、突然、外から大声が聞こえた。

 旅館の外だろうか。ここまで聞こえるという事は、相当大きな声の叫びだ。なんか怖い。

 俺は鈴とラウちゃんの顔を交互に見合わせる。

 

「.......行く?」

 

「マスターにお任せします」

 

「どうせふ菓子しか無いんだし、良いんじゃない?」

 

 俺達はわさび味ふ菓子の会計を手早く済ませると、早足で屋外に出た。

 

 

 玄関付近には、多少の人だかりが出来ていた。ほとんどIS学園の生徒だが、中には旅館の従業員も居た。

 

「お願いしますっ!!!!」

 

 そしてその中心には、仁王立ちした箒と土下座した父さ.......違うな。誰だろう。金髪だ。土下座してるから顔が見えない。

 とにかく誰かが土下座してる。

 

「何事?」

 

 俺はちょうど近くにいたセシリアちゃんに話し掛けた。うわ、コイツふ菓子食ってる。

 

「ふがふがふが.......」

 

 何言ってるか分からないふが。ちゃんと飲み込むふがよ。

 

「あの人がいきなり箒様に......ええっと、ドゲザ?....をしたんだよ。弟子にしてください、って」

 

 俺の疑問に答えたのはセシリアちゃんの隣に居たデュノアだった。お前らいつも一緒だな。バカップルめ。

 

 

 

 

「......顔を上げろ。お前、名はなんと言うのだ?」

 

「はい.......ナターシャ・ファイルスと言います」

 

 スーツ姿の外人さんは、遠目から見ても美人だった。なんだろう。一言で言うならやり手の女社長......うまく例えようとしたのに、意味分からんくなった。

 雰囲気は違うが、父さんの昔に少し似ているかもしれない。まぁ、判断基準が髪色だけだし、父さんにあんなにおっぱいは無いけど。

 

「ナターシャ、よく聞け。私は弟子なんぞいらん」

 

「っ!!!」

 

 ビクン、と外人さんの体が跳ねる。

 そして今までイキイキとしていた表情が、一瞬で凍り付く。目には涙すら浮かべている。そこまで弟子になりたいんだろうか。と言うか誰だよ。

 

「お、お願いします!!弟子じゃなくてもいいんです!!!!私はアナタの強さにどうしよもなく惚れてしまったんです!!!!」

 

 ガイナ立ちした箒の足に、外人さんは震える手ですがりつく。

 箒の顔はここからじゃ良く見えない。髪がバサバサ暴れすぎ。風なんて一切吹いてないのに、何故あんなにも綺麗に棚引くんだ。怖い。悪魔かよ。いや悪魔だな。

 

 

「なんでもしますから!!!!!!」

 

 

 

 

 そしてその悪魔が、外人さんの言葉を聞いた瞬間に、ニヤリと笑った気がした。

 

「ならば私の奴隷(もの)となるか?」

 

「是非とも!!!」

 

 満面の笑みで叫ぶ外人さん。即答かよ。

 ああ、またもや箒様に人生を狂わされた人が.......

 

 

 




言い回し、表現、比喩その他もろもろ。アドバイスお待ちしてます。感想も。
誤字は見つけ次第、修正していきます。  

感想をくれた方ありがとうございます!


うーん、思うように書けないっすな。不調です。これでも今日に間に合うよう頑張った結果です。許してください。
別に無理に週一更新にする必要は無いんですけど、週一更新を今止めたらモチベがガックシ下がって更新出来なくなると思います。多分。

学校始まっちゃったからなぁ........来週更新できるかな。


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