厨二病の田中くん。   作:ララコッペパン

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テスト終わったので再開します!
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ーーーーーうれちい


家族紹介by田中

「太郎〜早く起きなさい〜」

 

母親の声が布団に蹲ってる俺の耳に木霊する。

俺は布団を捲り、重い体を起こす。朝は苦手なのだ。そして、わかったよ、と返事をして階段を降りる。二階建てである。

 

ということでお久しぶりの田中だ。

今日は俺の家族について紹介しようと思う。お前家族いたんかって思う人、いっぱいるだろう。当たり前体操だ。

 

「あ…きたわね、ご飯できてるから急いで食べなさい」

 

階段を降りてリビングに来た俺に母親が言う。

 

まず1人目は俺の母親である田中梨沙。まあ普通の母親だ。

黒髪ロングに至って普通の顔。普通の体型。普通の性格。うん。普通すぎて安心して普通だわ。やべぇゲシュタルト崩壊起こしてきた。

普通に普通して普通の普通だわ。ああ、もうだめだ俺。

 

「あぁ…あんがと、凛は?」

 

「あの子ならまだ寝てるわよ、ママは仕事に行くから起こしていて」

 

あいつまだ寝てんのかよ。まあ俺より朝弱えしな。

 

そして2人目の田中凛。朝苦手野郎No1の俺の妹である。

はぁ、と、ため息を吐きながらまた階段を登っていく。途中で、行ってくるわねーと、母親が言ったので俺は適当に返事をする。

 

たどり着いた扉には看板みたいなのに【田中凛。無断で入るの禁止。】と書かれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー俺はノックもせずに無断で入った。知るかんなもん。

 

「おい凛、起きろ。また遅刻するぞ」

 

「んんぅ……まだ寝てたい……って、何また勝手に入ってんのよクソ兄貴!!?」

 

バッと、布団をぶっ飛ばして俺に言い放す我が妹。

 

黒い髪に中々に整った顔……もういいや、説明すんのめんどくせえ、うんうん可愛い可愛い。

何やら一日に一回は告白されるらしい。女子にも告白されたことがあるとかなんとか。前言撤回。こいつのどこがいいんだよ。

家でのこいつを見せてやりてえわ。どうせ学校ではいい子ぶってんだろうな。

 

「おめえノックしても入れてくんねえだろ、いいから早く起きろ。飯食うぞ」

 

「は、はあ!? あんたノックして入ってきたことないでしょ!? 何その言い草!」

 

「いや、何回もあるぞ。鶏かてめえ。いいからはよ食うぞ」

 

俺はそう言って扉を閉める。鶏じゃなーい!!とか聞こえるけどいいや。

 

……昔は可愛かったんだけどなぁ。リビングでテレビ見てる時に、「お兄ちゃん! 一緒に遊ぼ?」とか「お兄ちゃん大好き!」

とか「しょうらいね?大人になったらお兄ちゃんと結婚するんだ!」とか。

 

それが中学生になった途端。「邪魔、どいて。クソ兄貴。」やら「マジであんたなんか大っ嫌い」やら「はぁ…なんであんたなんかが兄貴なのよ。もっとイケメンの兄貴が欲しかった」やら。あの頃の姿は見る影もない。ぴえん超えてぱおんだわ。

 

悲しみに暮れながら下に降りる。

 

そしてリビングのソファでテレビを見ながら今日はどうやって怪物を倒そうかなと、凛が来るまで持つのであった。

 

++++++++++++++++++++++

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………やっと行った。

お兄ちゃんが開きっぱなしにした扉を閉めて一息つく。

私の名前は田中凛。兄である田中太郎の実の妹。中学2年生。自分で言うのもアレだけど、私は可愛い部類に入ると思う。

学校での女子で一番可愛いのは誰だ!?という投票では二位と大差をつけて堂々の一位であった。

 

だから可愛いんだと思う。そして友達も多いし、成績も優秀。行事にも積極的に参加するから教師からの支持も高い。

魔法の才能だって人並み以上。お兄ちゃんよりも強い自負がある。

 

まあ、私の自己紹介はここら辺で終わりにしよう。

 

……それにしてもーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーお兄ちゃんかっこよかったなぁ。

 

私、田中凛は自他共に認めるお兄ちゃんっ子である。その証拠に小学生のころはお兄ちゃんに一日中引っ付いていた。

テレビを見るときも一緒だし、お風呂に入るときも一緒、なんなら寝るときも一緒であった。

お兄ちゃんにさすがにいっしょに寝るのはやめようと言われた時は絶望して、一日中泣いてた、

それを見かねたお兄ちゃんから一緒に寝たいって言われてすごい喜んだし。

 

ちなみになんで私がこんなにお兄ちゃんっ子になったかって言うと。

小ちゃい頃、本当に小ちゃいころに私が道路に飛び出でて車に轢かれそうになったところを助けられたから。

それからずっと引っ付くようになったんだ。

 

 

でも中学生に上がってあら友達にまだ一緒にお風呂入ってるの?って笑われてから自分から引き離すようになってしまった。

きもいとか、大っ嫌いとかそういうことを言ううちにお兄ちゃんも私を避けるようなってしまった。

 

正直、寂しい。一緒にお風呂に入りたいし、一緒に寝たい。ずっとずっとずっとずっと一緒がいい。

 

でも、恥ずかりやな自分が出て、留まってしまう。

 

本当はお兄ちゃんが大好きなのに、愛してるのに、中々それが口に出せない。ずっと喉に詰まって出ない。

でもね?本当に大好きなんだよ?お兄ちゃんに助けられたあの日から。ずっとお兄ちゃんのこと考えてる。

学校でも、怪物とかと戦っているときも、寝てるときも。ずっとお兄ちゃんのこと考えてる。

 

 

 

私は自分の机の引き出しを開ける。

そこにはびっしりとお兄ちゃんの写真があった。小学生の頃に一緒撮った写真に、明らかに盗撮したような写真、

 

お兄ちゃんに抱き抱えられてる写真に、頭を撫でられてる写真。えへへ…また撫でられたいなぁ…。

私の顔は多分乙女の顔になってると思う。目がトロンとしてるのが自分でもわかる。

 

そんな中、私は一枚の写真を手に取る。お兄ちゃんと、知らない女が一緒に歩いてる写真。

 

私の顔は一瞬にして無表情になる。

私のお兄ちゃんに近づく、雌女。クソ女。調べたところこいつは魔王軍の1人であった。

 

だから私が消さなきゃならない。今度は私がお兄ちゃんを守らないといけない。待っててねお兄ちゃん。

私がこいつを消すから、殺すから、その時はずっと一緒にいようね。また小学生の頃みたいにずっと一緒に。

私はもうお兄ちゃんがいないと生きていけないんだ。責任とってよね。

 

そして私は、おーい凛早く降りてこいーと、言うお兄ちゃんの声で写真を大事にしまってから下に降りた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




久しぶりの投稿です。

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では!!

追記:ちなみに妹の田中凛の容姿はロングの黒髪ほんわかな雰囲気を纏った(兄に対する雰囲気は別とする)人物です。田中凛は兄のことは別に好きでも嫌いでもない普通という感じでしたが、車に轢かれそうなところを助けられた際に「お前は兄である俺が守る」といわれお兄ちゃん大好きっ子になりました
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