ここでようやく申し訳程度のバンドリ要素が入ります。
要素が薄いって?
数%でも入ってたら入ってるんや!!(暴論
有咲が弦太朗達へと連絡した直後、dubの前には香澄達が立っていた。
「それにしてもどうすっかな・・・」
「巴・・・そう言って何でそんなストレッチしてるの・・・?」
「もう・・・次に中入るのは如月くんが来てからだよ?それにしても香澄ちゃんもよくここだって分かったね・・・?」
「なんとなくここかな~って頭の中で思ったの!!」
「その髪の毛ぴくぴくしてたもんね・・・?どうなってるんだろう・・・」
「香澄の猫耳レーダー!!すげーな!!」
「巴ちゃん!!猫耳じゃないよ~!!」
「あれ?この状況おかしいって思ってるの私だけ・・・?」
緊張感など欠片も無く和気藹々とした様子で話している姉と先輩達を見て一緒にいた明日香はその様子にツッコむが誰もそれに答えない。
そんな空気に戸惑っていた彼女だったが、そんな空気の中でバイクのエンジン音が近づいてくるのに気が付くとすぐにそちらへと視線を向けた。
「あっ!!如月・・・先輩?」
「アレ?ウシロニイルノッテ・・・?」
「あ!!友希那先輩もいる!?」
「遅くなったな!!」
「戸山さん・・・それに美竹さん達もいたのね?」
「それで・・・弦太朗のバイクの後ろに乗ってまで?湊さんは何しに来たんですか?」
「ソレニ、ユキナセンパイハイツマデソウシテイルンデスカ?」
「えっ?何でそんな口調になってるの・・・?」
「そうね・・・とりあえず降りるわね・・・」
友希那はバイクから降りようと足をあげたが―――
「ふぎゅ・・・」
「おい!!大丈夫かよ!?」
「「「「「「・・・・・・」」」」」」
「友希那さん・・・痛そう・・・」
「・・・今、湊さん尻から落ちたよね?」
「あぁ、コント見てぇに綺麗に堕ちたな・・・」
「コントなら大丈夫やね・・・?」
「りみちゃん・・・そうなの・・・?」
「はぁ・・・」
可哀そうなものを見るような目で先輩達を見ている明日香だったが、その視線の先では友希那が何事もなかったかのように立ち上がっていた。
「如月・・・」
「おう。ちょっと中行ってくるわ」
「ねぇ?湊さんも行くの?」
「えぇ・・・事件の原因だもの。ケジメくらい自分でつけるわ」
「ケジメ・・・?それってどういう・・・?」
「なんかよく分かんないけど・・・私達は待ってるね!!」
「ありがとう戸山さん・・・」
「なんかよく分かんないですけど・・・なんかあったら呼んでくださいよ?」
「えぇ・・・あこもだけど、必ず連れ戻してくるわ・・・」
後輩たちの視線を受けて友希那は弦太朗を引き連れてそのままdubへと入っていくが、中に入るとそこは人で溢れかえっていた。
「こんなに・・・沢山・・・」
「なぁ、2階に客席あったよな?」
「そうね・・・普段は関係者席として使ってたはずだから、そっちになら空いてるかもしれないわね・・・」
溢れかえっていた人たちを避けて弦太朗達は2階の客席にむかうと、そこには誰もおらず2人は下のフロアを覗き込む。
フロアにいた全員が楽器をセットしてあるステージへと視線を向けており、その中には彼らがよく知る人物の顔も含まれていた。
「リサ・・・紗夜・・・あこ・・・燐子・・・!!」
「日菜達もいるな・・・」
「それにリサのベースをステージに置いておくなんて・・・見せつけてくれるわね・・・」
「でも、あの様子じゃリサたちのとこに行けねぇぞ・・・って友希那?どしたんだ?」
「如月・・・」
「おう!!」
友希那の意図が分かった弦太朗はドライバーを装着して構えると手早くスイッチを叩くその姿を友希那は見守っていた。
3―――――――
2―――――――
1―――――――
「変身・・・!!」
弦太朗はそのままフォーゼへと変身するとドライバーのスイッチを交換するが、起動することなくフロアを見下ろし続けていた。
「来たわね・・・お父さん・・・」
「やぎ座の野郎・・・出やがったな・・・!!」
友希那とフォーゼが視線を向けていたがステージにはカプリコーンが舞台袖から現われると、フロアから歓声が挙がる。
勿論リサたちも歓声を挙げていたことに友希那は一瞬だけ顔を顰めるが、そのまま彼女はフォーゼへと向き直る。
「如月・・・覚悟はできたかしら・・・?」
「おう・・・そう言うお前はどうなんだよ・・・」
「当然よ?・・・それなら・・・行くわよ!!」
そう言った友希那をフォーゼが抱えあげると客席を駆け出して―――
「宇宙・・・来たぁああああああああああああ!!」
その言葉と共に2階から飛び降りるとバックパックを操作して、リサ達がいるフロアを飛び越えてステージの上へと降り立って並び立つ。
突如としてステージ現れた友希那へとカプリコーンが声を発した。
「何をしにきたんだい・・・?友希那?」
「・・・っ!!」
「友希那!!」
やはり分かってはいたが、自身の父親が事件の犯人であることを実際に突きつけられたことに驚いてしまった。
そんな彼女へとフォーゼが声をかけるとすぐに我に返ってカプリコーンを睨みつける。
「何って・・・邪魔しに来たわ・・・」
――――ビートON――――――
「ほらよ・・・」
「えぇ・・・」
「・・・」
真っすぐな目でそんなことを言われたカプリコーンは驚いた様子を浮かべるとフォーゼがその横でドライバーのスイッチを入れると友希那にマイクを投げると彼女はそれに視線を送ることなく右手で掴みとる。
そしてフォーゼの左腕と友希那の右腕が同時にカプリコーンへと突きつけられる。
「Roselia湊友希那・・・」
「仮面ライダーフォーゼ・・・!!」
「「対バン張らせてもらうぜ(わ)!!」」
「・・・」
2人の宣言を聴いたカプリコーンは言葉は無く、代わりにギターの演奏で2人に応える。
その演奏は音楽に疎いフォーゼから見ても圧倒的な演奏、そしてフォーゼも聞いた覚えのあるその曲のメロディーに友希那は顔を顰めていた。
「この曲って・・・」
「”LOUDER”・・・でも・・・!!」
尊敬する父親と同じステージに立っている友希那だが、そこに喜びなど微塵も存在しない
あるのは父への悔しさだけだが、それでも彼女は歌い始める。
「”裏切りは暗いまま”・・・」
圧倒的な演奏を前にして完全に呑まれてしまい、最初の威勢など消え去ってしまい歌いだしにも関わらずそこで彼女の歌は止まってしまう。
それに関わらずカプリコーンはフロアの熱狂を受けながら演奏を続けていく。
「無理よ・・・。私じゃお父さんを超えられない・・・」
「おい!!友希那!!しっかりしろ!!お前がリサ達を取り戻すんじゃねぇのかよ!!」
「・・・」
圧倒的な演奏、リサ達がいない事で心が弱り、”歌う資格なんて無い”という歌詞に心が折れた友希那。
カプリコーンの演奏の中でフォーゼが友希那に話しかけるが、しかし彼女は呆然としており言葉は返ってこない。
それを見かねたフォーゼは突如として彼女の背中に叩いて叫ぶ。
「難しい事考えんな!!お前の気持ちを真正面からぶつけてやれ!!」
「難しいことは考えない・・・。私の気持ち・・・」
普段なら意味が分からずに首を傾げるところだが、今の心が折れた彼女にはその単純さ過ぎる言葉が刺さる。
「そうね・・・。考えるのはやめにするわ・・・」
フォーゼからの単純すぎたその言葉は再び友希那の心に火を着けた。
彼女は再びマイクを構え直してカプリコーンへと視線を送ると再び歌いだす。
「”Louder…! You're my everything ”」
「・・・!!」
――コズミックON――――――――
「行け!!友希那!!」
再び歌いだした友希那だったが、そこには先ほどまるで別人のような姿にカプリコーンが呑まれていく。
それを見たフォーゼはコズミックスイッチをドライバーに装填して起動する。
友希那の横でフォーゼがコズミックステイツへと変身すると、ビートからの友希那の歌が今まで以上に力強く会場へと響き渡り、それがカプリコーンの演奏を呑み込んでいく。
「”あなたがいたから私がいたんだよ No more need to cryきっと
Feel alive… ”」
「・・・」
そして演奏が終わると会場全体が静まり返り、ステージ上の誰もが動かない。
自分ではダメだったのか・・・?
「友希那!!」
「湊さん!!」
「「友希那さん!!」」
「リサ・・・!!みんな・・・!!」
しかしそんな気持ちはフロアから聞こえてきたリサ達の声によってかき消される。
リサと紗夜はステージへとよじ登り燐子とあこを引き揚げると友希那達の元へと駆け寄ってくるとフロアから声が挙がり始める。
「おぉ~友希那さんたちじゃないですか~」
「おねーちゃー--ん!!」
「ってモカ!!そんなこと言ってる場合じゃないよ~!!」
「ちょっと日菜ちゃん!?」
「よく覚えてないのだけれど・・・いつの間にRoseliaはライブ中にヒーローショーなんてするようになったの?」
「あれってきさ・・・ムグゥ!!」
「ロック静かに・・・!!」
リサ達を皮切りにして次第にフロアにいた客たちが正気へと戻っていく。
しかし、それに友希那は目もくれずステージ上でカプリコーンとのにらみ合いが続いていたのだった。
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作者が夏休みになったので3~4日間くらい失踪します。