もう勘のいい読者ニキは正体気が付いてると・・・
まぁ、特別編だからね・・・
腹部を貫かれた流星はその場に崩れ落ち、顔は次第に真っ青に染まっていく。
それを見た弦太朗は危機感を感じ、慌てた様子で流星の元へと駆け寄る。
「流星!!待ってろ!!すぐ抜いてやる!!」
「っ!!止めろ!!下手に抜いたら死ぬぞ!!」
弦太朗は流星の腹部へと手を伸ばすのを見た有咲は静止するが、それは弦太朗が触れるまでも無く流星の腹から抜けると窓の外へと消える。
それと入れ替わるようにして複数の人の様な影―――
ダスタード達が窓から乗り込んでくるが、弦太朗は変身する間もなく生身でダスタードへと応戦する。
「何がどうなってるの・・・?」
「マジでなんなの!?」
「犬の次は・・・忍者・・・?」
突如として流星の腹に穴が空き、弦太朗は今も数体のダスタードという彼女達にとっては得体のしれない相手に生身で渡り合っている。
そんな常識外の出来事を前に七深以外のモニカのメンバーは驚きを隠せずにいたが、弦太朗が生身で戦闘をしつつ懐から取り出したドライバーを見て疑問を浮かべる。
「ベルト・・・?」
「ましろ達と流星は頼んだぞ!!」
「うん!!」
「どういうこと・・・?」
弦太朗の言葉にポピパの面々が店の隅へとましろ達と流星と共に隠れるが、それを確認することも無く弦太朗はドライバーのスイッチを入れながら、迫るダスタードに対して蹴りや頭突きを入れる。
ドライバーの全てのスイッチを入れ終わった弦太朗。
それに構う事なく複数のダスタードが弦太朗に向かってくると同時にカウントダウンが響く。
3―――――――
向かってきたダスタードが振り下ろした刀を躱してから力の限り殴りつける。
2―――――――
殴った勢いのまま身体を回転させて回し蹴りで複数のダスタードを蹴り飛ばす。
1―――――――
最後のカウント共に迫っていたダスタードの肩を掴み、頭突きを見舞わせるとドライバーのレバーを掴む。
「変身!!」
その言葉と共にレバーを押し込んで弦太朗はフォーゼへと変身する。
それを平然と見ているポピパ達の横で今度は七深も含めたモニカの一同が驚きの声を挙げる
「えぇ~!?どうなってんのふーすけ!?」
「私にも分かんないよ!!」
「白くなった・・・?」
彼はそんな彼女達のことを気にすることも無く、フォーゼはいつものように両手を上に突き上げて叫ぶ。
「宇宙・・・・・・きた~~~~~~!!」
「きた~!!」
「きたー」
「香澄もおたえもマネしないでいいから!!」
「はぁ!?」
「宇宙・・・?宇宙服みたいだけど・・・?」
理解が追い付いていないモニカ達を他所にフォーゼは香澄達と共に叫ぶと拳をダスタードたちに向ける。
「仮面ライダーフォーゼ!!纏めてタイマンはらせてもらうぜ!!」
その言葉と共にフォーゼはダスタードの群れに飛び込んでパンチやキックを次々とダスタード達へと叩きこんでいく。
その様子に呆気に取られていたモニカの面々だったが、我に帰った透子が声を挙げる。
「いや!!タイマンじゃなくね!?」
「あいつのあれは気にすんな・・・」
「あはは・・・。有咲ちゃん・・・」
堪らずツッコんでしまった透子に悟ったような視線を送る有咲にりみは苦笑いを浮かべる。
その横では七深がフォーゼの言葉を聞いて目を輝かせていた。
「すごい・・・。本物だ~・・・」
「ななみ!!知ってるの!?」
「人々の自由と平和を守る都市伝説のヒーロー達!!それが仮面ライダーだよ~!!あたし達は今、伝説に立ち会ってるんだよ~!!」
透子の問いに七深が興奮気味に答える。
その横では―――
「・・・見慣れたよね?」
「「「・・・」」」
たえの言葉に全員が言葉を失う。
彼女たちの前ではフォーゼがスイッチを使うことなく、ダスタード達を次々と倒して消滅させる。
「流星!!すぐに・・・っ!!・・・ってなんでお前が!!」
そして全てのダスタードを消滅させて、流星の元へと駆け寄ろうとするフォーゼだったが店の入り口から
感じた強い気配を感じて、視線を向けたとその正体に困惑する。
困惑するフォーゼの後ろでは同じように何かを感じとった香澄とましろが震えだす。
「なにあれ・・・嫌な感じがする・・・」
「寒気が・・・」
「香澄!?ましろちゃん!?」
その正体を見た2人を気にする余裕はフォーゼにはなかった。
「なんでここにサソリ野郎がいるんだよ!?」
今回、流星たちを襲ったのは12使徒の1人、スコーピオン・ゾディアーツが店の入口に佇んでいた。
それを見たフォーゼはスコーピオンへと駆け寄ろうとするが、スコーピオンの目の前に現れたダスタード達が間に割って入り、フォーゼは再び現れたダスタード達と戦闘を繰り広げるが、スコーピオンはそれを入口から静観していた。
――クローON―――――――――
フォーゼはスイッチを起動して右腕のクローを装備してダスタードへと立て続けに振るうが、スコーピオンに刺された流星のことで完全に冷静さを欠いたその攻撃は全て虚しく空を切る。
「このっ!!」
「弦太朗くん!!焦るのは分かるけど!!」
「心配すんなっ!!すぐに終わらせる!!」
りみが思わず声を挙げるが弦太朗はその声をろくに聞いている様子も無く、闇雲に腕を振るう。
しかし、そんな中で1体のダスタードがフォーゼの横をすり抜けて隠れていた香澄達の元へと迫る。
「しまった!!」
「嘘でしょ!?」
「こっち来てるよ!?」
「・・・っ!!」
ダスタードが迫る恐怖に身体が動かなくなる彼女達の前に顔を真っ青に染めた流星がふらつきながら立ち上がってダスタードの前に立ちふさがる。
「朔田さん!?そんな体で何を・・・!?」
「・・・」
しかし、ふらふらとしている流星につくしが叫ぶがダスタードは構わず流星の元へと迫り、その手に持っていた刀を振りおろす。
「危ない!!」
しかし、その刀を振り下ろす前にその腕を片手で押さえつけ―――
「ホアチャー!!」
「「は?」」
彼女達が見た彼から想像の出来ない声と共にダスタードの胸部へと拳を打ち付けてその体を吹き飛ばし、それと同時に力尽きて倒れこむ。
「流星!!」
――――フリーズON――――――――
流星のその姿を見たフォーゼは冷静さを取り戻して、フリーズを起動してダスタードに冷気を浴びせて怯んだ順に腕のクローで次々に斬りつけていく。
「これで・・・!!」
その言葉と共にフォーゼは最後に残ったダスタードの腹部にクローを突き立てると塵となって消えると、フォーゼはスコーピオンと対峙するが、スコーピオンはそんなフォーゼを見て余裕そうな態度で
「えっ・・・?」
「ましろちゃん!?」
「しろちゃん・・・?」
「シロ!?しっかりしろって!!」
その姿にましろはとある人物の印象と重なって、顔が青ざめて横にいたつくしへともたれ掛かるように倒れこむ。ましろの耳に仲間の声が届くがそれを気にするまでの余裕はない。
考えたくもない事が頭に浮かび、思わずそれを口にしてしまった。
「るいさん・・・?」
「はぁ!?何言ってんの!?人間があんなのになるわけないじゃん!!」
「でも、如月さんも変身してたから・・・もしかしたら・・・」
「だとしても!!あれがるいさんの訳がないよ!!」
「「「・・・」」」
ましろの言葉にモニカのメンバーが言い争う姿をポピパ達が見ていた。
モニカの子たちが知らないことだが、あれが人間であることを知っている彼女達は言葉が出ない。
そして、フォーゼとスコーピオンが無言で睨み合っていたが、それは突如として終わった。
「・・・」
「なっ!?」
「「・・・!!」」
スコーピオンは突然、自身のスイッチを取り出す。
その姿にフォーゼが驚いている間にスコーピオンはスイッチを切って人間の姿に変わる。
「嘘・・・」
「マジか・・・」
「・・・」
「よく分かったわね・・・倉田さん」
そこにいたのは先ほどましろが口にした彼女達のバンドのメンバーである八潮瑠唯。
しかし、彼女の目に光は無い。
「誰だ?」
「モニカの・・・ましろちゃん達のバンドのメンバーだよ!!」
「なんでそんな奴が!!」
「私に構うのはいいけど、あの人そのままでいいのかしら・・・?毒で死ぬわよ?」
「流星・・・!!っ!!しまった・・・」
瑠唯の言葉に流されてフォーゼは視線を流星へと向けてしまう。
しかし、その一瞬の隙に彼女は姿を消してしまう。
「ゲンちゃん先輩!!流星さんが・・・!!」
「今はとにかく流星を・・・!!」
そう言ってフォーゼはメディカルのスイッチを起動しながら流星の元へと駆け寄るのだった。
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