バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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はい。
というわけでパスパレ篇2章・・・アクション!!
(導入思いつかなくて逃げてたのは内緒)

なお、最初はパスパレメンバー登場しない人たちの方が多い模様


Pastel*Palettes篇2-淡・色・逡・巡
淡・色・逡・巡-1 三者三様、気分下降


「いらっしゃいませ~・・・」

 

「・・・かしこまりました!!少々お待ちください!!」

 

ある日の放課後、羽沢珈琲店では看板娘のつぐみとアルバイトのつくしが今日も働いていたが、つぐみの様子は集中できずにいた。

 

そんな店へと今日も騒ぎの種がやってくる。

 

 

 

「だぁああ!!紗夜、痛ぇから放せって!!」

 

「ダメです!!今日は逃がしませんよ!!」

 

「いらっしゃいませ!!・・・って紗夜先輩!?それに如月さん!?どうしたんですか!?」

 

「紗夜さん?如月くん・・・?いらっしゃい・・・」

 

店にやってきたのは紗夜と弦太朗。

紗夜は弦太朗の耳を掴んで引っ張ってきていた光景につくしは驚くが、先ほどからつぐみの表情は暗い。

 

「すいませんが珈琲を2つお願いします」

 

「かしこまりました。少々お待ちください!!でも、紗夜先輩はどうして如月さんと・・・?」

 

「この間の小テストで彼の点数が酷かったので次のテストに向けて勉強させようと思ったのですが、美竹さん達の件などがあったので先延ばしになってしまいまして・・・」

 

「でもバンド練習とか友希那はどうしたんだよ!?」

 

「バンドも大事ですが私達は学生で本分は勉強です!!それにこうでもしないとあなたは逃げるでしょ!!それと湊さんの担当は今井さんですので」

 

「分かったから耳を放してくれ!!」

 

「わかりました・・・」

 

そういって紗夜は弦太朗の耳を離す。

解放された弦太朗は自身の耳を抑えて席に着くと、彼の逃げ道を塞ぐようにその横に紗夜が陣取るとにこやかに笑いながら弦太朗へと告げる。

 

 

 

 

 

 

「今日の勉強が終わるころには”趣味は勉強。尊敬する人物は氷川紗夜”という理想的な学生に

しますので覚悟してくださいね?」

 

「勘弁してくれぇ~!!」

 

「お待たせしました。こちら珈琲になります!!」

 

「珈琲も来ましたし、それでは始めましょうか・・・」

 

「お手柔らかに頼む・・・」

 

「それはあなた次第ですね・・・」

 

こうして紗夜による弦太朗の勉強会が始まったのだが―――

 

 

「はぁ・・・」

 

「つぐみ先輩・・・?」

 

紗夜が弦太朗の横にいるにも関わらず、つぐみはそんなことも気にすることも無くどこか上の空で仕事

をする様子をつくしは心配そうに見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうこんな時間ですね・・・とりあえず、今日はここまでにしましょう・・・」

 

「・・・おわったぁ・・・」

 

「お2人ともお疲れ様です・・・。これおかわりの珈琲です」

 

「ありがとうございます」

 

日が暮れた外を見ながら紗夜の言葉を聞いた弦太朗はそのまま机に突っ伏す。

そこにつくしが珈琲を運んでくると2人は弦太朗へと視線を向ける。

 

「まさか、中学レベルの内容すら危ういとは思いませんでした・・・。二葉さんもありがとうございます。たまに勉強見てもらって・・・」

 

「いえ!!如月さんにも紗夜先輩にもお世話になってますし!!それに私はこの前までやってた内容でしたから!!・・・でも、如月さんは大丈夫ですか?・・・すっごいやつれてますけど・・・」

 

「こんなんじゃ気合も何も出ねぇよ・・・」

 

「とりあえず、明日は練習前にやる予定ですので覚悟して・・・。いえ、覚悟するのは私の方ですね・・・」

 

「あはは・・・」

 

弦太朗が友希那以上の貧乏くじと判明して頭を抱えて自分が言ってしまった言葉を呪ってしまう。

そんな紗夜たちにつくしが苦笑いを浮かべる中、遅い時間にも関わらず店の扉が開く。

 

「いらっしゃいませ!!・・・って千聖先輩?」

 

「こんな時間にごめんなさいね?1杯頂けるかしら ?」

 

「かしこまりました!!」

 

注文を受けてつくしは店の奥へと姿を消す。

そして千聖は席に着くと同じタイミングで

 

「「はぁ・・・」」

 

同時に2つのため息が零れ、その音の発信源はつぐみと千聖。

その様子に彼女達の共通点が思い浮かんで紗夜が反応を示した。

 

 

 

「お2人ともどうかされたんですか?もしかして日菜が何か・・・」

 

「・・・何もないわよ?」

 

「えっ・・・?えっ!?紗夜さん?どうしたんですか?」

 

「羽沢さん・・・?あなた、見てただけでも何回もため息ついてたのだけど、気づいてなかったんですか?」

 

「えっ?そうだったんですか・・・?」

 

「気づいてなかったんですね・・・。つぐみ先輩、仕事中もどこか上の空でしたよ?」

 

「嘘・・・」

 

つくしの指摘に全く気が付いていなかった様子のつぐみは驚いていたが、そんな彼女に紗夜は話しかける。

 

 

「羽沢さん。何かあったのでしょう?良かったら話してくれませんか・・・?」

 

「紗夜さん・・・」

 

「本当は白鷺さんの事も気になりますが、芸能界については私は何もできないので・・・」

 

「そうね・・・。紗夜ちゃん、気持ちだけ受け取っておくわね・・・。つぐみちゃん、私も話くらいなら聞けるわよ?」

 

「紗夜さん・・・千聖先輩・・・」

 

常連客である先輩に心配されたことに申し訳なさを感じたが、紗夜が本気で心配していることが分かったつぐみは思い当たる原因を話し始める。

 

 

 

「実はイヴちゃんの事で・・・」

 

「えっ!?」

 

「白鷺さん?どうかしたんですか・・・?」

 

「もしかして千聖先輩もイヴ先輩のことで・・・?」

 

「えぇ・・・」

 

 

 

つぐみが話し始めて早々に千聖が声を挙げてつぐみの話を止めてしまったが、その様子を見たつくしが千聖のため息の原因を言うと千聖はその言葉を肯定する。

 

「えっ!?千聖さんもだったんですか!?」

 

「えぇ・・・。まさかつぐみちゃんもだったなんて・・・」

 

「白鷺さん。とりあえずは羽沢さんの話を聞きましょう?」

 

「そうね・・・。続けてくれるかしら?」

 

2人だけで分かり合うのがちょっとだけ納得できないような表情で紗夜は2人の間に割って入ると、つぐみもそれを受けてイヴの話を再開する。

 

 

「最近イヴちゃんがバイト中にすっごく疲れたような感じなんですけど、本人に聞いても「何でもない」の一点張りで・・・。それがすっごく心配なんです・・・」

 

「そうだったのね・・・。実はこっちでの仕事中も上の空だったり、練習も集中できてない時があったのだけど・・・」

 

「白鷺さんの方でも答えてくれない・・・。と言う事ですね・・・」

 

「えぇ・・・。それに最近は部活にも顔を出してなくて、同じ茶道部の花音が聞いても答えてくれないらしくて・・・」

 

「そうだったんですね・・・」

 

「「・・・・・・」」

 

2人は話が終わると同時に不安そうな顔を浮かべる。

その様子にどうしたらよいか分からない紗夜の代わりにつくしが話を進めていく。

 

「イヴ先輩ですけど、いつからそんな風になっちゃったんですか?」

 

「疲れてるように見えたのは最近かな・・・。つくしちゃん達の件があった辺りだったかな・・・?」

 

「私の方がそう思ったのはつい最近ね。私も自分の仕事があってイヴちゃんの事をあまり良く見れてなかったの・・・」

 

「そうだったんですか」

 

彼女達の間では思い当たる節がなく、話はここで止まってしまう。

そんな時に話に割って入ってくる声が1つ。

 

「教えてくれねぇなら、こっちで見つけりゃいいだろ?」

 

「如月くん?どういうこと?」

 

「如月さん・・・?机に突っ伏して話しても説得力0ですよ?」

 

「二葉さんの言う通りですよ?」

 

つくしに指摘された弦太朗は疲れ切った体を起こすとそのまま背もたれにうなだれて話を続ける。

 

「イヴを観察してれば原因くらいわかるんじゃねぇか?」

 

「弦太朗?イヴちゃんはアイドルなのよ?」

 

「それに普通にストーカーで捕まりますよ?」

 

「紗夜先輩も千聖先輩も・・・流石に言いすぎでは・・・?」

 

「でも、教えてくれないなら・・・。それが一番早いと思うけど・・・。私学校違うから・・・」

 

「なら、つぐみちゃんとつくしちゃん達は仕事中だけでもいいから見ててくれるかしら?私は仕事中を見ておくから」

 

「それなら私は・・・」

 

「紗夜ちゃんは戦力外よ?学年も部活も違うのだし」

 

「教室は・・・おたえとはぐみに頼めばやってくれんだろ?」

 

「すっごく心配な人選ね・・・。一緒にバガちゃん達にお願いすればいいわね・・・」

 

「バガちゃん・・・?誰ですか・・・?」

 

「如月くんのお友達?だよ。つくしちゃんには今度教えてあげるね」

 

 

「ポテェ・・・」

 

「あの子は有咲ちゃん達と一緒だから無理よ・・・?」

 

「・・・」

 

「紗夜先輩が・・・どういうことなの・・・?」

 

紗夜が千聖の言葉に落ち込むが、つくし以外は彼女を気にする素振りを全く見せない。

 

「じゃあ、明日から本格的にイヴちゃんを調べましょう?ふふっなんだか話したら少し肩が軽くなったわね・・・」

 

少し空気が和んだ彼女達は少しだけ一緒にお茶を楽しむと、すっかり遅くなってしまった彼女達は弦太朗に送られてそれぞれ帰路につくのだった。

 

 

 




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