今回の小ネタ時空篇はここまでYO!!
次回から本編へ戻る。
「さぁ、如月。早く変身しなさい」
「そうだよゲンちゃん!!変身だよ!!」
日菜によって羽丘まで呼び出された弦太朗は到着するとすぐに体育館へと連れていかれ、そこで日菜に頭の上にフラシェキーを乗せている友希那とよって変身をせがまれる。
「友希那も日菜も急にどうしたんだ?それに友希那のそれ・・・」
彼女達の目的が分からなかった弦太朗だったが、そこへ彼女達の保護者達が遅れて現れる。
「ちょっと友希那~。弦太朗にちゃんと説明したの~?」
「日菜さん達の事ですから、いきなり要件だけを伝えたと思いますよ・・・?」
「儚い・・・」
「おう!!薫たちも来たのか?」
「あぁ、それで弦太朗は日菜達から何て言われたんだい?」
「急に変身しろって言われてな・・・」
「「はぁ・・・」」
弦太朗の言葉を聞いて保護者2人が呆れながらもため息をつきながら、2人に視線を向ける。
「まぁ、日菜さん達ですからね。そうだと思ってましたよ・・・」
「やっぱり・・・。ゆ~き~な~!!」
「・・・ごめんなさい・・・」
「日菜さんもですよ・・・。ちゃんと言わないと分からないとかと・・・」
「えぇ~」
「ヒナ・・・?」
「・・・は~い」
リサの言葉に友希那は反省する態度を示すが、麻弥から言われた日菜は悪びれた様子もなく答えていたが、リサの言葉を聞いて態度を一転させ、反省した様子を見せる。
「でも、2人は何でそんなこと言ったんだ?」
「えぇ~っとね・・・友希那なんだけどさ。最近曲作りで詰まっちゃっててさ~。それで何かないかな~って思ってたんだけど・・・」
「そしたら日菜さんが如月さんのアレについて教えてもらってたって言ったのに湊さんが反応しまして・・・」
「そう言いながら、麻弥だって気になっていたじゃないか」
「薫さん!!あれ見て機械オタクのジブンが反応しないわけないですよ!!どんな仕組みになってるか興味が湧きます!!」
「だから弦太朗。良ければ私達の為に協力してくれないかな~?」
「そういう事なら任せとけ!!・・・変身!!」
彼女達の期待に応えて変身した弦太朗、そして―――
「宇宙・・・」
「「来た~~~!!」」
「相変らずうるさいわね・・・」
体育館の中心で叫ぶが、友希那のツッコミが刺さる。
「それじゃあゲンちゃん!!この間のおねーちゃん達と一緒にいた時の続きからやってよ!!」
「えぇ~っと、何番までやってたっけ?」
「確か15番のトゲトゲまで見たよ!!だから今回は20までにしよ!!」
「おう!!そうなると・・・って、ちょっと待てよ・・・?」
日菜の提案に乗ろうとするフォーゼ、しかしここで彼はあることを思い出した。
「弦太朗?どうかしたの?」
「リサ、今回の奴だと・・・友希那達の前で全部使ってるな」
「そう・・・」
その言葉を聞いた友希那は露骨に残念そうな表情を見せるが、それを見てすかさず薫がフォローに入る。
「まぁまぁ、友希那ちゃん。視点が変われば何か新しい発見があるかもしれないよ?」
「薫の言う通りだって~。とりあえず、見てから考えよ?それに薫とか麻弥が見た時の反応とかも参考になるかもだし!!」
「リサがそういうなら・・・」
リサの言葉に納得しきれていないようだが、友希那はこの話に乗ることにした。
「それじゃあ、No.16ウインチスイッチだ!!」
「前これで紗夜を捕まえてたわね・・・」
「如月さん。それの形から見るとフック飛ばしたり飛ばしたのを巻き取ったりできるんでしょうか?」
「麻弥よく分かったな!!しかも、これをバイクに括りつけたりしてもちぎれたりもしねぇんだ!!」
「それは便利ですね!!舞台セットを釣り下げたり、役者を吊るして天井から登場させるのも面白そうですね!!薫さんもそう思いませんか!?」
「ふっ、儚い・・・」
「ですよね!!」
ウインチ1つで舞台演出の話で盛り上がり始める演劇部を他のメンバー達は理解できないといった視線を送る。
「2人は何言ってんだ?」
「わかんない~」
「アタシも分かんないかな~。次行こ~☆」
「そうだな・・・次は17番だな・・・友希那、フラシェキー返してくれ」
「えぇ・・・」
友希那の返事を聞いたフラシェキーは友希那の頭の上からフォーゼの手の上へと飛び移る。
そして手の上でフォーゼはフラシェキーの頭からスイッチを取り出して起動。
「これがフラッシュスイッチだ!!」
「でっかい電球ですね!!」
「光るだけならフラシェキーと一緒じゃないかしら?」
「俺が使うと・・・光の強さとか・・・波長?ってのを変えて色も変えられるんだ」
「弦太朗。どれほどの光か試させてくれないか?」
「おう!!」
「「おぉ~!!」」
フォーゼの説明に驚くアイドル達、その前ではフォーゼは光の強さや波長を変えながらフラッシュモジュールを点滅させ、光が薫を照らす度に彼女はポーズを変えていく。
「薫くん!!るんっ♪って来たよ!!」
「ふふっ。喜んでもらえて何よりだよ」
「リサ、波長って何かしら?」
「ん~・・・それは後でね~。後、弦太朗そろそろ目がチカチカしてくるから止めて?」
リサの言葉を聞いたフォーゼはフラッシュで遊ぶのを辞めてフラッシュスイッチをフラシェキーへと戻すと、フラシェキーは動き出して友希那の頭の上に飛び移る。
「わりぃわりぃ!!そんでさっきまで友希那の頭に載ってたこいつはフラシェキーっていう俺の仲間だ!!」
「バガミールさんのお仲間っすね!!」
「そういえば、花音も最近小さくてかわいらしい子達を連れているよ。もしかしてこの子の仲間かな?」
「そうだな!!でも、なんで友希那の頭の上に乗るんだ?」
「知らないわよ・・・。頭とか肩とかに良く乗ってくるのだけど・・・」
「でも、満更でもないんでしょ~友希那は」
「次に行きましょ・・・」
フォーゼ達の疑問は解消されていないが、友希那は次を急かしてくるのでそれにこたえる形で次にスイッチの説明へと移っていく。
「よく分かんねぇけど・・・次はこいつだ!!18番のシールド!!」
「盾だね~」
「そうね。他にはそれに役割があるのかしら?」
「これでぶん殴ってたりしたな・・・」
「それは・・・盾でやる意味があるのかい?」
「それに丸くなってるからまな板には出来ないね~」
「今井さん何言ってるんですか・・・」
素っ頓狂な事を言い始めてしまったリサにツッコむ麻弥だったが、リサがボケに回ってしまい彼女のツッコミに反応する人間は誰もいない。
「まぁ、シールドは特にいう事もねぇし・・・次は19番ガトリングだ!!」
「そんな物騒なものこっちに向けないでくれるかしら?」
「友希那ちゃん。流石にゲンちゃんも私達に撃ったりしないよ~」
「それにしても今回は武器らしい武器が出てきましたね・・・」
「まぁな・・・。流石にこれはここでは使えねぇから次行くぞ。今日の最後はNo.20!!ファイヤースイッチだ!!これを使うと・・・!!」
フォーゼがファイヤーを起動すると周囲に炎が噴き出し、その体を赤く染め上げる。
「フォーゼ!!ファイヤーステイツになる!!」
「私は初めて見るものだね。ファイヤー・・・と言うことは火が使えるのかい?」
「おう!!この銃から炎の玉とか炎そのものを噴き出したり、後は・・・こいつを変形させると火を消す弾が出せる!!」
「まるで消防士みたいね」
「それロックも同じこと言ってたな。火を出すって言ったらこんな感じに・・・火炎放射だ!!」
「儚い・・・」
初めて見る薫の反応に対して、リサは炎を見て良からぬことを思いついた。
「火かぁ・・・。そうだ!!弦太朗!!」
「どうした?」
「ちょっとそのまま火を出してて!!」
「リサちー?何をするつもり・・・?」
「こうするん・・・だよ!!」
そう言ってリサは何かを手に持った何かを炎の中へと突っ込む。
その光景に驚いている一同を他所にリサは手早く炎の中から何かを引き抜いて口に運ぶ。
「う~ん。ガスっぽいなぁ・・・」
「何やってんだ?」
「リサ・・・?何をしているの?」
「ん?焼きマシュマロ。火を出してたから作れるかなーって。でもガスっぽい感じがしたからフライパンとか使わないとダメだね~」
「リサちー!!あたしも食べたい!!」
「いいよ~」
「その考えはなかったぜ・・・」
「「・・・・」」
「リサさん。流石にドン引きですよ・・・」
目の前で起こったリサの奇行を前に日菜以外の全員がドン引きしていたが、それを代表するかのように麻弥がそれを言葉にするが彼女達の耳には届いていないようだったが、フォーゼはそれを気にしないようにして変身を解除する。
「んで、今回はここまでだな」
「如月さん。ちょっといいですか?出来たら使ったスイッチを見せてほしいんですけど?」
「構わねぇぞ?」
そうして弦太朗は今回見せたフラッシュ以外のスイッチを麻弥へと渡すと、麻弥はそれをまじまじと見つめていた。
「麻弥?どうかしたのかい?」
「いや、このスイッチ達を見てください。全部スイッチの形状が違うんですよ」
「本当だね~☆」
「芸細かいね~るんっってきた!!」
「スイッチの形もそれを使って出来るものも違うなんて・・・儚い・・・!!」
「そういう事ね・・・」
今の会話を聞いた友希那は何かを思いついたような表情を浮かべる。
それを見てリサ以外が友希那の表情を疑問に思っていた。
「友希那ちゃん?どうしたの?」
「今の話で曲のアイディアが浮かんできたような気がして」
「友希那ちゃん?どういうこと?」
「似たようなものに見えてよく見たら細部が違う・・・。みんな違ってみんないいってことだね~☆」
「なんでリサさんはそれで分かったんですか・・・」
「愛だね・・・」
「薫くん?何言ってるの?」
「まぁ、何はともあれ。友希那の参考なって良かったぜ!!」
「えぇ、期待しててちょうだい。それじゃ、私は先に失礼するわね」
「ちょっと待ってよ!!友希那~!!」
そう言って友希那は足早に体育館を去っていく。
その表情は最初の思い悩んだような表情ではなく、早く曲を形にしたいという楽しさを感じられるような表情だった。
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