ランス大帝記   作:nao_japan_fourth

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第一部第一章カスタム

カスタム

自由都市地帯中心部の南側にある独立都市で大陸随一技術が発展した都市国家

自由都市地帯にある都市の中では人口が多い方である

カスタムと言えばカスタム四魔女が有名であるがその実像は他都市へ正確に伝わってない

魔想志津香、エレノア・ラン、マリア・カスタード、ミル・ヨークスの4名の事だが

カスタム四魔女と言えば魔法大国ゼスのゼス四天王に匹敵する魔法力の持ち主達で

空飛ぶドラゴンを操り大人にも子供にも化ける事が出来きその背後には大陸最強の魔法使いと

戦士達が居ると言われる謎の存在である

ドラゴン云々はおそらくマリア・カスタードのチューリップシリーズの事が誇張されて伝わり

子供にも化ける等はミル・ヨークスの事が誤解されて伝わったのだ

ゼス四天王に匹敵する等はカスタム四魔女の実像を知らない他都市の憶測で生み出された噂で

魔法力でゼス四天王を凌駕できるのは魔想志津香だけである

最強の魔法使いと戦士達と言うのも魔法戦士であるランの事が歪曲されて伝わったのだろう

ランはその優しい性格から攻撃的になれないが実際大陸有数の魔法戦士でもある

カスタム市民は彼女達が四魔女になる過程に負い目を持つ事も有り大切にされ

まだ完全に少女の域を脱してない(ランも?)彼女達を護る為に他都市へ実像を隠していた

 

 

ミスでシィルを失ったランスはあても無く彷徨ったあげくカスタムをふらついていて

全くの偶然であるがエレノア・ランの自宅前でランと再会する

何時もの覇気に満ちてたランスがまるで別人の如く覇気が感じられず落ち込んでる

シイルが側に居ない理由も判らずランスを励まそうとし自宅に招き入れた

この辺りがランの優しさだろうがランスを知ってる筈のランだが無用心だったとしか思えない

ランスは処女を強引に奪いランにとって初めての男で嫌い嫌だと否定しても成熟し始めた

女の身体と心がランスに男を求めたのか結局雰囲気に負けてHする事になってしまう

ランスに抱かれる事に苦痛を感じていた筈なのに拒否しなかったいや拒否できなかった

何時もの強引さは無く優しくまるで大切にランを慈しむような行為

ランは行為の最中快楽の頂点に達して意識を失い黄色いトリが何かを告げる不思議な夢を見た

意識が戻ったランはランスに運命を感じ口づけをする

 

「すまなかった」

行為の後ランスが謝った事で初めて只事でないとランは思う

「どうしたの?」

ランが尋ねるとランスは「今は聞かないでくれ」と答えたのみで沈黙した

ランスはやがてランの家を出て行くがそんなランスを放っても置けず入れ違いで訪れた

マリアにランは相談する

勿論ランスを好きな事がまる分かりのマリアにランスと直前までHしてた事は内緒である

そしてマリアはランスを追いかけ近寄り質問を繰り返すがその行動が裏目に出たのか

マリアに同情されたと思い立ち去ってしまう

この時マリアは何時もランスの側に居るシィルが居ない事に気づかないで居た

 

カスタムの街をふらついて居るランスの前を何者かに追われてる志津香が通り過ぎて行く

志津香は街のアイテム屋を覗いてたのだがその容姿に目をつけた冒険者くずれが絡み

街中で魔法をぶっ放して撃退するにも行かず志津香は逃げ出した

だが男は執拗に彼女を追いかてくる、志津香の容姿は誰が見ても美少女と言うだろう

女を知る男が見れば魔女服に包まれたその肢体の良さは判り極上それが魔想志津香という少女

志津香が追い詰められ魔法を放とうとした時にランスが現れ一瞬で男を叩きのめす

ランスは黙って志津香を見つめてから無言で立ち去ろうとする

志津香は何時も側に居るシィルが見えない事に気が着き「シィルちゃんは?」と尋ねた

その言葉を聞いたランスは志津香を抱きしめた

抵抗しようとした志津香だがランスから今までと違う感情を感じ抵抗を止める

志津香を抱いたままランスは呟く「お前だけは俺の前から絶対消えないでくれ」

この時志津香は何時もは毛嫌いしてる筈のランスを初めて愛しいと思う

 

志津香はランスをカスタムの新居に招き入れシィルが居ない理由を改めて尋ねる

ランスが渋々と語りだした事の顛末を聞き怒り出す志津香だが同時にホッともした

そんな自分を見透かされるのが嫌でシィルの代わりに私が一緒に住んであげようかと提案

もちろん雰囲気を和らげる為の冗談だったのだが

マリアと違う何かを感じシィルを失った寂しさからなのかランスは志津香を見つめる

無言のままかなりの時間が経ちそしてランスは心の奥底に有ったものに気が付いてしまう

「志津香となら一緒に住みたいけど良いのか俺で?」

いつもの志津香と180度違う反応にランスは戸惑いながら一緒に住みたいと答え

冗談の自摸りだった同居話を真に受けられかえって慌てたのは志津香である

かと言って引くに引けない事も感じてしまい今更冗談だったとは言えない

ランスと同居という事になれば当然男女の営みをする事になるのは明白で

それを回避する手段を考え悩む志津香にランスは

「お前を失いたくないからHが嫌なら強引に迫る事はしない」

「本当に?」

「ああ、自分で言うのも変だが俺もまだガキだったアイツを失って初めて気がついた」

「やっぱりシィルちゃんを愛してたの?」

「愛とか好きだとかそう言う存在とは違うと思うな」

「?」

「知ってると思うが俺には家族が居ない、だから妹・姉・母?みたいな存在だったと思う」

「そう」

「俺らしくないと思うかも知れないが色々と悪さもした女と見れば見境なし手出してきたが

 それは帰る処、シイルがいたからだ」

「・・・」

「シィル以上に失いたくない存在が居る事にさっき初めて気づいたそれは志津香お前だ」

「!」

「散々酷い事してた俺の言う事なんか信じられないだろうがこれ以上志津香に嫌われたくない

 だから悪がきは卒業するもう女へ無理矢理迫る事もしない」

「・・・」

「かと言って俺の女好きはそう簡単に直らないしこれからも女の子達を抱くだろう

 こんな俺でも志津香は一緒に住んでくれるのか」

「・・・」

独白に近いランスの言葉に志津香はランスが本当に変わった事を認めた

自分を大事な存在だと言いながら他の女の子も抱くというランスに多少呆れもするけど

それがランスと言う男だと何故か納得できてしまう自分が嫌になるが

それならば自分がランスにとって一番の女になり離れなくすれば良いとまで考えて志津香は

思考を停止してしまう

それではまるでランスの事を好きで自分だけの男にしたいと考えた事に愕然とする志津香。

嫌いな筈のランスを自分は好きだった、だからシィルが居なくなりホッと安堵したのだと気づく

ランスが約束を破って自分を強引に襲ったとしても志津香は既に何度もランスに抱かれており

何度目かの行為の時にはランスを求めている自分がいる事にも薄々と感じていた

志津香は自身の思いに気づいた以上ランスを受入れて供に進む事を決断する

「私はまだ良いけど他の子達に決して強引な事はしないでこの約束は絶対だからね

 破ったらもうランスとは口も聞かないし二度と会わないから」

「ああ、判ってる」

「本当に本当よ」

「約束は守る」

「・・・お帰りなさいランス」

「ありがとう」

 

志津香との仲は進展したがショックはやはり大きくランスはその後も冒険に1人で出掛て行く

そんなランスを見守り縛り付けもせず優しく送り出す志津香

この辺りがおそらく一緒に行こうとするマリアとの差なのかも知れない

 

この時期のランスの冒険は未来に重要な影響を及ぼす存在との出会いが幾つもあった

AL教クルックー・モフス、不死鳥と呼ばれる冒険者アームズ・アーク、脅迫者クレイン等

アームズとは男女としての感情を持ちお互いにその強さを認め通りすがりの冒険者としてHをした仲でもある

 

冒険の旅も一区切り、ランスと志津香はお互いを真のパートナーと認めた

彼女との仲が進展する事によりランスは少し大人になった

約束もあり更には帰れば極上の女志津香が常に居るのだからか女へ強引に迫る事はしなくなった、

勿論ランスの女好きが変わる訳ないから合意ならば受け入れてしまう処がランスらしいのだが

とにかく志津香が一番大切で唯一無二の存在になった事だけは確かである

夜の行為も相性が良かったのか志津香は急速に大人の女へと変わり始めている

その後も多くの女を抱いたがランスは志津香に勝る女は居なかったと後に回想している

ランスからシィルが受けた事と同じく恩恵も受ける事になるがそれはシィル以上に強力だった

彼女のLVが上がるだけではなく何故か彼女の持つ技能レベルまでも上がったのだ

彼女自身はまだ気づいてないが例えば魔法レベルが2から3になったりレベル0で存在が未顕現の

技能LVが1~2になって発現したりと不可思議な現象が起きていた

(例として母親LVは無かったのにLV2になってたりする)

 

 

動乱への誘い カスタム市長ランス誕生

 

エレノア・ランはその優しさを付け込まれ一部市民(ほぼ他所から転入してきた者達)からの

理不尽な要求に心身共に疲れ果てていた

疲れているランをみたランスが市庁舎に乗り込み横暴な市民達を流石にランの立場を考えて

暴力はしなかったが毒舌で撃退してしまう、

そんなランスを見てランは光明を感じ女として身を任せても良い男として見ていた

マリアはそんな優しさを付け込まれていたランを応援する為に

ミリもこの様な時期には多少強引でも引っ張ってくれる指導者が居て欲しいと思い

志津香はランスを正業に付かせようと思ったがランスと言う男は生産活動には全く向かず

商売にも向いてない、冒険者として順序立てて物事を進めるのは上手くリーザス解放戦の様な

人々を動かす事には向いてる

そこから導き出したの答えは人々の指導者、ランの代わりに市長にする事で4人の意見が合い

ランスには内緒で市議会に根回し逃げれなくなる処まで追い詰めカスタム市長にしてしまう

最初は拒んだランスだが志津香達の泣き落としとミリの脅迫でカスタム市長になる

ミリの脅迫には志津香とランを寝取るぞというものが有りそれが決定的だった

バイセクシュアルのミリにランスは気に入ってた女の子を寝取られた事があるのだ

ミリは志津香がランスと同居している事も知っていて切り札になると考えていた

ランもランスがカスタムに来て以降頼りにし抱かれ女として大切にされてる事を知っている

志津香はランとランスが深い関係にある事を気づいてたがランは姉の様な存在でありランスに

惚れてしまう理由も判るのでその関係を黙認していた

 

こうして市長に成ったランスだがそれはカスタム市民には激動と繁栄への始まりでもあった

最後までランスに着いてきたカスタム市民は苦難だったけれど充実した時代だったと語る

 

 

ロックアース、ラジールとアイスを政変により支配下に置きカスタムにも手を伸ばそうとし

カスタム新市長ランスの身辺を探る(目的はヒララ鉱石の独占である)

市長ランスは傍若無人で女に目がないとの噂が多数集められたが影の支配者グラックはそんな奴が

カスタム市長になれたのか疑問に思い更に調査を続けるが結局判らず

懐柔する為に性奴隷として改造洗脳したあおいを買収済みのカスタムの役人を通じて送り込む

しかしあおいはランス達の優しさに触れ全てを告白してしまいランと志津香に保護される

保護されたあおいはゆっくりと時間をかけて治療され幸せな生活を送る事になる

 

ラジールの元市長処刑され秘書レィリィ・芹夏はカスタムに亡命し市長補佐官に抜擢される

この時期秘書Lv1を持つレィリィを秘書に出来たのは幸運だったとランスは語る

レィリィは不沈の女と呼ばれランスの魔の手を逃れてる数少ない女性だ

 

カスタム市長とロックアース代表がAL教団の仲介で会談

何人もの女や高額なお金等を融通しても良いと嘗てのランスならば即OKを出しそうな好条件

だが胡散臭さを感じたランスは断る

元々ランスにはお金に対する執着心は無く女を融通すると言われても既に志津香とランが居る

そして会談は決裂しグラックに操られたラジールがカスタムに宣戦布告をする

 

これを機に自由都市諸国は動乱に見舞われる事になる

ハンナ、Mランドに突如宣戦布告し占領する(リアの影が見え隠れする)

市長運河さよりはカスタムに資金援助要請の為に訪れていて難を逃れそのままカスタムに亡命

ランスはおとなしくて性格も真面目で責任感も強い運河さよりにランと同じものを感じたのか

亡命を受け入れる事を決めたがその事が原因でハンナと戦争になるとは思ってもいなかった

 

ジオ、レッドを急襲し併合(ゼスの影あり、更にマリスの影も)

 

ランス、その性格に似合わず防衛に徹しカスタム軍の編成を急ぐ

そして攻勢に出る前段階として火星を制圧し火星大王を殲滅これは後方の安全を確保する為と

火星大王がカスタム市民の女子を誘拐などした不埒な行いに対する報復でもあった

 

ロックアースとジオ、ゼスの仲介により連合してカスタムに当たる事を合意

ランス、亡命してきたセルからカスタム~レッド間の抜け道が有ることを知る

各都市間にはセルのような神官達や一部の冒険者だけが知ってる抜け道が有り

ただ細く狭くて獣道のようなもので軍隊などの大人数が移動するには適さない

 

ミリの友人セシル・カーナが傭兵として参加後第1軍の編成で正式にカスタム軍人になる

セシルはカスタムに雇われる前ラジールに雇われてたが雇い主の背後にDX会が居るのを知り

ラジールとの契約を破棄した、何故傭兵を生業にしているセシルが契約を破棄したのか

それは親しい友人がDX会に嵌められ一家無理心中をして死んだのでラジールの背後に居る

DX会の為に戦うのが納得出来きず復讐の意味もありミリの誘いもあってラジールとの契約を破棄

カスタム軍に参加した

 

セシル、ミリと共にラジール郊外でロックアース・ジオ連合軍との戦闘が膠着状態となる

ランス、志津香・ミル・カスタム軍の一部を率いて抜け道を使いレッドを急襲し制圧

元市長のランとマリアは万が一にもミリ達が破れた時を想定しカスタム防衛の為に残る

ジオ主力軍、レッド陥落に動揺しレッド奪還に向かう

ロックアース軍、セシル&ミリに敗退しラジールに立てこもる

 

ハンナからの使者が訪れ元市長さよりの引き渡しを条件に同盟を呼びかけるも

カスタム市長ランスは同盟を拒否

 

ジオ、リーザスからの宣戦布告と同時に攻撃を受け陥落

(ジオをレッド攻撃に誘導し戦力を分散させたマリスの策略に嵌り防衛力が激減していた)

レッド郊外に来てたジオ主力軍崩壊したがほぼ無傷のジオ主力軍はカスタムに投降

ジオを制圧したリーザスに投降しなかったのはジオの人々の反リーザス感情が強いからである

 

ラジールのロックアース軍、セシル&ミリに敗北しアイスへ撤退

ラジール・レッド市民代表と有力者達の要請でランスは各都市の代表となりカスタム連合が成立

 

ハンナ軍、ポルトガルに侵攻

 

カスタム連合軍アイスへ侵攻し制圧する、敗北したロックアース軍は本国へ撤退する

アイスの市民代表、カスタム連合へ参加を表明

カスタム連合代表ランスは元々アイスに拠点を置いて活動していた人物であり

その傍若無人振りと破天荒な性格でも知られていて初めは躊躇したアイスの代表達だが

ハピネス製薬社長ドハラス・ハピネスがランスの秘められた英雄資質を見抜き助言した事も

影響してカスタム連合への参加を決める

カスタム・ラジール・レッド・アイスの四都市は後のカスタム公国の母体となる

 

ロックアース、カスタム連合へ停戦の要請

実質犯罪者集団にロックアースが運営されている事を知るカスタム連合は拒否

カスタム連合軍ロックアースへ侵攻、ロックアース陥落しアイスの衛星都市となる

犯罪組織DX会構成員の多くは命を落としていたが主力メンバーは生き延びゼスに拠点を戻す

 

 




ランに比べマリアの扱いが悪いと思いますが別に嫌らいでは有りませんよ
個人的にマリアはあまりインパクトを感じられないキャラなのです
主要キャラなのに公式でもマリアはランスとの間に子もいませんし運命の女にすら入ってません
だからこんな扱いに成りました

この小説では運命の女が公式と変わりますモロバレのランを除き現段階では秘密です




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