遅くなりました。
大筋の流れは決まってましたがの筆が進まずに小ネタの案出しに逃げてました・・・
如月家で世話になり始めてから数日が経った土曜日の休日、蘭は彼女は如月家の部屋で目を覚ます。
「んっ・・・朝・・・」
寝ぼけている状態の蘭が向かったのは洗面所。
そこで歯磨き等の最低限の身支度を済ませた彼女は洗濯機の前へと向かい、その中からの洗濯物を取り出してから洗面所を後にする。
未だに自身の父親・巴との関係の修復が出来ていない蘭。
しかし、如月家で暮らし始めた蘭はこの数日間に様々なことを経験した彼女は―――――
「弦太朗、洗濯物干すのに邪魔だからどいて・・・」
「あぁ・・・わりぃな」
如月家での生活に完全に順応していた。
最初の数日は恥ずかしがりながら洗濯を行っていた蘭だったが、今は自身の洗濯物を見られるくらいでは何とも思わなくなる程度には如月家に慣れてしまっていた。
「弦太朗、何見てんの?」
「うちにはもう慣れたか?」
「あんたそんな事聞いて・・・暇なの?」
「まぁ、今日は特に予定はねぇけど・・・」
「暇ならあんたも掃除してきなよ。あたしはこれ終わったら店の掃除してくるから」
「とりあえず、風呂掃除してくる」
洗濯物を干している蘭を見る弦太朗の視線に蘭は顔を顰めたが、それを見た弦太朗はそそくさと部屋を出て風呂場の掃除へと向かう。
その背中を見た蘭は弦太朗に聞かれないように先ほどの質問の答えを呟いた。
「ここでの生活も悪くないね・・・」
洗濯を干し終えた蘭はそのまま部屋着から着替えることもせず、箒を片手に店の前の掃除を始めた。
掃除をしながらも巴と父親の事をどうしようか考えていた蘭は思わぬ人物たちと遭遇することになった。
「お前・・・。Afterglowの・・・こんなとこでなにしてんだ?」
「ますき・・・?って蘭ちゃん!?」
「RASのマスキングとレイヤ・・・?何って店の掃除だけど・・・。・・・あぁ、ちょっと待ってて」
店の前を掃除していた蘭の前に現れたのはレイヤとますき。
蘭は2人がここに来た理由を聞こうとしたが、ますきの目的を察してスマホを取り出した蘭は今は店主である吾郎へと電話を掛け始める。
「もしもし蘭です。・・・・・・分かりました。それじゃ・・・。バイクは店の中だからちょっと待って・・・」
何事も無いように対応する蘭だったが、一緒にいたレイヤは蘭の服装に対して声を出さずにはいられなかった。
「なんで蘭ちゃんはそんな恰好なの・・・?」
「恰好・・・?あぁ、起きてから着替えてなかった・・・」
「起きてからって!?もしかして・・・!?」
「マジか・・・」
蘭の言葉を聞いてレイヤとますきは驚きの表情を浮かべる。
そんな2人を他所に店の奥から弦太朗が表へと出てくる。
「蘭。洗濯機のとこにお前の洗濯物落ちて・・・ってレイにますきじゃねぇか」
「洗濯物って!?一体どういうこと・・・?」
「お前らってそういうこと関係だったのか・・・」
「2人ともなんで驚いてるの・・・?弦太朗、悪いんだけどますきのバイク出してくれる?」
「おう。ちょっと待ってろ」
驚きを隠せない2人を他所に、弦太朗は店の外へとますきのバイクを運び出す。
久々の愛車を目にし途端にますきは目を輝かせて戻ってきた自身の愛車へと熱い視線を送る。
「待ちくたびれたぜ・・・!!いつものバイク屋だったら修理に半年って言われたけど。めっちゃ早くて助かったぜ!!これ、うちの店の野菜だから良かったら皆で食ってくれよ」
「ありがと・・・。とりあえずこれ置いてくる」
ますきが店から持ってきた野菜を受け取った蘭はそのまま店の奥へと消えると、ますきは弦太朗とゾディアーツについて話し始める。
「そういや、ロックから聞いたけど。今度はロックの学校で出たんだって?」
「んっ・・・。あぁ、でもまだ誰か分かってねぇんだよなぁ・・・」
「ロックもだけど、麻弥さんが心配だな・・・」
「麻弥?なんでだ?」
「あの人のことアイドルやる前から尊敬してんだよ・・・」
「任せとけって!!」
弦太朗の疑問にますきは恥ずかしそうに答えると、弦太朗の自信満々の答えが返ってくる。
その言葉に安心したのかますきの話はゾディアーツからバイクの話へと変わっていく中、蘭が店の奥から戻ってくる。
「弦太朗、バイクありがとう・・・。そう言えば吾郎さんはもう少しで戻ってくるって・・・」
「わかった。・・・でも、なんでますきはレイと一緒にここまで来たんだ?」
「この後レイと飯食いに行くんだけど、ついでにバイクを取りに来たんだよ・・・」
「ここまでの距離はついでで済む距離じゃないでしょ・・・ってあれ?」
「どうした・・・?」
「レイヤはあそこで何をしてるの・・・?」
蘭は弦太朗達から離れているレイヤを指差して疑問をそのまま口にした。
弦太朗とますきも蘭の指の先を見るが、そこにはスマホを持って固まっているレイヤ。
その手には震え続けるスマホ。
「レイ?お前何してんだ・・・?」
「ますき・・・。花ちゃんに蘭ちゃんの事を連絡したんだけど・・・」
「うおぉ!?なんだこれ!?」
「ヤバくない・・・?」
レイヤは恐怖を浮かべて3人へスマホを見せる。
そこにはたえからのメッセージがマシンガンのごとく送られてきていた。
それを見た蘭達は驚きを隠せなかったが、ますきはそれを見てあることに気が付いた。
「ハナじゃねぇだろこれ・・・」
「えっ・・・?あっ・・・弦太朗の事を”先輩”って言ってない・・・」
「とりあえず電源落として明日にでも連絡しておけよ・・・」
「そうしておく・・・」
レイヤはスマホの電源を落とす。
それを見たますきは弦太朗から自身の愛車を受け取ると嬉しそうにバイクに跨る。
「そうだ!!2人も飯食いに行かねぇか?」
「いいのか?」
「別にレイもいいだろ?」
「うん。私は構わないけど・・・」
「なら・・・!!」
「ちょっと!!店はどうするの・・・?」
「すぐ戻ってくるって言ってたんだったら大丈夫だろ?後は店閉めときゃ大丈夫だって!!」
「そうなの・・・?ならいっか・・・」
今2人が店を離れたら店に誰もいなくなってしまう為、蘭が弦太朗を止めようとするがまんまと弦太朗に言いくるめられてしまう。
「なら行こうぜ!!」
「そう言えばますき。今日はどこいくの?ご飯としか聞いてなかったけど・・・」
「んっ?ラーメンだけど・・・?」
ますきの言葉に蘭はその頭には仲違い中の幼馴染の姿を思い出して表情を曇らせる。
その様子をレイヤが気が付いて声を掛ける。
「蘭ちゃん?どうかしたの・・・?」
「いや・・・なんでもないから」
「青春の塩味が涙なら青春の醤油味はラーメンだ!!」
「なんかよく分かんねぇけど。とりあえず着替えてこいよ」
「おう!!ちょっと待ってろ!!」
「とりあえずあたしも着替えてくる・・・」
そう言うと2人は準備のために一旦、家の中へと戻る。
そして準備を終えた弦太朗達が店の外へ戻ってくると、弦太朗とますきの後ろにそれぞれレイヤ達を乗せるとバイクを走らせて、何事も無く目的地であるラーメン屋へと到着する。
そして駐車場にバイクを停めると店へ向かって歩き出す。
「銀河とはちょっと違う感じだね・・・」
「それってますきのバイト先だっけ?」
「おう!!でも今回はここだ!!とりあえず入ろうぜ!!」
そしてますきを先頭にして4人はラーメン屋の中へと入っていくがそこで事件が起こる。
「あれっ?キングにげんたろう!!」
「あこ?お前もラーメンか?」
「うん!!」
店内に入ると聞こえてきたのはあこの声。
そして―――
「巴・・・」
「蘭っ・・・」
現在、蘭と仲違いの真っ最中である巴の姿だった。
2人の間には流れる空気は妙に重く、そして冷たく張り詰めていた。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。