バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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投稿です。

そろそろパスパレ篇2章終わるね・・・


淡・色・逡・巡-11 鳥と囮とタクティクス

パスパレの5人は事務所から離れたスタジオを借りて、練習に励んでいたが・・・

 

 

「「・・・」」

 

「あ~もう!!モヤモヤする!!全然るんっ♪って来ないよ~!!」

 

「流石にバラバラすぎますね・・・。一旦休憩しましょうか・・・」

 

「うんっ!!」

 

「分かりました・・・」

 

「えぇ・・・ちょっと外出てくるわ・・・」

 

スタジオに入って練習を行っていたパスパレ達。

 

しかし、千聖とイヴの2人を中心に重い空気が流れている現状でいくら練習しても今の5人の演奏が完璧に合うことはなくそれに日菜が不満を口にすると5人はそのまま休憩に入ると、千聖はそのままスタジオの外へと出て行ってしまう。

 

 

「・・・」

 

「麻弥ちゃん?千聖ちゃんとイヴちゃん達の空気が重いね~」

 

「へっ?そうなの?」

 

「気づいてなかったの?流石、彩ちゃん!!」

 

「ちょっと日菜ちゃん!?それどういうこと・・・!?」

 

「まぁそれが彩さんのいいところですから・・・」

 

「麻弥ちゃんまで~!!」

 

「麻弥ちゃん~。これいつまで続くんだっけ?」

 

「練習終わるまで・・・後1時間ほどの辛抱ですから・・・」

 

「うぇ~」

 

「ごめんなさい。そろそろ練習再開しましょう?」

 

「・・・・・・」

 

彩たち3人を他所にイヴが纏う空気と千聖が戻ってくると更に重みを増す。

彼女達はその空気に包まれながら練習を再開するものの、彼女達はいまいち練習に集中できないまま練習が終えてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

「あっ・・・そろそろ時間ですね・・・」

 

「なんか今日はイマイチな感じだったね~」

 

「仕方ないわね」

 

「う~ん!!この後は皆仕事はないよね!!みんなでお茶でもしてかない?」

 

「すいません彩さん。それでは皆さん、お先に失礼します・・・」

 

「イヴちゃん!!ちょっと待ちなさい!!」

 

「なんでしょうか・・・?」

 

「この後、皆で事務所に来て欲しいって連絡があったのよ」

 

彩の提案を即座に断るとイヴは逃げるようにスタジオから去ろうとするが、千聖の言葉を聞いて止まったイヴは自身のスマホを確認するが、彼女にはそのような連絡は入っていないことに首を傾げた。

 

「私には来てませんが・・・?」

 

「さっき外に出た時に電話が入ってたのよ」

 

「そうだったんですか・・・?」

 

「それじゃあ!!みんなで事務所行こ!!」

 

「そうしましょう。練習着から着替えるのでちょっと待っててください!!」

 

「彩ちゃんもイヴちゃんも着替えよ~?行こ!!麻弥ちゃん!!」

 

「ちょっと日菜さん!?」

 

日菜は何を思ったのか麻弥の腕を引いてスタジオから飛び出していく。

それを見た彩たちは無言のまま3人で練習着から学校の制服に着替え、日菜達が着替えを終えるのを待っていた。

 

「皆さん。お待たせしました!!」

 

「遅かったわね?」

 

「あれ?お2人とも・・・?」

 

ここで日菜と麻弥が練習着から着替えて彩たちの元へとやってきていたが、イヴがその姿を見て疑問を感じていた。

 

 

 

 

 

 

「あれ?どうして制服じゃないの・・・?しかもそれっての・・・」

 

日菜と麻弥が着替えを終わってやってきたのだが、日菜は羽丘の制服ではなく私服でしかも紗夜の私服を着て現れたことに驚きを隠せずにいた。

 

「大変お恥ずかしいんですが・・・。ジブンが学校でお茶を制服にかけてしまって・・・」

 

「それで急いで着替えを取りに帰ったんだけど間違えて持ってきちゃった!!」

 

「だから、練習に遅れてきたのね?」

 

「そうだったんだ!!でも似合ってるよ!!」

 

「ありがと~!!」

 

「はい。とりあえず行くわよ!!」

 

彩に褒められて嬉しそうな表情を浮かべる日菜に千聖の号令が飛ぶと、彼女達はスタジオから歩き出す。

そして少しだけ離れたところで彩から声が挙がる。

 

「そう言えば、千聖ちゃん。なんで私達事務所に呼び出されたの?」

 

「よく分からないけど・・・」

 

「でも、行けば分かるんじゃないかな~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな話をしていた中、千聖のカバンの中からバガミールが飛び出してくる。

それに驚いた彩たちだったがバガミールは千聖の手の上に着地すると自身の腕でスタジオの方角を指差していた。

 

 

「アヤさん。あちらはスタジオの方・・・ですよね?」

 

「うん・・・でも・・・どうしたんだろ・・・?」

 

「当たりは向こうでしたか・・・」

 

「そうみたいね・・・」

 

「当たり・・・?麻弥ちゃん達は何を言って・・・?」

 

「・・・!!」

 

「ちょっと日菜ちゃん!?」

 

先日の騒ぎの時とは違い、彩の言葉を無視して真っ先に日菜が騒ぎのあったスタジオの方へと駆け出していく。

 

日菜を追いかけようとするがあまりの速さに誰も日菜に追いかけることができなかったが、途端に彩が慌て始めた。

 

「千聖ちゃん!?どうしよ~!?」

 

「とりあえず、行くわよ!!スタジオよ!!」

 

「はい!!」

 

「マヤさん・・・?」

 

 

彩は何が起こっているのか分からず、近くにいた千聖の手を取ると、麻弥はイヴの腕を引いて4人は日菜を追って

騒ぎの中心へと向かっていく。

 

そこにあったのは―――

 

 

 

 

「あれはっ・・・!!」

 

「やっぱりそうでしたか・・・」

 

「昨日ぶりね・・・?」

 

「この前のだよ!?それに如月くんと日菜ちゃん!!それと・・・誰?」

 

彼女達の視線の先―――

そこにいたのは先日からパスパレたちを襲っていたキグナスの姿があり、それと向かい合って弦太朗が

羽丘の制服を着た少女を抱えて、その近くには日菜がいる。

彩たちの位置からその制服の少女が誰かを確認することは出来なかったが―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キグナスは弦太朗達を見て酷く困惑た様子を見せていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事態は彩たちがスタジオへ入るすこし前まで遡る。

5人が来るスタジオの外で1人の少女が入口を隠れて観察していた。

 

「(パスパレ・・・っ!!)」

 

その人物はキグナスのスイッチャーで、パスパレを襲撃するべく待ち構えていた。

 

「(事務所で聞いた予定ではここで練習を・・・今度こそ・・・!!)」

 

彼女はスイッチを握りしめて、パスパレが練習が終わって出てくるその時を待っていた。

 

 

 

先に彩たち3人が出てきたが”3人ではなく5人纏めて”と考えてた彼女は5人が揃うのを待っていた。

彩たちに少し遅れて麻弥達が出てきたがそこで彼女の頭に疑問が浮かぶ。

 

しかし、麻弥と一緒に出てきたのは制服姿の日菜―――

ではなく私服を着た女子、それに普段の日菜からは考えられないような服装に疑問を持っていた。

 

 

 

 

「(日菜さんは制服でここに来てたのに帰りに制服着てないのはおかしい・・・。確か日菜さんには姉がいたはず・・・。制服を着てて1人になっている日菜さんを・・・)」

 

スイッチャーはその結論に至ると、私服姿の日菜を見逃して5人はそのままスタジオから離れて行く。

 

パスパレたちが離れた少し後、紙コップを片手に持った羽丘の制服を着た少女が”1人”でスタジオから出てくるのを捉えた。

 

「(制服・・・髪型・・・日菜さん・・・!!)」

 

彼女はその制服から日菜であると決めつけると、彼女はスイッチを押してからスタジオから出てきた少女の背後へと迫る。

 

「・・・」

 

背後から迫っているのに少女は気が付いていない。

キグナスはそのまま彼女へと近づくが、突如として信じられない出来事が起こる。

 

「なっ・・・!?」

 

持っていた紙コップが突如として彼女の頭へと飛んできたのだ。

 

その信じられない光景に驚いていると頭に乗ったコップから光が放たれてキグナスの目を潰す。

 

「あぁぁぁああああ!!」

 

「・・・っ!?」

 

「よっしゃ!!作戦通りだな!!」

 

突如の閃光を間近で食らって喚くキグナスから少女はそのまま走り出すと弦太朗がキグナスへ向かって走り出す。

 

「待てっ!!」

 

「っ!?」

 

視界がはっきりしないキグナスは前方に羽根を飛ばし、それが少女の顔の横を通り過ぎる。

それに驚いた少女は倒れこみそうなるも弦太朗によって抱きかかえられた事によって地面に転ぶことはなかった。

 

「うおっ!?大丈夫・・・そうだな」

 

「日菜ぁ・・・!!」

 

視界が徐々に戻ってきたキグナスは弦太朗の腕に抱えられた少女を見る。

 

羽丘の制服に髪と顔――

間違いなく氷川日菜だった。

 

そのまま弦太朗と日菜の元へ駆け出そうとするが、信じられない光景を目の当たりにする。

 

 

 

 

 

 

 

「ゲンちゃ~ん!!」

 

間違いなく日菜の声が響くがその事にキグナスは困惑する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜がいる方向とは違う方向からその声が聞こえてきたのだ。

キグナスはその声のした方向に視線を向けると、そこには先ほどスタジオを後にした私服姿の日菜がいた。

 

 

 

そう―――

キグナスの目の前に氷川日菜が2人いるのだ―――

 

 

 

その事実に理解が追い付かないキグナスだったが、すぐにそのネタを明かされた。

 

弦太朗に抱えらている少女が自身の髪を掴み上げるとそれが頭から離れると、そこから日菜と同じ色をした髪が溢れ出してくる。

 

「服を変えて入れ替わる・・・。こんな簡単な手に引っかかるとは思いませんでした・・・」

 

「それにしても、俺も最初は紗夜って分かんなかったぜ・・・。どうやってその髪の毛隠してたんだ?」

 

「麻弥ちゃん。演劇の技術って言って覚えてたからね~」

 

 

 

「あれはっ・・・!!」

 

「やっぱりそうでしたか・・・」

 

「昨日ぶりね・・・?」

 

「この前のだよ!?それに如月くんと日菜ちゃん!!それと・・・誰?」

 

 

 

 

キグナスへの種明かしをしている最中に彩たちが現場へと駆けつけてきたが、彼女達から紗夜の顔は見えない。

 

「とりあえず行こ!!おねーちゃん!!」

 

「ちょっと日菜!!」

 

「うぇ!?紗夜ちゃん!?」

 

日菜は弦太朗に抱えられていた紗夜の腕を引いてそのままパスパレの元へと向かう。

 

「んじゃあ、後はこいつを倒して・・・!!」

 

「くっ・・・」

 

先日の出来事を思い出したキグナスはこの場から逃走しようとする。

 

 

 

 

 

 

「あら、逃げてもいいけど、私と麻弥ちゃんはもう正体分かってるわよ?」

 

「「「「・・・っ!?」」」」

 

「・・・!!」

 

その千聖が放った言葉に麻弥以外の全員が驚きを隠せず、逃げ出そうとしたキグナスも動きを止めてしまう。

 

「なんでジブン達を狙ってたのかは聞きません。だからもうその手に持っているスイッチを切ってください」

 

「マヤさん・・・!!」

 

「ちょっと千聖ちゃん!!誰なのあれ!?」

 

「そうだよ!!」

 

「ちょっと2人とも落ち着きなさい!!」

 

麻弥が自身の言葉と共にイヴを掴んでいた手に力が入り千聖へは彩たちから正体について質問が飛ぶ。

 

そんな中でキグナスの手にはスイッチが握られていたがそれを押す気配はなく、それを見た麻弥は意を決してその正体に踏み込んだ発言をするが、それは彼女達を驚かせるのに十分すぎる破壊力であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お願いです。あなたもアイドル・・・それもパスパレの妹分なんですから・・・」

 




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パスパレの妹分?
3章読もう!!
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