バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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遅くなりましたが投稿です。

うわぁ!?納期デッドマン!?ぐわー
ということでそれなりに遅くなりましたがパスパレ2章です。
ENDです。



淡・色・逡・巡-13 変わらぬ信条・変えてく現状

私は目の前で繰り広げられている戦いを呆然と見つめ、自分の力では全く届くことのない光景に悔しさを噛み締めていた。

 

その最中に私達の前には黒い忍者が突如として現れ、そのうちの1体が私目掛けて駆け出してきた。

 

 

「・・・イヴちゃん!!」

 

私に迫る忍者を見てチサトさんが必死な声を挙げていたが私は咄嗟に動くことが出来なかった

 

「えーい!!」

 

そんな危機的な状況にも関わらず、ヒナさんが自分のカバンを忍者に投げつけてからそのまま押し倒したと思ったら、忍者の上にのしかかっていた。

 

「ちょっと日菜ちゃん!?」

 

「千聖ちゃん!!おねーちゃん!!」

 

チサトさんやマヤさん、それにサヨさんまでもがヒナさんの後に続いて動く姿を見て不意にマヤさんが先日言っていた言葉が頭を過った。

 

『今までを振り返れば何か分かるかも知れませんよ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(そういう事だったんですね、マヤさん・・・!!)」

 

今までの起こった出来事と目の前の光景を見て、マヤさんが言っていた言葉の意味が理解した。

 

昨日のお仕事の帰りにチサトさんが襲われた時は一緒にいたカオルさんがチサトさんのために腕を引いて一緒に逃げていたと聞きました。

サヨさんもヒナさんの為に危険を承知の上で囮になって・・・。

そして今は私が動けなかったのを見てヒナさん―――いえ、皆さんが助けようとしてくれてたんですね・・・。

 

 

 

それに比べて今の私はどうでしょう・・・。

そう思った私の頭の中ではキサラギさんと出会ってからの事が頭に浮かんできていた。

 

 

最初のチサトさんの時は皆を助けようと動いていて、ツグミさんのお店の時はお店にいたツグミさん達を逃がそうとしていました。

 

でも、この前はそういった気持ちは全く持って無くて、「自分の力で倒そう」という気持ちだけしかありませんでした―――

 

 

そうだ。

今までとこの前の時では根っこの部分から違っていたんですね―――

 

チサトさんとマヤさんが最初に気が付いたからあんな風に言って私自身に気づかせようとしてくれたんですね・・・

 

2人の考えが分かった途端に今までの自分が情けなく感じてしまいました。

ですが、そんな考えも視界に入っていた忍者がゲンタローさんが投げた武器に当たって消えるとそのまま私の足元に武器が転がってくる。

 

「後は任せましたよ・・・イヴさん!!」

 

「・・・っ!!はい!!」

 

マヤさんの声を聞いた私はそれを拾い上げようと手を伸ばしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「(重い・・・。これがゲンタローさんが感じている友達を助けようとする覚悟の重さ何でしょうか・・・)」

 

キサラギさんが軽々と振り回していたそれは、実際に手に取ると見た目以上の重量感が手に伝わってきましたが、その重さを受け止めて私は武器を拾い上げました。

 

「(今回も上手くできないかもしれません・・・。それでも私は皆のために・・・!!)」

 

重さも長さも普段の竹刀とは全く異なる武器でも私はそれを持って構える。

 

 

「ふぅ・・・」

 

相手の忍者をしっかりと見て息を吐いて集中力を高めていく間にも遠くの位置からジリジリと忍者は距離を詰めてくるが私はその場で構えて動かなかった。

 

「イヴ・・・・!?」

 

「丸・・・さん!!・・・・・・で叫ば・・・・・・ださ・・・!!」

 

「おねー・・・・・・も叫・・・で・・・~」

 

「・・・・・・ヴさんで・・・・・・・・・夫で・・・・・・」

 

アヤさん達が何かを言っていますが、私はそれを聞き流す。

その後で何かの音が響くと同時に私と忍者は互いに駆け出してすれ違うわずかな時間で互いに武器を振り抜く。

 

 

 

 

そして―――最初にわたしが膝を地面についていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

イヴはロッドを構えてその場から動かない。

 

そんな光景を彩たちはダスタードにのしかかりながらそれを見守っていたが、ダスタードが段々と近づいてきているにも関わらず、一向に動かないイヴを見て彩が叫ぶ。

 

「イヴちゃん!?」

 

「丸山さん!!耳元で叫ばないでください!!」

 

「彩ちゃんもおねーちゃんも叫ばないでよ~!!」

 

「今のイヴさんでしたら大丈夫ですよ」

 

かなり近い距離で叫ばれて氷川姉妹が大声で不満を挙げる中、麻弥はイヴの事を信じ切った様子で見つめて、そのまま時間が流れる中で突如としてそれは起こった。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・くしゅん!!」

 

周囲に千聖のくしゃみが響く。

あまりにも場違いであるその音と共にダスタードとイヴは互いを目掛けて走り出してすれすれ違いざまに手に持っていた武器を振り抜き、そのままの姿で静止していた。

 

 

 

「イヴちゃん・・・」

 

「「「・・・」」」

 

「千聖ちゃん?くしゃみした後にそんな雰囲気出しても・・・」

 

イヴを心配するあまり言葉が漏れた千聖へ可哀そうなものを見るような視線が刺さり、彩が思ったままを口に出してしまうが千聖以外は首を縦に振って同意を示していた。

 

 

そんな彼女達の目の前でイヴが膝をついて座り込む。

 

「・・・・・・」

 

「若宮さん・・・!!」

 

「紗夜さん。イヴさんなら大丈夫ですよ・・・」

 

「みんな!!あれ見て!!」

 

その光景を呆然と見つめていた彩と心配そうな声を出す彼女達だったが、日菜が一番最初にイヴたちの異変に気がついて声を挙げていた。

 

最初に膝を突いたイヴの方へとダスタードが振り返ろうとするがそのまま頭から地面に倒れこむと塵となって消えた。

 

 

 

 

 

 

「イヴちゃん!!」

 

その光景を見た日菜は感極まってイヴへと駆け寄り、他の彼女達もその後に続いてしまった。

 

「イヴさん!!やりましたね!!」

 

「凄かったよ!!ね?おねーちゃん!!」

 

「えぇ・・・ですが、大丈夫ですか?」

 

「集中力が切れたら力が抜けてしまいました・・・」

 

そんな賛辞の中で千聖がイヴへと歩み寄ると少しだけ空気が冷える。

 

 

「イヴちゃん・・・」

 

「チサトさん・・・。ありがとうございました」

 

「私こそキツイこと言ってごめんなさいね」

 

「いえ!!そのお陰です!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヴ以外の彼女達はダスタードの上にのしかかって全員で抑え込んでいたのだが、感極まってイヴへと駆け寄ってしまい、彩がダスタードの上に取り残されていた。

そして今、ようやく我に返った彩がイヴへと駆け寄ろうとするが悲劇は起こった。

 

 

 

「あっイヴちゃ・・・!!へごっ!!」

 

 

彩は立ち上がってイヴへと駆け寄ろうとするが、タイミング悪くダスタードがよろけながら立ち上がろうとしていた。

それにぶつかってしまいバランスを崩した彩とダスタードの頭部が勢いよく衝突し、周囲に鈍い音を響かせると共にダスタードが塵となって消えてしまった。

 

「うえぇええ~!!痛いよ~!!」

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

「さすがアヤさん・・・ブシドーです・・・!!」

 

彩が余りの痛みに泣き出してしまうが、彼女達は今起こった出来事に唖然としてしまっていたイヴは驚きの声を漏らしていた。

そんな2人は放っておいて彼女達はフォーゼ達へと視線を向けると、そこにはキグナスから飛んでくる羽根をフォーゼは身体でそれを受け止めながらキグナスへと駆け出していた。

 

避けれる攻撃を避けることもしないその光景に氷川姉妹が疑問を感じていた。

 

「ゲンちゃんはなんで避けないの~?」

 

「そうね・・・。確かに如月さんはどうして・・・」

 

「・・・避けれないのよ。あの子、私達を目掛けて攻撃してるから・・・」

 

「ですがさっきのがまた出るかもしれませんから、ここから離れるのは逆に危険かもしれません・・・」

 

「うぅ~・・・」

 

 

 

 

 

「ゲンタローさん!!」

 

千聖達の言葉を聞いたイヴは何かを思いつき、握りしめていたロッドを構えて、フォーゼ達目掛けて力の限り投げつける。

フォーゼは飛んでくるロッドを確認したがそれを避けるとキグナスへと直撃する。

 

「ぐぅ!!」

 

「おらぁ!!」

 

キグナスは想定外の出来事に戸惑っている。

わずかに出来た隙にフォーゼはキグナスへと肉薄するとそのまま右拳をキグナスの顔面へと叩きこむ。

それと同時に右拳からキグナスへと電流が流れ込みキグナスは苦悶し、そこからフォーゼは連続で拳を叩きこむ。

 

そして最後に大ぶりの拳がキグナスに当たるとそのまま後ろへと殴り飛ばされそこで声を挙げていた。

 

「アイドルの顔を殴るなんて・・・!!」

 

「・・・何言ってんだ?」

 

 

 

「あ~あのセリフ千聖ちゃんも言ってたよねぇ・・・」

 

「もう・・・日菜ちゃん・・・?」

 

「あっ!!あれ!!」

 

「みおさんが如月さんの武器を拾ってますよ!!」

 

 

 

「でも、自分から武器を手放すなんて・・・バカですね・・・!!」

 

キグナスはたまたま近くに転がっていたロッドを手に持って駆け出すと、そのままフォーゼめがけて振り下ろそうとしたが―――

 

「なっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

キグナスが持っていたロッドが突然、手元から消える。

突如としてロッドが消えて体勢を崩したキグナスへとエレキスイッチを切ってベースステイツへと戻っていたフォーゼによって再び殴り飛ばされていた。

 

キグナスは立ち上がるが力がうまく入れられずによろめき出す。

その隙にフォーゼはスイッチを交換する。

 

 

――ファイヤーON――――――――

 

ファイヤーステイツへと姿を変えて、フォーゼがベルトの横に現れた銃へと手を伸ばそうとする。

その姿を見たキグナスはよろめきながらもフォーゼへと羽根を飛ばすが、フォーゼも銃と手に取ると飛ばされた羽根目掛けて火炎弾を放つ。

 

「やぁぁあああ!!」

 

「撃ち落としてやるぜ!!」

 

 

 

 

 

しかし、放たれた火炎弾は羽根を撃ち落とすが数枚の羽根が火炎弾の弾幕を潜り抜けてフォーゼへと直撃する。

 

「弾が足りねぇなら・・・増やすだけだ!!」

 

フォーゼは声を挙げて片手で銃を握り火炎弾を放つのを続け、空いた手でドライバーのスイッチを交換して起動する。

 

――――ランチャーON――――――

――――――ガトリングON――――

 

「倍返しだ!!」

 

「あぁあぁあああああ!!」

 

追加で遠距離用のスイッチを起動するとフォーゼからの弾幕が激しさを増していき、今度はフォーゼの弾がキグナスへと直撃するとキグナスが崩れ落ち羽根が止まる。

 

 

「如月くん!!」

 

「みおさんを・・・お願いします!!」

 

「あぁ・・・!!これで・・・!!」

 

彩と麻弥の言葉にフォーゼはドライバーに手を掛けてレバーを押し込む。

 

 

―ファイヤー・ランチャー・ガトリング・リミットブレイク―

 

ドライバーからの音声を聞きフォーゼはキグナスへ向けて構える。

 

「吹っ飛べ!!ライダー爆熱シューー-------ト!!」

 

フォーゼから放たれた嵐のような無数の弾がキグナスへ向けて放たれる。

それがキグナスへ触れると爆炎が周囲を照らすがその光景を前にフォーゼの攻撃は止まることはない。

 

キグナスの身体が攻撃に耐えられずに爆発すると、その炎が一層多きものになる。

それを見たフォーゼはそこで攻撃を止めると、爆炎の中から飛び出してきたスイッチへと手を伸ばすとそのままスイッチを切る。

 

 

 

しかし、フォーゼはダスタードを送り込んだ存在を警戒して変身を解除することはなく周囲を見回していたが、そんな彼に戦いを頭を抑えていた彩が駆け寄ろうとする。

 

 

「やったね!!如月くん!!」

 

「おう!!でも、離れてろ!!さっきのを出したのがいるかもしれねぇ!!」

 

「・・・!!」

 

「そうですね!!」

 

フォーゼの言葉を聞いた彩たちはそのまま静止するが、日菜と千聖はそのままフォーゼへと近づいていた。

 

「ヒナさん!?千聖さん!?」

 

「それなんだけど、さっきのゲンちゃんの攻撃の時にここから離れて行く影が見えたよ~」

 

「私も見たわ・・・。人みたいに歩いてたけど、間違いなく人間の影ではなかったわね・・・」

 

「千聖ちゃんも見たんだ!!なんか派手派手な感じだったよね!!」

 

 

 

「うぅ~・・・そうなの・・・?」

 

「ジブンも気が付きませんでした・・・」

 

「白鷺さんもよく気が付きましたね・・・」

 

「でも逃げたんならいいか・・・」

 

日菜達の言葉を聞いたフォーゼはそのまま変身を解除すると視線をスイッチャーであるみおへと向ける。

 

 

「この後はどうするんだ?それにこいつ・・・みおだっけか?もそうだけど・・・」

 

「後はジブン達に任せてください!!」

 

「こんなことをしたけど、私達の後輩だもの。面倒はみるわよ」

 

「ゲンちゃん!!おねーちゃんをよろしくね!!」

 

「そしたらミオさんは私が運びます!!」

 

 

「如月くん!!紗夜ちゃん!!また明日ね!!」

 

「おう!!またな!!」

 

「それでは」

 

後のことは彼女達に任せて弦太朗と紗夜はそのまま家に帰る。

そこで今回のゾディアーツ事件はここで幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キグナスを倒した翌日。

弦太朗は生徒が帰り切っていない放課後の教室で紗夜の手によって勉強をさせられてた。

 

「紗夜!!昨日の後なんだから今日くらいは勘弁してくれ!!」

 

「ダメです!!そうやって逃げるつもりでしょ!!今日の私は覚悟を決めてきてますからね。今日こそは勉強が終わるころには”趣味は勉強。尊敬する人物は氷川紗夜”という理想的な学生にしてみせます!!」

 

紗夜の言葉を聞いてドン引きするクラスメイト達、そんな中でその3人にアイドル達が歩み寄ってきていた。

 

 

 

 

 

「それってもはや洗脳じゃないかしら・・・?」

 

「紗夜ちゃん!!ずるい!!」

 

「ブシドー・・・」

 

「彩!!千聖!!助けてくれ!!」

 

千聖がまともなツッコミを入れる横で彩は弦太朗を独占している紗夜へと抗議をするが、そんなことを気にすることもなく弦太朗は2人へと助けを求めていた。

 

「2人とも邪魔しないでください!!」

 

「紗夜ちゃん!!そこ変わって!!」

 

「私はそんなつもりはないわ。2人にあの後の出来事を伝えに来たのよ」

 

「そうでしたか・・・どうでしたか?」

 

千聖の言葉を聞いた紗夜はそのまま彼女の話へと耳を傾けてた。

周囲の生徒が残っているのにも拘らず、この場所で話を続けようとする紗夜を見て千聖は言葉を選びながらこの顛末を話出した。

 

「あの子は4人で話をしたらちゃんと持ち直したわよ」

 

「すげーな・・・って4人?一人足りなくねぇか?」

 

「アヤさんはその時オロオロしてただけでした!!」

 

「イヴちゃん!?」

 

「・・・それであの子には何と言ったんですか?」

 

彩の言葉を全員が聞き流して千聖は話を続ける。

 

 

 

 

「私はただ「これからは妹分じゃなくて、事務所の仲間でアイドルとしてのライバル」って言っただけよ。日菜ちゃんも同じことを言ってたけど・・・」

 

「そうですか」

 

「ならよかったな。それじゃ・・・」

 

「って如月さん。逃がしませんよ?」

 

話を聞いて流れで逃げようとした弦太朗だったがすぐに紗夜に腕を掴まれた。

 

「紗夜ちゃんばっかりずるい!!」

 

「なら彩ちゃんも一緒にいればいいじゃない?今日はオフでしょ?」

 

「そうする!!」

 

「いいでしょう・・・。丸山さんも若宮さんも纏めて勉強を見てあげましょう!!」

 

そのまま紗夜を教師として勉強会が始まったが―――

 

 

 

 

 

 

 

「もう・・・いやぁ・・・・!!」

 

「紗夜ちゃん!?落ち着いて!!」

 

「紗夜ちゃんから返事がないよ・・・」

 

「ブシドー・・・」

 

勉強が苦手の弦太朗に手のかかる彩が加わってしまった結果、紗夜は壊れてそのまま意識が飛ぶ。

それを見た弦太朗達は唖然とした表情を浮かべていた。

 

 

 

 

「紗夜もこうなっちまったし・・・どうするんだ?」

 

「日菜ちゃんに連絡したら、これから来て連れて帰ってくれるって・・・」

 

「なら、とりあえず帰ろうぜ・・・。」

 

「そうね・・・。それならどこかで何か食べていかない?」

 

「よしっ!!それならさっさと行こうぜ!!」

 

「うんっ!!」

 

「それでしたら行ってみたいお店が・・・!!」

 

「いいわね。イヴちゃん案内してくれるかしら?」

 

そこには先日まで思い悩んでいたような様子など微塵も感じられない年相応の少女達の笑みが浮かべ、荷物を纏めると3人のアイドルは弦太朗を連れて学校を後にするのだった。

 




誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。

次章:笑顔
完全に主人公はミサキーヌの模様

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