多分次がポピパ2章ラストかなぁ・・・
やったぜ・・・!!
「これ・・・先輩の・・・」
たえが自身の足元に転がっていたエレキスイッチの存在に気が付き、それを拾い上げた。
そんな彼女達の視線の先にはドライバーを着けた弦太朗が地面に転がっている光景が広がっていた。
それを見たロックや有咲達はその光景を見て思考が完全に停止するが、そんな中でピスケスからの言葉を響き渡る。
「あはははは!!あの爆発でやっと死んだんだね!!」
「嘘だろ・・・?」
弦太朗が明日香ちゃんに殺された―――
ピスケスである明日香の言葉は思考停止していた彼女達の頭の中に飛び込んでくると、彼女達の頭がその最悪の思考に支配されていた。
そんな中でただ1人は倒れている弦太朗の元へと歩み寄るとその体を揺すり始める。
「・・・ぅぁ・・・!!」
「香澄ちゃん・・・」
しかし香澄が身体を揺すっても弦太朗は意識を取り戻すことはなく、その事実がピスケスの先ほど放った言葉の真実味と共に彼女達の絶望感が増していく。
「お姉ちゃん。声出せなくなってたんだ・・・?大丈夫だよ?私はお姉ちゃんが何考えてるか分かってるから・・・。そいつがいなくなって嬉しいんだよね?」
「・・・っ!!ぇ・・・!!」
「ううん。大丈夫だよ?思う存分嫌だった奴でも、最後の別れだもんね!!私は待ってるからゆっくりやってていいよ!!・・・その間にこの邪魔者達は全員を始末しておくから・・・!!」
嬉しそうな声色で話していたピスケスだったが、始末すると言いながら視線を有咲やロック達へと向けた途端にその声は冷淡なもの変わっていった。
「・・・っ!!ロック達はいいでしょ!!友達だって言ってたでしょ!!」
「は?私とお姉ちゃんの間を邪魔しようとしたんだからもう友達じゃないないよ・・・。だから消さないと・・・」
「嘘や・・・。明日香ちゃんが・・・そんな・・・」
「ロックちゃん!!しっかりして・・・!!」
ピスケスの言葉を聞いたロックは絶望感に耐え切れずその場にへたり込んでしまい、りみが声をかけるが全く反応を示さない。
しかし、逃げ出そうにもここに来るまでに体力を使い果たしてしまったポピパ達はピスケスから逃げることが出来ないと察していた。
「じゃあ、最初は有咲さんか・・・っ!!」
「この音・・・先輩のバイク・・・?でもそれ以外の音もこっちに来てる・・・!!」
そんな中でたえが遠くからこちらへと向かっていく音を捉えていた。
ピスケスもその音が聞こえたのか有咲達から音が響いてくる方向へと視線を向けて構えると、森の中からたえの言葉通り弦太朗のバイクが飛び上がりながら現われる。
しかし、そのバイクはピスケスの頭上を飛び越えると同時にその後ろから誰かが飛び降りてピスケスを蹴り飛ばす。
バイクは綺麗に着地してロック達の元へと走ってくるが、蹴りを入れた人物はその後の受け身を失敗して地面にそのまま転がっていくがすぐにあこの元へと駆け出していく。
「ロック!!無事か!?」
「あこっ!!お前!!鼻血!!」
「はいっ・・・!!」
「おねーちゃん・・・。あこは大丈夫だよ・・・?」
「ますきさん!?」
「それに巴!?」
「・・・美咲!!任せた!!」
「全く・・・!!考えなしに・・・。若宮さん捕まってて!!」
「はいっ!!」
突如として現れたのは巴とますき。
それに巴と入れ替わる様に美咲が片腕だけのダイザーに乗り、その肩にイヴを乗せたままピスケスへと殴り掛かる。イヴも殴りつけた腕を伝って駆け出してピスケスを木刀で顔面を打つとそれに怒りを覚えたピスケスはダスタードを出して2人へと差し向けるが、彼女達には物量差で防戦気味になるも少しずつダスタードを処理していく。
そんな事が繰り広げられてる後ろでは突如として現われた4人に目を丸くするポピパとあこ達だったが、一番最初に声をあげたのはたえだった。
「みんななんでここが・・・?私達も場所が分かんなかったのに・・・?」
「香澄が今持ってるスマホ・・・。あれこころの家の人が用意したもんだから、それの場所を調べてな・・」
「マジか・・・それなら私達の苦労は何だったんだ・・・」
あっさり明かされた事実に肩を落とす有咲だったが、何があったか分からない2人は疑問にその事に疑問を感じるがすぐに倒れている弦太朗へと視線を移した。
「でも、弦太朗の奴は大丈夫なのか?」
「分かんないよ・・・!!爆発が聞こえたと思って来たら倒れてるし・・・!!」
「とにかく!!奥沢さんたちが時間稼いでるうちに逃げるぞぉ!!」
「逃がさない・・・」
「・・・くっそ!!邪魔すんな!!」
有咲はその場から逃げだそうと走りだすが、ピスケスが別のダスタードを呼び出すと共に逃げ出そうとする有咲達に差し向けるがそれを巴が足止めとして向かってきたダスタードを殴り飛ばす。
そんな中でたえが不意に後ろを振り返って香澄の存在を確認する。
「香澄・・・?」
「香澄ちゃん・・・!!」
しかし、香澄は以前として弦太朗を起そうと身体を揺さぶっている。
そんな光景にたえ達は足を止めて香澄を暗い表情で見詰めていたが、対照的にピスケスはそんな光景をつまらなそうな視線を送っていた。
「お姉ちゃん。もうそろそろいいでしょ?」
「・・・ゃん!!・・・て!!」
「香澄・・・声が・・・」
「・・・!!」
ピスケスは不快感を全開で有咲達へと歩み寄っていたが、このタイミングで香澄の声が少し戻るとピスケスは自分の事を呼んだと勘違いして嬉々とした雰囲気を放つがそれはスグに終わる。
「ゲンちゃん!!起きてよ!!」
「はっ・・・?」
「おい!!香澄!!お前・・・声が!!」
今度は香澄の声がハッキリと聞こえたが、それは明日香では無く弦太朗を呼ぶ声だったことにピスケスは呼ばれたのは自分ではなかったことを理解すると信じられないと言った様子で固まってしまうが、信じられない出来事はそれだけではなかった。
「ゲンちゃん!!起きてよ!!」
「・・・っん・・・香澄か・・・?爆発で気を失ってたみてぇだな・・・。香澄は大丈夫みてぇだな・・・」
「うん・・・!!」
「はぁ~!?」
「嘘でしょ!?だって・・・!!」
香澄の言葉に弦太朗が突如として目を覚ますと少しふらつきながらも香澄の手を借りて立ち上がると再びピスケスへと視線を向ける。
その光景にピスケスと有咲達は驚いた形相で弦太朗を見るが、彼はそれを気にする様子も見せずにピスケスへと話しかける。
「待たせたな。明日香」
「なんで生きてるの・・・?ダメだよ?死人は死んでなきゃ・・・まぁいいや。どうせさっきみたいに倒されるんだから・・・」
「あっちゃん・・・」
彼らの周りでは後から来た美咲を中心に激しい戦闘音が聞こえてくるが、それに構わず弦太朗とピスケスは睨み合う横で香澄もピスケスへと視線を向ける。
そこには彼女が知っている明日香とはかけ離れたものが目の前にいるが、その正体は紛れも無く自身の妹である明日香であることを理解できている香澄は苦しそうに胸を抑えて苦しそうにふらつき始める。
そんな中で香澄は自身のポケットに収まっている物の存在を思い出して、それを手に取ると弦太朗の胸に押し付ける。
「ゲンちゃん!!これ!!これだったらあっちゃんを助けられるんでしょ!!」
「・・・えっ?あれって・・・!!」
「おい!!それ・・・!!」
「りみ?有咲?」
「2人ともどうしたの?」
「あれ。最初に学校で使おうとした時に使えなかったんだよ!!」
「「えっ!?」」
「おいおい。そんなもんをこのタイミングで出すのかよ・・・!!」
香澄から弦太朗に差し出された物それは先日香澄に預けていたコズミックスイッチ。
しかし、それが使えなかった光景を見ていたりみと有咲は驚きの声を挙げて、理由を聞いた沙綾やますきですら困惑する。
一方では香澄の中にはこれは使える根拠などないが、これが明日香を取り戻すために必要であると確信していた。
そんな香澄の自信に溢れた視線を受けて弦太朗はそのスイッチを手に取った。
「おう!!これで明日香を助けてやる!!」
弦太朗は香澄からスイッチを受け取ると小さく1歩前へと踏み出す。
そこには先ほどまでのふらついていた様子は微塵も感じられず、それを見ていた有咲達は不安を感じていたが何も言わずにその背中を見詰めていた。
「今、目を覚まさせてやるぜ!!明日香!!」
「そんな状態で・・・無駄な足掻きを・・・」
「無駄じゃねぇ!!今から見せてやるよ・・・みんなとの絆の力を・・・!!」
弦太朗は手に持ったスイッチをピスケスへと突き出してからドライバーの空いているソケット目掛けて振り下ろす。
有咲達は前のように使えないのでは?と言う不安を感じていたが―――
―――コズミック―――
そんな不安を裏切る様にスイッチはドライバーに刺さると音声が力強く響き渡り、弦太朗はそれに答える様にドライバーのスイッチを叩く。
3―――
2―――
1―――
「変身!!」
「このっ・・・!!」
弦太朗はその声を共にベルトのレバーを押すと同時にピスケスから彼の変身中に直撃するような完璧なタイミングで水流が放たれる。
「先輩っ!!」
「弦太朗くん!!避けて!!」
「大丈夫!!」
「香澄!!何言って・・・!!」
りみ達の心配する声を他所に香澄はまるで心配する様子はなかった。
弦太朗が変身するためその場から動かなかったが、彼を中心に降り注いだコズミックエナジーによってピスケスからの水流は全て彼に直撃することはなく逸れていく。
「おっしゃ!!」
変身が完了したフォーゼは煙のように周囲に広がっていたエナジーを気合の掛け声とともに腕を振るって放たれた水流ごと吹き飛ばすと、その手をドライバーのコズミックスイッチに手を伸ばしてスライダーを操作してコズミックスイッチのハッチを開放すると中にあるスイッチを押し込む。
――コズミックON――――――――
スイッチの起動と共にドライバーから力強い音声が周囲へと響き渡っていく。
それと同時にフォーゼ以外にも変化が起こっていく。
「きゃあ!?」
「うわぁ!?」
「沙綾ちゃん!?有咲ちゃん!?」
「おい大丈夫か!?」
「スイッチが吸い込まれてく・・・」
沙綾達から突如として悲鳴が上がると彼女達が持っていたフードロイド達からスイッチがフォーゼ目掛けて飛んでいき、ドライバーに装填されていないスイッチ達が彼の周囲へ漂い始めたと思った途端に彼の身体の中に吸い込まれると周囲を閃光が照らす。
彼女達はその光に目が眩んでしまうが、次第に光が晴れると今までに見たことがない姿をしたフォーゼが佇んでいた。
「宇宙・・・・・・きたぁぁぁあああああああああああああああ!!」
そしてフォーゼは姿が変わってもいつも通りに宙に拳を突き上げて叫びを挙げる。
そんな変身を間近に見ていた香澄は―――
「星の・・・鼓動・・・?」
小さい頃に感じた星の鼓動と似たものをフォーゼから感じ取っていた。
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カウント・the・スイッチ
40/40 (コンプリート!!なお、ホルワンコフ及びジャイロとカメラには目を瞑るものとする。