次で完結・・・完結!!
フォーゼを引き連れた友希那とカプリコーンがステージ上で向かい合っていたらフロアからステージの上にRoseliaのメンバーがステージへと挙がって友希那の元へと集まってくる。
「What's・・・?」
ごくごく一部の観客以外が状況が呑み込めていない静まり返っていた会場でカプリコーンがギターの弦を弾くと音符がそのままフォーゼの元へと飛んでいく。
謎の音符を目にしてチュチュの声を挙げ、フォーゼは身体でそれを受け止ると身体から火花が飛び散る。
「きゃ!!」
それ自体ではコズミックステイツになっていたフォーゼへとダメージ与えることは無かったが、その火花に燐子が驚きの悲鳴を挙げると事態が一変した。
「「「きゃあああああああああああああああ!!」」」
「あれヤバくない!?」
「誰か潰れちゃうよ~!!」
演者であろうRoseliaのメンバーがこの演出に声を挙げるなんてことはない。
それが目の前の火花に悲鳴を挙げた光景に観客は一気にパニックになると同時にカプリコーンはどこからかダスタードを1体出すと客の足元へと爆弾を投げさせてそのパニックを煽る。
その光景を前にして客は一目散に出入口へと殺到するがdubのキャパは約1000人。
そのほぼ全員が一斉に出入り口に殺到すれば人波に潰されて怪我をするのは誰の目からでも明らかだったがそう思った瞬間に外から扉が開かれる。
「みんな!!」
「大丈夫ですか?」
「落ち着いてください!!大丈夫ですから!!順番に外にでてください~!!」
「嘘っ!?香澄!?」
「それに美竹さんに羽沢さんも・・・」
「でも!!」
「くっそ!!せめてニンジャさえなんとかなりゃ・・・!!」
扉を開けたのは香澄と蘭
その扉の先ではつぐみが大声を張り上げて客を外へと誘導しようとしているが、何も知らない観客からしたら急に火花が挙がり、爆発物を投げつけてくる素顔の見えない危険人物が後ろから迫って来ている。
こんな状況でパニックが簡単に収まる訳もない。
せめてダスタードだけでもなんとか出来ればなんとかなるかもしれないと考えたフォーゼ。
しかしカプリコーンがどう動くか分からない状況で動き出せないでいたが、そんな状況でもダチと運は彼を見捨てなかった。
突如として2階席の扉が開くと1つの人影が先ほどのフォーゼ同様に何かがフロアへ向かって飛び降りてくる。
「ソイヤ!!」
「おねーちゃん!?」
「あこ!!無事か!?」
その影は巴はダスタードの肩を蹴りつける。
蹴られたダスタードは機材のスピーカー1つを巻き込んで盛大に吹き飛ばされるがすぐに立ち上がって巴へと向かっていった。
「巴!!お前どうして・・・!?」
「あこが襲われてジッとしれられる訳ないだろ!!こっちは任せとけ!!」
しかし、会話しながらも突っ込んできたダスタードの腹部へと前蹴りを食らわせるとダスタードは再び飛ばされると同時に持っていた刀を床に落とし巴はそれを蹴り飛ばす。
その光景を見て状況が分かる観客の一人が動いた。
「みんな~!!巴ちゃんが変な人やっつけてくれるから大丈夫だよ~!!ほら彩ちゃんも!!」
「チュチュ!!行くよ」
「No!!Roseliaがいるのに帰れないわよ!!」
「早う!!」
「ちょっとレイヤ!!ロック!!離しなさいよ~!!」
このタイミングで日菜が声を挙げると、流石にアイドルで生徒会長である彼女の言葉はパニックになっている客の耳にも届いたのか先ほどによりもパニックが収まると、日菜は一緒にいた彩も使って客をどんどんと外へと出していく。
若干1名ほど帰ることを拒んだが、それも力技によってそのまま引きずり出されてしまう。
そして巴もダスタードとの戦いをフロアから場所を変えてしまったようで会場にはカプリコーンと友希那達のみが残された。
「ここまでよ・・・お父さん・・・」
「えっ!?」
「えぇ~!!」
「湊さん!?どういうことですか!?」
友希那の言葉にリサを除いた3人は驚きの声を挙げるが、それを気にすることもなくカプリコーンはスイッチを切る。
そこには若々しい見た目をした男性が一人立っていた。
「やっぱり・・・友希那のお父さん・・・」
「友希那とリサちゃんはなんで分かったんだい?」
「アタシはまりなさん・・・知り合いのCD聞いてもしかして・・・って思ったけど・・・」
「私がお父さんの演奏を分からないなんてあり得ないわよ」
「でも、湊さんのお父さんは何故こんなことを・・・?」
「・・・」
友希那とリサの言葉を聞いて納得したような表情をした友希那の父に対して、なんとか落ち着いた紗夜がその動機について質問をする。
しかし、その問いに関しては少しだけ言いにくそうな表情を浮かべて無言を貫いていたが父を見て娘は動機を確信した。
「それは私のせいね・・・」
「友希那さん!?」
「それって・・・どういうことですか・・・?」
「なんでそうなるんですか?」
友希那の発言の意味が分からない。
そんな表情を浮かべていた彼女達だったがそんな事を気にすることなく友希那は自分の考えを口にする。
「お父さんは昔、プロで活動していたけれど・・・すぐにあることがきっかけで引退してしまった・・・」
「それは友希那さんが前に話してたから知っていますけど・・・?」
「好きだった音楽でプロになって辞める・・・私には考えられないけれどそれはとても辛い筈よ・・・」
友希那の言葉を聞いたが、イマイチ理由が分かっていないあこと弦太朗は首を捻っていた。
しかし、その言葉を聞いて理由を最初に推測したのは燐子だった。
「・・・もしかして、その挫折の苦しみを友希那さんに知ってほしくないから・・・?」
「傷は浅いうち・・・プロになる前に音楽から湊さんを遠ざけようとした・・・そういう事でしょうか?」
「友希那、最近はバンドリの順位で思い詰めてたからね。それを見たからそう考えてRoseliaで一緒に音楽してるアタシ達をってことだと思うけど・・・?」
「今の私ならRoseliaが無くなれば音楽を辞めると思った・・・そうよね?」
「・・・よく分かったね」
無言を貫いていた友希那のお父さんだったが、友希那達の言葉を聞いて遂に口を開いた。
しかし、その言葉を聞いても友希那は眉1つ動かさない。
そんな彼女を見て彼は語りだす。
「音楽が大好きなのはわかっている・・・
だからこそ友希那にはその大好きな物で傷ついてほしくないという親心だよ・・・」
「「「「・・・・・・」」」」
「お父さん・・・」
友希那達も好きな物で傷ついた経験はある。
それを自分その道のプロだった人によって言われたことによってその言葉の重みと彼の言葉は紛れも無く本心からのものであるのを感じて友希那達も言葉を失ってしまう。
「・・・でも!!」
「あこ・・・?」
「確かに音楽とかバンドで辛いこともあったけど!!でも・・・友希那さんや紗夜さん達と音楽が出来て!!あこ楽しかった!!もっとみんなとバンドしたい!!」
しかし、その言葉を真っ先に否定し始めたのは最年少のあこ。
彼女の真っすぐな言葉を受けて一緒にいた彼女達もその言葉に釣られてか自分の思いも吐き出していく。
「あこちゃん・・・私もだよ・・・」
「宇田川さん・・・そうですね・・・」
「紗夜~。もうちょっと素直に言いなって~」
「なっ!?今井さん・・・!!」
そんな彼女達の言葉を聞いて友希那は笑みを浮かべて彼女達に視線を送るとすぐに父親と向かい合う。
「お父さんの言う通り、確かに辛いことも沢山あった・・・でも、どんな時だってこの5人で乗り越えてきた・・・」
「次は乗り越えられないかもしれない・・・」
その言葉に話を聞いていたあこ以外のメンバー達はの表情は暗くなるが、言われている本人はその言葉を言った父親へとはっきりと言い放った。
「でも、私達は折れない・・・。この5人でRoseliaであり続ける限り・・・」
「友希那・・・」
「それに今は“友達”やら”友情”とやかましい男が一緒にいるもの・・・」
そう言って友希那はフォーゼへと視線を向けるがフォーゼはその友希那の言葉に不満がある様に声を挙げた。
「おい!!友希那!!もうちょっと・・・こう・・・言い方あるだろ!!」
「本当の事じゃない・・・」
「まぁ、間違ってないよね~」
「うん!!」
「そうですね・・・」
「全くもう少し緊張はないのかしら・・・?」
一気に友希那以外は一気に緊張感が無くなってしまったが、
カプリコーンはその中にいる自分の娘の成長に一瞬だけ嬉しそうな表情を浮かべるとスイッチを押し、友希那の目の前でカプリコーンへと再び変身する。
そしてストラップを掛けることなくギターをその手に掴んでいたが、それを見ても友希那は全く怯むことなく目の前の光景を見据えていた。
「だけど・・・娘が傷つくくらいなら喜んで娘に嫌われるよ」
「こっからはタイマンはらせてもらうぜ!!」
フォーゼはその言葉と共に即座にカプリコーンの背後にワームホールを生成してその中へカプリコーンへと突っ込んで消える。
「如月・・・お父さん・・・」
「友希那さん!!やりましょう!!」
友希那が寂しそうに呟くとそれを見てあこが声を挙げたと思えばステージにあったドラムへと移動するとそれを見てリサと燐子も釣られるように自身の楽器の元へと向かっていく。
「あこ?あなた何を考えて・・・」
「友希那さんのお父さんに今のRoseliaの音楽を聴いてもらいましょう!!」
「ですが、この場にいませんし、それにギターがありません・・・」
「紗夜~それならあそこにお誂え向きなギターがあるよ?」
そうしてリサが指さしたのはフロアに落ちていたギターケースだった。
先ほどの観客の誰かの落とし物だろうそれは誰かに踏まれるようなこともなくその場に残っていた。
以前も学園祭で日菜のギターを借りてライブをしたことはあるが、それとは明らかに状況が違う。
困惑する紗夜だったがリサ達3人の視線が刺さる。
「氷川さん・・・」
「・・・仕方ありませんね」
そうして紗夜は1度ステージから降りてギター拾ってステージへとまた上がるとそれの状態を確かめるように1度弦を弾く。
「問題ありません」
「ですがどの曲を・・・?」
「友希那?」
「そうね・・・”Song I am."よ・・・あこ。カウントお願い」
「はい!!」
友希那の言葉を聞いてあこがカウントを取る。
そして5人は無人のフロアを前にしてこの場にいない人たちへと向けて演奏を始めるのだった。
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感想評価は気分次第でお願いします。
ダスタードvs巴?
巴がきっと〇が如くのようなヒートアクション連発しまくってるよ・・・