拙僧、蘆屋道満にて   作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)

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お久しぶりです。マッカーサ軍曹です。
初めましての方は初めまして。
今回、不定期ではありますが、東方Projectの小説を書いてみました。
ブランクはありますが、楽しく読んで頂ければ幸いです。
それではどうぞ。


ンンンンンンッ!!

蘆屋道満を知っておられるか?

…そう、あの蘆屋道満でございます。

蘆屋道満と言えばFate/GrandOrderにて異星の神陣営のアルターエゴの1騎。

あらゆる形での不幸や災禍を周囲にばら撒き、高みの見物を決め続ける悪の陰陽師と呼ばれておりまする。

蘆屋道満は饒舌で軽薄、しかも自身の思考に絶対の自信をお持ちで、他者の苦痛と絶望を弄んで愉悦するまさしく外道でございます。

 

そして、常に権力者の参謀に居座り、さも忠節を重んじる腹心のように振る舞うそのお姿は、裏では黒幕気取りで権力者さえ手玉に取り、一挙一動を嘲笑う。

 

ンンンンンンッ!!まさに悪そのものッ!!

 

…はい?どうして蘆屋道満のような喋り方をしておられるのかと?ンンンン……これは困りましたねぇ。実は拙僧、この喋り方しかできませぬ。

 

何故なら拙僧は──

 

「すみません道満さん。手伝わせてしまって……」

 

「いえいえ お気になさらずに小鈴殿。これくらいのこと何も問題ありませぬ」

 

「いや、本当に助かりました。流石にこの本を整理するのは大変で…今度お礼をさせてくださいッ!!」

 

「ンフフフ、ではお礼はまた会う機会に」

 

その蘆屋道満のお姿で転生を果たしてしまいましたぞッ!!ンンンンンンッ!! まさに驚愕ッ!!

 

これには流石の拙僧も始めの内はその姿が嘘だと考えてはみたものの、日を過ごしてゆく中で嘘ではなく現であることに納得。そして、この幻想郷で生活を始めましたが…さて、これからどうなることやら。

 

「さて、これからどうしましょうかねぇ?」

 

「──でな、そしたら鍋の中でキノコが爆発したんだよ。いやー、流石にあれはやばかった」

 

「それは家を片付けない魔理沙が悪いのよ。失敗したくないならまず、片付ける所から始めることね」

 

「ゔっ…痛い所をついてくるぜ。…だ、大丈夫なんだぜアリスッ!!今度は片付けるからッ!!」

 

「…本当かしら?」

 

「…全く、奇妙なものですねぇ」

 

幻想郷。

拙僧が知る限りそれは前世の知識では人と妖が共存する世界だとか。

…何故、拙僧がこの世界に転生したのかはもう覚えておりませぬが、きっと前世の儂はこの世界でちいとなるものではーれむを築きたかったのでしょう。

前世の拙僧、少し昂ぶりすぎでは?

…まぁ、よいでしょう。

 

今はもう転生され、この世界の知識と少ししかない記憶しか残っておりませぬが前世の儂の願い、この拙僧が叶えて差し上げ……たいのですが、今はもう少し、もう少しだけ……拙僧は普通に過ごしてみたいのです。

 

古への記憶が何故消えてしまったのかは、きっと拙僧を転生させた神が蘆屋道満をあまり良しとしなかったのが1番の原因でしょう。

 

フム、よもやこの蘆屋道満がここまで神に嫌われているとはンンン、残念。

ですが、この道満ッ!!幻想郷に幻想入りした蘆屋道満の偽物であろうとも、拙僧は拙僧……あらゆる平和を成して、儂の進む道を開いてみせましょうぞッ!!

 

「…見つけた」

 

「おや?これはこれは慧音殿。一体どうし──」

 

──ヒュッ

 

「のぅーわッ!!…け、慧音殿?何かありまし…お止めなされ。慧音殿、一旦深呼吸をなさるのです。まずは説明を──」

 

「説明…だと?…お前の式神のせいで私は……恥をかいたんだぞッ!!授業中にわざわざあの本を持ってくる奴があるか馬鹿者ッ!!」

 

「ンフフフ、フフフフッ!別に書物ならば問題はありませぬぞ?慧音殿。拙僧、これでも宮中に近しかった身なれば、机仕事の寵人なぞもあれこれ見て学んでおりますゆえ」

 

「知るかぁッ!!授業中に私と妹紅の……」

 

「ンン、お気になさらなかったのならば申し訳ありませぬ。では、次の書物でも──」

 

「ッ!!あ、あ…蘆屋道満ッ!!」

 

「フフッ、ハハハハッ、ハハハハハハハハッ!では、拙僧はこれにて」

 

「なッ!?に、逃げるなぁッ!!」

 

ンンンンンンンンンンンンンンン〜〜〜〜〜〜ッ!!誠に愉快愉快ッ!!

これほどまでに簡単に引っかかるとは…慧音殿もまだまだお若い。羞恥心で暴れ回るそのお姿はまさに獣ッ!!良いですねぇ…とても良い。

 

「ンンッ、また後ほど慧音殿」

 

「道満ッ!!」

 




蘆屋道満(転生者)
体と思考は完全に蘆屋道満だが、中身は転生者である。
死因は本人も分かってはいないが、幻想郷で暮らし始めて段々そんなことはどうでも良くなってきた。
ただ、思考が完全に蘆屋道満なので……うん、アレである。

上白沢慧音
寺子屋の教師。
出会いは偶然道満が倒れている所を目撃し、家に連れて帰った。
現在は蘆屋道満を居候兼臨時教師として住まわせている。
最近の悩みは蘆屋道満。
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