バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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投稿です。

さーてとここでバンドリアニメ本編とは違う内容になって来たぞぉ~!!
聡明な読者ニキには突っ込まれそう・・・


歌・姫・独・唱-2 何が彼女達を追い詰めたのか

 

授業始まったがにも拘らず紗夜が朝からピクリとも動かない光景に教室は異様な空気に包まれていた。

 

朝から紗夜が机に突っ伏して動かない。

そのまま1時間目が終わり、2時間目の授業が始まっても半分ほど経過したが彼女は動く様子はない。

 

「・・・」

 

「おい・・・紗夜。2時間目始まってんぞ・・・?」

 

「・・・」

 

「紗夜?・・・おい!!紗夜!!」

 

「ちょっと静かに・・・って紗夜ちゃんの近くでそんな騒いでも動かないのは不味いと思うわ・・・」

 

心配になった弦太朗が声をかけるが、彼女からの答えは返ってくることはなく声を挙げる。

流石に心配になって声のボリュームが挙がってしまい、余りのやかましさに同じ教室にいた千聖が耐えかねて声を挙げる。

そんな中でもその中心にいた紗夜が動かないことに流石の千聖も驚きを隠せなかった。

 

「ふえぇ~紗夜ちゃん~!!」

 

「保健室か?」

 

 

 

 

 

 

 

「だったら、紗夜ちゃんのお腹にアメフトのタックルをかけるように肩を・・・」

 

余りにも異常な状態に同じクラスの花音を中心に一部の生徒が慌て始め、それを収拾するために弦太朗が紗夜を保健室に運び出そうと彼女の腕を肩に回そうとした。

 

男子が女子を運ぶという出来事を前にして最初は色気づいたクラスメイトが声をあげようとしたが、

そんな中で千聖からの指示が飛び紗夜の姿を見て興奮から一気に冷める。

 

 

 

 

千聖の指示に従った弦太朗は紗夜を”お米様だっこ”―――紗夜の腹を肩に担いで運び出していた。

 

「これって相当きつくねぇか?」

 

「お腹を押されてるんだから当たり前でしょ?行くわよ」

 

周囲の冷たい目が紗夜を中心に弦太朗達に向けられるが彼らは全く気にすることなく保健室へと向こうが、そこには先客がいた。

 

「弦太朗くんに千聖先輩?」

 

「りみ?どうしてここに・・・?」

 

そこにいたのは体操服を着たりみが椅子に座っており、彼女以外にももう1人が何がごそごそと動いていたが弦太朗の位置からはそれが誰なのか分からなかったがすぐにりみから答えが出る。

 

 

「えぇっと体育で足捻っちゃって・・・。大丈夫だって言ったんだけど沙綾ちゃんが連れてきて・・・」

 

「りみ~。とりあえこれで足冷やして・・・って弦太朗!?その肩に担いでるのって・・・」

 

「沙綾、こいつは紗夜だな」

 

「そっか・・・」

 

そんな状態で現われたのはりみと同じ体操服を着た沙綾が彼女の足を冷やすための氷を持って現れたが、いると思わなかった弦太朗がいることに驚きを隠せずりみに氷を渡すとすぐに弦太朗から距離を取る。

 

沙綾の行動を見て笑みを浮かべるりみと千聖を他所に、弦太朗はそのまま紗夜をベットに置くと千聖に後を任せてベットから離れると状況が分かってない2人が弦太朗を見る。

 

「弦太朗くん、紗夜先輩どうしちゃったの・・・?」

 

「教室に着いたらあんな感じで、それでここまで運んだんだよ・・・」

 

「そう言えば、朝から様子が変だったし・・・。香澄のギターを見逃すなんてあり得ないし・・・」

 

「それは・・・重症だよ・・・」

 

「紗夜先輩大じょ・・・」

 

「ちょっと弦太朗!!こっち来て!!」

 

 

 

心配の声をあげた沙綾の声を遮って、千聖が弦太朗を呼ぶ。

それを聞いて弦太朗は急いで千聖の元へと向かうと、千聖は珍しく取り乱していた。

 

「どうしたんだよ!!」

 

「これ見て!!体温計使ってみたら・・・!!」

 

「”39.0℃”・・・ってこれ・・・!!」

 

「普通学校なんて来れないよ・・・!!」

 

「とりあえずは・・・!!」

 

「待って!!保健室の鍵閉めてくる!!」

 

弦太朗が何をするか察した沙綾はすぐに保健室のドアへと駆け出して鍵を掛けると同時に弦太朗はフォーゼに変身するとすぐにメディカルとハンドを使用すると、メディカルで精製した解熱剤をハンドを使って紗夜に打ち込む。

 

「これで大丈夫だろ?」

 

「ねぇ、それでりみのも治せないの?」

 

「でも、冷やしてるだろ・・・」

 

「私は大丈夫だよ?」

 

「なんかあったら言えよ?」

 

りみは”冷やす”という言葉に反応した。

そしてその脳内にはフリーズを使って足を冷やす―――どころではなく、全身を凍結させられるイメージが思い浮かんでしまい即座にその申し出を断る。

 

その言葉を聞いて変身を解くと同時に授業の終了のチャイムが鳴る。

弦太朗はその音を聞きながら紗夜を見る。

 

 

「にしても、そんな熱で良く学校に来れたな・・・」

 

「・・・とりあえず、早退させましょう。流石に心配だし・・・向こうも休み時間だし、私は日菜ちゃんに連絡しておくわね?」

 

「頼む」

 

 

「沙綾ちゃん。私達は教室に戻ろ?着替えないといけないし・・・」

 

「うん・・・。じゃあね・・・」

 

そうしてりみは沙綾と共に保健室を後にすると、千聖はスマホで日菜に電話を掛けるとすぐに日菜が電話に出る。

 

 

 

『もしもし?千聖ちゃん?どうしたの?』

 

「日菜ちゃん、ちょっといいかしら?紗夜ちゃんの事なんだけど・・・」

 

『おねーちゃん?あーそう言えば最近具合悪そうにしてたけど・・・』

 

「その紗夜ちゃんなんだけど、学校でぐったりしてたから早退させるわ」

 

『えぇ~!!だったら私も!!』

 

「あなたは授業受けなさい。仕事で授業出れないんだし、それに紗夜ちゃんに怒られるわよ?」

 

姉が早退する。と聞いた日菜は自分も帰ろうとするが、そんなことは完全に想定内であった千聖は紗夜の名前を出す。

しかし、その言葉に対して日菜からは千聖も想像していなかった言葉が返ってきた。

 

 

 

 

『えぇ~だって、リサちー達も学校来てないしつまんなーい』

 

「そんなわがままを言って・・・ちょっと待って?リサちゃんも来てないの!?」

 

わがままを宥めようとした千聖だったが、日菜から出てきたのは紗夜と同じバンドでもあるリサが学校に来てないという言葉に驚いてしまう。

 

『ん?そーだよー。さっき教室行ったときに聞いたんだよ?でも、友希那ちゃんが学校で寝てたよ』

 

「友希那以外、全員ダウンしてんのかよ・・・」

 

『あれ?ゲンちゃん?・・・燐子ちゃんも学校来てないんだ~』

 

「紗夜ちゃんを運んでもらったのよ・・・」

 

『そっか~。じゃあゲンちゃんと千聖ちゃん、おねーちゃんのことよろしくねー!!』

 

そう言い残して日菜との通話が切れてしまい、そんな日菜に半ば呆れていた。

 

「それじゃ、荷物持ってくるから弦太朗は待ってなさい」

 

「俺が行ったほうがいいんじゃねぇか?」

 

「あなた、紗夜ちゃんの体操服持ってく度胸あるの?・・・まぁ任せたわよ」

 

そう言って紗夜の荷物を纏めるために千聖は一度保健室を離れて行く。

 

 

 

 

 

 

「れ・・・ん・・・しゅ・・・う・・・」

 

「紗夜!!・・・って寝言か・・・夢でまで練習してんのかよ・・・」

 

今までピクリともしなかった紗夜が寝言を言ったが、そこから紗夜は規則正しい呼吸をしているのを眺めながら弦太朗は千聖の到着を待っているのだった。

 

 

 

 

 

――――――

 

「・・・」

 

学校が終わってから私は練習を終えて自室へと戻ってくると、制服のままベットに転がると同時に疲れが襲ってくる。

私は先ほどまでの練習を思い出しながら隣の家を見るがその部屋に明かりは無い。

 

「リサ・・・」

 

最近の練習を詰め込み過ぎたこともあってリサが体調を崩してしまった。

いや、リサだけじゃなく紗夜も燐子もあこも―――

 

スタジオを借りていたため練習はしたが、最近は誰かと共に練習をしていたせいもあって久々の1人きりの練習は充実感なんてものはなく、虚無感を感じる中、私はスマホを取り出して操作する。

 

 

 

「・・・っ!!このままじゃ・・・!!」

 

その画面にはバンドリの順位が映されており、その1位の欄には堂々と”RAISE A SUILEN”の文字が堂々と表示されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、2位のところにもRoseliaの文字が出てこない。

 

バンドリは紗夜の件もあってエントリーがギリギリまで遅れた。

その後も様々な事件にも巻き込まれ、更にはこの前に行ったRASとの対バンライブでの敗北から投票の伸びが悪くなっていることに私は焦りを感じていた。

 

「このままじゃ・・・」

 

RASに負けてしまう―――

 

その事が頭を過るが、それと同時に部屋のドアが突然開かれる。

 

「友希那?どうしたんだい?」

 

「お父さん・・・」

 

そこに現われたのはお父さんだった。

お父さんはそのままベットに寝ている私のところまで歩み寄ってくるとスマホの画面を一瞥して声をかけてくる。

 

「ノックしたんだけど返事がなかったからね・・・。夕食が出来たのを伝えに来たよ」

 

「ありがとう・・・。すぐにいくわ・・・」

 

そう言って私はお父さんの横を通って部屋を後にするが、私はこの時のお父さんが悲しそうな表情をしていたことに全く気が付いていなかった。

 





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