馬系と縁がある六花ちゃん。
ここの女子たち身体能力高すぎひん・・・?
弦太朗と蘭を連れたロックは襲われていたあこのいた場所へと走る。
「なんであこが襲われてるんだ?バンドの練習だったんじゃ!?」
「Roseliaさんについては良くわかりませんけど・・・。ダンス部の練習場所で出たみたいで・・・!!」
3人は校内を駆け抜けて、あこが所属するダンス部が練習を行っていた中庭へと到着する。
そこで見たのは校舎の壁を背にしたあことリサへとゾディアーツが迫っている光景だった。
「また馬!?」
「また・・・?」
「げんたろう!!ろっか!!」
「弦太朗!?なんで!?」
今回のゾディアーツはロックが以前に見た時と似た姿に驚きを隠せない。
しかし、弦太朗はその姿を見た時に天校での戦闘が思い浮かぶ。
「今度はてめぇか。ペガサス野郎!!」
「・・・」
「待てっ!!」
弦太朗達の目の前に現れたのはペガサス・ゾディアーツ。
ペガサスは弦太朗を一瞥するとあこ達へとゆっくりと距離を詰めていた。
その光景を見た弦太朗はドライバーを着けると同時にペガサスへと走り出す。
3―――――――
2―――――――
しかし、ベルトのカウントが終わるよりも先にペガサスはあこへ向けて蹴りを放つ。
「っ!!」
「あこ!!」
「うわぁ!?」
「ひぃ!?」
しかし、あこがリサによって突き飛ばた事によってペガサスの放った蹴りはあこへ直撃することはなかった。
あこの髪を掠めながらリサの顔の至近を通ってペガサスの脚は校舎の壁へと突き刺さる。
1―――――――
そして壁に蹴りが突き刺さると同時にベルトからのカウントが終わる。
「変身!!」
弦太朗はそのまま走りながらドライバーのレバーを押し込む。
フォーゼへと変身しながらもあこたちに迫っていたペガサスへと組みつく。
「宇宙・・・来たぁーー-----!!」
フォーゼはペガサスに組みつくと同時に背中のバーニアを吹かしながら叫び、あこ達からペガサスを遠ざける。
それと同時に2人は蘭達へと駆け寄る。
「仮面ライダーフォーゼ!!タイマンはらせてもらうぜ!!」
あこ達から離したペガサスへとフォーゼはいつものセリフを放ち、そのまま殴り掛かって戦闘を開始する。
そんな中、騒ぎを聞きつけて演劇部の練習中だった薫と麻弥が現場へと駆けつけて、フォーゼの姿を視認した。
「何が起こっているんだい?・・・ってそういうことか・・・」
「薫さん!!ってまたっすか!?」
「薫!?麻弥もどうして!?」
「さっき怪物が出たって騒いでいる生徒を見かけてね・・・。それで今回はダンス部が襲われたのかな・・・?」
「あこ達が練習してたらいきなり出てきて・・・」
「それでこっち見て迫って来てさ。他の部活の子を逃がしてたら追い詰められちゃって・・・。そしたらロックが弦太朗を連れてきてね・・・」
「・・・なるほど・・・」
「・・・ちょっと薫さん!?」
「どこ行くの!?」
リサたちの言葉を聞いた薫はこの場から離れようとする。
そんな様子にリサたちは驚きのあまり薫に声を掛けるが、彼女は振り向きながらリサたちに答える。
「今、私がここにいても何も出来ないからね。それなら今自分が出来ることをやるさ」
「どういうこと・・・?」
「学校内にいる人を避難させるのさ。生徒会室へいって日菜に放送を頼んでくるよ」
「・・・ジブンも行きます!!」
そう言って薫たちは校内にいる生徒会室へ向けて走り出すと同時にフォーゼはペガサスへと駆け出す。
「そらぁ!!」
フォーゼとペガサスは互いに足を止めてパンチを打ち合っていたが、先に拳を止めたのはフォーゼ。
動きが止まったフォーゼへとペガサスは連続で拳を振るう。
そんな中フォーゼはそのままドライバーのスイッチを機動する。
――エレキON――――――――
フォーゼはエレキステイツに姿を変え、右手に精製されたビリーザロッドがペガサスの腹部へと突き刺さる。
「食らえ!!」
そしてロッドへと素早くプラグを装填してペガサスの身体へと電気を流し込むとそのままペガサスは後ずさるが、フォーゼはそのままロッドで追撃してペガサスを追い詰めていく。
「なんやあれ・・・。黄色に変わった・・・」
「初めて見た・・・」
「いっけーげんたろう!!」
エレキステイツを初めて見た2人の声を他所に、あこはフォーゼへと声援を送る。
そんな中、校内放送が流れ始める。
『全校生徒に連絡でーす。中庭周辺に不審者が出たようなのですぐに学校から離れてくださーい』
「なんだ!?」
校内放送で日菜の声が響いてきたことに驚いてその声にフォーゼの動きが一瞬だけ止まる。
そしてその一瞬の隙についてペガサスは蘭達の元へと駆け出す。
「ひぃぃぃ!?こっちに来た!?」
「逃げるよ・・・!!」
しかしにリサの声も虚しく、ペガサスは4人目掛けて駆けて出して、あこ目掛けてその腕を伸ばした。
「あこ・・・っ!!」
「うわぁああ!!蘭ちゃん!?」
「うわぁああ!!」
「蘭っ!!」
しかし、あこは蘭によって腕を引かれた事によって2人の位置が入れ替わり、ペガサスはあこではなく蘭の身体を掴んでそのまま校内に逃げていく。
「弦太朗!!追って !!」
「おう!!後は任せた!!」
フォーゼはこの場を残った3人に任せて、左足のスイッチを交換する。
――――――ホイールON――――
「足にタイヤが付いた!?」
「うぉおおおおおおおお!!」
ホイールスイッチを起動したフォーゼの左脚にタイヤが装着される。
それとほぼ同時にタイヤが高速回転すると、フォーゼは蘭を捕まえて校内に逃げたペガサスを追う。
蘭を腕に抱えてフォーゼから逃走するペガサスは廊下を駆けるが、フォーゼはそのまま床や壁をホイールを駆使して学校内を駆け回る。
「離せっ!!」
「・・・」
捕まった蘭はペガサスの腕の中で暴れるが、彼女の力では逃げ出すことが出来ず、ペガサスはそのまま階段を駆け上がりながらフォーゼから逃走する。
「いい加減にしろっ・・・!!」
「待ちやがれっ!!」
そんなペガサスの元へホイールを使ったフォーゼが迫る。
次第に距離が詰まってきたペガサスは5階のフロアに到着すると蘭を窓ガラスへ向けて投げつけると再び廊下を走り抜けて逃走する。
「えっ・・・」
投げ飛ばされた蘭は背中から窓ガラスへと衝突し、そのまま窓ガラスを突き破って外へと放り出され中庭の地面に向けて落下する。
「嘘っ!!」
「蘭ちゃん!!」
「蘭!!・・・くそっ!!間に合えっ!!」
――――――――ウインチON――
フォーゼはそこでペガサスの追走を諦めて、ウインチを起動しながら蘭が突き破った窓からそのまま外へと飛び出すと蘭目掛けてウインチを打ち出す。
ウインチが蘭の足へと巻き付いたのが見えたフォーゼはそのままウインチを巻き取りながら蘭の身体を引き寄せて蘭を抱えると背中のバーニアを最大まで吹かして落下の衝撃を殺しながら地面へと着地する。
「蘭先輩!大丈夫ですか!?」
「蘭ちゃん!!」
2人が着地したのを見て中庭に残されていた3人は2人へ向けて駆け寄る。
「痛っ・・・!!」
「わりぃ!!大丈夫か!?」
「大丈夫・・・。あの高さから落ちてたら多分死んでたし・・・」
そう言って蘭は自身が落ちて窓を見上げると、他の3人も釣られて窓を見上げて身体を震わせる。
20m近くの高さからそのまま地面に落ちていたらかなりの確率で彼女は命を落としていただろう。
そう考えるだけで3人は恐怖を感じるが、そんな彼女たちを他所にフォーゼはハンドとメディカルを起動して蘭の手当てを始め、校内から2つの人影が中庭へと向かってくる。
「弦太朗!!」
「皆さん!!無事ですか?」
「薫、麻弥。わりぃ!!逃げられちまった・・・」
メディカルとハンドによる蘭の手当てが終わると、フォーゼは変身を解除する。
その際に麻弥は地面に散乱していたガラス片の存在に気が付くと校舎の窓を見上げる
「ガラス・・・?まさかあそこから落ちてきたんですか!?」
「蘭の奴がな・・・」
「敵よりも人の命を優先するのは人として当然だよ。弦太朗が気にすることではないさ・・・」
「次は逃がさねぇ」
薫の言葉に答えるように顔を挙げる弦太朗。。
そして、弦太朗はリサたちの顔をみてあることを思い出した。
「でも、なんでリサとあこがここにいるんだ?紗夜たちは練習って言ってたのに」
「Roseliaの練習が休みだったからあことりさ姉はダンス部の練習に来てたんだけどこんなことになるなんて・・・」
「紗夜と燐子は個人練じゃないかな?」
「あれ?そう言えば巴は・・・?」
「巴?なんで・・・?」
蘭の言葉に首を傾げる弦太朗。
そこで周りが巴もダンス部に入っていることを説明して納得はしたが、ここにいない理由が分からなかった。
「おねーちゃん急にバイトが入ったって言ってたよ?」
「そっか・・・」
「でも、どうしてお2人が狙われたんでしょうか・・・?」
「そういえば・・・あいつが来た時に誰かを探してるみたいだったよ!!」
麻弥の疑問にあこはペガサスが現れた時のことを話すと、リサがそれに続いてその時のことを語りだす。
「確かにあこの言う通りだったような・・・。それでアタシとあこが皆に逃げるように言った後にあこに向かって行ったような・・・」
「もしかして・・・」
「薫分かったのか!?」
「あぁ・・・つまり・・・そういうことさ・・・」
「はぁ?」
薫の言葉の意味が分からなかった弦太朗は思わず聞き返してしまったが、そこで麻弥が薫の言葉を翻訳する。
「えぇっと。狙いは巴さんで、本人がいなかったから関わりの深いあこさんを狙ったってことですね」
「なんで分かるんですか・・・?」
「慣れっすかね・・・」
ロックの当然の疑問に理由を答える麻弥に半ば呆れる一同。
「そうだ!!弦太朗は早く学校から出たほうがいいかも・・・。ここ女子校だし、許可なく入ってるからさっきの放送で勘違いされるかも・・・」
「マジか!!」
「後は私達に任せてくれ。蘭ちゃんのことは頼んだよ」
「おう!!またな!!」
こうして弦太朗は蘭を抱えて羽丘を去っていく。
そして校門では―――
「蘭っ!!」
「・・・お父さん」
蘭の父親が学校の前で待ち構えていた。
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