織斑一夏と愉快な家族達 作:探さないで!
生存報告も兼ねて、軽く夏休みシチュでイチャろうかとも思ったんですが、ネタが浮かばなかった......orz
時系列的には、ラウちゃん暴走後、ラウちゃんは先に怪我治ったけど、一夏はまだ治りかけ。みたいなところからです。
「あの、マドカ姉、何をなさっていらっしゃるのですか......?」
「マッサージです。怪我人のあなたに私が出来る事といったら、これくらいですから」
「い、いや、それはありがたいんだけどさ......なにゆえ全裸なのかと」
横になりながらマドカ姉の方を見ると、そこには胸のポッチまで綺麗に晒している幼女の姿。
「ふんっ......!」
「いたぁいっ!?」
抓られた。どうやらモノローグの幼女に反応したらしい。これからは愛する姉にしとこう。
「それでいいです」
満足げな表情で、マドカ姉はマッサージを再開した。
的確にツボをついているのか、彼女のマッサージはかなり気持ちがいい。天国と形容しても、大差ない。
だが、問題があまりに大きすぎて、集中出来ないのも事実だ。
太ももを心地良い加減で按摩してくれているのだが、どうにも全裸が気になりすぎる。はっきり言うなら痴女に襲われそうで怖い。
「呼ばれた気がしたわ! 痴女と言ったら勿論、わ・た・し♡」
「鈴、ラウラ、そこの脂肪の塊を滅却しなさい」
「「御意」」
「ぐほぉぉぉぉ......!?」
楯無さんが廊下から出てきた瞬間、流れるように鈴とラウちゃんのコンボを喰らって、窓ガラスをぶち破りながら屋外に排出された。生徒会長が窓ガラスにぶつかる直前、マドカ姉ももの凄い速度で蹴りをぶち込んでいた気がするが、気のせいだろう。気のせいにしておかないと、俺の精神が持たない。
「他に揉んで欲しいところは有りませんか? あなたのためならお姉ちゃんは処女すら捧げる所存ですからね?」
何もなかったかのような顔で、サラリととんでもないことを口にして見せるマドカ姉。
「い、いいから。いらないから。そんな事したら母さんに怒られるから」
「母様が処女の一つや二つでお怒りなるはずがありません。さぁ一夏、なんなら今ここで......」
明らかに目をギラつかせて、マドカ姉が俺のパンツを剥ごうとする。ヤバイ。阻止しなければ。
「マドカ姉、いい加減にって......はっ!? う、動けないっ!!?」
「ふふふ、こんな事もあろうかと、アナタの夕食に毒を盛っておきました」
嘘だろこの姉ちゃん、正気かよ。弟にそんなもん食わせんなよ!!
ってか、やべぇ。本格的に貞操の危機。
「ら、ラウちゃん! 助けてっ!!」
「はっ! ただいまお助けいたしま」
「ラウラ、そこでじっとしていなさい」
「申し訳ありませんマスター。グランドマスターには、逆らえないのです」
ラウちゃんは部屋の隅で借りてきた犬みたいに大人しくなった。クソったれ。
ええい、ならば......!!
「鈴っ! 助けてくれ!!」
「わ、分かったわ一夏!! マドカさん、ごめんなさい!!!」
華麗なフックが、マドカ姉の眼前に迫る。だが、マドカ姉の次の一言で、鈴の拳はぴたりと止まってしまう。
「鈴、私が終わったら弟を抱いてもいいわよ。アナタの一夏への愛情は十分理解しているわ」
「ごめん一夏、お義姉様には逆らえないの」
ち、ちくしょぉぉぉ......
「一夏、諦めなさい。アナタは天井のシミでも数えていれば、すぐ終わるわ......」
「......いや、まだだ。まだ終わらない」
「一夏......?」
「千冬姉!! 助けてくれっ!!!!」
俺が叫ぶと、学校全体が揺れた。俺達のいる保健室も、大地震が来たのかと思うほど揺れた。
「ふぅ、驚かさないで一夏。でも、残念だったわね。姉様なら、今頃職員室でぐっすりな筈よ。像用の麻酔を致死量で打ち込んでおいたのだから......」
「千冬姉、聞こえてるんだろう!!? もし助けてくれたら......俺のファーストキスをくれてやるっ!!!」
その瞬間、雷鳴が轟いた。
「......一夏、その言葉忘れるなよ」
「くっ、さすが姉様、あれでもまだ麻酔の量が足りなかったようですね......!?」
「覚悟はいいか、妹よ」
そうして、人類頂上決戦が始まった。
「ラウちゃん、今のうちに......」
「了解しました」
ーーーーーーー
IS学園に入学して、今日で大体三ヶ月だ。俺達は今、学校の行事で海に来ていた。
この三ヶ月、色々あった。転校生鈴の告白騒動から、第二の男性IS操縦者が実は女だったとか、眼帯美少女の転校生がふとした事をきっかけに俺の事をマスターと慕いはじめたり。
直近のイベントだとあれだな。デュノア社打ち壊しの乱。
シャルロットの扱いに切れた俺が、マドカ姉や鈴、ラウちゃんと一緒に彼女の実家の会社に殴り込んだのだ。
会社をぶち壊したは良いが、こんどはシャルロットの卒業後が大変だって事になって、アイドルプロデュースなんて事もした。
ちなみにこの校外学習でも、屋外ライブとしてシャルロットが今現在歌ってたりする。明らかに生徒じゃない大きなお友達も混じっていた気もするが、アレはシャルロットのファンだろうか。
今や国民的アイドルになったからな、シャルロットは。
『オマウェーイ、オマウェーイ♪』
あれ、この曲どっかで......?
「こんな所に居たんですか」
「あれ、マドカ姉、どうして?」
「お姉ちゃんですから」
そう言うと彼女は、さりげなく俺の右腕を抱いた。
「夜の海辺は冷えます。こうしていた方が、暖かいですよ」
「そう、だね......」
二人並んで、海辺を歩く。
「......」
「......」
マドカ姉は何も言ってこない。
本当ならこんなにゆっくりしている場合ではないのに。
今から一時間前、アメリカ軍の軍用ISが実験中に暴走したらしい。
それだけなら俺には何の関係もないのだが、たまたまこちら方面にそのISが飛んできているという理由で、俺達専用機持ちに白羽の矢が立った。
マドカ姉は今、ラウちゃんの暴走のせいで専用機が無い。
セシリアやシャルロット、それにラウちゃん、彼女らの専用機では速度が足らず、軍用ISに追いつけないとのこと。
残るは俺と、専用機貰いたての箒な訳だが......
「不安、なんですね」
「......うん」
マドカ姉に隠し通すなんて不可能だろうし、俺は素直に頷いた。
下手をすれば命を落とすかもしれない。千冬姉にはそう言われた。
今までただのほほんと暮らしていた俺が、急に軍用ISと戦闘だなんて、出来るのだろうか。
「なんだったら、私一人で行ってきましょうか? セシリアさんの件もありますし、恐らく勝てるかと」
「駄目だ。それだけは駄目だ。今度ばかりは、どうなるか分からないんだから」
「ワガママですね......」
難しい顔で、マドカ姉は唸っていた。世界中探しても、こんなにあっさり生身でISとの戦闘に挑む人間はマドカ姉くらいしかいないだろう。俺の事を第一に考えてくれているのは十分に理解しているが、もう少し自分の事も考えて欲しい。
やがて、マドカ姉は立ち止まると、「しゃがんでください」と俺に言ってきた。
とりあえず言う通りにすると、顔面を胸に抱かれた。薄い胸板から、小さな鼓動を感じる。
「可愛い弟のために、お姉ちゃんが勇気の出るおまじないを掛けてあげます」
「おまじない?」
「ええ、とっておきのおまじないです」
「なんだよそれ?」
「ちょ、ちょっと待って下さいね。いざこういうムードになると中々どうして緊張するというかなんというか」
「緊張? どうして?」
「......そうでした。この世界線のあなたは鈍感なんでしたね」
「それってどういみむぐぅっ......!!?」
結局十分後、俺は為すすべもなく箒と共に撃墜された。
マドカ姉の唇、柔らかかったな......
ーーーーーーー
「千冬、マドカ。一夏を落としたってのはあれだな?」
「ああ、アレだ」
「母様、私だけでも......」
「いーや許さん。オレの息子を傷つけた事、後悔させてやる」
『ッ!!!?』
その日、日本列島の一部と付近の孤島をもろもろ飲み込んで、太平洋の大部分の空間が
言い回し、表現、比喩その他もろもろ。アドバイスお待ちしてます。感想も。
誤字は見つけ次第、修正していきます。
感想をくれた方ありがとうございます!
ちょっとしたリハビリです。更新再開と期待した方々には、申し訳ございません。
投稿の再開は、受験が終わってからになりますかね。今しばらくお待ちを。
どうでもいいことですが、本編で約四十話費やした内容が、たったの二話で......