バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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遅れました。

うーん。サブタイトルって難しいですなぁ。
誤字脱字報告によって私は支えられております。


熱・唱・稲・妻-2 戦慄のA/想像以上のBadBoy

ライブハウス"CiRCLE"到着した弦太朗はバイクを止め、沙綾とともにライブハウスへと入っていく。

受付の女性は沙綾へと声をかける。

 

「沙綾ちゃん。どうしたの?」

 

「まりなさん。ライブってもう終わってますか??」

 

「いいえ。これからAfterglowの番よ。ところで沙綾ちゃん。その後ろの子は?」

 

「うっす。俺は如月弦太朗っす。沙綾のダチっす」

 

「そうなんだ。私は月島まりな。このライブハウスのスタッフやってるの」

 

「まりなさん。これライブのチケットです」

 

「はーい。それじゃあライブ楽しんできてね」

 

「ありがとうございます。ほら弦太朗。行くよ」

 

「おぅ!!」

 

 

まりなの視線を背後に感じながら2人はライブ会場へと入っていく。

ステージの上にはそれぞれの楽器を構えるモカを含めた5人の姿―――

 

 

「Afterglowです。では聞いてください」

 

そして、赤いメッシュの少女のMCから彼女たちAfterglowのライブが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

「(おー さーやたちは来てますなぁー。よく見たらあこちんもいるし。)」

 

ライブのMC中、あたしはさーや達を見つけた。

横にはさーやの店にいたあの人もげんたろ―って人も一緒に来ていた。

 

「それじゃあ、次行くよ」

 

そんなことを考えてるとトモちんのドラムから次の曲が始まった。

 

「(さーや達を控室に呼んでみよー。あこちんはトモちんが呼んだって言ってたし、おもしろそーなことになりそうですなぁー)」

 

そんなことを考えつつも、あたしはギターの演奏へと意識を集中させた―――

 

―――――――――――――――――― 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライブ終了後、2人は併設されているカフェテリアの席に座り、

ライブの余韻に浸りながら感想を話し合っていた。

 

 

「モカたちのライブはどうだった弦太朗?」

 

「なんていうか、みんなスゲーし、歌もこう熱いもんがビリビリ伝わってきたな!!」

 

「ちょっとよく分かんないけど、確かにモカたちのバンドはロックで盛り上がるよね」

 

「そうだな!!でも今度は沙綾達のライブも聞かせてくれよ!!」

 

「・・・うん!!ちゃんと呼ぶから楽しみに・・・ってちょっと待ってモカから電話だ・・・もしもし?」

 

 

『あっ、もしもしさーや。まだ帰ってないなら控室まで来てー。

あぁ、あの人も連れてきてねー。よろ~』

 

 

そうしてモカからの一方的な話が終わり、通話が終了する。

 

「ちょっとモカ??って切れちゃった」

 

「ん?どうした沙綾」

 

「今から控室に来てだって」

 

「控室?入っても大丈夫なのか?」

 

「本当は入れないんだけど、まりなさんに言えば入れてくれるから行こっか」

 

「おぅ!!」

 

そうして控室へと行くべく、受付にいるまりなに話をする沙綾とその後ろをついていく弦太朗。

沙綾が話し初めてから少し経つと、まりなからの許可を得た沙綾達はモカのもとへと向かった。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

「みんなおつかれさま~!!」

 

「おつー」

 

「いやー。今日も盛り上がったな!!」

 

「そうだね」

 

 

ライブでの出番を終えた私たちは控室へと戻ってきた。

今日のライブもいつも通り―――

いや、いつも以上に良く出来ていたと思う。

 

「この後、あこが控室に呼ん「おねーちゃん!!」ってあこ。早いな!!」

 

控室に戻ってすぐに、あこが控室へと入ってきた。

ライブ前に巴が終わったら控室に呼んだことは聞いていたから驚きはしないけど、流石に早すぎじゃない?

 

「おねーちゃんのドラム!!すっごいかっこよかったよ!!後ね!!蘭ちゃんの歌もすっごいかっこよかったよ!!」

 

「そうかーなんか嬉しいな!!」

 

「ありがと・・・あこ」

 

「蘭~顔が赤くなってるよ~」

 

「熱いだけ・・・」

 

 

 

 

ひまりからモカみたいな揶揄い方をされてるけど、

いつもの5人・・・今はあこもいるから6人だけど、こんなやり取りもいつも通りで悪くない。

 

「えぇ~なんでよ~!!」

 

「あはは~あれ?そう言えばモカちゃんは?」

 

「モカちんならそこで電話してるよ!!」

 

 

 

 

 

「・・・・・・・きてねーよろ~。ん?どしたのー?」

 

「なぁモカ。今誰と電話してたんだ?」

 

「さーやだよー。控室に呼んでみましたー」

 

「沙綾って、そういえばモカ!!ライブ前の話!!あれどうなの!?」

 

「おねーちゃん、ひーちゃんが言ってるライブ前の話って??」

 

「モカが今日のライブのチケットを沙綾と一緒にいた男に渡したんだってさ」

 

「あぁ~!!さっきさーやが男の人と一緒にいたの見たよ!!」

 

「「「!!」」」

 

あこが言うには控室に来る前に沙綾の横に男がいたらしい。

 

 

「あこちゃん!!どんな人だった!?」

 

「確かに気になるよね!!」

 

「ひまりはともかく、つぐが乗り気なのは珍しいな」

 

「だって沙綾ちゃんが男の人と一緒って珍しいから・・・」

 

さっきまではライブに集中できていたから忘れてたけど、私も沙綾がどんな男と一緒に来ていたかは気になる。

 

 

 

「ん~とね!!キングみたいなかっこいい服で変な髪型してたよ!!」

 

 

 

「「「「えっ(はぁ)!?」」」」

 

 

えっ?

あこのいうキングってRASのマスキングの事だよね。あの人の私服って不良っぽい感じの服だったけど、あの沙綾が不良と一緒にいるの?もしかして何か沙綾の弱みを握られてるの?

 

 

 

「えっと・・・。あこちゃん?もう1回言ってくれるかな?」

 

 

ナイスつぐ。

流石に聞き間違いだと思ったのかつぐがあこに聞き返してる。

あたしも聞き間違いだと信じたいけど・・・。

 

 

「モカちんに借りた漫画で出てきたリーゼント?してたよ!!」

 

 

は?

さっきと言ってることは違ってるけど

マスキングみたいな服にリーゼント。

間違いなく特徴を聞く限りは沙綾と一緒にいるのは不良だ・・・。

 

 

沙綾が不良って普通なら考えられない組み合わせだけど、沙綾って不良みたいなのが好みなの・・・?

もしかして本当に不良に弱みを握られてる・・・?

 

 

 

そんな微妙な空気が流れる中、控室のドアからノックと普段からよく聞く声が聞こえる。

 

 

「おーい、モカー来たよー。入っても平気ー?」

 

 

沙綾の声がということはあこの言ってた不良も一緒?

 

同じことを考えてたのか、ひまりとつぐは巴の後ろに回り込む。

あたしも同じようにモカの後ろへ移動する。

どうやらあこは巴によって後ろに隠された。

 

そうして巴とモカをドアとの間の壁にして待っていると、控室のドアが開かれた。

 

 

「みんな、ライブお疲れ様~」

 

 

 

開いた先に待っていたのは笑顔であたしたちへ声をかける沙綾と

その後ろにはあこの言っていたような不良がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 




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