そろそろバレるかな・・・(なお・・・
商店街の1件があった後、弦巻邸へ移動した弦太朗達。
到着早々に完全に石化したミッシェルと完全に寝てしまったはぐみを除いて彼らは屋敷に一室へと通される。
「ふえぇ~!?なんではぐみちゃんとマリーが一緒にいるの~!?ってベルト巻いてるってことはもしかして如月くん・・・?」
「見分けるのはそこかよ・・・」
「おう!!」
部屋の中にいたのは花音のみで同じバンドメンバーの薫も家主であるこころの姿も無い。
そんな中で花音の服装に最初に疑問を思って口を開いたのはますきと瑠唯だった。
「あの・・・花音さん?」
「どうして松原さんはそんな恰好なんですか・・・?それってファーストフード店の制服ですよね?」
「えぇっと私がバイト中に黒服さんが来て、そのまま・・・」
「「「・・・・・・」」」
「バイトって言えば、先輩もマリー脱いだら?脱ぐの手伝うよ・・・」
「それもそうだな。頼むわ」
今の花音はバイトの制服姿だった。
花音が服とここに来た強引過ぎる手段に言葉を失っていた中で、たえと弦太朗と共に一度部屋を出てマリーから普段の学ランに着替え直すと部屋に戻る。
彼らが戻ってきたことで皆が我に返った花音がすぐに話題を変えた。
「美咲ちゃん!!大丈夫なの!?」
「今更・・・?あたしなら大丈夫ですよ・・・?」
「「「美咲(ちゃん)!?」」」
「なんでかは分かんないけどミッシェルだけが石になったから、それを壊してもらって中から出てきたんだよ・・・」
「でも、触った感じどこも石になってないよ?」
「そうだよね~」
「ちょっと2人とも!?どこも石になってないから!!って花音さんもなんで!?」
「美咲ちゃんが心配でちょっと・・・」
「香澄もおたえもなにやってんだ!!」
そこに現れたのは石になったミッシェルの中に入っていた美咲。
香澄とたえ、そして花音が美咲に近づくと彼女の身体をペタペタと触って石になっていないことを確認し始める。
それに驚いた美咲を見て有咲と沙綾が2人を引き離すと花音もそれを見て美咲に触れるのを辞めた。
「でも、瑠唯ちゃんと違ってどうして美咲ちゃんは無事だったの・・・?」
「それにミッシェルは腕が離れても石になり続けてたのに、瑠唯ちゃんは腕が離れたら止まったよな?」
「何か2人に違いなんてあるのかな・・・?そういえば弦太朗くんも前に石になったって言ったよね?」
「俺の時は最初は変身してたし、それに元山・・・天校で使ってた奴の心に迷いがあったから力が出し切れなかったって言ってたような・・・」
「先輩?でも、そんな迷ってるようには見えなかったよ?」
何とも言えない空気の中でりみからの当然の疑問があがり、瑠唯は石化が途中で止まったのかについて一同は考え始める。
「如月くんと違って、瑠唯ちゃんは変身なんてしないもんね・・・」
「花音さん。そう簡単になったら困りますよ・・・」
「・・・っ!?」
「ましろ?何か分かったの!?」
「ましろちゃん!?」
「えぇっと・・・。その・・・」
ハロハピ2人の言葉を聞いて反応を示したのはましろ。
彼女に対して沙綾と香澄が2人で詰め寄るとましろは困った様な表情を浮かべて言葉に詰まるのを見た沙綾は香澄の腕を引いてましろから距離をとる。
そんなやり取りがあったため、全員の視線がましろに集まると、彼女は瑠唯へと視線を向けてしまう。
それに気が付いた瑠唯はましろの考えていたことを表情一つ変えないで言い放った。
「倉田さん。それは私も怪物に変身したことがあるからってことかしら?」
「マジかよ瑠唯!?」
「なっ・・・!?」
「ふえぇ~!?本当なの?」
「えぇ」
「それもすっごいのだったらしくて・・・」
瑠唯の言葉に彼女が変身した姿を見ていないますき達が驚きの声を挙げるが、彼女は表情一つ変えずに話を続ける。
そんな彼女達に瑠唯の事を知っているポピパ達とは集まって話していた。
「弦太朗くん。それが関係してるの・・・?」
「俺にも分かんねぇな」
「えぇ~!?ゲンちゃん先輩も分かんないの!?」
「でも、そのくらいしか考えらんねぇよな・・・。それよりも如月、瑠唯ちゃんを治せねぇのか?」
「出来るかどうか分かんねぇけど試してみるか?」
「あまり期待できませんが・・・お願いします」
そう言って弦太朗はドライバーを取り出して変身するとメディカルスイッチを起動するが、瑠唯の腕は一向に変化する様子はない。
「くそっ!!ダメか・・・」
「仕方ないわ・・・」
「るいさん・・・」
残念な結果を受けて瑠唯は気丈に振舞ってはいるが周囲の空気が重苦しい物へと変わっていく。
そんな中で空気を変えようとしたのは香澄だった。
「ねぇ。さっきのを倒したら戻る・・・なんてことはないかな?」
「香澄!?何を言ってんだ?」
「あ~あれじゃない?テレビ番組とかだと敵倒したら元に戻るみたいなの・・・」
「2人とも?それはテレビだけの話だよ?」
「戸山さんも山吹さんも、花園さんの言う通りだよ」
「お2人の考えはあまり現実的ではないと思います」
「うぅ・・・そっか~・・・」
「なんで私も・・・」
たえ達の言葉で香澄は沙綾を巻き込んで消沈した。
しかし、その後で考えてもいい案が思い浮かばないまま沈黙が続くがそれを破ったのは意外な人物だった。
「あの・・・」
「松原さん?何か案があるんですか?」
「そういう訳じゃないけど・・・。とりあえずは香澄ちゃん達の言う通りってことにしない?」
「ちょっと花音さん!?何言ってるんですか?」
「どう治すかも大事だけど、これ以上被害者が出ないようにした方が・・・」
「・・・それもそうですね」
「花音さん。仮に沙綾達の言う通りだったとしても、どこにいるか分かんないっすよ?」
「だよね・・・」
花音の言葉に美咲は驚きを隠せなかったが、その言葉を聞いた被害者である瑠唯がそれに賛同するが、ますきの言葉によって室内の空気が固まる。
ペルセウスの目的も正体も分からない―――
そんな中では次にどこで誰を襲うかなんてことは想像することも出来なかったが、ある人物が遅れて部屋へと入ってくると空気が変わる。
「やぁ、みんな。どうやらお困りのようだね」
「薫さん!!」
「少し事件があってね。・・・瑠唯ちゃんその腕はもしかして・・・」
「瀬田さんの考えている通りですよ。それで瀬田さんが遅れた理由については?」
「ちょっとるいさん!?」
遅れてきた薫へと瑠唯から疑惑の目が向けられる。
その事にましろは驚くが、視線を向けられている薫は何事もなかったかのような態度を見せていた。
「倉田さん。事件の時に現場にいなかったのよ?疑うのは当然よ?」
「瑠唯。薫は最初にあいつが出た時に花音たちと一緒にいたぞ?」
「うん。一緒にモールにいたよね?」
「そうだったんですか。申し訳ありません」
「いや、瑠唯ちゃんが疑うのも仕方ない事さ。それで遅れてきた理由だったね・・・」
「いえ、大丈夫ですよ」
「ふふっ・・・。私が遅れた訳は・・・」
「るいさん~話聞いてないよ~」
瑠唯が忽然とした態度で理由を話すも、弦太朗と花音の話を受けてすぐに謝罪する。
しかし、疑いが晴れたのにも関わらず薫は自分の話を続けていく光景に何故かましろが涙目になるが誰も気にすることなく薫の話を聞いていた。
「それは、またあの怪物を見かけたからさ」
「「「「!?」」」」
「なっ!?」
「とりあえず写真をとっておいたが・・・」
薫の口から出たのは驚くべき内容に一同は驚きを隠せなかったが薫がその後に見せた写真にはしっかりと先ほど見たペルセウスが映っていて彼女の言葉が真実味を帯びる。
「ちょっと薫さんは大丈夫だったんですか!?」
「あぁ、出たけどすぐに逃げて行ってね・・・」
「薫さん!!詳しく!!」
「おや。マスキちゃんがそんなに興味津々なんてね」
「とりあえず薫さん。話の続きを」
「そうだね。あれは―――」
そうして薫はここに到着する前の出来事を語り始めるのだった。
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