織斑一夏と愉快な家族達   作:探さないで!

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生徒会長のお部屋

「お嬢様、電脳ダイブってご存知ですか?」

「知ってるわよ。ISの中に意識だけ飛ばすアレでしょ?」

「そうです。今やナーブギア無しでもリンクスタート出来る時代ですよ?やってみません?」

「私ひとりでアインクラッド攻略なんて無理よ」

「そうですよね。お嬢様は裏でコソコソやって、いい所だけ持っていくキャラですもんね」

「......セリフ」

「すいませんでした」

「.......さ、お仕事よん」

「..........」


中華娘とシスコン番長
第7話


「あー。母さんの体、超癒される」

 

「.......マドカ、お前の兄貴。学校でもこんななのか?」

 

「いえ。今の所、学校の人達には『シスコン』としか思われていないみたいです。シスコン番長とか言われてますし」

 

「自分の息子が、シスコン番長....凹むな。まぁでも可愛いからいいか」

 

「仮想世界でこれだけ柔らかいなら、リアルだともっと素晴らしいんだろーなー。フワッフワなんだろーなー。あははー」

 

「ちょ、ちょっと一夏?」

 

「「親父、シャラップ」」

 

「ひ、ひどい......」

 

「父様、おいたわしや.....」

 

「マ、マドカ!貴方だけよ、私に優しいのは!」

 

「さ、温かい青酸カリです。どうぞ」

 

「ありがとう........ふぅ」

 

「「「うわぁ.....」」」

 

「何よそれ!乗ってあげたのに!!」

 

「いやほら、そこはさ?お得意のキレ芸で乗りきってよ。『こんなもの飲める訳ないじゃない!』って。そんな物がぶ飲みされても反応に困る」

 

「そうだな」

 

「そうですね」

 

「だ、大体!悪ノリしすぎなのよ!いくら仮想世界だからって、作って良い物と、悪い物があるでしょ!?温かい青酸カリって何よ!!?」

 

「そんなのどうでもいいけど。母さん、これから電話じゃなくてこれにしようぜ?IS版バーストリンク」

 

「駄目だ。これ、生身はスッゴい無用心だからな?」

 

「そうよ?貴方達と会話してる間にブスリ、と」

 

「父様なら大丈夫ですね」

 

「コイツなら大丈夫だろ」

 

「父さんなら大丈夫だよ」

 

 

 

「もう知らない!!」

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

「シスコンばんちょー。今日のお昼もまたいつメン?」

 

「おう。行ってくる」

 

 もはやこの学校の生徒全員に広まったのではないか、シスコン番長。

 いや、別に良いけどね。

 

 『セシリア』ちゃんとの試合が終わり、簪ちゃんとの出会いから二週間。俺は完全にIS学園に慣れていた。当初はほぼ半泣きで入学したけど、今ではクラス関係無しに色んな人に話かけられる。あ、先輩とかもだ。そして中には、俺を攻略しようとする命知らずな輩も.....

 ま、殆どマドカに殲滅されてたけどな。御愁傷様。

 さぁ、皆待ってるし行くか。

 

「マドカー、フォローミー」

 

「はい、どこまでもついていきます!」

 

 そんな舎弟みたいなセリフ言われても。いや、ずっとついてきて欲しいけどね。

 

「マドカ、ヤンキーキャラやってみて」

 

「わ、分かりました.....あ、兄貴!ずっとついていきやす!」

 

 うーんマーベラス。可愛いいなぁ。

 

「ど、どうでした?」

 

「想像以上だった。結婚するか?」

 

「是非に!」

 

 うむ。

 我慢出来なくなった俺は隣を歩くマドカの腰を抱き寄せる。いい匂いだ。結婚したら毎日嗅ぎ続けられるのか。今でもずっと嗅ぎ続けられるけど。あ、抑えが効かねえ。思わずうなじに顔を埋める。クンカクンカ。

 

「に、兄様ぁ......」

 

 トロン、とした表情で俺を見つめてくる。なんだこの生物。萌え死する。キュン死にする。

 

「んんっ!一夏氏、そろそろその甘ったるい世界から出てきて欲しいですわね」

 

 おろ?知らぬ間に食堂に着いてた。ごめんね、セシリアちゃん。でも可愛いんだもん。犯罪的な可愛さ。

 

「......言ったよね?バカップルは死刑。私だってお姉ちゃんとしたいのに......それを目の前でイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャ.........」

 

 か、簪ちゃんが怖い。超怖い。最初はこんな事言う子じゃなかったのに、最近『素』の部分が出てきたような....

 

「さて一夏よ。今日は何を頼むのだ?」

 

 こちら女王の箒様。今の女子高生は仮の姿、夜になるとサタンもビックリのドS女王様になる。昼間は仮面被りすぎてて、逆に怖い。普通に怖い。

 これが俺の『いつメン』。いつものメンバーって言えば良いのにね?最近の子はよくわからんです。イケメンの進化系かと思ったよ。

 

「簪氏、落ち着くでこざるですわ」

 

「........セシリア、今度一夏暗殺計画に協力して」

 

 ..........やはり案の定、セシリアちゃんと簪ちゃんは意気投合した。両方ネットの世界の住人だからな。話が合うんだろう。それとプラス箒と我が妹のマドカを合わせていつメンである。どうでもいいけどいつメンとつけ麺って似てないか?と言う事で

 

「今日はラーメンの気分かなぁ」

 

ラーメンを頼もう。うむ。

 

「さ、兄様。食券です」

 

 さすが、マドカ。なんかめっちゃ『褒めて褒めて!』って顔で見てくる。そんな事しなくても褒めてやるよ。マドカの頭をナデナデする。

 

「ふにゃぁ.....」

 

 このままお部屋にお持ち帰りしたい。ランチよりマドカをお食事したい。

 おっと、またやっちまった。今度は箒が爆裂するかもしれん、これくらいにしとこう。

 

 食堂のおばちゃんからラーメンを受けとると、

 

「あれ?あんたもラーメン?奇遇だね」

 

先生?が語りかけてきた。

 誰だろう、初めて見る先生だ。男モノのスーツ着てるけど、すげぇ似合ってる。カッコいい。グラサンつけてるのもグッドだな。ちょいと背がちっちゃいけど。

 そしてなにより

 

「ツインテール.....だと?」

 

素晴らしい。でも『ヤ』のつく職業の人かと思ったわ。全身真っ黒なんだもん。

 しかし待て、本当に先生か?ツインテールの先生なんて居たか?この学校の先生は良くも悪くも個性的な先生ばかりだ、この二週間で嫌っていうほど思い知らされた。見た事無いってあるのか?

 いや、あるか。まだ半年も経ってないんだ、顔の知らない先生が居ても不思議じゃないな。うん。

 

「....?」

 

 俺が何も返さないから、首を傾げられた。

 

「そうですね、ラーメンお好きなんですか?」

 

 無難に答えておく。この人も只者じゃない気配がする。下手打てない。

 

「そうね。良かったら一緒食べない?」

 

 おおう、アクティブだな。でもお名前をご存知ないですね。

 

「いいですよ。でも名前教えてくれませんか?ちょっとまだ先生達の名前全員把握出来てなくて......」

 

「同席は拒否しますわ。初対面の人と話すと萎縮してしまいますの、わたくし」

 

「同じく」

 

「すいません」

 

「兄様にお任せします」

 

 先生ごめん。コミュ症軍団だったわ。

 

「.....くっ....」

 

 あれ。ダメージ受けてるみたい?

 

「...ふっ...ふふ.........」

 

 もしもーし?

 

「あっはっははははははははは!!本気で言ってる!?一夏?あたしの事分かんない?あっはっははははははははは!!!」

 

 え?狂った?

 

 先生は笑いながらそう言うと、ラーメンを近くのテーブルに置き、サングラスを外した。

 まさかお前は.....

 

「鈴!?お前鈴か!?」

 

 鈴だ。間違いない。中学時代、我が妹、マドカのシステムを唯一生き残った、伝説の女だ。親友でもある。

 

「なんで、男のスーツなんて着てるんだ!?」

 

「ビックリさせたかったのよ。大成功だったみたいね!」

 

 ケタケタと笑う鈴。

 ああ、驚いたさ。先生かと思った。でも鈴。生徒たちはこの学校内で制服以外の物を着ると死ぬんだ。比喩や冗談ではない。ガチで死ぬ。

織斑千冬(ブリュンヒルデ)の手によって......

 

「ほう......校内において生徒が私の前にその様な姿で出てくるとはいい度胸だな?」

 

 それ見たことか。鬼のご登場だ。南無阿弥陀仏。可哀想に......

 鈴が振り向く暇も無く、無慈悲な制裁(てっけん)が飛んでくる。

 

「ふんっ....!」

 

 っておい!いくらなんでも強すぎだ!?後頭部にそんな攻撃したらアカンだろ!?最悪死ぬぞ!!?何考えてるんだ千冬姉!!

 

「......久しぶりですね、千冬さん」

 

 だが、俺の心配は杞憂だった。

 掴んだ。

 一切後ろを見ずに、鈴は千冬姉の拳を掴んだ。まるで、あらかじめ予知していたかのようだ。それほど、無駄の無い動きだった。

 ありえない。昔から俊敏な動きを見せていた鈴だったが、ノーマークで後ろからの拳が防げるほど、人間辞めて無かったはずだ。ましてや相手は千冬姉だ。もっとありえない。

 まぁいいや。怪我して無いなら。

 

「図に乗るな小娘。貴様はただ、私の攻撃の軌道上に手の平を挟み込んだだけだ」

 

 しかし、まだ安心してはいけなかった。てか攻撃って言っちゃったよこの人!

 千冬姉は手を掴まれたまま、腕を前にグッと突き出した(・・・・・・)

 

「ぐっ......よいしょぉ!」

 

 頭を後方から強く押された結果、前のめりに倒れ、あわや地面とキスまで行った鈴。だが彼女はその勢いを使って体を一回転させ、そのまま着地した。

 曲芸師か、お前。

 

「ふん........今日の所は見逃してやる。次からはちゃんと制服を着用してこい」

 

 あ、逃げた。

 千冬姉大人げない。これは後で叱ってやらなければ。

 

「ふぅ、相変わらずね千冬さん」

 

 そう言えば、皆静かだな。

 

「そっちの人達、大丈夫?一夏?」

 

 見れば、マドカ以外は固まって動いてなかった。あんなハリウッド映画見せられたら、そうなるわな。今度マドカと練習してみよ。

 

「あ、ああ。大丈夫だ」

 

 多分な。

 

「ならいいわ。それでマドカ、これならどう?」

 

 ん?何の話だ?

 

「姉様も多少は手を抜いていたでしょうが、鈴さん。あの動き、相当鍛錬なされたのでしょう?それに鈴さんの兄様への愛情は誰よりも判っているつもりです。安心して兄様を任せられます」

 

 え?そう言う話?そう言う話なの?

 でもごめんな鈴。俺、今んとこマドカと母さんしか興味ないから。

 

「ホントに!?おっしゃぁ!!」

 

「ただし!!兄様が承諾してくれたらの話ですよ」

 

 うわー心苦しい。どう断ろう。でも相手は鈴だしなぁ、なるべく傷付けたく無い。どーすんべ。

 

「じゃ、じゃあ行くわよ.........一夏!!!」

 

 も、もう!?NOWなの?早くね!?再開して十分も経ってないぞ!?マジで言ってんのか!?

 

 お、落ち着けー。冷静に、冷静に。

 

「私を..............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛人にして下さい!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ん?

 

 




言い回し、表現、比喩その他もろもろ。アドバイスお待ちしてます。感想も。
誤字は見つけ次第、修正していきます。  

感想をくれた方ありがとうございます!これで当初の目的である、一週間連続投稿を達成できました!!
知らぬ間にお気に入り100とか超えててね。寝れなくなりました(笑)
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