バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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遅くなりましたが投稿です。

今回は戦闘・・・があると思っていたのか・・・?




淡・色・逡・巡-5 武士、堕ちる

 

 

「きゃあああああああああああああああ!!」

 

「えっ!?何が起こってるんですか!?」

 

「ウェ!?」

 

「ゲンちゃん!!人が駅から離れて行ってるよ!!」

 

「如月さん・・・これってもしかして・・・」

 

「だな・・・」

 

誰の物か分からない悲鳴が周囲に響き渡る。

その様子に状況が理解できないパレオと彩だった。

悲鳴の後の人々の行動を見た弦太朗は先ほどの話が目の前で起こってしまったことを察した。

 

 

「ちょっと!!イヴちゃん!!待ちなさい!!」

 

「・・・っ!!」

 

「ゲンちゃん!!イヴちゃん追うよ!!」

 

「おう!!」

 

「2人とも待ってよ~!!」

 

「危ないですよ!!」

 

しかし、そこで弦太朗の想像にしていなかったことが起こる。

千聖の声を聞かずにイヴが悲鳴の中心地へ向けて駆け出して、日菜と弦太朗はイヴを追って駆け出し彩もその後へと続いてしまう。

 

パレオはそれを見て声を挙げるが誰もその声を聞くことはない。

 

「麻弥ちゃん。パレオちゃんを頼めるかしら?私も行ってくるわ」

 

千聖の言葉を聞いて麻弥が動き出すよりも先にパレオの手が千聖の手を取っていた。

 

 

「千聖さんダメです!!」

 

「パレオちゃん!?手を離して!!」

 

「大好きなパスパレの皆さんが危ないとこに行くなんて見過ごせません!!」

 

「あなた。何を言ってるか分かって・・・!!」

 

「・・・千聖さん。パレオさんの言う通りっすよ」

 

「麻弥ちゃん?あなた、自分が何を言ってるか分かってるの!?」

 

「勿論ですよ?」

 

パレオの提案を即答で却下する千聖だったが、麻弥がパレオの意見に賛成したことに声を荒げてしまう。

 

 

 

「麻弥ちゃん!!だけど私は・・・!!」

 

「千聖さん。それは千聖さんが1人で危険に飛び込む理由にはなってませんよ?」

 

「あなたには分からないわよ!!」

 

「千聖さん・・・」

 

千聖が言わんとした言葉を遮るように麻弥が咄嗟に言葉を挟む。

 

彼女が過去の罪悪感から危険に飛び込もうとしているのが麻弥は理解してしまった。

最初は咄嗟に止めてしまった、ごく短い時間で彼女なりに必死にどうすればいいか考えるがすぐに答えは出てこない。

 

 

 

 

麻弥の想像が正しければ千聖の向かう先は間違いなく戦いが起こる。

 

もしも今の千聖を1人で行かせたら彼女は彩やイヴのために自分の身を顧みないでどんな無茶なこともしてしまうだろう。

だが、行かせないでイヴや彩たちの身に取り返しのつかない事が起こったら彼女の心が壊れてしまう。

 

麻弥にはそれが理解できていたから必死にどうするべきかを考えるが答えでない。

そんな中で予想外の言葉が飛び出してくる

 

 

 

「・・・千聖さんが何を考えているのかわかりませんが、それでしたらパレオもお供します!!」

 

「パレオちゃん!?ダメよ!!危ないから逃げなさい!!」

 

「お断りします!!危ないのは千聖さんや彩ちゃん達も一緒ですよ!!」

 

「危ないことがあっても守れないわ!!」

 

千聖の言葉を聞いた麻弥の考えは纏まった。

 

「千聖さん!!皆で行きましょう!!」

 

「麻弥さん!?」

 

「麻弥ちゃん!!ダメよ!!あなたまで何を考えてるのよ!!」

 

先ほどまで反対していたのに意見を急に変えた麻弥の言葉に千聖とイヴが声を挙げるが、麻弥はその理由を話し始める。

 

「今何が起こってるかは多分千聖さんも検討が付いてると思います」

 

「そうよ!!だから・・・!!」

 

危ない思いをするのは1人でいい。

そう言葉を続ける前に麻弥が割り込む。

 

 

 

「みんなで行って彩さんやイヴさんを連れて逃げましょう!!それに向こうには如月さんがいますから」

 

「如月さん・・・?」

 

3人で先に行った3人を連れ戻した後は弦太朗に任せてすぐに逃げ出す。

 

それがここで言い争う時間と千聖の精神状態を考慮した麻弥の結論だった。

 

「そうかもしれないけど・・・!!」

 

「それに下手にバラバラになっているのは危険です!!それでしたら彩さん達と一緒にいたほうが、守る側にとっても都合がいいと思いますよ?」

 

確かに守る人が固まっている方が闘いやすいが、それ以前に守る人の数が少ない方が闘いやすい。

 

麻弥の言葉は破綻しているのを彼女自身が一番わかっているが、今の千聖になら勢いで誤魔化せると踏んでそのまま押し切ろうとする。

 

パレオも話がおかしい事には気が付いているようで視線を麻弥に向けるが麻弥もそれに目線を向けて答える。

 

「(パレオさん。話を併せてほしいです!!)」

 

そんな想いの籠った視線を向けられたパレオはその思いを汲み取った。

 

「千聖さん!!麻弥さんの言う通りです!!」

 

「ダメよ!!あなた達は・・・」

 

「この場で話し合いを続けても彩ちゃん達が危なくなるだけです!!」

 

「・・・わかったわ。行きましょう」

 

「千聖さん・・・!!パレオさんは千聖さんの手を離さないでください!!」

 

「はい!!パレオ頑張ります!!」

 

「ちょっと・・・!!」

 

ここでパレオの援護によって千聖が遂に折れて全員で彩たちを追うことになったが、その時も麻弥は千聖を暴走させないようにパレオに千聖を離さないように指示を忘れない。

 

そして麻弥達は先に行ってしまった弦太朗達を追いかけるとすぐに彼らを発見するが、彼女達の目に最初に飛び込んできたのは、千聖と麻弥が想像通りのゾディアーツの姿と既に変身した弦太朗、そして―――

 

「やっぱりそうだったんで・・・!!」

 

「イヴちゃん・・・?」

 

「ひぃ・・・!!」

 

 

 

 

 

「ああぁぁあああ!!」

 

「イヴちゃん!!」

 

「ほらストップだよ!!イヴちゃん!!」

 

彩と日菜がしがみ付いているにもかかわらず、鬼のような形相を浮かべて暴れまわっているイヴの姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっそ!!イヴの奴どこ行ったんだよ!!」

 

「2人とも~待ってよ~!!」

 

イヴを追って駆け出した弦太朗達、しかし悲鳴がしたと思われるには誰の姿もない。

 

「ゲンちゃん!!こっち!!イヴちゃんの声が聞こえたよ!!」

 

「日菜!!行くぞ!!」

 

「うん!!」

 

「ふえぇ~!!」

 

弦太朗達には分からなかったが日菜の耳はここから離れた場所から聞こえたイヴの声を聞き分けてその方へ向かって走ると遅れて彩が2人に続き、そこから少し走るとイヴらしき人影と人外の影を捉えた。

 

 

 

「ゲンちゃん!!アレ!!」

 

「出やがったな!!」

 

「今回のは白い鳥!!あれは白鳥座だよ!!」

 

「あぁ!!天校で見た!!」

 

「はぁ・・・はぁ・・・イヴちゃ・・・ん?」

 

イヴは弦太朗達から離れた場所でキグナス・ゾディアーツと対峙していた。

そこに遅れてきた彩がやってきたがイヴの表情を見て言葉に詰まってしまった。

遠目で見てわかるほどにイヴはゾディアーツを前にして完全に正気を失っていた。

 

「あぁぁああああああ!!」

 

そんな彼女は近くの店の前あった傘を持つと同時にゾディアーツへと駆け出してそれを振り下ろす。

 

しかし、それはキグナスに当たると同時に中ほどから曲がってしまうがそれに構うことなくイヴは叫びながらそれを振り下ろし続けるがキグナス。

 

 

 

 

「イヴの奴どうしちまったんだよ?」

 

「分かんないよ~!!」

 

「ゲンちゃん!!お願い!!イヴちゃんは2人でなんとかするから!!」

 

「・・・おう!!」

 

日菜の言葉を聞いて弦太朗は飛び出すと同時にイヴが振り下ろしていた傘は根元から完全に折れる。

それを見たキグナスはイヴに拳を振り上げようとするが飛び出してきた弦太朗に捕まれて2人で地面を転がっていく。

 

「まてっ!!」

 

「イヴちゃん!!待つのはイヴちゃんだよ!!」

 

その言葉と同時に日菜が後ろからイヴを羽交い絞めにする。

 

「ヒナさん!!離してください!!」

 

「彩ちゃん!!右腕抑えて!!」

 

「うんっ!!」

 

「アヤさんも離してください!!」

 

「うぐぅ~!!腕振らないで~!!」

 

日菜の言葉に彩もイヴの右腕にしがみつく。

イヴも腕を振って抵抗しようとするが彩が腕から離れない。

 

そんなことが起きていること目の前では弦太朗のドライバーはカウントダウンを終えていた。

 

「変身!!」

 

 

 

弦太朗はキグナスの目の前でフォーゼへの変身を完了する。

 

「宇宙・・・来たー----!!」

 

「来た~~!!」

 

「仮面ライダーフォーゼ!!タイマン・・・のわぁ!?」

 

フォーゼがいつものを言い終える前に目の前のキグナスは自身の羽をフォーゼに飛ばしていた。

 

「ってまだ話してる途中だろうが!!まぁいいや・・・!!タイマンはらせてもらうぜ!!」

 

「いっけーゲンちゃん!!」

 

 

フォーゼはそのまま飛び出してキグナスへと殴り掛かって戦闘を開始するが、イヴは依然として暴れ続けていた。

 

「アヤさん!!ヒナさん!!離してください!!」

 

「彩ちゃん、いくよ~」

 

そのまま2人がかりで押さえつけながら、ゆっくりと後ろへと下がっていく。

 

「ああぁぁあああ!!」

 

「イヴちゃん!!」

 

「ほらストップだよ!!イヴちゃん!!」

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱりそうだったんで・・・!!」

 

「イヴちゃん・・・?」

 

「ひぃ・・・!!」

 

そこに千聖達が追いついてきた。

しかし、イヴの姿に困惑しておりパレオに至ってはイヴの恐怖で小さな悲鳴を挙げている。

 

「麻弥ちゃん達も手伝ってよ~!!」

 

「彩ちゃん!?・・・えぇ!!分かったわ。麻弥ちゃん!!パレオちゃん・・・は放心してるわね・・・」

 

「分かりました!!」

 

そうして千聖達も加わってイヴを抑えようとするが4人がかりでもイヴは激しく暴れ、それを振りほどこうとする。

 

「不味いですよ!!」

 

「なんで4人で抑えられないの・・・!!」

 

「えぇっと・・・確かやり方は・・・。イヴちゃん!!ごめん!!」

 

「う・・・ぁ・・・!!」

 

拘束することに限界を感じた日菜は羽交い絞めを辞めて自身の腕をイヴの首へと回して首の横を締め上げる。

それによって次第にイヴの動きが鈍っていき、最後には完全にイヴは意識を飛ばす。

 

「はぁ・・・はぁ・・・上手くいった・・・かな?」

 

「あなた!!なんてことを・・・!!」

 

「千聖ちゃん。イヴちゃんは意識を失ってるだけみたいだよ?」

 

彩の言葉を聞いた千聖は日菜に注意をして、それに聞いた日菜は反省した態度を見せている。

そんな彼女達は目の前で繰り広げられている戦闘に目を向けるとフォーゼがキグナス相手におされていた。

 

「パスパレ・・・っ!!」

 

「くっそ!!こいつ・・・!!イヴたちばっかり狙いやがって・・・!!」

 

パスパレを敵視するような視線を送っているキグナスの前にフォーゼはシールドを片手に立っていた。

キグナスはイヴたちへ目掛けて羽根を飛ばし、フォーゼはそれを防ぐために防戦一方になっていた。

 

「ゲンちゃん!!」

 

「日菜!!イヴは!?」

 

「大丈夫!!」

 

日菜の後ろではパレオを含めた4人でイヴを運び出している姿を捉えた。

しかし、そのわずかな隙にキグナスはフォーゼに向けて羽根を飛ばす。

フォーゼはそれを防げずにフォーゼの身体から火花が散る。

 

「のわぁ!!」

 

「ゲンちゃん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫だ!!・・・って逃げやがった!!」

 

フォーゼが攻撃を受けてよろけた隙にキグナスはこの場から姿を消していた。

それを悟ったフォーゼは変身を解くとイヴたちへと駆け寄っていく。

 

「如月くん!!大丈夫か?」

 

「俺は大丈夫だけど。イヴは・・・?」

 

「日菜さんが締め落としたんですよ・・・」

 

「マジかよ・・・」

 

日菜の想像の斜め上を行く行動に弦太朗は驚くが、そんな中でおずおずとパレオが声を挙げる。

 

「あの・・・。さっきのはなんだったんでしょうか・・・?それに如月さんのも・・・」

 

「後でちゃんと説明するわ・・・。弦太朗が」

 

「それはいいけど、イヴの奴どうするんだ?」

 

この後の事を考えようとしたが、そこですぐに日菜が手を挙げて答える。

 

「ここからだとうちが一番近いから一旦移動しない?パレオちゃんもそこでいいよね?」

 

「日菜ちゃんのおうち!!・・・はい!!」

 

「んじゃ、行くか!!イヴは俺が運ぶぜ」

 

「闘った後なのに申し訳ありません・・・」

 

そして、彼らは日菜を先頭にして氷川家へと向かうのだった。

 





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