バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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投稿です。
作者知りませんでしたが最近の学生向けネクタイは結び目が出来てて後ろのホックで止めるタイプが出回ってるそうですね。
でも、ガルパピコでは結び方覚えてきたって話があったから羽丘はそう言うのじゃないのでしょうね・・・(友希那はリサ姉に結んでもらってそう・・・

それと次回は曇らせたい・・・!!
誰をって?そりゃもちろん・・・


未・来・彩・色-8 恋愛ブレーキ故障中

 

 

「千聖ちゃん!!」

 

「おはよう、花音。朝からそんな慌ててどうしたの・・・?それに何でみんな私を見てるのかしら・・・?」

 

先日の騒動があった翌日、千聖は慣れた様子で教室へと入っていくとそれを見た花音が今まで見たことがないような速度で彼女に駆け寄ってくるとクラス中の視線が彼女に集まる。

そして、先ほどまで他の学年の生徒達からも視線を浴びていた彼女は何があったのかを花音へと聞いてしまったのが間違いだった。

 

「千聖ちゃん!!如月くんに告白したって本当なの!?」

 

「あなた!!一体を何言ってるの!?」

 

「ふえぇ?違うの?」

 

「・・・はっ!?」

 

周囲に勘違いされるのは想定内だった千聖。

しかし、”自分から告白した”という話になっていた事が彼女のわずかに残っていたプライドを刺激してしまい、思わず否定するような態度で言い返してしまった。

 

ここで千聖は自分がプライドなんて捨てれば逆転大勝利が確定したはずだったのだが、その事に気が付いた時にはもう遅かった。

 

 

「あっ・・・そう言えば如月くんは今、千聖ちゃんのお手伝いだもんね?」

 

「・・・えぇ、そうよ」

 

「もぅ、びっくりしちゃったよ。みんなが千聖ちゃんが如月くんを「私の物だ!!」って言ってたなんて言ってたから・・・」

 

「まぁ、一応は私のマネージャーってことになってるから・・・」

 

「良かった~。私、みんなに教えてくるね!!」

 

「ちょっと花音!?」

 

花音が千聖から話を聞くとみんなの誤解を解こうと話して回る。

100%の善意で動いている花音に千聖は彼女を止めることが出来ず、心の中で盛大に泣いた。

花音の活躍で事態は急速に鎮火したがここでもう1人の中心人物が現れる。

 

「おはよう!!ってなんだこの状況?」

 

 

「あっ!!如月くん!!おはよう!!」

 

「おはよう!!・・・。それで、なにかあったのか?」

 

「ううん!!みんなの勘違いだっただけだから気にしないで!!」

 

「よく分かんねぇけどな・・・」

 

後から来た弦太朗はクラス内の微妙な空気に疑問に感じていたが、花音の言葉を聞くもイマイチ状況を飲み込めないが気にしないことにした。

しかし、この空気を読まずにとある人物が教室へと入ってくる。

 

 

 

 

 

 

「おはようございます・・・」

 

「よぉ!!燐子。おはよう!!・・・なんか妙にツヤツヤしてる様な・・・」

 

「弦太朗?あなた何言ってるの・・・?でも、確かにすっきりした顔をしてるわね・・・。しかもそれ、弦太朗の制服よね?」

 

ここにやってきたのは妙に肌がツヤツヤした燐子が弦太朗の上着を羽織った姿で教室に入ってくる。

その事を疑問に思った弦太朗と千聖だったがここで燐子は無自覚に燃料を投下してしまう。

 

「如月さん。昨日着替えた時に制服を忘れていったましたよ・・・?」

 

「サンキュー!!今朝に忘れたこと思い出してな!!でも、なんで上着を羽織ってるんだ?」

 

「私は気にしてませんよ?上着は・・・そのにおっ・・・じゃなかった・・・肌寒くて、羽織ればちょうどいいかなって・・・」

 

「そうか・・・今度からは忘れねぇようにもっと気をつけるわ」

 

「いえ・・・気をつけないでいいですから・・・」

 

着替えて制服を忘れるなどと言うとんでもない発言を無自覚に繰り出した燐子に周囲が騒がしくなる。

事情を知っている千聖と花音は兎も角として、何も知らない生徒達があらぬ誤解をし始めるが、ここでこの教室に特大爆弾がやってくる。

 

 

 

「如月さん。おはようございます」

 

「紗夜か・・・って手に何を持っているんだ?」

 

「何って如月さん・・・ネクタイです。」

 

紗夜は何故かネクタイを片手に教室に入ってくると持っていたネクタイをグイグイと弦太朗へと押し付ける。

 

「はぁ?何でこれを俺に渡すんだ?」

 

「ほら、如月さん。昨日はネクタイ結べてなかったんですから練習したほうがいいではないですか?」

 

「いや、でも今じゃなくても・・・」

 

「昨日は戸山さんと白鷺さんに直してもらってたじゃないですか?いつまでもそういう訳にも行きませんよ?」

 

「・・・おう。とりあえず練習しておくわ」

 

「では・・・どうぞ?」

 

 

 

 

 

 

 

「「「はぁ?」」」

 

そういうと紗夜は何故か弦太朗へと自身の首を差し出す。

その行動が理解できない外野の生徒を含めて一同が声を挙げるも紗夜は毅然とした態度で崩さない。

 

「昨日調べたのですが、ネクタイを結ぶ練習をする際に最初は人のを結ぶ方がいいそうですよ?」

 

「紗夜ちゃん?そんなの聞いたことないのだけれど・・・」

 

「ネットで調べました。結び目を自分の目で見ながら練習できるからそれが理解に繋がるそうです(勿論、嘘ですが・・・)」

 

「そうなのね・・・?」

 

紗夜の言葉に千聖は疑問を覚えるが、紗夜の自信満々の態度と普段彼女が付くわけもない嘘に千聖はまんまと騙されてしまった。

 

 

「と言う訳ですので如月さん。どうぞ?」

 

「でもよ・・・」

 

「ほら、遠慮しないでいいですよ?それに白鷺さんと一緒に行動するということは、日菜と一緒に行動するのと一緒です。それでしたらそれにふさわしい格好くらいはしてください。と言う訳で早速練習です」

 

「分かった・・・」

 

周囲の奇異の目が向けられる中でそう言うと弦太朗は紗夜に言われた通り彼女の首にネクタイを巻いていくが、人に巻くということが今までなかった彼は違和感があるのかなかなかうまくいかない。

なんとか結び目を作り終える直前といった状況にで紗夜は集中している弦太朗へと声をかける。

 

 

 

 

「如月さん、知ってますか?」

 

「今集中してるんだけど・・・」

 

「緊張をほぐすための会話です」

 

「なんだ?」

 

弓道で的を狙うかのように集中を切らす的確なタイミングで声をかけた紗夜はそのまま話を続けていく。

 

「他愛ない話なのですが、ネックレスのプレゼントには”束縛したい”、”一緒にいたい”という意味があるそうですよ?」

 

「へぇ・・・」

 

「ネクタイも同じく首に巻くものです。つまりはネクタイを他の人に巻くとはそういう意味があると思いませんか?」

 

「「「「はぁ!?」」」」

 

 

 

 

 

 

「ぐぇっ!!」

 

「やべぇ!!変に力が入っちまった!!紗夜!!大丈夫か!?」

 

紗夜の思わぬ発言に一同から声が挙がる。

弦太朗も驚きの余り最後にネクタイを締める力加減を間違えてかなり強く締めてしまい、紗夜らしからぬ声が挙がると彼は急いでネクタイを緩めて紗夜へと声をかけるが彼女は何かがおかしかった。

 

「はぁ・・・はぁ・・・///えぇ・・・悪くなかったですよ?」

 

「なぁ・・・本当に大丈夫か?」

 

「大丈夫ですから///・・・もう1回・・・///」

 

首を絞められてしまった紗夜は息が上がっているが、何故か頬を赤らめて強請るような視線を弦太朗へと向けていた。

そんな紗夜を見て不安になった弦太朗は彼女に声をかけるがここで千聖が吼えた。

 

「させるわけないでしょ?」

 

 

 

 

 

 

「白鷺さん、今はとても良いところなので・・・」

 

「いい加減にしなさい!!」

 

ここで千聖がストップを掛けるが紗夜が意味不明な理由で続けようとした光景に千聖がキレて、彼女の頭を丸めたノートで叩く。

その事に紗夜が抗議するも、燐子や花音を含めた全ての女子生徒は紗夜を可哀そうなものを見るような視線を向けていた。

 

 

 

 

 

「彩、こんな感じでどうだ?」

 

「うん。結べてると思うけど、ちょっと曲がってない?」

 

そんな中で弦太朗は空気を読んでか読まずか、いつの間にか教室にいた彩と共にネクタイを自分の首に巻く練習をするのだった。

 

 

 

 

そして、授業が全て終ると同時に千聖はすぐに行動を開始した。

 

「じゃあ、弦太朗。行くわよ!!」

 

「帰りの準備が・・・」

 

「もう・・・早くしなさい」

 

行動を開始したが弦太朗の準備が終わってないという事態が発生してしまい、その異変に気が付いた紗夜は朝の失態などなかったかのように毅然とした態度で2人へと話しかける。

 

「白鷺さん?そんなに慌ててどうしたんですか?」

 

「紗夜ちゃん、実は練習前に買物に行くことになってるのよ・・・」

 

「・・・なぜでしょう・・・。風紀の乱れる匂いがします・・・」

 

慌てている様子の千聖に紗夜は何かを感じ取っていた。

 

流石は花咲川の番犬―――

朝の駄犬モードとは打って変わり、今の彼女の嗅覚は冴えわたっていた。

 

「では、丸山さんも呼びましょう」

 

「いいのよ。彩ちゃんは打ち合わせがあるから・・・それじゃあ、紗夜ちゃん。また明日ね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

千聖は弦太朗の腕を引いて教室から出るが、その後を紗夜が追跡すると昇降口のところで靴へと履き替えていた2人の会話を盗み聞きを始めた。

 

「なんで本当の事を言わなかったんだ?」

 

「だって、紗夜ちゃん・・・彩ちゃんみたいな感じがしたんだもの・・・」

 

「よく分かんねぇけど、さっさと行こうぜ。それでどこに行くんだ?」

 

「そうね。校門にタクシーは呼んであるけれど近場で済ませましょう。折角だからあなたのスーツを選んであげるわよ」

 

「そうか?悪いな・・・」

 

「じゃあ、2人で行きましょうか。彩ちゃん達を付き合わせるのも悪いものね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「「ダメ(です)!!」」

 

流石に我慢の限界だったのか紗夜ともう1人の人影が弦太朗達の前へと現われた。

 

「紗夜ちゃん!?」

 

「沙綾?何やってんだ?」

 

「こっちのセリフだよ!!弦太朗!!千聖先輩とデート!?」

 

「風紀の乱れは許しません!!」

 

もう1人の人影は沙綾だった。

たまたま昇降口にいた彼女もまた2人の会話を盗み聞いていたのだが、奇しくも我慢の限界を迎えたのは紗夜と同じタイミングだった。

そんな2人を見て弦太朗は千聖へと視線を送っていた。

 

 

 

「そんなんじゃねぇよ。ただスーツ買いに行くだけだよな?」

 

「えぇ、仕事前に弦太朗へスーツをプレゼントするのよ?」

 

「「なっ!?」」

 

「弦太朗!!私を抱えて走りなさい!!」

 

「おう!!」

 

千聖は2人へ笑みを浮かべると靴を履き替え終わっていた弦太朗に自身を抱えさせて走らせる。

流石の紗夜達も驚きの余り固まってしまうがすぐに我に返って靴に履き替えることもせずに追いかける。

 

「何で紗夜達から逃げるんだよ!!」

 

「あの子たちの目ヤバいわよ!!捕まったら練習どころではないわ!!ほらもう少し!!」

 

弦太朗は千聖に急かされながら校門の前に停まっていたタクシーへと滑り込むと、沙綾達を置き去りにしてそのままタクシーは走り出してしまった。

 

「逃げられましたか・・・ですが、絶対に逃がしません・・・!!山吹さん!!」

 

「紗夜先輩!!行きましょう!!」

 

「えぇ!!」

 

「もしもし!!ひまり?弦太朗が千聖先輩と買物デートしてる!!近場でスーツ買うって言ってたからつぐみ達とモールに急いで!!」

 

紗夜と沙綾は鬼のような形相を浮かべて走り去るタクシーに背を向けると、靴を履き替えるために昇降口へと戻る最中にひまり達へと連絡を取り共に千聖を妨害するために近場でスーツを買えるモールへと向かうのだったが―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「近場は近場でも”事務所の”近場なのよねぇ・・・」

 

しかし、千聖の方が1枚上手だった。

 

「千聖?何か言ったか?」

 

「いえ。何も言ってないわよ?とりあえずスーツは2着買うわよ」

 

「でもよ・・・2着もいるか?」

 

「何かあった時のために予備は必要よ?1着は選んであげるから、もう1着は自分の好みで選びなさい」

 

「でもよ?バイト代代わりにしちゃ高すぎねぇか?」

 

「あなたは私のマネージャーなのだから今は言うこと聞きなさい。そうだわ。折角だったら私も弦太朗と似たようなスーツ買おうかしら?」

 

そんな会話をしながらも、彼女達を乗せたタクシーは2人の目的地へと向かうのだった。

 

 

 





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