GWが終わりました。
終わってしまったんだ・・・(絶望
薫の件を最後にペルセウスの目撃証言はなく数日が経過して街は表面上は平和な日常に戻って行く。
しかし、そんな街の中で薫だけは暗い表情を隠して、はぐみ達や弦太朗と共にこころの趣味である”楽しいもの探し”の為に商店街を歩いていた。
「薫?そんな顔してどうかしたのかしら?」
「あぁ、少しだけ考え事をね・・・」
こころの言葉に薫が笑みを浮かべながら答える。
その言葉にこころは不満そうな顔を浮かべるがその様子を美咲が不審感を覚えていたが、美咲の事を気にすることも無く花音が薫に考え事について質問していた。
「薫さんが考え事・・・?一体何を考えてたの・・・?」
「こころの興味を惹くものがどこにあるかを考えていたんだよ」
「そうだったのね!!」
「それで薫くんは何か思い浮かんだの?」
「残念ながらね。良いところが思い浮かばなくてね・・・」
「そっか~」
「なぁ、それだったら他の誰かの好きなことをしてみればいいんじゃねぇか?」
薫の考え事を聞いたこころは笑みを浮かべるが、その答えを聞くとはぐみと共にこころは残念がる素振りを見せていた。
そんな2人に普段はいない弦太朗が意見を出すと途端にこころの表情が明るくなっていく。
「弦太朗!!素敵だわ!!誰のにしようかしら!!」
「あー。でも、音楽系はなしにしましょう。それ以外ってことで・・・」
「そうだね!!バンドも楽しいけど他の事も面白そうだもんね!!さっすがみーくん!!」
「ふえぇ~」
「儚いね・・・。それじゃあ誰の好きなことをするか考えようか」
「ねぇ、それなら最初にここに来た人のにしようよ!!」
「運に身を任せるのもおもしろそうだね。はぐみ」
「ならここで待ってましょう!!」
はぐみの提案を受けてハロハピと弦太朗は商店街の端へと移動すると、共通の知り合いが商店街に来るのを待つ。
そして待ってから少し時間が経つと見覚えのある5人組が商店街に現れる。
「じゃあ、パン買ったら有咲の蔵で練習だよ」
「うん。チョココロネ残ってるかな~」
「あ~!!ゲンちゃん先輩にこころん達だ!!」
「あんな所でなにしてるんだろ・・・?」
「すっげーヤな予感が・・・ってこっちに来た!?」
そこに現れたのはポピパの5人が沙綾を先頭にして商店街へと入ってきた。
弦太朗と美咲は先日の様な既視感を覚えるが、こころとはぐみはその5人目掛けて駆け出すと他のメンバーもその後を歩いて追う。
「今最初に商店街に来たのは沙綾ね!!」
「うん!!間違いないよ!!こころん!!」
「ちょっと?どういうこと・・・?」
「沙綾!!あなたの好きなことって何かしら!!」
「えっ!?どうしたの急に・・・?」
「えっと・・・さーやが好きなのは・・・」
「ペペロンチーノだよ!!はぐ!!」
「訳わかんねぇ・・・」
突然の出来事に沙綾は困惑していたが、後から美咲の話を聞いてそれとなく納得をしようとするも理解が追い付かなかった。
そんな沙綾を置いて有咲は他のメンバーを連れてやまぶきベーカリーへと消えていってしまった。
「これって趣味を答えればいいのかな・・・?」
「あぁ・・・うん」
「だったらカラオケ、野球観戦、ヘアアクセ集め。ってところかな~」
「そうなのね!!」
「さーやありがと~!!」
「どういたしまして~。それじゃあ練習だからまたね」
そういうと沙綾はパンを買い終えていた香澄達の元に戻るとそのまま商店街から離れて行く姿を見送るとハロハピ達はその場で話し合う。
そして、カラオケは音楽関係だからという理由で残っているうちに1つである野球観戦をするべくグラウンドへと移動する。
そこでは野球ではなく彼女達も知らない少女達がソフトボールの練習を行っていた
彼らは遠目からそれを見学していたがそんな中で不満顔を浮かべたのははぐみだった。
「はぐみ。見てるよりも練習したいよ~」
「ふふっ。はぐみちゃんらしいね」
「あぁ・・・。今度みんなで一緒にやろうじゃないか」
「うん!!」
楽しそうに話すはぐみと薫たちを他所に美咲はある異変に気が付いた。
「あれ?こころはどこに行ったんですか・・・?」
「ん?もしかしてトイレか?」
「ふえぇ~如月くん・・・少しはデリカシーを考えて言ってよぉ・・・」
「でも、こころんはどこに行っちゃったんだろう・・・?」
「まさか・・・」
「薫さん・・・?」
全員がこころの行方を考えている中で、薫だけは最悪の想像を思い出して顔を青くしている。
薫に不思議そうな視線を送る花音だったが、すぐに彼女達の顔も青く染まることになる。
「えぇ~なんで!?」
「ふえぇ~!!」
再び彼女達の前に現われたペルセウス。
ペルセウスはグラウンドに降りてゆっくりとした足取りで練習に割り込もうと歩き出す。
その光景に練習中の少女達と花音から悲鳴が挙がると、その横では弦太朗はドライバーを装着し、ドライバーからのカウントダウンと共に駆け出していた。
3―――――――
2―――――――
1―――――――
「変身!!」
その言葉と共に弦太朗が飛ぶと空中でフォーゼへ変身し、そのまま背中のバーニアも使ってペルセウスの背後へと飛び掛かるとそのまま2人で転がっていく。
「みんな早く逃げて~!!」
グラウンドにいた少女達が目の前の光景に呆気に取られている中で、フォーゼの後ろを追っていたはぐみの声を聞くとクモの子を散らすように逃げ出し、他の3人がはぐみを追いかけてくるとフォーゼ達へと視線を向ける。
「”仮面ライダーフォーゼ”、タイマンはらせてもらうぜ!!」
――――――ウォーターON――――
いつもの掛け声とともにウォータースイッチを起動して左足をペルセウスに向けるも、その様子にペルセウスとそれを見たことない彼女達も首を傾げる中でその左足から水をペルセウスに向けて放つ。
突然の放水が直撃したペルセウスは突然の出来事に驚きを隠せず、自身の剣を盾のように構え水を耐える。
しかし、フォーゼから放たれた水はグラウンドへと吸い込まれてぬかるんでいく。
フォーゼとペルセウスの足は次第に地面へと呑み込まれていく。
「グラウンドがぐちゃぐちゃだよ~!!」
「如月くんは一体何を・・・?」
彼の行動の意味が分からない彼女達の前でフォーゼは突然、放水を止める。
その行動の意味が分からないがペルセウスは放水が止むと剣を振り上げると同時にぬかるんだ地面を走るがそれを前にしてフォーゼはドライバーのスイッチを交換する。
――スコップON―――――――――
そのスイッチの起動と共に右腕にスコップが生成されるとそれを地面へと突き刺してグラウンドの泥を掬い上げてからペルセウスへ向けて振るう。
「・・・っ!?」
「それそれっ!!」
突然飛んできた泥が顔へと直撃してペルセウスはその足を止めて左腕で顔を隠す。
しかしフォーゼの手は止まるはなく、泥をどんどんとペルセウスへと浴びせていくが、ペルセウスは少しずつゆっくりと歩き出す。
「こうなりゃ・・・!!」
目の前で再び歩き出したペルセウスを見てフォーゼは距離を取るために移動しようとするが―――
「のわぁ!?」
「危ない!!」
フォーゼは自分で泥まみれにした地面に足をとられてその場で転んでしまうその光景に美咲が驚きの声を挙げる。
倒れたフォーゼにペルセウスが歩み寄るとそのまま石化させようと左腕を振り下ろしていた。
「ゲンちゃん先輩!?」
「アブねぇ!!」
振り下ろされるペルセウスの左腕。
それをフォーゼは転がりながら躱すとその腕が地面に突き刺さると同時に自身の腕を巻き込んで地面ごと石化していく。
「・・・!!」
その様子にペルセウスは地面から自身の腕を引き抜く。
しかし、その左腕は石化した泥に包まれてしまい、その機能が完全に失われていた。
それを見ていた薫がペルセウスに向けて声を掛ける。
「もう終わりにしよう・・・。
こころ」
「「「えぇ!?」」」
「薫!?お前何言って・・・!?」
「・・・」
その言葉を聞いたペルセウスは右腕で自身のスイッチを押すとその身体から黒い煙が噴き出してその姿を変えていく。
「嘘・・・」
「なんで・・・」
「・・・」
「よく分かったわね!!薫!!」
そこにいたのは彼女達のバンドリーダーであるこころが壊れたような笑みを浮かべてそこに立っていた。
「・・・」
「なんで・・・」
「こころちゃん・・・」
「聞きたいことはたくさんあるが・・・どこでそれを手に入れたんだい?こころ」
唖然とする一同の中で震える声を押し殺しながらこころへと問いかける。
「これの事かしら?これはね・・・」
こころが話そうとすると彼女の横に今までに見たことのないゾディアーツ。
しかし、現れたゾディアーツは今まで見たのとは明らかに一線を画す様な印象をうけるが、天校でその姿を見ていたフォーゼは驚きを隠しきれなかった。
「なっ!?なんでおめぇが!?」
「ふえぇ~」
「なんか出てきた・・・!?」
「すっごーい!!金ぴかだよ!!」
「おやおや・・・」
そこに現れたのは先ほどのペルセウスとは異なり、今までのゾディアーツにはない強者の風格を放っていた。
その横でこころは壊れた笑みを浮かべながら薫の質問に答えていた。
「このお魚さんから貰ったのよ!!」
その答えと共にこころの横に現れたうお座のピスケス・ゾディアーツが静かにフォーゼへと視線を向けていた。
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カウント・the・スイッチ
37/40
(残り ボード・コズミック スクリュー君は前章で使ってるんよなぁ・・・。多分次章終了までに再登場すると思うけど・・・)