バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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投稿です。
今回は現時点でも被害者数トップじゃなかろうか・・・




歌・姫・独・唱-6 狂奏

 

ショッピングモールでの戦闘の翌日。

朝のそれなりに早い時間にも拘らず彼のマグフォンから着信音が響く。

しかし―――

 

 

 

 

 

「zzz・・・」

 

先日に早起きしたこと日曜日ということもあり、弦太朗はその着信音に気が付かずに眠り続けていた。

 

そんな彼の元に1つの影が彼に近づいて声をかける。

 

「・・・起き・・・!!」

 

「zzz・・・」

 

「・・・い!!お・・・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

「起きろってんだろ!!」

 

「のわっ!?」

 

そして声の主はいつまで立っても起きない弦太朗に業を煮やして、布団で寝ていた彼を蹴り飛ばすと、突然の出来事に弦太朗は理解が追い付かないが眠りから覚めるとその声の主を寝ぼけた目で見詰める。

 

「ますきか・・・?」

 

「よぉ・・・。てかお前、いつまで寝てんだよ・・・。まぁ、モールで派手に暴れた後だから仕方ねぇのか・・・?」

 

「それに昨日は朝早かったからな・・・でも、何でいるんだ・・・?」

 

「お前に連絡しても出ねぇからよ、そんで弦太朗の家知ってるレイとあたしとAfterglowのボーカルだけだろ?だからよ・・・」

 

「でもそんな急いでなんかあったのか?」

 

ますきが弦太朗の家に来た理由は分かった。

家を知っている中で唯一バイクと言う足があるますきが選ばれてやってきたのだろうが、何故来たのかが分からずに理由を聞くと彼女は来た目的を思い出す。

 

「ってこんなことしてる場合じゃねぇ!!弦太朗!!」

 

「どうしたんだよ?」

 

ますきが状況を説明しようとした途端、彼女の言葉を遮るようにマグフォンが鳴り響く。

弦太朗がマグフォンと手に取るとますきは「電話に出ろ」と無言で合図をしてくるのをみて、彼は電話に出る。

 

『もしもし!?如月さん!?バガミールさんから連絡しても電話に出ませんでしたけど・・・?』

 

「麻弥さんだ・・・!!」

 

「・・・麻弥か?今、ますきに叩き起こされた・・・」

 

 

その電話の相手は麻弥。

寝起きで頭が普段以上に回っていなかった弦太朗は最初は誰だったか分からなかった。

だが、ますきの言葉で相手が誰か理解したが対照的に麻弥の方が慌てだした。

 

『キング!?なんでですか!?』

 

「いや、こいつ起きないんで叩き起こしに来たんっすよ!!それで麻弥さんはどうしたんですか?」

 

『そうでした!!大変なんです!!彩さんと日菜さんが暴れ出してしまって!!』

 

「なっ!?」

 

「それで麻弥さんが怪我を!?」

 

『いえ、今はイヴさんが日菜さんを取り押さえようとしてます!!彩さんは先ほど足滑らせて気を失ってしまって・・・』

 

「・・・でも何でそんなことになったんすか?」

 

「日菜は昨日一緒にいたけど夜に何かあったのか?」

 

『分かりません。・・・いえ、そういえば昨日彩さんが「凄いギターの動画を見つけた」って言って動画を送って来てましたね・・・。日菜さんを取り押さえた後にイヴさんと確認するつもりですけど・・・』

 

「・・・ダメだ!!ぜってぇに見るんじゃねぇ!!」

 

『ひゃ!?』

 

「はぁ?・・・どういうことだよ?」

 

麻弥の言葉を聞いて弦太朗が声をあげる。

意味の分かってないますきが思わず声をあげ、電話の向こうの麻弥は驚いたような声をあげてしまう。

 

「今回出た奴は、音楽を聞いたやつを暴走させられるんだよ」

 

『なっ!?・・・なら、みんなにその動画を見ない様に連絡しておきます!!』

 

「任せた!!」

 

『では、ジブンはこれで失礼します!!』

 

麻弥は弦太朗の言葉を聞いて自分が出来ることをするために電話を切る。

そして、電話が終わるとますきが考え込みながら呟きだす。

 

「ロック達もおかしくなっちまったのも・・・もしかしてそれが原因か・・・」

 

「とりあえずロック達のとこに行くぞ!!場所はどこだ?」

 

「チュチュんとこだ!!行くぞ!!」

 

そうして弦太朗とますきは部屋を飛び出したが―――

 

 

 

 

 

 

「いや、弦太朗。お前は着替えろよ・・・」

 

「あっ・・・」

 

「ったく・・・先行ってんぞ!!」

 

「わりぃ!!すぐ追いつく!!」

 

ますきの指摘をうけて弦太朗は寝間着から着替えるためにいそいそと部屋に戻って行くと急いで着替えると2人でチュチュのマンションへと2人でバイクで向かうとエレベーターに飛び乗ってチュチュのスタジオに駆け込んだ。

 

 

 

 

 

「でらぁぁぁぁああ!!」

 

「Foooooooooo!!」

 

「騒げぇええええ!!」

 

 

 

 

「チュチュ様!!それにレイヤさんもロックさんも落ち着いてください~!!」

 

飛び込んだスタジオではロックだけではなく、レイヤとチュチュも一緒になって暴れる。

その横では普段の彼女達からは想像の出来ない豹変ぶりにパレオが困惑していたがますきと共にやってきた弦太朗を見た途端に安堵の表情を浮かべていた。

 

「あっ!!如月さん!!マッスーさん!!」

 

「パレオ!!無事だったんだな!!」

 

「はい・・・私が寝た後にチュチュ様の連絡が来ていたのに気が付かなかったんです・・・。それに朝に気が付いて移動中に動画を見ようとしたらイヤホンが壊れてしまって・・・!!」

 

「アタシも昨日はバイトで終わったらすぐ寝ちまってな・・・」

 

「他の方々は大丈夫でしょうか?」

 

「ちょっと連絡してみねぇとな!!」

 

「あたしも連絡してみる」

 

「あ~!!チュチュ様!!レイヤさんも!!スタジオから出ちゃダメです~!!」

 

パレオは他の3人がスタジオ内から出ない様にその入り口に手頃な荷物を積み重ねて封鎖する中で、弦太朗とますきは知り合いのバンドへと片っ端から連絡を取っていき、Roselia以外のバンドへの連絡が終わった。

 

 

「くっそ、友希那達が連絡出ねぇ・・・!!」

 

「仕方ねぇだろ・・・。とりあえず分かってるのだけでも纏めんぞ」

 

「はい!!連絡して全員無事なのがハロー、ハッピーワールド!のみで他が誰かしらが暴れてるんですよね?」

 

「あたしが聞いたとこはポピパがハナと沙綾で、モニカがましろと瑠唯以外の3人だな」

 

「蘭達のとこはモカとひまりだな・・・」

 

「ですが、Roseliaの皆さんは大丈夫でしょうか・・・?」

 

パレオの言葉を聞いて弦太朗はあることを思い出した。

 

 

 

「そう言えば、今日も練習するって言ってたからCiRCLE行けば分かるかも知んねぇ!!」

 

「おい待てよ!!レイ達はどうすんだよ!!」

 

「多分しばらくしたらへばるからそん時に話を聞いてくれ!!」

 

「・・・とりあえずあたし達はレイ達を見ておかねぇとな・・・」

 

「はい!!とりあえずは体力の限界までそっとしておきましょう・・・」

 

ますきとパレオの視線を受けながらチュチュのスタジオを飛び出して、弦太朗はCiRCLEへとバイクを走らせる。

 

 

 

 

 

―――

 

 

「まさか・・・スマホの充電が切れてたなんて・・・」

 

目覚まし代わりのスマホの充電を忘れてしまっており、そのうえ今日はリサがバイトがあったため起してもらえなかった私は急いでCiRCLEまで向かっていた。

 

「流石に疲れたわね・・・」

 

しかし、練習の体力を温存するために私は少しだけ速足で歩いているとその横を物凄い速度でバイクが走っていったけど・・・あの特徴的なバイクは・・・。

 

「如月?」

 

「友希那!!」

 

そう呟いたらバイクが急停止するとやはり、それは如月で彼は私の名前を叫んでいた。

よく分からないけど私は彼に近づいた。

 

「お前は無事だったんだな!!」

 

「一体、何のことかしら?」

 

急に訳の分からないことを言い始めた彼に首を傾げたが、如月はその様子に首を傾げていた。

 

「昨日の事、リサ達から聞いてねぇのか?」

 

「昨日・・・?自主練してすぐに寝たから知らないわね。何かあったの?」

 

「モールでリサたちが襲われたんだよ」

 

「また・・・ ?」

 

「それが厄介な奴でな・・・。とりあえず、後で話すからとりあえず乗れ!!」

 

如月はそう言うとヘルメットを私に押し付けてきたけれど、これは一体どこから出したのかしら?

それに―――

 

 

 

「・・・どう乗ればいいの・・・?」

 

「そっからかよ・・・」

 

如月にバイクの乗り方を教えてもらったけど、スカートだと乗りにくいわね・・・

 

 

ふとそんなことを考えてると如月はバイクを急発進させ、私は反射的に彼の身体にしがみつく。

しがみついてからはあっという間にバイクはCiRCLEに到着していた。

 

「急がねぇと!!」

 

如月はCiRCLEに着いた途端、足を前にあげてバイクから降りると私を置いてスタジオへと駆け出して行ってしまう。

それに遅れて私はよろよろと慣れない様子でバイクの後ろから降りてからCiRCLEへと入ると、まりなさんが慌てた様子だったが私は気にすることなく借りていたスタジオへと足を運ぶとその扉を如月が勢いよく開けて、叫んでいた。

 

「みんな!!無事か!?」

 

如月の叫びと同時にスタジオの中からギターの演奏が聞こえてきたが、これは普段の紗夜の演奏じゃない。

 

私はそのままスタジオの中を覗き込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぽってえええええええええええええええええええええええええええ!!」

 

「・・・げんたろう!!紗夜さんがおかしくなっちゃった!!」

 

「うぅ・・・」

 

「とりあえず外に出ろ!!」

 

そこには奇声をあげながらアンプを通して爆音でギターを演奏している紗夜と、その横では燐子とあこが耳を抑えながらぐったりとしていた。

あこたちが弦太朗の言葉を聞いて紗夜の爆音から逃げるように荷物を抱えてスタジオの外に飛び出してくると、如月がそのままスタジオのドアを閉める。

 

「氷川さん。どうしたんでしょうか・・・?」

 

「それもそうだけど・・・あなた達、昨日は何があったの?スマホの充電が切れてしまって状況が分からないんだけれども」

 

「そうだったんですか?りんりん!!」

 

「私、今日充電器持ってきてますから、どうぞ・・・」

 

私は燐子から充電器を受け取るとスマホを充電するとすぐにスマホの電源が入る。

そして、電源が入ったスマホのメッセージを流し読みしながら如月の説明を聞く。

 

 

 

 

 

とりあえず、ギターを持ってるのは分かったけど・・・それでどうやって戦うのかしら・・・

 

「それで紗夜に変わったことはなかったか・・・?」

 

「そう言えば、昨日の夜に氷川さんから「凄いギターの動画を教えてもらった」って言って動画のURLが・・・」

 

「それだ!!」

 

「げんたろう?どうしたの・・・?」

 

「あぁ、それは・・・」

 

 

 

 

 

「紗夜からの動画・・・これね?」

 

そして話の中で私は話に出ていた動画を再生してしまった。

すると、その動画からは聞き覚えのあるイントロが流れ出すが、私はそれを聞いて固まってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これは・・・”LOUDER”・・・」

 

「ラウ・・・?なんだって?」

 

「前にあこ達が演奏していた曲で、元々は友希那さんのお父さんが作った曲だったんです・・・」

 

「なるほどな・・・」

 

「だけど、何で聞いたらダメなの?」

 

私がその演奏を聞いて固まっているとあこが理由を如月に聞くと彼からは衝撃の答えが返ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今回の敵は、音楽で人を暴れされられるんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

如月の言葉を聞いた私は余りのショックで身体が震えだすのと同時に意識が遠のいていく。

 

 

「・・・・おい!!友・・・・・・!!」

 

「しっ・・・・・・し・・・!!」

 

「・・・・・・・・希・・・さ・・・!!」

 

 

 

―――私のお父さんが作った曲。それがみんなを狂わせている。

 

 

私はその事実に耐え切れず、目の前で叫んでいる彼らの言葉の届かないまま目の前が真っ暗になってそのまま意識を手放した。

 

 

 





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