迷い込んではや一週間。マックイーンはここの儀式に慣れ始めてきた。いつものように儀式に呼ばれる。
場所はトレセン学園。最初に行った儀式で来た場所である。
「…ある意味感慨深い場所ですわね…」
最初こそは発電機をちょくちょく爆破させていたが、今は全くと言っていいほど爆発させなくなった。その後、誰かが悲痛な叫び声をあげる。倒される速ささからして、一撃持ちなのは間違いないだろう。しかしチェーンソーの音がしないしシェイプがレベルアップした音が聞こえない。ゴーストフェイスだろうか?
そんなことを考えていると、心臓の音が大きくなる。心臓の鼓動が突然収まったりしないので、ゴーストフェイスではなさそうだ。そんなことを考えていたからか、スキルチェックが来たのに気が付かなかった。
爆音とともに大きな火花が散る。当然殺人鬼が入ってくる。どうやら新しい殺人鬼のようだ。能面を付けた男が入り込む。
やられる!と思って多少身構えていたが…どういうわけか攻撃されなかった。それどころかナイフを仕舞ったのだ。おそらく彼に敵意はないのだろう。
彼女は一瞬フリーズする。当然だろう。ほかの殺人鬼は彼女を親の敵と言わんばかりに追いかけてくるのだから。よくよく見ると、自身のトレーナーと似ていたと思ったが、見た目が似ている人物なんて世界中を探せば履いて捨てるほどいる。ましてや顔が能面で隠れているのだ。どこはかとなく似ている人がいてもおかしくない。
「…あなた、味方なんですの?」
彼女は目の前にいる男に話しかける。それを聞いた後、そうだと言わんばかりに縦に首を振る。
男に敵意がないことを悟ると、彼女は男に近づいていく。それと同時に懐かしい匂いがしてくる。
彼女はウマ娘である。ウマ娘は嗅覚に優れているのはみんなの知る通りだろう。少し血の匂いが強いが、間違いなく覚えのある匂いである。何故この男から自分の知る匂いがするのか。もしかしたら匂いがとても似ている人物がいるのかもしれない。この星には約76億人の人間がいるのだ。そんな人間が一人ぐらいいても不思議ではない。
だが、そんな事を蒸し返したくなるほど、彼女のトレーナーに似ていた。
「あの…能面をとってくれませんこと?」
彼女は男に能面を取るように頼む。だが当然答えはNOである。それもそうだ。初対面の人物にいきなり能面を外してくれなんて言われたら誰でもNOというはずだ。
彼女は男と他愛のない会話をする。しかし、知ってる匂いがするという安心感からか、次第に眠気に襲われてきた。その後、彼女の意識は遠のいた。
気付いた時にはキャンプファイヤにいた。ほかの仲間に話を聞くと、あの後通電し、ゲートを開放したタイミングで今回の殺人鬼に運ばれてきたという。結局あの男の正体はわからずじまいだった。だが、世の中には知らなくてもいいことがある。あの男の正体なぞ知らなくてもいいのだ。
トレセン学園の学校新聞
トレセン学園の報道部が発行している学校新聞。これを燃やすと、トレセン学園に飛ばされる確率がとてつもなく上がる。
トレセン学園七不思議!夜の学園に響く叫び声の謎に迫る!―とある新聞の記事の見出し
もしマックイーン編が終わったら、だれが主人公の作品が見たい?
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