バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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投稿です。

今回はさらっとしてます。
流星くん。何で前みたいな話してるのかは今回で・・・



月・森・流・星-3 ましろを塗りつぶすもの

「ねぇ透子・・・。それってどういうことかな?」

 

「え~っと・・・」

 

沙綾の一言で彼女達は恐怖に襲われ震え上がり、原因を作った透子も恐怖のあまりに言葉に詰まる。

それに流星も沙綾の圧を感じた直後に動き出す。

 

「如月くん・・・。ちょっと!!」

 

「おい!!流星!!」

 

流星は弦太朗の腕を引いて彼女達から離れて路地へと消える。

男子2人がその場から居なくなると沙綾は途端に透子へと詰め寄っていく。

 

「それで?なんで弦太朗が紗夜先輩の彼氏なの?」

 

「え~っと・・・。この間ですね・・・」

 

「沙綾ちょっと落ち着けって!!ましろ達めっちゃ怯えてるから!!」

 

「えぇっと・・・とりあえず落ち着いてから話して?」

 

「あっ・・・はい・・・」

 

沙綾の圧に押されていたモニカの面々だったが、有咲とりみの言葉を聞いて少しだけ落ち着けた透子はその理由を語る。

 

 

「え~っと・・・。この間、紗夜先輩のスマホを見たんですけど・・・」

 

「・・・それで?」

 

 

「それで・・・紗夜先輩のスマホの画面にRoseliaの集合写真が写ってて・・・。

そこで紗夜さんの横にいたのがあの・・・弦太朗・・・?って人だったんで・・・そうなのかと・・・」

 

「彼氏じゃないから」

 

「えっ?」

 

「弦太朗に彼女はいない。だから紗夜先輩の彼氏じゃない。いいね?」

 

「・・・はい」

 

沙綾の言葉を聞いた恐怖で表情を歪ませながらもその言葉を肯定する。

その途端、沙綾からの圧が収まったが彼女達は未だに恐怖で身体が固まっていた。

そんな中で、七深だけはすぐに元に戻ってそっと有咲の元へと近づいていく。

 

 

「あの~有咲先輩?なんで皆さんはスグに元に戻ってるんですか・・・?」

 

「七深ちゃん。あたし達はもう慣れた」

 

「え~・・・」

 

しかし、質問に対して有咲から返ってきた答えを聞いて七深は困り顔を浮かべていた。

そんな中に香澄の明るい声が響く。

 

 

「でも、なんでモニカのみんながゲンちゃん先輩のお友達と一緒にいたの?」

 

「なんか学校交流?で数日間だけ、うちの学校に来てるんですよ~」

 

「へぇ~、先輩と一緒だ~」

 

「本当は女子が来る予定だったのが、女子の方が来れなくなったから代わりってことらしくて・・・」

 

「あんな弱気そうな奴と如月ってなんか・・・」

 

「弦太朗くんは誰とでも友達になるから・・・」

 

「でも、朝に会った時は堂々としてたんですけど・・・」

 

「それはないって!!シロの気のせいだって!!」

 

彼女達は先ほどまでとは打って変って暗い様子も無く、明るい話をしていた。

その一方で、流星は弦太朗を連れて路地に入ると弦太朗を追いやってから、いつもの口調で流星が話し始める。

 

 

 

 

 

「弦太朗。お前いつの間に彼女なんて作ったんだ!?」

 

「彼女なんていねーって!!勘違いだ!!」

 

「そうか・・・。それは悪かったな・・・」

 

先ほどの透子の言葉はただの勘違いだと分かった流星は落ち着きを取り戻す。

それを見ると今度は弦太朗から流星へと質問が飛ぶ。

 

 

「そんなことより流星。お前なんでここにいるんだ?」

 

「弦太朗と一緒で交換編入で月ノ森っていう学校に数日間だけ通うことなったんだ」

 

「そうか!!でも、流星は天校に来たのに何でまたそんなことしてるんだ?」

 

「本当は白川君が来るはずだったんだが、彼女が体調を崩してしまってその代わりだ・・・」

 

「白川って、アリエスの時の・・・。まぁそれはいいけど、1番気になってんのは・・・なんで前みたいな話し方してるんだ?」

 

弦太朗にとって1番の疑問は、彼女達の前では流星がメテオであることを知る前の口調で話していたこと

が気になっていた。

 

その質問をした途端に流星の肩が震えだす。

 

「それが、今回の学校が女子校・・・それもお嬢様学校なのが友子ちゃんにバレて・・・」

 

「友子が?」

 

突然出たライダー部の仲間の名前。

最近、友子と流星の仲がいい感じであると言うジェイクからの話を思い出した弦太朗。

 

状況が分からない弦太朗へと流星は話を続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

「それで言われたんだ・・・。『女の子と何かあったら呪う』って・・・」

 

「それは・・・!!」

 

流星から告げられた言葉に弦太朗も慄く。

あの友子が不吉なオーラを纏って『呪う』と言われたら弦太朗だっていまだに慄く。

 

弦太朗も同じことを思い浮かべていると感じた流星は必死に肩を掴んだ。

 

「だから頼む!!数日だけでいいから!!話を合わせてくれ!!」

 

「・・・任せとけ。友子のあれは怖いもんな・・・」

 

「すまない・・・」

 

男二人の熱い約束を交わした2人。

しかし、そんな様子を―――

 

 

 

 

 

「えっ・・・?」

 

「倉田さん・・・?」

 

戻ってこない2人を呼びに来たましろが見ていた。

彼女が見た光景は、

 

学校に来た男子が別の男子を壁際に追い込んで所謂壁ドン。

ましろには男が男に迫っているように見えていた。

 

そんな光景を見たましろは状況が呑み込めず目をグルグルと回す。

 

「いや!!あの!!私何も見てませんから~!!」

 

そしてその一言を残して去っていく。

 

 

 

「とりあえず、戻るか・・・」

 

「おう!!」

 

男2人は何事もなかったかのように彼女達の元へと戻る。

それを見つけた香澄は2人に手を振って声を挙げる。

 

「ゲンちゃん先輩!!皆でファミレス行くよ~!!」

 

「おう!!すぐ行く!!流星も来いよ!!」

 

「えっ・・・?でも・・・僕行きたいところが・・・」

 

「流星さん!!その店なんですけど、この沙綾さんがその店の娘で!!パンを分けてくれることになりました!!」

 

「そうなの・・・?なら・・・行こうかな?」

 

戻った流星は途端にキャラを作り、彼女達の提案に乗ると彼女達の後について彼らはファミレスへと移動すると、男2人のことについての話題で盛り上がる。

 

 

 

「えっ!?流星さんって月ノ森の前にも別の学校行ってたんですか!?」

 

「うん・・・。それが如月くんのところで・・・」

 

「確か天校って宇宙飛行士の試験してたって聞いたんですけど!!マジなんですか?」

 

「おう!!流星も一緒に受けたよな!!」

 

「僕は最初の試験で落ちちゃったけどね・・・」

 

「宇宙飛行士かぁ~」

 

「でも試験って難しそう・・・」

 

彼らが話していたのは天校で行われていた宇宙飛行士選抜試験の事を語っていた。

流星の試験の結果を聞いた一同は、一緒に受けた弦太朗の結果へと興味が移る。

 

「弦太朗くんはどこまでいったの?」

 

「1次試験は通ったぞ!!」

 

「先輩、バカそうなのに・・・」

 

「おたえ、信じられないのは分かるけどもっと優しく言ってやれ・・・」

 

「ちょっとふたりとも~。弦太朗がそう見えるのは分かるけど・・・」

 

「本当に如月くんは1次試験通ったんだよ・・・?」

 

「・・・」

 

「しろ?なんかさっきから変だよ?」

 

「気にしないで~!!」

 

驚きと疑惑の視線が集まる弦太朗へと流星からのフォローが入るが、彼女達は驚きが隠せていない。

そんな中でましろはさっきの光景が頭から離れずに挙動不審になっていた。

しかし、ましろのそんな様子が一瞬で吹き飛ぶ出来事が起こる。

 

 

 

 

 

 

 

突如としてファミレスの窓ガラスが割れる。

 

「「きゃあああああああ!!」」

 

「何が起こってんの!?」

 

「ましろちゃん!!透子ちゃん!!そんなことより!!早く逃げないと!!」

 

「あの状態じゃ逃げられない」

 

つくしの言葉に流星は出入口を指差す。

そこには窓ガラスが割れるという突然の出来事とましろ達の悲鳴によってパニックになっているましろ達以外の他の客たちが競うように出口へと殺到している姿だった。

 

その光景に慌てているましろ達を他所に、ポピパの5人は怯えながらも弦太朗の後ろへと隠れる。

 

しかしこの状況に覚えがあったのはポピパの5人と男子たちの他に1人―――

 

 

 

 

 

 

「これってもしかして・・・」

 

「何!?ななみ!!何が起こってるのか分かるの!?」

 

その透子の叫びと同時に窓の外から”何か”が透子へと迫る。

 

「危ない!!」

 

突然の出来事に反応できなかった透子だったが、流星だけはそれに反応して透子を庇うように間に割り込む。

 

「流星!!」

 

「きゃ!!」

 

弦太朗の叫びと共にましろの視界が顔に飛んできた何かによって塞がる。

 

 

「はっ・・・?」

 

「いやぁああああああ!!」

 

視界の塞がったましろの耳にはつくしから悲鳴が飛び込んでくる。

顔に付いてる何かを拭ってから彼女はそれを確認する。

 

 

 

 

 

「赤い・・・水・・・?」

 

ましろがそれを目にすると同時に、それから熱と鉄の様な匂いと生暖かさを覚える。

状況が分からなくなっていた彼女はそれが飛んできた方向―――

 

流星と透子がいた方へと視線を向ける。

 

 

 

 

 

 

 

「えっ・・・?」

 

そこに広がっていたのはましろの常識では理解できない光景。

窓の外から伸びた長い尻尾の様なものによって腹部を深々と突き刺されていた流星の姿だった。

 




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