その姿を現す!
今、冒険のゲートが開く
あれから学校の空き部屋を探していた
大輔とまなつ達だったが
ほとんどが部室として使われていた
そんな中、みのりから空き部屋が見つかったと
聞かされ、一行はその空き部屋に向かった
みのり「この小屋、長い間
使われていないらしいの」
あすか「入ってみよう」
恵太「ああ」
大輔達は小屋の中に入る
しかし中は暗く、周りはよく見えなかった
さんご「暗くてよく見えないね…」
あすか「いや、カーテン開ければ?」
あすかがカーテンを開け
部屋の中が見えるようになった
部屋の中は色んな物で散乱していた
その中にはペンギン地蔵なる物もあった
大輔「これって…ペンギンの地蔵?」
あすか「なんでこんな物まで?」
恵太「さぁ?」
賢「捨てられていない
不用品みたいだな…」
恵太「確か…町のリサイクルセンターなら
ここから歩いて行けたよな?」
あすか「ああ」
みのり「ホコリっぽい…」
タツヤ「そうですね…ゴホッ!」
まなつ「でもここキレイにしたら
部室として使えるかも!」
大輔「だな!さっそく片付けようぜ!」
賢「待った、その前にちゃんと
先生から許可を貰わないと」
大輔「あ、そっか」
タツヤ「それじゃあ
桜川先生に聞いてみます」
大輔達は桜川に小屋の事を話した
小屋の掃除が終われば部室として
使っても良いということになった
しかし、小屋にあるゴミは山のようにあり
1日で終われそうになかった
大輔とまなつ達はデジモン達も交え
放課後に大掃除をすることにした
次の日、大輔とまなつ達は
小屋の前にやってくる
大輔「よーし!出てきていいぞ!」
大輔の呼び掛けでデジモン達が
いっせいにカバンから出てきた
大輔のカバンからはブイモン
賢のカバンからはワームモン
タツヤのカバンからはガンマモン
恵太のカバンからはジェリーモンが出てきた
ブイモン「あ~!やっと出れた~!」
ガンマモン「おお~!これが部室って奴か~?」
ワームモン「ブイモン、ガンマモン
声がでかいよ」
ジェリーモン「全く、はしたないですわね」
ブイモン「ムッ…お前誰だよ?」
ジェリーモン「私はジェリーモン
そこにいる恵太の
パートナーデジモンですわ
よろしく」
ブイモン「ああ…」
大輔「なぁ恵太
お前のパートナーって
いいとこの育ちなのか?
結構丁寧な喋り方だけど…」
恵太「さぁ?初めて会った時から
あんな喋り方だったから
そこんとこは知らねぇよ」
あすか「それにしても
デジモンを連れてる奴が
こんなにいたなんてな…」
大輔「デジモンの事知ってたのか?」
あすか「ジェリーモンと時々会ってたからな
さ、始めるぞ」
大輔「おーし!やるか!」
大輔達は小屋の中に入り
中にある不用品の片付けを始める
まなつ「せーので持ち上げて!」
みのり「うん」
まなつとみのりは大きめの物を
2人で持ち上げる
あすか「ぐぬぬ…!重い…」
あすかはペンギンの地蔵を
持ち上げようとするが
かなり重く持ち上がらない
ローラ「気を付けて運ぶのよ」
ローラがアクアポットから出てくる
あすか「人魚、そこにいたのか」
ローラ「ほら、大輔も手伝いなさい」
大輔「何で俺なんだよ?」
ローラ「つべこべ言ってないで
手伝ってやりなさいよ」
大輔「まぁ別にいいけどよ」
大輔はあすかと一緒に
ペンギン地蔵を掴む
ローラ「せーので持ち上げるのよ
その方が運びやすいんだから」
大輔「わかった!いくぞ!」
あすか「ああ!」
大輔、あすか「「せーの!」」
するとペンギン地蔵は持ち上がった
ローラ「ほらね、私の言った通りでしょ?」
あすか「上から目線な奴だな
ちょっとは手伝ったらどうだ?
そこにあるものをまとめたり…」
ローラ「そういう事はしないの
私、人魚だし」
恵太「それ関係ないんじゃないのか?」
あすか「おい、何であんなワガママ人魚と
つるんでるんだ?」
まなつ「ローラは自分の思った事を
そのまま言っちゃうだけ」
あすか「そのままって…」
大輔「でもさ、ローラの言葉で
自信が出来た奴もいんだよな
ローラがあすかをプリキュアに
スカウトしようとしたのも
スッゲー頼りにしてるって
ことなんだよ、きっとさ」
あすか「ふ~ん…ま、悪い奴ではない…のか?」
あすかは疑問系になりながらも
そう返す
その後大輔達は次々と不用品を
外に出していった
あすか「おっと、おい、気を付けろ」
まなつ「あっ、ありがとう!」
まなつのポケットからアクアポットが落ち
それをあすかが掴み、まなつに返す
あれからゴミが一通りまとまり
後はリサイクルセンターに持っていくだけだった
タツヤ「一通りゴミはまとまりましたね」
大輔「だな!」
あすか「一之瀬、一乗寺
一緒にゴミ出しついてきてくれる?」
みのり「あ、はい」
賢「今行きます
ワームモンはここで待ってて」
ワームモン「うん」
恵太「俺も行くよ
ゴミ多そうだし」
あすか「…勝手にしろ」
あすか、みのり、賢、恵太は
不用品を運びながらリサイクルセンター向かう
あすか「結構あるな…」
賢「そうですね」
みのり「まだまだ先は長い…」
するとあすかは
道中にあったテニスコートを見る
その時のあすかの表情はどこか暗かった
みのり「どうしたんですか?」
あすか「あっ……何でもない」
恵太「……」
このやり取りを恵太は静かに見ていた
恵太の表情もどこか複雑そうだった
そして夕方になり、大輔とまなつ達は
購買で買ったトロピカルメロンパンを食べ始めた
さんご、みのり、ローラ『美味しい~!』
ブイモン「なかなか美味しいな~!」
ワームモン「そうだね!」
ガンマモン「うんめ~!」
タツヤ「ガンマモン
落ち着いて食べなよ」
賢「あの、恵太先輩
メロンパンにかけてるそれは…」
恵太「生クリーム
お前のにもかけようか?」
賢「いえ、大丈夫です…」
大輔「ん?…」
大輔は1人柱にもたれかかりながら
メロンパンを食べるあすかを見る
大輔「あすか~!」
あすか「本宮?」
大輔「1人で食べてないでさ
みんなで食べようぜ!」
あすか「…言った筈だ
私は誰ともつるむ気はない」
大輔「…前になんかあったのか?」
あすか「!…」
大輔の問いにあすかは少し反応する
大輔「…あのさ」
大輔はあすかに聞こうとする
まなつ「先輩!マンゴー味メロンパン!」
そこへまなつがやってきて
自分のメロンパンを見せる
大輔「ま、まなつ…」
まなつ「あれ?どうしたの?」
大輔「あ~いや、なんでもない!
な?」
あすか「あ、ああ…
これ、ありがとう」
まなつ「美味しいでしょ?
私、このマンゴー味が
大大大好きで!」
あすか「…私もマンゴー味が一番好きだな」
まなつ「じゃあ交換する?」
あすか「いや、いい」
まなつ「…あすか先輩は、部活やらないの?」
あすか「私には仲間なんて必要ない…
夏海は何で部活をやりたいんだ?」
まなつ「私、地元に年の近い友達が
いなかったから…仲間と一緒に
毎日トロピカるぞ~!って決めてて!」
あすか「…仲間なんて、意味あるのか…?」
まなつ「え?意味?」
あすかの問いを聞き、まなつは考える
まなつ「あっ!私達って
今一緒にメロンパンを食べる
メロンパン仲間!」
あすか「えっ?」
まなつ「えへへ!な~んて!
先輩!掃除まで手伝ってくれてありがとう!
すっごく助かっちゃった!」
そう言ってまなつは離れていった
大輔「…仲間がいることに
意味なんていらねぇんじゃないかな?」
大輔が呟いた言葉を聞き
あすかは大輔の方を向く
大輔「お前に何があったかなんて
無理矢理聞きはしねぇよ
でもよ、仲間ってのは
いるだけでいいんだぜ
会話は楽しいし、食べ物も
みんなで食べれば美味くなるしさ
良いこと尽くめじゃん
そんじゃ、明日からまたよろしくな」
大輔はその場から去り
まなつ達の所に戻った
あすか「いるだけでいい…か」
そして、あっという間に時間が経ち
この日で全ての不用品を
リサイクルセンターに運び終えれそうだった
不用品は荷台に積んであり、デジモン達は
それぞれのパートナーのカバンの中にいた
まなつ「後はリサイクルセンターに行くだけ!」
みのり「ここからは私達で運べそうです」
あすか「そうか」
タツヤ「あすかさん!
今日まで手伝ってくださって
ありがとうございました!」
大輔、恵太以外『ありがとうございました!』
大輔「あんがとな!」
そうして大輔達はリサイクルセンターに
向かいだした
そんな中、恵太はあすかの方を向いた
恵太「気を付けて帰れよ、あすか」
あすか「…お前も気を付けてな、恵太」
恵太とあすかは少し微笑みながらそう言い合った
あすかは大輔達の部室となる小屋へ
自分のカバンを取りに戻った
すると机の上にメロンパンが入った袋があり
袋の下には置き手紙も置いてあった
あすかは置き手紙を手に取る
ーあすか先輩!
また一緒に、メロンパン食べましょう!ー
置き手紙を書いたのはまなつだった
あすか「わざわざこんな置き手紙まで…
フッ、面白い奴だな」
あすかはメロンパンを取り
静かに微笑んだ
一方その頃、ゴミの山でたまっている場所
その上空にヌメリーがいた
ヌメリー「どんなヤラネーダを
作ろうかしら?…決めた!」
ヌメリーは不用品の中にあるトーテムポールに
目を付ける
ヌメリー「出てらっしゃい!ヤラネーダ!!」
ヌメリーはヤラネーダの元を
トーテムポールに投げる
ヤラネーダ「ヤラネーダ!!」
トーテムポールはヤラネーダへと変化した
ヤラネーダはリサイクルセンターの
従業員達のやる気を奪う
その様子を大輔とまなつ達が目撃する
さんご「あ、あれは!」
タツヤ「ヤラネーダ!」
恵太「あれが…!」
ヌメリー「あら?来たわね」
大輔「いくぜみんな!」
まなつ、さんご、みのり『うん!』
賢「ああ!」
タツヤ「はい!」
大輔の呼び掛けに全員が答える
それと同時にブイモン、ガンマモン
ワームモンがカバンから出てくる
恵太「ジェリーモン!……あれ?」
恵太はジェリーモンを呼ぶが
カバンから出てこなかった
恵太はカバンの中を見る
その中にはジェリーモンがおらず
代わりに置き手紙が入っていた
ーおやつの時間ですので
先に帰りますわー
手紙にはそう書かれていた
恵太「あんにゃろ…」
恵太は紙をクシャリと握り潰す
そんなこんなしている間に
大輔達は変身を終えていた
サマー「ときめく常夏!キュアサマー!!」
コーラル「きらめく宝石!キュアコーラル!!」
パパイア「ひらめくフルーツ!キュアパパイア!!」
ブレイブ「燃え上がる勇気!ナイトブレイブ!!」
ピュア「轟く純粋!ナイトピュア!!」
テンダーネス「疾風の優しさ!ナイトテンダーネス!!」
エクスブイモン「ブイモン進化!エクスブイモン!!」
ベテルガンマモン「ガンマモン進化!
ベテルガンマモン!!」
スティングモン「ワームモン進化!スティングモン!!」
その頃あすかは
紫色のオーラに包まれた場所を見てしまう
あすか「あっちの方角は…!」
ブレイブ達はヤラネーダと応戦していたが
トーテムポールの姿をしているため
攻撃しても分裂するだけだった
ヤラネーダ「ヤラネーダー!!」
ヤラネーダはブレイブにビームを放った
ブレイブ「うわああ!!」
サマー「ブレイブ!」
ローラ「不味いわね…」
その様子を見ている事しか出来なかった恵太は…
恵太「ちくしょう…後輩達が戦ってんのに
俺はなにも出来ねぇってのかよ…!」
恵太は悔しそうに握り拳をする
恵太(いや…俺は、あいつらの力になるって
言ったんだ…ここでその信念を曲げたら
電獣ナイトになれないどころか
あいつらの力にもなれねぇ!)
恵太は静かに構える
恵太(俺は…絶対に俺の信念を曲げねぇ!!)
ヌメリー「おとなしくしていれば
怪我しなくて済むのに…
ヤラネーダ、とどめよ」
ヤラネーダ「ヤラネーダ!!」
テンダーネス「くっ…!」
恵太「そいつは、どうかな!!」
そこへ恵太が駆け出してきた
ドカッ!!
ヤラネーダ「ヤラネーダ~!?」
なんと恵太は生身の状態で
ヤラネーダを殴る
そのパンチはかなりの威力があったらしく
ヤラネーダは倒れてしまう
ローラ「な、生身でヤラネーダを殴り倒したの!?」
サマー「恵太先輩すご~い!」
ヌメリー「あらあら、なかなかやるじゃない
やっちゃって、ヤラネーダ」
ヤラネーダ「ヤラネーダ!」
ヤラネーダは起き上がり
恵太に攻撃しようとする
あすか「待ちな!!」
するとそこにあすかも駆けつけた
ブレイブ「あすか!」
あすか「人魚!その力、貸しな!」
ローラ「その気になったのね!」
ローラはトロピカルパクトをあすかに渡した
あすか「あんたの為じゃない!
私がこうしたいってだけだ!」
ピカアアアアアアアアアア!!
するとあすかの指にハートクルリングが
出現した。それと同時に恵太のデジタルソードと
D-3が光を放ち、D-3にソードを突き刺す穴が出来た
恵太「いっちょかましてやろうぜ、あすか!」
あすか「…ああ!」
あすか「プリキュア!トロピカルチェンジ!!」
恵太「D-3!ソードオン!!」
あすか「レッツメイク!キャッチ!!」
恵太「ナイトチェンジ!!」
あすか「チーク!アイズ!リップ!ヘアー!
ドレス!!」
「はためく翼!キュアフラミンゴ!!」
「突き抜ける信念!ナイトビリーフ!!」
2人はそれぞれプリキュアと電獣ナイトに
変身した。ビリーフは黒髪が茶髪に変わり
衣服も黄土色が基調になっており
デジタルソードを背中の鞘にしまっていた
フラミンゴは赤髪が明るめになり
赤を基調とした衣服を身に纏っていた
ピュア「ナイトビリーフ…キュアフラミンゴ…!」
ブレイブ「やっと揃ったな!
電獣ナイトとプリキュア!」
ローラ「ええ!」
ヌメリー「あら、気の強そうな子…
私ちょっと苦手だわ」
ヤラネーダ「ヤラネーダ!」
フラミンゴ「あんたの相手は…」
ビリーフ「俺達だ!!」
ビリーフとフラミンゴは
ヤラネーダを蹴り飛ばす
ローラ「やるじゃない!」
パパイア「そうだ!みんな!
ヤラネーダを一ヶ所に集めて!」
フラミンゴ「よし!片付けの時みたいに
呼吸を合わせるんだ!」
コーラル「了解!」
ブレイブ「いくぜみんな!」
テンダーネス「ああ!」
サマー「いち、にの…さん!」
ドカッ!
ヤラネーダ「ヤラネーダ~!?」
ブレイブとサマー達とエクスブイモン達は
ヤラネーダをぶっ飛ばし、一ヶ所に集めた
ブレイブ「ローラ!」
ローラ「オーライ!マーメイドアクアポット!
サーチ!」
ローラはヤラネーダの中にある
やる気パワーをサーチする
ローラ「水色!やる気パワー、カムバック!!」
ローラはヤラネーダから
やる気パワーを取り返し、アクアポットに入れた
フラミンゴ「やるな人魚!」
ビリーフ「やれば出来るじゃねぇか!」
ローラ「まぁね!」
フラミンゴ「とにかく…私の後輩を
傷つける奴は…許さない!」
するとサマーが持っていたリップが分裂し
フラミンゴの元に行った
ビリーフ「腹括りなよ!
デジタルソード!!」
ビリーフは鞘から
黄土色になっているデジタルソードを抜いた
フラミンゴ「ハートルージュロッド!
プリキュア!
ぶっとびフラミンゴスマッシュ!!」
ビリーフ「クエイクブレイド!!」
2人の必殺技は
ヤラネーダに見事命中する
ビリーフ、フラミンゴ『ビクトリー!!』
ドカーン!!
2人の必殺技でヤラネーダは倒され
やる気パワーも無事持ち主の戻っていった
ヌメリー「次はもっと優しくしあげる…」
ヌメリーそう言ってこの場から退散した
ローラ「これでプリキュアと
電獣ナイトが4人!」
さんご「やったね!」
まなつ「部室も見つかったし
いよいよ部活が出来る!
あすか先輩!恵太先輩!
プリキュアや電獣ナイト
それと部活もこれからよろしくです!」
恵太「おう!任せときな」
あすか「おい!私は部活に入るとは
言ってないからな?」
大輔「んなこと言うなって
それに俺達、ついさっき一緒に
戦ったんだぜ?俺達はもう仲間だ!
お前がなんて言おうとさ」
恵太「…だそうだ
どうすんだ?」
恵太はあすかに問う
あすか「…フッ、もう一度信じてみるか…
仲間って奴を…」
あすかはそう呟いた
一方、どこかの川岸に長髪の少年が
座り込んでいた。顔は前髪が隠れて
よく見えない
そんな中、中性的な顔立ちをした少年が
長髪の少年の元へ行き、ひざまずいた
「ユウキ様
プリキュア及び電獣ナイトが
全て揃ったようです」
ユウキ「ふ~ん…思いのほか早かったな」
長髪の少年、ユウキはそう呟く
ユウキ「それでトキオ
あいつはどうだった?」
トキオ「大輔様ですか?
プリキュアと電獣ナイトに関しては
大変お喜びになられていました」
ユウキ「そっか、大輔らしいな
いずれ『あれ』を
使えるようになる日が楽しみだよ」
トキオ「ええ…大輔様が『覚醒』すれば
俺とユウキ様の悲願が
達成させられるでしょう」
ユウキ「ああ…楽しみだ」
ユウキは不敵な笑みを浮かべながら
静かに呟く
ユウキ「人間共を……一人残らず滅ぼす日が」
『オリキャラ紹介コーナー』
ユウキ
CV:三瓶由布子
トキオ
年齢:15歳
CV:小松未可子
次回もお楽しみに!