う~ん。
彩ちゃんの扱いが雑ぅ~!!
キグナスとの戦闘が終わった弦太朗達は日菜の案内によって氷川家へとやってきていた。
「誰もいないけどみんな入って~!!ゲンちゃん!!とりあえずイヴちゃんは私の部屋でいいよ~」
「おう。んじゃ運んでくるわ」
そう言って弦太朗と日菜は家の中へと入っていくが、パレオは日菜の家を前に固まってしまっていた。
「ここが・・・日菜ちゃんの・・・家・・・!!」
「パレオちゃん・・・?」
「はぁ・・・はぁ・・・。パレオなんだか胸が高鳴ってきました・・・!!」
「「「・・・・・・」」」
先ほどの事件の後にも関わらず、パレオの興奮も隠さずに氷川家へと熱い視線を向けている光景に残された彩たちは苦笑いを浮かべて家の前に立ち尽くしていた。
「みんな~?家に入らないの~?」
「そうね。とりあえず中に入りましょうか・・・」
一同は氷川家へと上がると、千聖以外は途中にあったドアのない部屋に疑問を覚えながらも日菜の部屋へと入ると、イヴは日菜のベッドの上で寝息を立てていた。
そんな部屋でパレオにフォーゼの事を話し始める弦太朗だが、反応が良くなかったため弦太朗はパレオ達に前で再びフォーゼへと変身を見せて半ば強引にパレオを納得させていた。
「嘘みたいな話ですけど・・・。2回も目の前で見せられたら信じるしかなさそうですね・・・」
「なら、次はイヴちゃんの・・・」
「あの・・・!!この事はチュチュ様達は知ってるんでしょうか・・・?」
「レイたちは知ってるぞ 。でも、チュチュは知らねぇと思うぜ」
「千聖さん。話を止めてしまってすいません・・・」
弦太朗の言葉にパレオは驚きの表情を浮かべるが、すぐに我に返るとイヴの事へと話は変わっていく。
「それで弦太朗。さっき言ってたイヴちゃんについてだけど・・・」
「如月さん。それって・・・」
「さっきまでパレオと話してた奴だな。悪いんだけど・・・」
「お任せください!!では・・・」
ここでパレオがCircleで弦太朗と話していた事と同じことを彩たちへとSNSの写真を見せながら説明を始め、パレオの説明と受けたそれぞれが真剣な表情を浮かべていた。
「・・・これがその時の写真ですが、彩ちゃん。これを撮ったのは投稿と同じ日でしょうか?」
「そうだよ?それがどうしたの・・・」
パレオが見せたSNSの投稿日時を見て彩は状況が分かっていなかったが、他のメンバーはその日付を見て困惑の表情を浮かべる。
「それでこれだけどよ・・・」
「えぇ・・・この日付って・・・」
「うん。弦太朗と麻弥ちゃんの考えてる通りよ」
「「へっ?」」
思い当たることがある3人を他所に彩とパレオは理解が追い付かない。
「彩ちゃん?本当に分からないの・・・?」
「あっ!!もしかして・・・!!」
ここでようやく彩が思い当たることがあったようで、それを見た麻弥がそれに答える。
「えぇ・・・2枚目が最初にイヴさんが如月さんのあれを見た時で、3枚目は羽沢さんのお店での時・・・ですかね?」
「そうだな。3枚目の数日前につぐ達の店でゾディアーツがな・・・」
「その時もイヴちゃんは闘ってたってつぐみちゃんから聞いたわ」
「それで負けちゃったから落ち込んでたってこと・・・?」
「彩ちゃん・・・?普通あんなのに立ち向かったら危ないんですけど・・・?」
「え~。でも、巴ちゃんは普通に殴り合って、頭突きで倒したってつぐちゃんから聞いたよ~?」
「えっ・・・?」
「ちょっとパレオさん?しっかりしてください!!」
弦太朗とパスパレの意見が一致しているが、パレオは今の話で彼女の中の常識が乱れて混乱する。
完全に頭がパンクしているパレオに麻弥は肩を掴んで揺すってみるが反応がない。
それを見た千聖は弦太朗の荷物からあるものを取り出す。
「えぇっと・・・。確か有咲ちゃんが言ってたのはこれね」
「なにすんだ?」
「パレオちゃんの正気を戻さないと・・・。っとこれかしら?」
「なにそれ!?ソフトクリーム・・・?」
彩の言葉を無視して千聖はソフトーニャにスイッチを入れてパレオに向けると、それから放たれた冷気がパレオを襲い、横にいた麻弥を巻き込む。
「ひゃ!?」
「うわぁ!?千聖さん。何を?」
「なにその子!?かわい~!!」
「日菜ちゃん?とりあえずこの子の事は後で今はイヴちゃんの話よ?」
千聖は満面の笑みを浮かべながら何事もなかったかのように話を進めていく。
その様子に驚く一同の中で日菜だけは何事もなかったかのように答える。
「確かイヴちゃんが負けちゃったってところまで話してたよね?でも、それがどうかしたの千聖ちゃん・・・?」
「いえ、実はね。今朝に弦太朗と2人でイヴちゃんの家に行ったのだけど・・・」
「って言っても日も出てなかったじゃねぇか・・・?」
「そんな時間からですか!?」
「アイドルがそんな時間から男の人と2人っきりで・・・はわわ・・・!!」
「千聖ちゃん!!ずるい!!」
「彩ちゃんは何を・・・?」
「ん~。気にしなくていいよ~」
彩の場違いの指摘にパレオは困惑するが日菜が応えるが、彼女以外パレオと彩の事を気にしている様子はない。
「えぇっと弦太朗と2人でイヴちゃんが家から出てくるのを待ってたんだけど、日が昇ったくらいの時間にあの子は外から来たのよ・・・」
「つまり朝帰りって事!?」
「でもな、日菜。イヴは遊んでたわけじゃなさそうだったぞ?」
「ランニングしていたような感じだったわね。しかも、日が昇る前から張り込んでからイヴちゃんが出てくるのを見てなくて・・・」
「つまり、イヴさんは日が昇る前から外にいたってことですか?」
「千聖さん達がイヴちゃんを見逃した・・・ということはないんでしょうか!?」
「カメラでずっと撮ってたからな。それはないだろ?」
「あの様子だと、今日だけってことはないわね。何時からなのかは分からないのだけど・・・」
千聖の言葉に一同はイヴの目的について考え始めるが、すぐに答えは予想できた。
「あの~・・・さっき話に合った宇田川さんの事はイヴさんは知っているんでしょうか・・・?」
「えぇ、イヴちゃんがバイト中に私と一緒に聞いたから知っているはずよ?」
「それなら・・・」
「巴ちゃんみたいに闘うためにかな~」
「でしょうね・・・。それにイヴちゃんもこれだけ騒いでても全く反応しないんだもの・・・」
「これだけ寝てるってことは随分と睡眠時間を削ったんでしょうね」
「やりすぎではないでしょうか・・・」
「そうね。後は起きた本人にきっちりと問い詰めましょう?」
「千聖ちゃん?怖いよ~?」
ここで話を切り上げた千聖は笑顔が張り付いているが、怒りが含まれている笑顔を見た彩は怖がる素振りを見せるが誰も気にする様子はない。
「あ~そう言えば、パレオ?時間大丈夫か・・・?」
「あっ!!どうしましょう・・・」
「弦太朗のバイクで送って送ってもらう?」
「いえ・・・!!流石にそれは申し訳ないです!!」
「でも、明日も学校だろ?」
「そうね・・・流石にこの時間に1人で帰らせるわけにもいかないわね・・・」
「じゃあ、皆でお泊りだよ!!」
「日菜ちゃん!?」
「お泊り・・・!!いえ!!私はチュチュ様のスタジオにお泊りします!!」
「急に決めてるけど、チュチュちゃんはいいの~?」
「大丈夫です!!」
「それなら送ってってやるよ。そんなに気になる距離じゃねぇしな」
「お願いね、弦太朗」
「おう!!」
「それでは皆さん!!失礼します!!」
「またな!!」
そう言うとパレオと弦太朗は氷川家を後にする。
「それならパスパレはお泊り会だよ!!」
「まぁ、着替えもありますし・・・」
「イヴちゃんの事もあるからね・・・」
「えぇ・・・」
残ったパスパレは急遽として氷川家での宿泊が決定した。
それとほぼ同じタイミングで紗夜が帰宅すると、突如として決まった宿泊について烈火のごとく日菜に説教を始めるが、即座に麻弥たちによって抑え込まれた。
そんな中で騒ぎの中でもイヴは寝息を立て目を覚ます気配はなかった。
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