バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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投稿です。

前回が100話ってことを言われて初めて思い出しました・・・。
でも、小ネタが挟まってるので本編の100話じゃねぇ・・・!!

ってことで平常運転です。


反・骨・出・奔-7 Restartする生活

「蘭!!なんて恰好を・・・!!」

 

蘭の父は弦太朗に抱えられている蘭を見て、自身の娘の姿に怒りを隠せなかった。

それを察した弦太朗はゆっくりと蘭を降ろすが足の痛みがあるのか蘭が立つ際に少しだけふらつく。

 

 

 

 

 

蘭の父親は蘭の言葉を聞くとそのまま蘭に歩み寄るが、蘭は足を軽く引き摺りながら父親との距離を取る。

先ほどの事があった後で蘭は実の父親にすら警戒心を剥き出しにしているその光景は学校の近くにいた生徒達は視線を集めていた。

 

 

 

「・・・行くよ」

 

「・・・っ!!」

 

「蘭!?親父さんはいいのかよ!?」

 

「・・・いいよ」

 

蘭の行動に驚きを隠せない男2人を他所に蘭は周囲の目を気にすることもなく、自分の足を引き摺りながらも弦太朗の腕を引く。

その勢いに押されて弦太朗は彼女に腕を引かれて歩き出す。

 

蘭の言葉に固まってしまった父親の横を通り過ぎた彼女は振り向いて父親にはっきりと告げた。

 

 

 

 

 

 

「お父さん。何を言われてもあたしはバンド辞めるつもりは無いから」

 

「華道はどうするんだ!!」

 

「・・・」

 

父親の言葉に蘭も言葉に詰まる。

最初に約束した”華道とバンドの両立”という約束を破ることに多少の申し訳なさがあったため、口を噤む。

 

「それに勝手に家を出て外泊するまで勝手をするとは・・・!!どうせそこの不良に何か吹き込まれたんだろ!!」

 

「・・・」

 

父親の言葉に蘭ははっきりと怒りを覚えるが、言い返すことはしなかった。

そんな蘭を見て蘭の父は彼女を攻め立てる。

 

 

「昨日も言ったがバンドを許したのはこんな不良と遊ばせるためじゃない・・・!!その足もさっきの学校の騒ぎもこいつが原因じゃないのか!!」

 

「っ!!」

 

「・・・」

 

弦太朗が原因ではないが、弦太朗も関係はしている。

それにゾディアーツの事を知らない人間に説明しても理解されないことを分かっている2人は足の事を言われて言葉に詰まる。

蘭の父は彼女の横にいる弦太朗を攻めるような言葉を言うが言われている本人が何も言い返さないため蘭も我慢していた。

 

しかし、次の言葉が蘭の逆鱗に触れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの子達もこいつのせいで不良にでもなったんじゃないか?」

 

「・・・あたしの友達をそんな風に言わないで!!」

 

「蘭っ!?」

 

彼女の耳に入ってきたのは幼馴染達を侮蔑するような言葉に蘭は自身の父親に対して口調を荒げる様子に父親は驚きを隠せない。

 

 

 

 

「もういい。お父さんが納得するまであたし家に帰らないから・・・!!」

 

「蘭っ!!昨日の今日で!!どこに泊まるつもりなんだ!!」

 

「・・・お父さんには関係ない!!」

 

「蘭・・・!!待ちなさい!!」

 

「行くよ・・・!!」

 

「おいっ!!蘭!!親父さんにそれは無いだろ!?あぁ・・・!!親父さん。とりあえず蘭には親父さんと話すように言っておくんで失礼します!!」

 

親の言葉を聞かずに彼女は弦太朗のバイクまで歩きだす。

蘭の勢いに押された弦太朗は蘭の父へ頭を下げてから蘭の元へと向かい、そのままバイクに2人で乗ってそのまま走り出す。

 

羽丘学園前には唖然とした蘭の父が取り残される。

周囲は目の前で起こった光景に興奮を隠せなかったが、当事者である蘭の父は怒りを覚えながらも自宅へと戻っていった。

 

「不良に親父と言われる筋合いはない・・・!!」

 

蘭の父の呟きは誰の耳にも入ることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「蘭。本当に親父さんはいいのか?」

 

「・・・いいよ」

 

「・・・そうか」

 

弦太朗はバイクを運転しながら蘭に声を掛けるが、蘭の答えを聞いて複雑な表情を浮かべるが後ろの蘭はそれに気づくことはなかった。

 

 

その後会話も無くままバイクで走った弦太朗は近くのコンビニへ寄り道をする。

 

「わりぃ!!買物あるからちょっと待っててくれ!!」

 

「あっ。あたしも行く・・・」

 

そうして2人は並んでコンビニの中へと入っていくと店員の気の抜けた声が響く。

 

「サマ~セ~ル」

 

「ん?モカ?」

 

「おや、げんたろーさんに蘭~」

 

気の抜けた店員の正体はモカ。

他の客がいないこともあってか少しだけ気だるげな彼女がいるレジ前へと向かう。

 

「モカ!?お前ここでバイトしてたのか!?」

 

「そーですよ~。リサさんも一緒なんですよ~」

 

「リサの奴、すげーな・・・。部活にバンドにバイトまでやってんのか・・・」

 

「そう言えばリサさんから連絡きたんですけど~。うちにも出たって~」

 

「あぁ・・・」

 

「それに蘭の事も聞いたよ~」

 

先ほど学校での戦いは既にリサによって連絡が回っており、その中には蘭の怪我の事も含まれていた。

それを知った蘭は申し訳なさそうな顔をしながら

 

 

「モカ・・・昨日も今日も心配かけてごめん・・・」

 

「蘭~。それは言う相手が違うんじゃない~?昨日の事はモカちゃん達は気にしてないから~。トモちんに言わないと~」

 

「でも・・・」

 

「まぁ~蘭の言いたいことは何んとな~く分かったからね~。もう少し素直に言わないとトモちんには伝わらないよ~」

 

「うん・・・」

 

モカと蘭は何とも言えない微妙な空気が流れるが、そんな空気を変えるように弦太朗は2人の間に割り込んでいく。

 

「蘭。モカのバイトの邪魔になるからこの辺にしようぜ」

 

「そうだね・・・」

 

「ん~むしろ、お客さん少ないから暇つぶしにいいんだけどね~。あっ蘭~ちょっと待ってて~」

 

「えっ?・・・うん・・・」

 

モカは蘭の返事を聞くと店の裏に消えるが、すぐにカバンを持って店の裏から戻ってくる。

 

 

 

 

「はい。これ蘭のおかーさんからの差し入れ~」

 

「えっ?」

 

「蘭の洋服とかだって~。さっきここに来て渡してきたんだよね~」

 

「んっ?昼に言ってたのとは違うのか?」

 

「あ~それとは別ですね~。

お昼の奴はモカちゃんが放課後に教科書とか全部抜いてから蘭のカバンに入れておきました~」

 

「えっ!?」

 

蘭はモカの言葉に驚きを隠せない。

教科書を抜いたとはいえ、今の蘭のカバンは朝のカバンと同じような膨らみで彼女自身気が付いてなかったのだ。

 

彼女はその場で自分のカバンを開くと、その中から蘭の服が飛び出してくる。

その中には蘭の下着も混ざっていたが、弦太朗は即座に視線を逸らしていたためそれを見ることはなかった。

 

蘭は顔を真っ赤にしながらもモカからカバンを受け取ると飛び出た服を乱雑に押し込んでいく。

 

「モカ・・・!!」

 

「でも、げんたろーさんに見られてないからいいでしょ~?」

 

「・・・怒るよ?」

 

「さーせーん」

 

蘭の視線にモカは平謝りで返して蘭の買物の会計を済ませる。

 

 

 

「そうだ。蘭~。げんたろーさんの家に泊まるんでしょ~?」

 

「・・・うん」

 

「それじゃ~こっちで何かあったら連絡するんで~」

 

「ありがと・・・」

 

モカの気遣いに礼を言う蘭。

しかしそのモカから返ってきたのはニヤけた顔と変わった握りこぶし―――親指が指の間から出すサインを蘭達に向ける。

蘭はそれの意味を分からず首を傾げ、弦太朗もそれが分からないが気にする様子も無い。

 

「モカ。バイト頑張れよ!!」

 

「それと蘭~。一緒に暮らすんだからげんたろーさんのことちゃんと名前呼んであげないと~」

 

「・・・また明日」

 

「さんしゃいーん」

 

 

モカの言葉と共に2人はコンビニを後にすると再び弦太朗の家への帰路へ着く。

バイクに乗る前に弦太朗が蘭へと声を掛ける。

 

「とりあえず帰ったら飯でいいか?」

 

「うん・・・」

 

「じゃあ、早く帰ろうぜ!!」

 

「うん・・・改めてよろしく・・・弦太朗・・・」

 

「おう!!よろしくな!!」

 

先ほどのモカの言葉に思うところがあった蘭はここで弦太朗のことを初めて名前で呼ぶ。

名前を呼ばれた弦太朗も嬉しそうな表情を浮かべてバイクを限界まで速度を出して上機嫌で家へと向かうのだった。

 

 




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