やっぱりさーくる幼稚園は最高やな!!
そう言えば8/25はリサ姉の誕生日でしたね?
リサ姉の誕生日記念でいっぱい色んな話があがって幸せそうにしてましたね?
私からは絶望をプレゼントしましょう・・・
休日の朝早く、弦太朗は羽沢珈琲店で珈琲を待ち合わせの相手を待っていた、
「つぐちん。おっは~」
「あっ!!モカちゃん!!」
「あれ?なんでげんたろーさんがいるの?」
「あこ達に呼び出されてな・・・なんかゲームのコラボイベント?ってのがあるらしくて、そこで貰える特典が欲しいんだってよ。でも、モカも朝早くどうしたんだ?」
「えっとね~この後、リサさん達と5人で出かけるんだ~」
「リサ達?それに5人って誰だ?」
「うん。後はつぐちんと~彩さんと~花音さん~」
「文化祭の時に5人でバンド組んだんだよ!!それでみんなで遊びに行こうってなったの!!」
「なるほどな」
「げんたろーおはよー!!」
「おはよう・・・ございます・・・」
「おはよ~!!あれっ?如月くん?」
互いの目的が分かると2人でカウンターでダラダラとしていると、羽沢珈琲店に続々と人が集まりだして、弦太朗達のグループの最後の1人が現われる。
「お待たせしました。日菜離れなさい!!」
「ヤー!!」
「紗夜さん!!それにひなちん?なんで?」
弦太朗達が待っていた最後の1人―――
紗夜が腰に日菜を纏わりつかせた状態で現われるがそれに真っ先にあこが尋ねた。
「お姉ちゃんと遊びに行きたかったから、ゲームとかよく分かんないけど着いてきちゃった!!」
「気にすんな!!俺もゲームの特典?が欲しいっていうあこに着いて行くだけだしな!!」
「なら一緒に行っていいよね?お姉ちゃん!!」
「仕方ないわね・・・」
「わーい!!ありがとー!!」
紗夜が折れると日菜は腰から離れて紗夜へと飛び掛かる様に抱き着くがここで彼女達に不幸が襲った。
「日菜っ!!きゃ!!」
勢いに負けた紗夜はに床へと倒れこむ。
それだけなら良かったのだが、不幸なことに倒れたのは紗夜だけではなかった。
「うわぁ!?」
飛び込んだ日菜自身もそのまま紗夜と共に倒れるが、その際にゴツンッ!!という鈍い音を店に響かせる。
「「・・・・・・」」
そして2人仲良く意識を失った。
「あわわわわわ・・・・・・!!」
「氷川さん・・・!?」
「おい!!2人ともしっかりしろ!?リサはどこだ!?」
「リサ姉は迷子の花音さん迎えに行ってるからまだ来てないよ~!?」
「こういう時って冷やすんだよね~?」
「氷取ってくるね!!」
「リサに連絡するぜ!!」
一瞬で騒ぎ出す弦太朗達だったが、とりあえずぶつけた頭をつぐみが持ってきたぶつかり合った2人の頭を氷で冷やすのを見た弦太朗はリサへと電話するために一旦、店の外に出る。
頭を冷やし始めて少し経った頃に頭をぶつけた氷川姉妹は同時に意識を取り戻すとむくりと身体を起こす。
それに気が付いた彩は2人に声をかけよう歩み寄ろうとするが――――
「「うぇぇぇぇぇぇん!!痛いよぉおおおおお!!」」
「「「「えっ・・・?」」」」
紗夜と日菜が普段では見せないような子供のような泣き声を上げ始め、その光景に彼女達の思考は完全に停止してしまった。
「「うぇええええええん!!」」
「わわっ・・・!?」
「紗夜さん!?」
「・・・2人とも起きたのか?」
再び慌て始める彼女達だったがここで外に出ていた弦太朗が店へと入ってくると、紗夜と日菜は弦太朗へと視線を向けると本人たちはこの空気を破壊する特大の爆弾を投下した。
「「ぱぱ~!!」」
「「「「「はぁ!?」」」」」」
「えへへ~~~ぱぱ~~~~」
「ひなちゃんずるい~」
「どうなってんだ!?」
突如として紗夜と日菜が弦太朗へと子供のようにしがみ付く。
普段の彼女達――――特に紗夜からは考えられないような行動に目を白黒させている弦太朗を見た彼女達はそれを見て落ち着いていく。
「どうなってるの・・・?」
「紗夜ちゃんも日菜ちゃんも・・・子供みたいだよ?」
「これって・・・2人とも幼児退行してるのでは・・・?」
「燐子?なんだそれ・・・?」
「えぇっと・・・」
言葉の意味が分からない弦太朗に燐子が説明の言葉を考えるとつぐみが分かりやすく説明を始めた。
「如月くん。簡単に言うと紗夜さん達は頭の中だけが子供に戻ってるんだよ」
「んなアホなことあんのか!?」
「ぱぱ~!!」
「どなっちゃやー!!」
つぐみの言葉に弦太朗が声を挙げると怒ったと勘違いした2人が再び泣き叫び始めてしまう、それを見てモカが何を思ったのか紗夜達へと声をかける。
「ねぇねぇ~2人とも~?」
「おねえちゃん?だぁれ?」
「あたしはパパのお友達でモカっていうんだ~。2人に聞きたいことがあるんだ~」
「わたしとひなちゃんにききたいこと?」
「なぁ~に?」
「おいモカ・・・」
「まぁまぁ、げんたろーさん。仕方ないじゃないですか~日菜先輩たちの為ですよ~」
モカの言葉に耳を傾けた紗夜と日菜の姿を見た途端に彼女はニヤニヤとしながら2人に問いかけた。
「2人のママってどんな人~?」
「「!?」」
モカの質問に過敏に反応を示した彩とつぐみ。
そんな2人を全員が無視して紗夜達に視線が向けられると紗夜達が互いを見合って話し始める。
「えっとね~やさしいんだよ~!!」
「うん。それでたまにかわいいの!!」
「それだったら・・・!!」
「あや先輩・・・?」
2人のざっくりした言葉を聞いて何を思ったのか彩が何かを決心している様子を見てあこが声をかけるが、それに答えることなく彩は2人へと歩み寄っていく。
「2人とも!!私がママだよ!!」
「なっ!?」
「はぁ?」
「えぇ~?」
「「・・・?」」
流石の弦太朗すら彼女の行動に理解が出来ず、紗夜と日菜以外の全員が彩の宣言に首を傾げる。
そんな彩へと無邪気な2人の言葉が突き刺さる。
「ちがーう!!ままはこんなへんなひとじゃない~!!ね~おねえちゃん」
「こんなざんねんなひとじゃない~!!」
「うぅ~・・・!!うわぁああああああああん!!」
紗夜達の言葉に何を思ったのか泣きながら店を飛び出してしまった彩だったが、誰も彩を追いかけようとしない。
「なら~次は燐子先輩ですね~」
「りんりん!!頑張って!!」
「あこちゃん・・・私は・・・」
「ほら先輩から行くのがいいと思います!!」
彩が敗れた今、面白がったモカが次の犠牲者に燐子を選んだ。
本人は乗り気ではないが、あこ達の完璧に乗せられてしまい、2人へと歩み寄っていく。
「私が・・・ママだよ・・・?」
「りんりん!!かわいい~!!」
「なんか・・・悪いことしてるみてぇだな・・・」
燐子が顔を真っ赤にして言う姿にあこは興奮している一方で、弦太朗はそれを目の前で見て気まずそうにしていた。
しかし、そんな事をお構いなしの言葉が燐子へと突きつけられる。
「ままじゃな~い!!ね~?ひなちゃん!!」
「うん!!こんなバカみたいなおっぱいじゃないよ~」
「バカみたいな・・・・・・おっぱい・・・」
「りんりんもやられちゃった!!」
「どうしよう・・・」
日菜の何とも言えない理由に流石の燐子も心に傷をおってその場に崩れ落ち、あこが慌てだす中でつぐみは目の前の光景につぐみは必死に頭を働かせていた。
成功した場合は堂々と弦太朗といちゃいちゃ出来るかもしれないが、失敗した時のダメージが余りにも大きすぎる。
リスクとリターンと成功する為の方法を必死に考える彼女だったが次の瞬間にその考えは全て無駄になった。
「紗夜!!日菜!!」
「リサ姉!!」
この暗雲漂う羽沢珈琲店の空気を切り裂くようにリサが花音の腕を引いて現われる。
そして彼女は花音を腕を離すと両手を一杯に広げて高らかに声を挙げる。
「アタシがママだよ!!」
「ふえぇ~!!」
「「おぉ~」」
「流石リサ姉!!」
「「ままっ!!」」
流石彼女達の中で1・2を争う女子力の高いリサの言葉。
それは先ほどまでの彩と燐子には無い貫禄を感じた弦太朗達からは思わず声が挙がり、紗夜と日菜はリサへと視線を向けると同時に2人は満面の笑みを浮かべると同時に彼女達は一目散にリサの腕の中へと―――
「は・・・?」
「へ・・・?」
「「まま~!!」」
「えっ・・・?はっ・・・?」
「負けた・・・花音さんに・・・負けた・・・?アハハハハ・・・」
「ふえぇえええええええええええ~~~~!!」
「さて・・・みんなに拡散しないと~・・・」
2人は腕を広げているリサの脇を縫ってその後ろにいた花音へと飛び込む。
あこと弦太朗はそんな目の前の光景が信じられずに間抜けな声を挙げていたが、その一方でリサとつぐみは花音に負けたという事実に完全打ちのめされて床にへたり込み、花音の悲鳴が響くという地獄のような空気になっていた店内。
「2人とも?お行儀よく座って待ってようね?」
「「はーい!!」」
「お待たせしました!!こちら珈琲になります!!」
「わたし、こーひーにがくてのめなーい・・・」
「紗夜せん・・・・・・。紗夜ちゃん・・・ちょっと待ってね!!ミルクと砂糖持ってくるから」
「わーい!!つくしおねーちゃんありがとー!!」
意外にも最初に冷静になったのは花音でハロハピで鍛えられた彼女は最初こそ慌てはしたが、こころ達に比べたら可愛いものですぐに元に戻るのとほぼ同じタイミングでアルバイトのつくしが現われて、自身の姉スキルを最大限に使ったことによってそれが終わりを告げる。
そんな大活躍を見せてなお、今も姉オーラを纏って紗夜達の相手をしながらもつくしは弦太朗へと声をかける。
「でも如月さんも大変ですね・・・」
「花音の苦労に比べたら大したことねぇよ・・・。それにしてもつくし、お前すげぇな・・・」
「そんなことないですけど・・・それに中身が子供でも見た目は今まで通りだから違和感凄いですね・・・それにつぐみ先輩達も・・・」
「サヨ・・・ヒナ・・・アタシガ・・・ママダヨ・・・」
「アハハハハ・・・カノンサン・・・ユルサナイ・・・」
「バカミタイナ・・・オッパイ・・・」
「りんりんもリサ姉も・・・大丈夫?」
「今の紗夜先輩達には見せられないから早く移動したほうが・・・。ここは任せてください・・・」
「おう・・・」
つくし達が店の隅へと視線を移すとそこには未だに立ち直れないリサ達が虚ろな目で虚空を見つめて何かを呟いている姿とそれをなんとかしようと右往左往するあこ見てつくしは弦太朗達へと店から出るように促すと、それに乗って弦太朗は花音たちを連れて店を後にする。
「まま~おててつなご?」
「えぇっと・・・うん」
「ぱぱはひなと!!」
「マジか・・・」
店を出て早々に困った発言に完全に呆気にとられた彼らは紗夜と日菜を挟むように4人で手を繫ぎだす。
紗夜と日菜の中身は子供とはいえ、傍から見たらいい年をした高校生4人が並んで手を繫いでいるという珍妙な光景は周囲の視線を掻っ攫っていくが、花音と弦太朗はその視線から逃げるためにとりあえず商店街から離れて近くの公園まで逃げてきた。
無人の公園で紗夜と日菜は目の前の遊具で遊び始めたのを見て弦太朗と花音は仲良く並んで頭を抱えていた
「でも、この後どうするの・・・?紗夜ちゃん達を家に送ったほうがいいよね・・・?」
「なら俺が送ってくぞ?」
「うん・・・如月くん。お願いね?」
「任せとけって」
「もうおうちにかえるの?」
「そうだな・・・」
「ひなちゃん~もうおうちかえるって~」
「はーい!!」
弦太朗達の話が聞こえたのか紗夜は日菜呼ぶと2人で仲良く手をつなぎ合い、弦太朗達は公園を出るとその入口で花音と別れようとする。
「それじゃ・・・またね・・・」
「おう!!またな」
「ばいばい」
「なんでひなたちとままがちがうおうちにかえるの・・・?」
「「えっ・・・」」
「ぱぱとままけんかしちゃったの・・・?」
「喧嘩なんてしてねぇぞ?」
「あっ・・・どうしよう・・・」
今後の事をどうしようか考えてたが紗夜達を家に送ろうという花音の提案に乗って弦太朗が2人を連れて行こうとするが、日菜の言葉を聞いて固まってしまう。
弦太朗と花音が別々の家に帰る。
普通に考えたらそれはごくごく当たり前の事なのだが、今の日菜達にとってはそれはとてつもなく奇妙に写る。
今の紗夜と日菜は弦太朗と花音を親と誤認している。
そんな2人からしたら親が別々の家に帰るという複雑な家庭でなければあり得ない事が目の前に繰り広げられているのだ。
咄嗟の事で上手い言い訳が思い浮かばない弦太朗と花音の元へと救いの手が差し伸べられた。
「花音!!弦太朗!!」
「こころちゃん!?」
「だぁれ?」
「えっと私のお友達だよ。でもいつの間に滑り台の上に・・・」
そんな2人の前にこころが滑り台の上に颯爽と登場すると滑り台を滑ってから弦太朗達の元へと駆け寄ってくると満面の笑みを浮かべてくる。
「話は聞いたわ!!」
「えぇっと・・・どこから?」
「最初からよ!!」
「ふえぇ~・・・!!」
「今の紗夜と日菜は花音の子供なのよね!!だったら一緒にいたほうが笑顔になれると思うの!!」
「でもどうすんだよ?」
「お泊りよ!!」
「おそとでおとまりするの?」
「そうなの、ぱぱ?」
「そうよ!!みんなで一緒にお泊りよ!!」
「「やったー!!」」
「それじゃ行きましょう!!」
「「わーい!!」」
「ふえぇぇぇええええ~~~~~~!!」
2人はそのまま弦巻邸へのお泊りが決定して怒涛の1日はこうして幕を閉じた。
そんな出来事があった翌日の朝―――
「・・・っう・・・頭が痛い・・・」
「おねーちゃん~zzz」
「ふえぇ・・・zzz」
「日菜に松原さん・・・?それに私は何を抱えて・・・」
毛布を頭から被った状態で紗夜は何かに抱き着いた状態で目を覚ましたが、周りは真っ暗で何も見えずに状況がまるで分からない。
そんな彼女は起きたばかりなのに花音と日菜の声が背後から聞こえてきたことに違和感を覚えると同時に抱き着いているものにも違和感を感じて被っていた毛布を退かしてその正体を確認した。
「なっ・・・!!なっ!!」
「zzz・・・」
彼女が抱き着いていた物、それは弦太朗だった。
訳が分からないが自分は男と一緒に寝てしまい、あまつさえその体を抱きしめているという事実が受け止められない紗夜の顔はみるみる赤くなるがすぐに限界を迎えてしまい―――
「いやぁああああああああああああああ!!」
「ごほっ!!」
その声と共に全員が起きるが弦太朗の頬には真っ赤な紅葉の跡を作っていた。
何とも言えない空気の中でなぜか用意してあった制服に全員が袖を通すと、泊まっていた弦巻邸で日菜だけが別れてそれぞれの学校へと向かう。
その道中に沢山の生徒達の中から先日の被害者1号である彩が現われた。
「丸山さん。おはようございます」
「あれ紗夜ちゃん?もう大丈夫なの?」
「大丈夫?何のことですか?」
「何も覚えてないんだ・・・」
彩の様子を不思議そうに見る紗夜だったが、とりあえず彩を放置して学校まで再び歩み出すも誰もその後を着いてきていないことに気が付いて彼女は振り返る。
「丸山さん?・・・とりあえず学校に行きましょう。ぱぱ、まま」
「えっ?」
「ん?」
「はっ?」
「どうしたんですか?」
紗夜のおかしな言葉に誰もが視線を向けるが、本人は全くその意味が分かっていなかった。
「どうしたんですか・・・?」
「紗夜ちゃん?何で如月くんと花音ちゃんの事をパパ、ママって・・・」
「・・・?丸山さん、何を馬鹿なことを言ってるんですか?早く行かないと遅刻しますよ」
「えっ・・・。私の聞き間違いだったのかな・・・?」
「当り前じゃないですか・・・」
本当に言っていたのだが、紗夜自身は言ったつもりがなくその圧に彩は負けてしまい聞き間違いという事にしてしまう。
訳の分からないことを言われた紗夜は彩を可哀そうなものを見るような視線を向けてから弦太朗達へと視線を送った。
「ぱぱ、まま、行きましょう」
「紗夜ちゃん!!また言った!!」
紗夜は完全には治ってなかったらしく、弦太朗と花音の事を”ぱぱ”と”まま”と呼ぶのが全く治っていなかった。
それから少しの間―――
「ぱぱ、練習行きますよ」
「おう・・・」
「まま、ちょっといい?」
「ふえぇ・・・うん・・・」
「ごふっ!!」
「がはっ!!」
「グハァ!」
「さーや!!しっかりして~!!」
「アヤさん!!チサトさん!!今こそブシドーですよ!!」
呼ばれた2人は完全に目が死んで諦めモードに突入していた。
紗夜達が弦太朗達への呼び方が治るまでに数日間、花咲川ではその光景を見た一部の生徒達が保健室の常連になっていく。
その一方で羽丘では日菜の様子を見てリサを筆頭につぐみとひまりが保健室の常連になっていたのを弦太朗達が知ったのは紗夜達が完璧に元に戻った時であった。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
小ネタ解説
やっぱりようじょはさいこうだぜ!!
「パレオが2人のままです!!ふたりはパレオが育てて、立派なアイドルにして見せます!!」
という、ママ自白のところに最初はパレオちゃんも入れてたけど風呂敷畳めなくなった・・・
次回描くことがあったら原因描写はカット確定だなこりゃ・・・