バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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投稿です。

そろそろ風呂敷を畳み始めるとしますかねぇ・・・(畳み切れるとは言っていない。




鼓・動・再・輝-12 少女暴走中

 

あことロックが攫われた―――

 

日菜からの言葉を聞いた弦太朗達は驚きの表情を浮かべていた。

そんな光景を他の一般生徒達は全く理解することが出来ず、首を傾げるが彼らはそんな視線を気にすることは無かった。

 

 

 

「・・・」

 

「うそ・・・あこちゃ・・・」

 

 

 

 

 

 

「ふえぇ~燐子ちゃん・・・!?」

 

「あわわわわ・・・!!」

 

彼ら横では犯人と以前の自分と重ねてしまった紗夜はその顔を青く染めて動揺していたが、そんな彼女以上にバンドの仲間であり親友が攫われたという事実を受け入れられなかった燐子がショックで意識を失ってしまった。

 

「燐子ちゃんを保健室へ運びましょう!!弦太朗!!」

 

「任せとけ!!」

 

『ちょっとどうなってるの!?』

 

「日菜ちゃん!!燐子ちゃんが倒れたの!!今から保健室に運ぶからちょっと待っててくれる?」

 

『分かった!!』

 

「紗夜!!先に行ってるから後から来い!!」

 

「・・・えぇ」

 

「紗夜先輩は私が連れていくね?」

 

「花音、授業遅れるかもしれないから先生に説明しておいてくれるかしら?それと彩ちゃんは任せたわよ」

 

「うん・・・!!任せて」

 

「ふえぇ・・・!!」

 

花音と慌てている彩に見送られながら弦太朗は千聖と共に燐子を保健室へと運ぶ為に教室を出ると、その後を追うようにりみは紗夜を支えながらフラフラとした足取りと共に保健室へと歩き出していくとその道中に思いがけない人物と遭遇した。

 

「りみ・・・?」

 

「美咲ちゃん・・・?どうしたの?」

 

「いやいや、それはこっちのセリフ・・・それで紗夜先輩はどうしたの?」

 

「その・・・弦太朗くん絡みで保健室に連れて行こうと・・・」

 

「それなら私が変わるから、りみは戸山さん達呼んできた方がいいんじゃない?」

 

「分かった・・・!!お願いね?」

 

そう言って美咲がりみから紗夜を受け取ると彼女の身体を担いで保健室へと歩き出すのを見ると廊下を全力で走りだして香澄達の教室へと駆け込むと有咲と一緒にいた香澄の腕を掴むもりみの腕を有咲が掴んだ。

 

 

 

「香澄ちゃん!!ちょっと来て!!」

 

「・・・?」

 

「りみ?そんなに慌ててどうしたんだ?おいっ!!ちゃんと説明しろって!!」

 

「えぇっと、その・・・!!」

 

「いや、大体分かった。ほら行くぞ香澄!!」

 

 

突然、香澄の腕を掴んだりみへと有咲が説明と求めた途端に彼女は言葉を詰まらせてしまった。

そんなりみを見て香澄は況でも理解できていなかったが、有咲はその様子で状況を察するとりみの腕を離すと3人で保険室へと駆け出して、着いた早々にその扉を勢いよく開ける。

 

『バッって飛び出してズバッって暴れてたと思ったらあこちゃん達が連れてかれちゃったの!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・微塵も分からん」

 

「こころ達と違って全然理解できない・・・」

 

「日菜ちゃん落ち着いて話してくれるかしら?」

 

保健室のベットで寝ている紗夜と燐子。

電話で日菜の説明を受けているが、意味が分からずに首を傾げている弦太朗達の姿があった。

 

「有咲!?香澄も来たのか?」

 

「おい、これは・・・どういう状況だ?」

 

「えっとだな・・・」

 

「皆まで言わなくても分かる。明日香ちゃん絡みだな・・・」

 

「・・・!?」

 

「うん・・・そうだと思う・・・」

 

 

 

 

「明日香ちゃんって確か香澄ちゃんの妹の名前よね?・・・どういうことか説明してくれるかしら?」

 

『千聖ちゃん~。何言ってるか聞こえないよー!!』

 

弦太朗と2年生組は状況を察して確認しようとするが、不意に有咲が明日香の名前を出してしまい、電話の向こうにいる日菜には聞こえなかったが今回の事件内容を詳しくは把握していない千聖が反応してしまった。

 

有咲は自身の発言に後悔をしたが、千聖の態度を見て隠しきれないと判断して今回の事件について説明すると千聖は納得が出来ないといった様子で顔を顰めていた。

 

「白鷺先輩?これで説明終わったんですけど、なんで紗夜先輩達が寝ているんですか?」

 

「えぇ・・・。日菜ちゃんが言うには羽丘であこちゃんと六花ちゃんが攫われたらしいのよ・・・」

 

「!?」

 

「はぁ!?だってあこは友達だから見逃したって明日香ちゃん自身が言ってたんですよ!?何がどうなって・・・!!」

 

「私も分からなくて日菜ちゃんの説明を聞いているのだけど・・・」

 

「だけど・・・全く分かんねぇんだよなぁ・・・」

 

日菜の説明を受けても説明が感覚的過ぎて2人が全く理解できておらず弦太朗と千聖は頭を悩ませていた。

そんな2人を他所に紗夜を連れてきた流れで話を聞いていた美咲がおもむろに口を開く。

 

 

 

「なんか騒ぎの前に誰かが暴れたのは分かりましたけど・・・」

 

「どうしてあれで分かるのかしら・・・」

 

「美咲!!それで誰なんだよ!!」

 

「流石に分かりませんよ・・・。向こうも慌ててるから言葉無茶苦茶ですし・・・」

 

こころ達の感覚的過ぎる話を完璧に理解する美咲も方向性が違う日菜の話を理解することが出来ず、かろうじて”あこ達が触られた時に誰かが暴れた”ということしか読み取ることが出来なかった。

 

しかし、誰かが分からずにモヤモヤとしていたところで放置してしまっていた電話の向こうから何か音が聞こえてくると声が響く。

 

『あの~もしもし?如月さんですか?』

 

「この声は麻弥ちゃんね・・・何があったの・・・?」

 

『この声は千聖さんですね?えぇっと日菜さんからはどこまで話を聞いてますか?』

 

「誰かが暴れてあこちゃん達が攫われた・・・ってところまでね。と言っても殆ど説明が意味をなしていなかったのだけれど・・・」

 

『ジブン!!薫さん達と一緒にその時見てたんです!!』

 

「麻弥ちゃん!!どういう状況か聞かせてもらえるかしら?」

 

千聖の言葉を受けた麻弥はその時の状況を細かく話し始めるのだった。

 

 

 

 

『ジブンが薫さんと廊下を歩いていたんですけど、そしたら窓の外から悲鳴が聞こえてきたんです!!それで外を見たらあこさんとロックさんがみおさんの時に出てきた黒い人達の肩に担がれていたんです!!

ジブン達はどうすることも出来なくて廊下の窓から見てたんですけど、そしたら2階の窓から巴さんが黒い人たち目掛けて飛び降りたんですよ!!』

 

「学校中に真正面からね・・・。ってちょっと待って!!今おかしなこと言わなかったかしら!?」

 

「白鷺先輩、4階から飛び降りても無傷で着地する人間がいるんですから2階程度で驚かないでくださいよ」

 

「だよな・・・。巴さんだろ?」

 

「巴なら大丈夫だろ?」

 

「えっ?もしかして私がおかしいの・・・?」

 

『あの~、申し訳ないんですが説明再開してもいいですかね?』

 

2階から人が飛び降りたと聞いて驚く千聖だったが、他のメンバーは一切その事を気にも留めていなかったことに自分がおかしいのかと疑問を感じていると麻弥の申し訳なさそうな声が響く。

その声に有咲が「どうぞ」と返したことで説明が再開される。

 

『それで飛び降りたと思ったらあこさんを捕まえていた方の首目掛けてそのまま蹴りを入れたんです。そしたら黒い人が消えてあこさんが飛んで行ってしまったと思ったら先日話に聞いてた魚の怪物が出てきてあこさんを受け止めたんですよ。

そしたら巴さんがその魚を殴ってあこさんを取り戻したんですが、魚が巴さんを殴って巴さんが飛ばされるのを見たと思ったらそのまま2人を攫って行ったんです!!』

 

「それで巴ちゃんは無事なの!?」

 

『殴られた巴さんですけど、その時に身体がボールが地面を跳ねるみたいに飛ばされたんですけど―――』

 

「ボールみたいに人が跳ねる訳がないじゃない!!そんな状態で無事なわけが・・・!!」

 

『それでジブン達も心配になって巴さんのところまで行ったんですが、起き上がった時には少し痛そうにしてるだけで大した怪我はしてなかったんですよ・・・。念のために今はAfterglowの皆さんとリサさんが一緒にいますけど・・・。ここまでがジブンが知ってることですけど・・・』

 

「麻弥。サンキューでも気をつけろよ!!」

 

『はい。それでは!!』

 

そう言って麻弥が説明を終えて通話が切れると、口から魂が抜け出てきそうな程に驚いている千聖を横目に保健室の空気が重苦しいものになっていく。

 

「やっぱり攫った犯人は明日香ちゃんか・・・」

 

「・・・」

 

「でも、あこは友達だからって言ってただろ?それにロックだって・・・!!」

 

「まぁ、考えが変わったってことですかね?こころ達だって良くありますし・・・」

 

「香澄とか私達が狙いだったはずなのに、どうして急に・・・」

 

しかし、説明を聞いた後にどれだけ考えても明日香の目的が全く分からない。

そんな時に有咲のスマホから音が着信音が鳴り響き、手に取った有咲はその画面に映った発信先の名前に驚きを隠せなかった。

 

 

 

 

「・・・!!明日香ちゃんからだ!!」

 

「・・・!!」

 

「えぇ!?」

 

「マジか!!」

 

「あぁ、だから少し静かにしてくれ・・・」

 

有咲の言葉に保健室内の空気は一気に緊張に包まれる。

そんな空気の中でなるべく平静を装って有咲はその着信を受けた。

 

「もしもし・・・?明日香ちゃんか?」

 

『有咲さん。あこちゃん達の事はもう知ってますよね?』

 

「あぁ、さっき聞いた・・・」

 

『なら、用件だけ言いますね。明日の夜にお姉ちゃんと2人を交換しましょう・・・』

 

「2人は無事なんだろうな!?」

 

『今は無事ですよ?・・・でも、明日来なかったら・・・分かりますよね?」

 

「それで場所はどこだ?」

 

『場所はお姉ちゃんに聞いてください。それじゃ・・・』

 

「おい!!ちょっと待て!!」

 

 

 

有咲の静止も虚しく明日香からの通話は切れてしまい、すぐに有咲がかけ直すも繋がることはなかった。

 





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6バンド全員出ましたね・・・
モニカ・・・?う~ん・・・
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