ポピパ2章完結!!
めっちゃコズミック君難産でした。
あなた、本編でソードと変身者スペック任せに戦って能力使わなすぎよ!!
「仮面ライダーフォーゼ!!タイマン・・・張らせてもらうぜ!!」
「香澄!!こっちにこい!!」
「うん!!」
コズミックステイツへと変身を完了したフォーゼは左手を突き出すその横では香澄がフォーゼの邪魔にならない様に有咲達の元へと駆け出していた。
「煩い!!」
そんな光景に怒りを感じたピスケスは無防備なフォーゼへと水流を放ち、フォーゼの正面に直撃する。
「おいっ!!如月!!お前何やって!!」
「大丈夫だよ!!」
「香澄も何を言って・・・」
「おい!!あれ見てみろよ!!」
「普通に立ってるどころか押し退けてる・・・」
見え見えの攻撃が直撃している光景に有咲達は声を挙げるが、フォーゼは水流に逆らってゆっくりとピスケスへと歩み寄っていく。
そんな光景を前にピスケスは水流の意味がないと察して次の手を打つ。
しかし、ピスケス自身は全く行動を起こさない。
不自然に感じていた一同だったが動き出したのはピスケスではなかった。
「うおっ!?」
「やっば・・・!!」
「キサラギさん!!」
この状態で動き出したのはダスタード。
有咲達を襲おうとして美咲たちに妨害されていたダスタード達だったが、それが一斉に美咲達を無視してフォーゼへと向かおうとする。
ダスタード達の突然の行動に数体を足止めするがその多くをフォーゼの方へと雪崩れ込む。
そして、先ほど同様にダスタード達は先ほど同様、フォーゼに組み付くと自身を巻き込んで大爆発を起こす。
「ヤベェ!!みんな伏せろ!!」
巴が危機感を感じて叫ぶとそれを聞いて反射的に皆がその場に屈むとほぼ同時に周囲には先ほどよりも大きい爆風が広がっていく。
なんとか爆風をやり過ごした彼女達は爆発の中心地にいたフォーゼへと視線を向けるが、そこには驚くべき光景が広がっていた。
「弦太朗!!」
「おいおい・・・嘘だろ・・・!!」
「マジかよ・・・。如月のやつ・・・なんであそこにいて無傷なんだよ・・・」
「なんで・・・!!無傷なの!!」
ダスタードが自爆した中心にいたはずのフォーゼだったが、コズミックステイツになったその装甲には傷1つなくその場に立っている想定外の状況にピスケスは声を荒げるがフォーゼはそれに答えることはなく、フォーゼは右手に持っているバリズンソードのレバーを引くと、バリズンソードが割れて中から刀身が露出したスラッシュモードへと変形させる。
「ロケットが割れた・・・!!」
「ハナ。何言ってんだ・・・?」
外野のツッコミを気にすることなくフォーゼは胸のパネル―――スイッチングラングに描かれた1番のマークに触れてロケットスイッチを取り出して、右手に持っているバリズンソードのグリップにあるスロットにスイッチを挿して起動する。
―――ロケット ON―――
バリズンソードからドライバーでスイッチを使った時とは違う盛大な音声が流れると、それを聞いてフォーゼは再び胸のスイッチングラングに描かれたマークへ触れる。
―――ファイヤーON―――
マークに触れると同時にドライバーで使用する時と同じ音声が流れると同時にフォーゼはバリズンソードを構える。
「・・・行くぜぇええええええ!!」
その言葉と共にバリズンソードの柄からはロケットのような炎を噴き出させてピスケス目掛けて一直線に飛んでいく。
「このぉ!!」
ピスケスは反射的に水流を放つが、バリズンソードから噴き出す炎によってその水は全て蒸発する。
そしてフォーゼはそのままピスケスへと肉薄すると炎を噴き出している刀身でその体を切りつける。
「何で水が消えるの!?」
「そんな水じゃもう止まんねぇぞ!!」
想定外の出来事にピスケスが叫ぶも、ロケットの勢いを乗せてバリズンソードで斬りつける。
「うぉおおおお!!」
「きゃあああああ!!」
「先輩のあの剣、他のを足せるんだ・・・」
気合の声と共に炎を帯びた剣が振り下ろされると、ピスケスは悲鳴を挙げると勢いに負けて大きく後ろへと吹き飛ばされる。
そんな光景にたえがポツリと呟くとフォーゼの攻撃を止めることはなくすぐさまスイッチを起動する。
――――ランチャーON――――――
右足にランチャーが生成されるとピスケスへと向けるが、すぐに放つことはなくフォーゼは胸のパネルを叩いた。
―――フリーズON―――
「いっけぇええええええええええ!!」
その音声と共にフォーゼはミサイルは一斉にピスケス目掛けて放たれて着弾した際にそこで起こった現象に一同は驚愕する。
「爆発の炎が氷になってる!!かっこいいー!!」
「綺麗・・・」
「山吹さん達は何言ってるの・・・?あっ・・・アイツが凍ってる・・・」
ミサイルが着弾した場所からは爆炎が上がることはなく代わりに氷柱が出来上がる。
そんな光景を前にして思い思いの言葉が挙がるがその中で1つに氷柱に凍り付いたピスケスが閉じ込められるのを見たフォーゼは凍り付いたピスケスへと飛ぶと氷柱もろともピスケスの身体を切りつける。
そして切られた衝撃でピスケスは後ろに下がるとここでピスケスに異変が起こった。
「あぁ!?どうなってんだ!?」
「明日香ちゃんが地面に沈んだ・・・!?」
「どうなってるの・・・?」
「まるで・・・地面の中を泳いでるみたいですね!!」
「それにしても速いな・・・」
「おねーちゃん達?見えるの?全然分かんないよ・・・?」
「弦太朗くん・・・どうするんだろ?」
イヴの言う通り、地面に沈んだピスケスは泳ぐように高速で移動する。
月明かりにしかないこの場所の視界の悪さとスイッチャーの明日香の水泳の能力が加わり、その速度は殆どの者が目で追うのが出来ていない中でフォーゼは高速で地面を泳ぐピスケスの姿をハッキリと捉えていた。
「地面にいるならこれだ・・・!!」
フォーゼは素早く別のスイッチを取り出してバリズンソードにセットしていたロケットを外して別のスイッチを起動する。
―――スコップ ON―――
「アイツ・・・何するつもりだ・・・?」
「地面にいるアイツを刺すつもり・・・?」
「おらぁああ!!」
バリズンソードからの音声が響くとそれを地面へと突き立てる。
それを見ていた彼女達だったがそんなフォーゼの行動の意味が分からなかったが、その後地面を掘り起こすように振り上げると、その剣の動きと共に彼の目の前の地面が掘り起こされて大量の土と共に無防備なピスケスの身体が宙高く舞い上がる。
そんなピスケスへとフォーゼは再びランチャーからミサイルを発射する。
放たれたミサイルは先ほどの同じ当たると凍るミサイルと思い込んでいたため、ピスケスは無理な体勢から水を放ちミサイルを迎撃する。
しかし、その放たれたのは通常のミサイル。
その破壊した爆風が直撃すると再びピスケスの身体は宙を舞う。
ここで再び地面に落下したら先ほどと同じように潜られると考えたフォーゼはここで勝負をかける。
「これで決める・・・!!」
打ち上げられているピスケスを見ながらバリズンソードのレバーを押してブーストモードに変形させると、ドライバーからコズミックスイッチを抜いてバリズンソードのスロットへと挿すと警告音のような音が周囲に響いていく。
その音に驚く香澄達を他所にフォーゼはソードを構えると空中に飛ばされているピスケスの更に上に白いワームホールが形成されると警告音が止むと同時にソードから音声が響く。
―――リミットブレイク―――
「みんなの絆で・・・宇宙を掴む!!」
その言葉と共に背中のバーニアを吹かして空中にいるピスケス目掛けて突っ込み、ピスケスと共にワームホールの中へと飛び込むとワームホールが消滅すると彼女達だけがその場に残される。
「おいおい!!穴に入ったら消えちまったぞ!!」
「2人ともどこ行っちまったんだよ!?」
彼女達は驚きながらも周囲を見るが、2人の姿は無いことに戸惑う彼女達の中で香澄は1人だけ宙を見上げていた。
「かすみ・・・?」
「あれ!!」
香澄が突如として宙を指差す。
普通なら意味が分からないが彼女達は何故かそのまま香澄が指差した先を見ると、そこには星の瞬きとは違う、爆発のような光が瞬いた。
戸惑う香澄達の事など知らず、フォーゼはピスケスと共に宇宙へとワープドライブすると、そのままピスケスを突き放すと突然の無重力にピスケスは溺れる。
「何がどうなって・・・っ!?地球・・・!?」
戸惑うピスケスだったがフォーゼの後ろのあったものは地球。
映像や画像でしか見たことがないそれが自分の目で見えているという現実がピスケスから正常な判断力を奪われるが、そんなピスケスに構うことなくフォーゼはバリズンソード再びスラッシュモードへと変形させるとソードに装填していたコズミックスイッチへと手を伸ばす。
「抜いて・・・挿す!!」
その言葉通りにフォーゼはコズミックスイッチを抜いてから再びソードへと装填すると警告音が鳴り、止むと同時にソードから音声が響く。
―――リミットブレイク―――
「ライダー・・・・超銀河フィニィィィィッシュ!!」
フォーゼの声と共にソードを振るうと斬撃をピスケスへ向けて放たれ、その斬撃は無重力に溺れていたピスケスへと直撃すると――――
「あこ・・・ろっか・・・・・・おねえ・・・ちゃん・・・!!」
友人と姉を呼ぶ。
そんな断末魔と共にピスケスは暗い宇宙の中で大爆発を起こすとその爆発の中でスイッチが砕ける。
「明日香・・・!!」
フォーゼはその言葉と共に爆発の中へと飛び込み、人間へと戻った明日香を抱えると香澄達の元へと戻るべくワームホールを作って飛び込む。
しかし、久々に使用したためかフォーゼ達は宇宙へ行くためにワームホールを作成した時と全く同じ場所に作ってしまった。
「うわぁあああ!!」
「ゲンちゃん!!あっちゃん!!」
余りにも想定外の出来事にフォーゼ自身も驚きの声を挙げて明日香と共に落ちていくと、その姿を見て慌てる香澄を他所にその下で何かが動き出していた。
「よっと・・・!!」
「美咲か!!」
「そうですよ・・・。私が受け止めてなかったら戸山さんの妹がどうなってたか・・・」
フォーゼ達が落下するのを見て美咲が早々に動き出して落ちてきた2人をダイザーの腕で器用に捕まえてそのまま地面へと着地すると、全員が一斉に美咲たちの元へと駆け寄ってくる。
「ゲンちゃん!!」
「香澄。終わったぜ・・・」
そう言ってフォーゼは意識を失ったままの明日香を香澄へと預けるとそのまま変身を解くと、先ほどまでのダメージによってその場に倒れこむ。
「弦太朗!?」
「おい如月!!しっかりしろ!!」
「だぁ~!!疲れた~!!」
「もう脅かさないでよ・・・」
「いや、流石にぶっ倒れた直後であれだったし仕方ないんじゃないか?」
「そうですよ!!先輩達が来る前に如月先輩、明日香ちゃんにやられちゃってましたよ・・・」
弦太朗が地面に倒れる光景に驚くポピパ達を他所に巴とロック達が擁護するが、そんな中であことイヴが倒れている弦太朗へと駆け寄ってくる。
「げんたろう!!凄かったね!!あの穴どこにつながってるの!?」
「キサラギさん!!あの剣の使い方!!ブシドーです!!」
「ほらほら2人とも、如月先輩も疲れてるんだからあんまり詰め寄らない!!」
あことイブに詰め寄られていた弦太朗を見かねて美咲はそのままダイザーで器用に弦太朗を掴み上げると呆れたような空気を纏うが、捕まれている弦太朗はぐったりと疲れた様な表情を浮かべながらも喚き散らしていた。
「おい!!美咲はそう言って俺を持ち上げんな!!」
「いや、だって倒れたままだと・・・、スカートの中見えるじゃないですか・・・」
「見てねぇ!!」
弦太朗はそんな所は見ていないが、美咲の発言を聞いて何名かは自分のスカートを押さえつけると一気に騒がしくなっていく。
「はいはい。でも、流石に如月先輩を誰かが抱えるのもしんどいと思いますからこのまま帰りますよ~」
「だったらバイクがあるから降ろせって!!」
「あれはアタシが乗って帰るから心配すんなって!!」
「ますき!!お前はバイク乗りてぇだけだろ!!」
「・・・悪いか?」
「開き直んな!!」
弦太朗とますきのやり取りで笑い声が挙がるが、一同は疲れたような空気を隠せない。
それを察したように弦太朗を捕まえたままの美咲がめんどくさくなる前に行動を開始した。
「みんなで帰りますよ~・・・」
「美咲!!運ぶならせめて優しく運んでくれよ!!」
「はいはい・・・」
「香澄?手伝うか?」
「ううん!!大丈夫だよ巴ちゃん!!大変だけど・・・あっちゃんは私の妹だもん!!」
「・・・無理なら早目に言えよ?」
美咲は弦太朗を掴んだままその場から去っていくと、その後を追うように香澄達もその後を追うと明日香を弦巻関係の病院へと運び込んだ後はみんなで仲良く弦巻邸へとお泊りをすることになり今回の事件は幕を閉じる。
そう思っていた―――
ピスケスを倒した翌日にポピパと弦太朗は明日香が運び込まれた病院へと足を運んでいた。
そして、彼女がいる病室を香澄が勢いよく開け放つ。
「あっちゃん!!おっはよー!!」
「お姉ちゃん・・・それにみなさんも・・・」
「香澄?病院だから静かにしなきゃ・・・」
「沙綾ちゃんの言う通りだよ?」
「明日香ちゃん。身体、大丈夫か?ってその頭・・・」
「でっかいたんこぶ・・・」
病室で寝ていた明日香だったが、その頭には先日はなかった特大のたんこぶが出来上がっていた。
「さっきあこと巴先輩が来て・・・。謝ったら許してもらえたんだけど、巴先輩のゲンコツが落ちてきて・・・」
「・・・それで良く普通に起きてられるね?」
明日香から返ってきた言葉を聞いて思わず呟いてしまったたえの言葉に全員が首を縦に振って同意していた。
一同が納得すると思い切って弦太朗が声をあげた。
「明日香。ちょっといいか?」
「えっと・・・如月さんでしたっけ?あの時はすいませんでした」
「別に気にしてねぇけどさ。あのスイッチはどこで手に入れたんだ?」
「えぇっと・・・あれは使った後に形が変わって・・・」
「じゃあ明日香ちゃん。形が変わる前のはいつ、誰から貰ったんだ ?」
「有咲さん。えぇっと白い服の人に貰ったんですけど・・・顔までは覚えてなくて・・・」
有咲の言葉を聞いて明日香は必死に思い出そうとするが彼女は思い出せないようでうなり続ける。
「まぁ、無理に今思い出さなくてもいいんじゃないかな?」
「・・・りみの言う通りだよ。後からゆっくり思い出せば・・・」
必死に思い出そうとする様子を見てりみと沙綾が怪我人の明日香を気遣ってその場を収めようとすると明日香はハッとした表情へと変わる。
「誰かは思い出せないですけど・・・。貰った日は思い出しました・・・」
「「いつだ!?」」
「有咲?先輩?ここ病院だよ?」
明日香の言葉に有咲と弦太朗が声を挙げた途端にたえから指摘されるが2人の意識は次の明日香の言葉に意識を完全に持っていかれていた。
「貰ったのは”バンドリ”のボランティアスタッフの打ち合わせが会った日で、その打ち合わせの後で花咲川の近くだったような・・・。誰かまでは思い出せませんけど・・・」
それを聞いて意味が分からないと言った弦太朗と香澄達だったがりみはその言葉を聞いて最悪の想像が浮かんでしまった。
「これまでの犯人ってバンドリのスタッフか、うちの学校の人ってこと・・・?」
「「「「!?」」」」
「その可能性はあるだろうな・・・。誰が最初に貰ったかまでは分かんないけど、如月と見た時よりも前の話は聞かないから最初に出たのはほぼうちの学校で間違いねぇしな・・・」
「ねぇ・・・もしかして学校もバンドリも危ないんじゃ・・・?」
有咲の言葉を聞いて一同は暗くなるが、そこで香澄が口を開く。
「バンドリ!!頑張んないとね!!」
「はぁ!?お前何言ってんだ!!」
「だって私達が決勝まで行けばゲンちゃんが犯人に会えるかもしれないんだよ!!」
「それはそうかもしんねぇけどよ・・・」
「香澄達もあぶねぇ目に会うかも知んねぇぞ?」
「でもそうなったらゲンちゃんが守ってくれるでしょ?」
香澄の突拍子もない言葉に狼狽えた有咲と心配する弦太朗だったが、香澄はそんな2人の様子に首を傾げながら答えるとたえ達も香澄の意見に対して自分の考えをあげていく。
「私も・・・武道館行きたいし・・・」
「弦太朗くんの為だもん!!それにお姉ちゃんも武道館見に来るって言ってたし・・・!!」
「・・・うん。それならみんなで頑張ろう!!」
「そんで有咲はどうすんだ?」
有咲以外の4人は武道館へと気持ちが向いていたがそんな彼女達を見て弦太朗は何食わぬ表情で有咲へと視線を送ると、彼女は次第に顔が赤くなっていく。
「そんなに見んな!!分かったよ!!みんなで武道館行って犯人とっ捕まえてやるぞ!!」
「「「「「おぉー!!」」」」」
「病院なんだけどなぁ・・・」
明日香の目の前で決意を新たにバンドリの決勝を目指すことになったポピパと弦太朗は声を挙げた。
そんな彼女達を見て明日香は姉とその仲間たちが楽しそうにしているのを、先日までとは違った優しい笑みを浮かべてそれを見つめていた。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
次章は未定ですが、小ネタしてから本編行きます!!
次更新の小ネタは以下のいずれか(もしかしたら複数)を予定しています(予定だけ
・さーやデート?
・装備解説EX バイク&ダイザ―篇
・恋愛裁判
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