織斑一夏と愉快な家族達 作:探さないで!
そんな訳で、まぁシリアス投稿するかーとも思ったんですが.....
今回は日常回です。ドゾー
「うええ....最悪だぜ......」
「ど、どうしたの、一夏?」
「すっげぇ悪夢見た。吐きそう。助けてくれ、鈴」
「......大丈夫?」
「大丈夫じゃねぇ。弾がさぁ、女になって追っかけてくるんだよ.....」
「可愛かった?」
「あ、聞くとこそこなんだ」
「なんとなく気になって」
「....まぁ、可愛かったよ」
「どんな感じに?」
「......おっぱいが大きかった」
「まさか、判断基準がそれだけで可愛いとか言ったんじゃないわよね?」
「ま、まさか! 後はそうだな......バンダナしてたぜ」
「ふーん......」
「.....ゴメンなさい!!そんな冷たい目しないで!!!」
「嘘嘘、怒ってないわよ」
「ほ、ほんと?」
「ホントはちょーっと怒ってるけど、キスしてくれたら許してあげる」
「......わかった」
「やった♪」
ーーーーーーー
「兄様、何処へ?」
「いや、ちょっと買い物に....」
「私もついて行きます」
そう言うとマドカは、俺の右手にピトッと体を寄せて指を絡めてきた。なんだかこないだの一件以降、妙に甘えん坊に......いや、いつもの事か。
「じゃ、行ってくるヒカ姉」
父さんと母さんは鈴とラウラを連れて日用品を買いに行ってる。
千冬姉は夏休みなのに学校で仕事。
そうなると家に残ってるのはヒカ姉だけになる。
「君達本当に仲がいいねぇ......気をつけて行くんだよ?」
ヒカ姉はソファに寝そべりながら、言葉とは裏腹に「そういう事は外に出てからやったらどうだ」と目線で訴えてくる。
どうでもいいが、この人なんと我が家の隣に引っ越してきたらしい。なんでもしばらく俺達と一緒に居るらしいが......目的は分からん。そもそも目的なんて無いのかもしれないな。
俺はヒカ姉の視線に苦笑で返しながら、家を出る。
途端にむわっとした熱気が俺を襲う。
うわ、今日あっついなぁ。
「マドカ、暑くないか? 無理して俺にくっ付いてる必要もないぞ?」
「いえ、これ位なら私の兄様への愛情の前には関係ありません」
離れる気は無いみたいだ。聞く前から分かってたけどね。俺だってマドカと離れたくないし。
......しっかし本気で暑いなぁ。
「申し訳ありません兄様、私とした事がうっかり失念していました....!!」
何故だか急にマドカに触れている右腕の辺りがひんやりとしてくる。
恐らく俺のために体温を下げてくれたんだろう。スゲェ快適。
「....なぁマドカ、いっつも思ってるんだけどこれどうやってんの?」
「愛です。兄様への愛です」
自信満々の顔でマドカは隣を歩いているが、人の為に体温を下げるって一体どういう仕組みなのか.......俺にはさっぱりだ。
マドカは冬にもこれをやってくれるんだが、まぁまだ体温を上げるってならギリギリ分からなくもない。ギリギリな。
でもさ、下げるっておかしくね。ギネスのっちゃうよね。
しかもこうなってくると、実は寒いの我慢してるんじゃないかと思っちゃうんだ。
「マドカ」
「何ですか?」
立ち止まり、心配になってふとマドカの格好を見れば、今日も俺の好みをバッチリ押さえた白のワンピース。つまりノースリーブだ。
......うん、寒そうだよね。ただし、冬だったらの話だ。ただ、今の気温は
結局、俺への愛だけで何となく納得出来ちゃうのが、我が妹の恐ろしいところだ。可愛すぎるぜ、こんちくしょう。
何気なしに左手でマドカの頭を撫でようとすると、ススッと頭を俺の方に近付けて撫でやすくしてくれる。
「可愛いなあ、マドカは....」
「はい....♪」
「マドカ、どっか店入るか」
街中でこんな事やってっと、やっかみの視線がやばいからな。
....いや、今更気にしないんだけど、一応ね。
「それなら、あそこにしましょう」
マドカが指差したのは、見たこと無いファーストフード店だった。
「蘭から聞いたのですが、何やら最近出来たお店だそうで」
「ふーん.....」
「BLTサンドが美味しいそうですよ?」
「にゃるほど、行ってみっか」
「はい」
「ところでさ、BLTってなんの略なの?」
「なんの、とは?」
「ベーコンとレタスは分かるんだけどさ、Tだけ分かんねぇ。まさかレタスでLTって....」
「兄様、トマトですよ」
「.......あー、今の聞かなかった事にしてくれ」
「ふふっ、分かりました」
「めっちゃ恥ずかしい」
「そんなところも愛しています、兄様」
「.....おう」
ーーーーーーー
「なぁ、スコール。あそこにいるの、一夏とマドカじゃないか?」
「え、どこどこ.....あ、ホントだ」
「デートか、邪魔しない方がいいな」
「ええ、そうね........」
「スコール様、オータム様、どうかしましたか?」
「聞いてくれよラウラ。スコールが二日酔いで大変なんだとよ」
「二日酔いなんてしてないから!! 昨日一滴も飲んでないから!!!!」
「そうカリカリすんなよ、老けるぞ」
「カリカリしてないわよ!!! てか、老けないわよ!!!!!」
「す、スコール様、落ち着いてお怒りを鎮めてください.....」
「だからっ、怒ってないわよっ!!!!!!!」
ーーーーーーー
「ふぅ、なかなか美味かったな」
「ですね」
「.....ところでマドカ、なんで俺が腹減ってるって分かったんだ?」
「妹ですから」
「....すげー説得力だ」
「ふふふ.....」
と、二人でまったりしていると.....
「だからっ、怒ってないわよっ!!!!!!!」
「なぁ、アレって......」
「ええ、母様達でしょうね」
「ですよねー」
店の中から外を見れば、見慣れた人達が騒いでいた。しかも一人凄い叫んでるし。
.....いつもの事だな。今さら恥ずかしいとか思わない。
嘘だ、ちょい恥ずかしい。
「どうするマドカ、合流するか?」
「兄様、お買い物は良いのですか?」
「いや、食材買おうと思ってただけだから.....人手は多い方がいいかなぁ、と」
「そうですか。では行きましょうか」
二人で同時に席を立ち、店の外に出る。
するとまた、暑さが襲ってくる訳で.......
「マドカ、頼めるか?」
「任せてください....♪」
言い回し、表現、比喩その他もろもろ。アドバイスお待ちしてます。感想も。
誤字は見つけ次第、修正していきます。
感想をくれた方ありがとうございます!
短いっすな。ごめんなさい。
それと実は後二話くらいで最終章いこうと思ってたんですけど、やりたいことができたのでまだまだ夏休み編です。