バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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投稿です。

さーてと、そろそろハロハピ篇最終回やなぁ・・・
美咲さんただの主人公やんけ・・・。

これ終わったらオマケ篇(本編)入ってから次章ですねぇ・・・



歪・曲・笑・顔-11 クールパッション

 

「こころ・・・!!」

 

美咲がこころを探して初めて数時間が経った。

今、彼女は当ても無く夜の街を走る。

 

学校―――――

商店街――――

ライブハウス――

 

これまでこころがいるであろう場所を廻ったが、彼女の姿はどこにもないことに焦る美咲は足を動かしながらも必死に考えを巡らせていた。

 

「これだけ街を探しても見つからない・・・なら、一体どこに・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美咲ちゃ~ん!!」

 

「戸山さん・・・?」

 

夜の街を走っていた美咲の名前を呼んだのは香澄。

その声に美咲が足を止めると香澄が駆け寄ってくる。

 

「戸山さん?こんな時間に何してるの・・・?」

 

「えへへー。ちょっと用事があって、それで今から帰るんだ~」

 

「用事ってもう夜10時過ぎてるよ・・・?」

 

「美咲ちゃんこそ、そんなに慌ててどうしたの・・・?」

 

「あー・・・ちょっとこころを探してて・・・」

 

「こころん・・・?」

 

美咲はこんな夜中に1人でいる香澄の事が気になりはしたものの深く考えることはせずに、彼女にこころの事を聞くも彼女の反応を見て心当たりがない事を察して少しだけ落ち込んだ。

 

「どこかいそうなところ知らない?」

 

「それは美咲ちゃんの方が詳しいと思うけど?でもこんな時間だったらこころんも家に帰ってるんじゃないの?」

 

「でも、さっきから黒服さんに連絡したけど、連絡がないから屋敷にはいないだろうし・・・

 

 

 

 

 

あれ?連絡がない・・・?」

 

美咲は自分の言葉に疑問を感じていた。

彼女はこころを探し始めてすぐに黒服に連絡を取っていた。

 

そして数時間経っているにも関わらず、その連絡に対して黒服からの連絡はない。

他の人たちなら連絡がなくても納得するが、今回の相手は弦巻家の黒服。

例え、深夜に連絡を取っても物の数分で何かしらの連絡があるであろう。

 

それに夜とはいえどもそこまで遅い時間でもないのに連絡が返ってこないことに美咲は最悪の想像が頭を過ると同時に駆け出す。

 

 

 

 

 

 

「美咲ちゃん!?」

 

「ごめん!!行かないと!!」

 

「どうしよう!?とりあえず・・・」

 

香澄は突然の美咲の行動に理解が出来なかったが、この事を相談するべく彼女はとある人物に電話を掛ける。

 

『もしも・・・』

 

「有咲~!!」

 

『ったく、こっちは忙しいのに・・・何かあったのか?』

 

香澄が電話を掛けた相手は有咲。

そんな彼女からは明らかにめんどくさそうな態度だったが、香澄はそんなことを気にすることはなく要件を告げる。

 

「あのね。今、美咲ちゃんに会ったんだけど・・・」

 

『おい香澄!!どこで会ったんだよ!!』

 

香澄の言葉を聞いて有咲は血相を変えた。

意味が分からず香澄は首を傾げるが、とりあえず聞かれたことをそのまま答えた。

 

「どこって家の帰り道だけど・・・?」

 

『はぁ?・・・それで奥沢さんはどうしたんだ?』

 

「なんかこころんを探してるって言ってたよ?」

 

『おい!!香澄!!それでどこ行ったか分かるか?』

 

「分かんないけど、こころんは家に帰ってるんじゃないの?って言ったらすぐに走って行っちゃって・・・」

 

『如月!!弦巻さんの家だ!!・・・ハロハピ?あぁ!!それなら行けるやつを後で連れていくから先にバイクで行け!!』

 

香澄の言葉を聞いて有咲の電話の向こうが途端に騒がしくなり、そしてどたばたと大きな音が聞こえたと思ったら途端に静かになる。

 

「ゲンちゃん先輩と一緒なの?」

 

『あーまぁ例の件でな・・・。とりあえず香澄も気をつけて帰れよ~』

 

「うん!!あれ?切れちゃった・・・。でも、こころんの家・・・?」

 

香澄の言葉は有咲には届かず電話は切れてしまった。

そして、彼女は帰路に着こうとしたが、少し歩いてから立ち止まった。

 

「気になるから行ってみよう!!」

 

帰路についていた香澄は好奇心に負けてしまい、その足でこころの家に向かって歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

香澄の言葉を聞いてこころの屋敷へとやってきた美咲。

屋敷の中からは余りにも不気味な空気が溢れ出ていたが、美咲はそれに構うことなく家の門を両手で押し開けて中へと踏み込んでいく。

 

屋敷へと向かって歩き出すが、その屋敷の前では石化したり、意識なく倒れている黒服たち。

そんな彼女達に囲まれて弦巻こころがつまらなそうな表情で屋敷の扉の前に座り込んでいたが、美咲を見つけると途端に壊れた笑顔を浮かべる。

 

 

「美咲!!あら・・・?その着ているのは薫の学校の制服ね!!」

 

「こころ・・・」

 

「でも、なにしに来たのかしら?」

 

「あんたを助けに来た・・・」

 

「・・・意味が分からないわ?」

 

美咲の言葉を聞いてこころの表情が曇るが、美咲はそのままこころを見つめていた。

 

 

「こころ言ってたよね?世界中のみんなを笑顔にするって・・・」

 

「だから、世界から笑顔じゃない人がいなくなればいいのよ!!そうすれば世界中のみんなが笑顔になるわ!!」

 

「そんなやり方で世界中を笑顔にしても誰も喜ばないよ」

 

「美咲?」

 

「少なくとも私は喜べないよ!!それに薫さんやミッシェルだって・・・!!」

 

「美咲!!」

 

美咲の言葉を聞いてこころの表情が無機質なものに変わると淡々とした様子で美咲へと言葉を投げる。

 

 

 

 

「なんで美咲は、そんなにいじわるな事ばっかり言うのかしら?」

 

「こころ・・・」

 

「やっぱり!!あの白い人のせいで美咲がそんないじわるばっかり言うのね!!」

 

今の美咲の態度がこころの癪に触ったのか彼女は不快感を露にしながらポケットからスイッチを取り出すとそのスイッチは形を変えていた。

それと同時に美咲も弦太朗の返し忘れていたマグフォンを取り出して素早く指で操作する。

 

 

 

「そんないじわるばっかり言う美咲なんて・・・いなくなっちゃばいいのよ!!」

 

その叫びと共にこころはスイッチを押して、ペルセウスへと変身するその体からこころの身体が吐き出されるように出てくると地面へと転がる。

 

ペルセウスはそんなことを気にする様子もなく、左腕を突き出してゆっくりと美咲へと歩み寄っていた。

 

しかし、そんなペルセウスが突如として謎の爆風に包まれる。

突然の出来事に困惑する美咲だったがそれ以上に困惑したのはその爆風に包まれたペルセウスだった。

 

「何なの!?」

 

「えっ・・・?まさか・・・」

 

美咲は後ろを振り返るとそこには彼女がマグフォンを使って呼び出したダイザー。

そこからミサイルをペルセウスに向けて吐き出して、ミサイルを吐き出し終えたダイザーは人型へと変形した。

 

ミサイルに驚いていたがすぐに切り替えてダイザーへと乗り込んだ美咲はダイザーの操縦席へと滑り込む。

 

 

 

 

「(こんな時に薫さんなら何て言うんでしょうね・・・。でも、本当に私に出来るかな・・・?)」

 

そんな考えが頭に過るが、美咲はダイザーの操縦桿へと腕を伸ばして操縦席から倒れているこころの身体と目の前にいるペルセウスへと交互に視線を送る。

それと同時に不安感が美咲の中で膨れ上がっていく中で、美咲は操縦桿とは違う別の何かの感触を手に感じて視線を向けた。

 

「んっ・・・っ!?」

 

その視線の先にある自身の手と誰かの手が重なっている光景に困惑する美咲に次は聞き覚えのある声が彼女の耳へと届いてくる。

 

 

 

 

 

 

『美咲。こころを救う最高の舞台を始めようじゃないか・・・』

 

「・・・っ!!薫さん!?」

 

美咲は声が聞こえたと思った方向を向くが、勿論そこに声の主がいる訳もない。

 

自分が勝手に作り出した都合の良い幻覚だったかもしれないが、彼女にとってはそれで十分だった。

美咲は操縦桿から片手を手放して薫の制服の胸を掴むと小さく笑みを浮かべると、小さく呟きながら操縦桿へと手を戻す。

 

「薫さん・・・。一緒に行きましょう・・・!!」

 

「美咲!!最後にそのおもちゃで遊んでくれるのね!!」

 

ペルセウスは右腕に持った剣を嬉しそうに振う。

それを見てダイザーは構えると美咲は薫の言いそうなセリフを思いついてこころへと言い放った。

 

 

 

 

 

「『さぁ・・・。ショータイムだ・・・』」

 

「素敵なショーにしましょう!!」

 

その言葉と共にペルセウスとダイザーが互いに向かって駆け出して拳と剣がぶつけ合い―――

 

 

「あははははは!!」

 

「はぁぁぁあああ!!」

 

その周囲には叫びと金属がぶつかり合う鈍い音、そしてその場に不釣り合いな笑い声が周囲に響くのだった。





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