少し遅くなってしまって申し訳ないです。
仕事が急に立て込んでしまったせいで遅れました。
自宅へと帰ってきたつぐみは思い詰めた表情で自分の部屋に閉じこもっていた。
ショッピングモールでの出来事があった後、有咲達から知ってることを教えられた。
昼間にあった怪物・ゾディアーツは人間が変身していること――
変身するための道具が街にばら撒かれてること――
如月くんはそれと戦い続けてること――
人間が怪物になるなんて事は信じられないが、目の前で変身して戦ったことが真実であることをつぐみに突きつけていた。
弦太朗達には伝えていないが、つぐみには気がかりな点が1つあった。
それは現場に落ちていたお守り――
あれはAfterglowの5人しか持っていない物であり、つぐみ以外の誰かが現場にいたことを示す証拠だ。
その中で彼女のスマホにメッセージが届く―――
その相手は幼馴染のグループにメッセージが届く。
――――――――
『今日、ショッピングモールで事件があったんだってー。誰か何か知ってる~?』
『あたしずっと家にいたから。』
『そんなことがあったんだ!!私はバイトだったから知らなかったよ!!』
『アタシも夕方にあこと行こうとしたけど事件の後で入れなかったんだよ。』
『私はショッピングモールに行ったけど、ちょうど入れ違いだったから分からないなぁ。』
――――――――
メッセージを見た私はみんなに嘘を返した。
ショッピングモールの事件現場にいたのに、見なかったことにして返事をする。
しかし、現場にいたつぐみだからこのチャットから分かったことがある。
幼馴染の誰かが嘘をついている――――
事件があったとしてショッピングモールに行ったことを隠す必要がない。
それに現場に残されたお守りのことも考えると、その嘘をついている人が怪物の正体の可能性が非常に高い。とつぐみは考えたが、幼馴染の誰かが怪物になったことを信じられないつぐみは考えた末、幼馴染の潔白を証明することを決心をしたのだった―――
そして日が変わって月曜日
つぐみ以外のバンドメンバーはライブハウスの控室にいた。
「それにしてもつぐみ、遅いね。後ちょっとでライブ始まるのに・・・」
「生徒会の急用って言ってたけど心配だな」
「さっきモカちゃんが電話でげんたろ―さんにお願いして、つぐを送ってもらえるように頼んだけど、着くのに少し時間かかるって~」
「えぇ~、またあの人~?」
「ふーん・・・」
つぐみを心配したモカは弦太朗につぐみの迎えを頼んだことを伝えると不満な様子を隠さない蘭とひまり。
「蘭もひーちゃんもげんたろーさんが苦手なの?」
「別にそうじゃないけど・・・」
「だってすっごい不良じゃん!!」
「でも沙綾達とも仲がいいみたいだから見た目と違ってそこまで悪い奴じゃないと思うけど」
「そういうことじゃないよ!!」
「・・・おいひまり?どうしたんだよ急に」
「ごめん・・・。何でもない・・・」
「でも、つぐが本当に間に合わなかったときはどうする~?」
「キーボードの音源なんてないぞ?」
「仕方ないけど4人でやるしかないね」
「私つぐに電話してくるね!!」
そうして控室を飛び出すひまり。
残されたメンバーはつぐみの到着を待つ中、ライブの開始時間が迫っていた―――
―――――――――――――
ライブ開始時間が迫る中、私は商店街にいた。
私の出来る範囲で昨日のみんなのことを聞いて回っていた。
「巴ちゃんはあこちゃんとずっと一緒にいたからやっぱり後は・・・」
しかし、分かったのはあの事件の時は巴ちゃんはあこちゃんと一緒にいた事だけ。
ひまりちゃんはバイトしてたので残るのは蘭ちゃんとモカちゃんだけど、2人とも昨日は何をしていたのかが分からない。
もう少し調べたいけどもうライブまで時間がないから、そろそろライブに向かわないと・・・。
「つぐちゃーん!!」
後ろから私を呼ぶ声が聞こえたので振り返るとそこにいたのは日菜先輩が私の方へと駆け寄って話しかけてきた。
「日菜先輩。どうしたんですか?」
「えーとね、今からポテト食べに行くんだ~。でね、たまたまつぐちゃん見かけたから一緒に行こうと思ってさー」
「そうだったんですね。でも、すいません私これからライブがあるのでそろそろ行かないと・・・」
「そっかー。あっ!!そういえば昨日ね!!・・・」
この後日菜先輩からの話を聞いた私は日菜先輩と別れた後に
合流した如月くんと共にライブ会場へと向った―――。
後は直接本人に確認することにしようーーー
―――――――――――――
ライブ会場に着いたつぐみは急いで控室に飛び込み、先日買った衣装へと着替えて舞台袖へとやってきた。
服装もつぐみの心情もいつもと違うが、彼女は彼女なりに”いつも通り”を演じていた。
「みんな遅くなってごめんね!!」
「つぐみ!!間に合ってよかっ・・・たってその服・・・」
「「「・・・」」」
「折角だからイメチェンしてみたの!!どうかな?」
「・・・つぐ・・・」
つぐみが着てきたのは先日ショッピングモールで買ったセーラー服―――
ただし、スカートが極端に長い、俗にいう”スケバン”と呼ばれた服装だ。
「ねぇ、トモちんつぐのあれ。似合ってない・・・」
「・・・巴なら似合いそうだけどね」
「モカちゃんにひまりちゃん。変かな?」
「なぁ、つぐ。スカート長すぎないか?」
「・・・巴、とりあえず服の感想は後、出番終わってから」
「みんな、もう出番だよ」
「うん。じゃあ今日も”いつも通り”の音楽をしよう!!」
そうしてステージへと上がった彼女たちの表情は”いつも通り”の表情であった。
ある1人を除いて・・・。
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