流れは変えるものだけど、急展開過ぎひん・・・?
そう言えばホロスコープスって集団の名前だったな・・・
まぁ、便宜上ここでもそういう風に言っておくか・・・
2人で写真を撮って回っていた弦太朗とりみが沙綾の元を後にすると、会話を続けながらそのまま学校へと向かっていく。
「そういえば、有咲達もゆりの事は知ってるんだよな?」
「うん。香澄ちゃんはお姉ちゃんのライブ見てからバンドを始めたんだよ」
「そうだったのか・・・。にしても懐かしいなぁ。大阪じゃ3人で学校行ってたよな・・・。最初は2人ともすっげぇ震えてたけどな」
「だって、弦太朗くんの見た目だけは怖いし・・・」
そんな他愛ない話をしながら2人は並んで歩き、学校に到着した2人は何気なく学校の風景を写真に収めていた。
「ゆりもここに通ってたんだな・・・。あいつはどんな風に過ごしてたんだ?」
「バンドの人たちと楽しそうだったよ?もしかして・・・さっき電話で話したから弦太朗くんもお姉ちゃんに会いたくなっちゃった?」
「会いたくねぇってことはないけど、流石に海外だしな・・・」
「でも弦太朗くんなら変身して行けるんじゃない・・・?」
「ダチとは自分の力で会いに行くもんだろ?」
「ふふっ。そうだね」
「よぉ、一旦帰ったのにこんな所で何してるんだ?」
「有咲ちゃん!!」
そんな会話をしながら彼らは学校の風景と撮って回っていると、仕事中の有咲が現われるが彼女はりみの手に収まってるスマホを見て状況を把握した。
「ゆり先輩に送る写真撮ってるのか・・・」
「そういう有咲ちゃんはまだ生徒会の仕事?」
「いや、ついさっき終わってな。帰る前に少し休んでる・・・」
「でも、生徒会ってそんな忙しいのか?」
「普段はそうでもないけどなー。最近はバンドのMV撮影とかお前絡みの騒ぎとかがあったから、仕事が溜まっててな・・・。それで燐子先輩達とさっきまでやってたんだよ」
「言ってくれれば手伝ったのによ・・・」
「だけど、如月に書類仕事は無理だろ・・・」
疲弊している有咲の容赦ない言葉に完全に撃沈する弦太朗をりみは笑いながら写真に収めながら、学校で彼と再開したことを思い出す。
「そう言えば、ここで弦太朗くんとまた会ったんだよね・・・」
「あー、あん時は驚いたぜ!!大阪にいると思ってたのにこの学校にいたんだからな!!」
「私もだよ~」
「私も・・・。りみが普通に不良に話しかけたの見た後であれだろ・・・」
「夢でも見てるのかと思ったよね・・・。でも、弦太朗くんのお陰でこうしてられるんだよね?こんな時間が続けばいいなぁ・・・」
「だな・・・」
少し前の事を思い出しながら、彼らは今の平和な時間を感慨深く感じていた。
しかし、それは彼らの目の前で突如として起こった爆発音によってその時間はいともたやすく崩壊した。
「きゃあああ!!」
「うわぁ!?・・ってこいつらは紗夜先輩の時の・・・!?」
「やべぇ!!」
3人は爆発が止むと周囲を見渡すと、そこにはダスタード達の姿。
しかし、彼らがその姿を捉えた時にはダスタード達が既に次の爆弾を投げようとしていた。
「2人は逃げろ!!」
「おいっ!!如月!!」
「弦太朗くん!?」
弦太朗は自身に囮にするためにそのままダスタードへ向けて走り出すとそれを見たダスタード達が爆弾を放った。
「「なっ!?」」
「えっ!?」
放たれた爆弾は弦太朗ではなく逃げようとしていたりみたちへ向かって放たれる。
突然の事態にりみと有咲は突然の事態に時間が引き延ばされるような感覚を覚える。
それと共に爆弾がゆっくりと向かってくるように感じるが2人はその場から動けずにいた。
「うぁ!!」
「如月!?」
「弦太朗くん!?」
「あっちぃ!!」
「なぁ!?」
「!?」
そんな2人の前に弦太朗が割って入ると同時に彼の身体に爆弾が当たると爆発する。
痛みに声を挙げるが運が悪いことに爆発によって彼が着ていた服が燃え上る。
弦太朗はそれに気が付くと自身が着ていた上着を全て脱ぎ捨てる。
上着が燃えたとはいえ友人であると思っていた男子がいきなり上半身裸になるという異常事態に意識が持っていかれるりみ達だったが、弦太朗はそれを気にすることなくドライバーを腰に当ててドライバーのスイッチを入れていく。
3―――――――
2―――――――
1―――――――
「変身!!」
――ファイヤーON――――――――
カウントが終わるとともにすぐさまレバーを押し込んでフォーゼへと変身すると、ファイヤースイッチを起動して今度は自分から身体を炎に包まれてファイヤーステイツへと姿を変える。
「宇宙・・・来たぁー--!!」
その言葉と共にダスタードへ向けて駆け出しながらヒーハックガンから火炎弾を連射して1体のダスタードを狙い打ち、彼がダスタードの元へと辿り着く前に1体を消し炭にするとダスタード達の意識は完全にフォーゼへと向けられる。
――――――スタンパーON――――
しかし、フォーゼはその勢いを緩めることなく駆け抜けていくと飛び上がりながらスイッチを起動して残ったダスタード達を纏めて蹴り飛ばす。
「3・・・2・・・1・・・0!!」
「おい!!何も起きねぇぞ!?」
「えぇ~!?」
「今だ!!」
フォーゼがカウントを数えるが、0になっても何も起こらない。
そのことに慌てる有咲達だったが、蹴られたダスタードがそのカウントが終わった後に放ったフォーゼの言葉と共に爆散する。
「カウントの意味ねぇじゃねーか!!」
「一体何が・・・!?」
「これは・・・?」
「紗夜先輩に燐子先輩!?どうして!?」
「市ヶ谷さんが戻ってこなかったから・・・。それで探しに行ったら・・・この騒ぎで・・・」
「そうだったんですか」
ここで戦闘の騒ぎを聞きつけて学校にいた紗夜と燐子が現場に現われる。
その事に有咲が驚くが燐子の言葉を聞いて納得する。
フォーゼもその事が分かって皆の元に歩み寄ろうとするが――――
「っ!!如月さん!!」
「紗夜?のわぁ!?」
4人の元へ歩み寄ろうとしたその時、何かを見つけた紗夜が叫ぶ。
しかしその声に反応する前にフォーゼは背後からの大量の水を受けてそのまま地面に転がって視線を後ろへと向けるとそこには先日見たピスケスが構えていた。
「なに・・・あれ・・・?」
「あれは・・・確か弦巻さんの屋敷に出たっていう魚座だよな・・・」
「確か前に瑠唯ちゃんが変身した蠍座と一緒で、弦太朗くんの学校で出てきた敵の幹部みたいなの・・・だったっけ?」
「ですが、そんなのがどうしてここに・・・?」
「このっ!!」
燐子達は初めて見る十二使徒のゾディアーツとその話を聞いて困惑するが、彼女達の目の前では不意打ちを受けたフォーゼが咄嗟に火炎弾をピスケスへと放つ。
しかし、その全てがピスケスが出した水によってかき消されてフォーゼはその水流に呑まれて壁に叩きつけられる。
「がはっ!!」
「如月!!水から逃げろ!!」
「でも、あの水からどうやって・・・?」
「こうなりゃ!!これで!!」
水の中で体力を奪われるフォーゼが聞いたのは有咲の指示。
しかし、今回の勢いは以前に使ったスクリューだけでは逃げられそうにないと察したフォーゼはスクリューの左足ではなく右足のスイッチを交換した。
――――ジャイアントフットON――――――
フォーゼの右足が肥大化する。
しかし、彼の姿が見えなくなるほどの水量を放ち続けていたことによってその変化をピスケスは気が付かない。
水の中でフォーゼは右足は地面に振り下ろすとピスケスの頭上に大きな足が現われてピスケス目掛けて落ちてくる。
ピスケスがそれに気が付いたが回避が間に合わず、その足によって地面へと押しつぶされると、フォーゼは水から解放されるとファイヤースイッチを解除するとすぐにエレキスイッチを装填する。
「これで仕切り直しだぜ・・・!!」
「・・・」
「おいっ!!待ちやがれ!!」
フォーゼがエレキスイッチをONにしようとするが、ピスケスは紗夜たちの姿が増えてることに気が付くとそのまま逃走する。
それを見てフォーゼがピスケスを追おうとするも連続で受けた不意打ちのダメージが影響してか容易く逃げられてしまう。
そして現場は撒き散らされた大量の水だけが残されていた。
逃げられたが先ほどの様な不意打ちを考えて一度周囲を見渡さすがフォーゼは何も見つけることが出来ず、今度こそりみ達の元へと駆け寄っていく。
「大丈夫か!?」
「うん・・・弦太朗くんが最初庇ってくれたから大丈夫だよ・・・?」
「ならいいけどよ・・・」
りみの言葉を聞いてフォーゼは変身を解除しようとドライバーに手を伸ばす。
そしてそれを見てあることを有咲が思い出して声を挙げる。
「ちょまま!!如月!?」
「ん?」
声をかけたが有咲は遅かったのだ。
フォーゼはベルトのスイッチを上げるとフォーゼから弦太朗の姿へと戻っていく。
「「あ~~~~!!」」
「なっ!?なぁ!?」
「えっ・・・!?!?」
「あっ・・・」
「あ~・・・。どうすんだこれ・・・」
「あはは・・・」
変身を解除した弦太朗。
彼と変身する前に燃えだした自分の服を脱ぎ捨てていたことを完全に忘れていた。
燐子と紗夜はそんな事を微塵も知らず、りみもその事を思い出して有咲と叫ぶが手遅れ。
フォーゼの姿から弦太朗へと姿とそこには上半身裸で腰にドライバーを巻いている奇妙な姿の弦太朗が現われる。
紗夜は余りの驚きに言葉に詰まり、燐子は恥ずかしそうに両手で目を隠して指の隙間から弦太朗をチラチラと見ていた。
弦太朗は脱ぎ捨てた服を見るがそこには完全に使い物にならなくなっていた布切れが転がり、現状の収集がつかないと察した有咲は諦めたような表情を浮かべ、そんな状況でりみは苦笑いしか出せなくなっていた。
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