バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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パスパレ篇!!完結!!

ライブはイイゾォ・・・!!
はやく昔みたいにライブで声出せる日が戻ってきて欲しいなぁ・・・

真面目エンドだけど、これは・・・




未・来・彩・色-16 When "I" shine,darkness fades.(”アイドル"が輝くとき、闇は消えていく)

 

 

「嘘でしょ・・・」

 

「カニがおっきくなっちゃった・・・!!」

 

「マジかよ・・・!!」

 

目の前でゾディアーツが巨大化する―――

そんな目の前の光景に彼女達は足を止めてしまうが、フォーゼは以前戦った時の事を思い出して余裕が無くなっていた。

 

「みんな!!早く下れ!!」

 

「如月くん!?どうしたの!?」

 

「あれが相手じゃ余裕がねぇ・・・!!」

 

「うそだよね・・・?」

 

「これで戦ったことはねぇけど、正直通用するか分かんねぇ・・・!!」

 

 

 

 

 

「あぁぁあああああああああああああ!!」

 

「おらぁああああああああああああ!!」

 

フォーゼの余裕のない様子に気が付いたつぐみが彼に声をかけるがその答えにその場にいた全員が驚きの表情を浮かべていた。

そんな彼女達の不安を煽る様にキャンサーは理性を失った獣のような叫び越えを挙げるとそのハサミを振り降ろすが、フォーゼはソードでそれを受け止めてから力任せに払いのける。

 

「・・・弦太朗!!」

 

「ふえぇ~!!如月く~ん!!」

 

「蘭も花音も心配すんな!!下がってろ!!」

 

「みんな、ここは弦太朗の言う通りにするしかなさそうだね・・・。みんな歩けるかい?」

 

「・・・如月!!任せたぞ!!」

 

フォーゼの指示に従うべきと判断した薫はみんなに下がる様に促し、巴も流石に体格差にどうすることも出来ないと判断して一緒に下がっていく。

 

それを見たフォーゼは再びキャンサーへと向き直ると再びハサミを力任せにフォーゼに振り下ろすが、フォーゼもまた再びソードで受け止める。

 

「くそ・・・流星がいてくれりゃ・・・!!でも、1人でやるしかねぇ!!・・・ってやべぇ!!」

 

彼の頭に思い浮かぶのはキャンサーを倒した仲間の姿だったが、その彼はその場にはいない。

フォーゼは弱気になった自分に気合いを入れるように声を挙げると、先ほどの様にハサミを振り払おうとしたが、キャンサーはもう一方のハサミをフォーゼに向けて振り下ろしていた。

 

1本だけならなんとか止められるが2本同時は止められない。

 

 

 

 

「えぇぇええええええええい!!」

 

そんなイメージが頭を過るが、キャンサーとは別の叫びと共にそのハサミの起動がズレると同時に押さえていたハサミもフォーゼから離れていく。

 

「美咲!!なんでお前・・・!!」

 

「みーくん!!どっか行っちゃったと思ったらそれ乗ってるんだ!!」

 

「なんかいや~な予感がしたんでこれ取りに行ってましたけど・・・。嫌な予感ってなんでこんなに当たるんですか・・・」

 

「よく分かんねぇけどとにかく助かったぜ!!・・・いくぞ!!」

 

「腕1本ぐらいならなんとか・・・!!」

 

そして2人は巨大化したキャンサーへ目掛けて駆け出していくのだった。

 

 

 

 

 

――――――

 

「ふぅ・・・」

 

先ほどまでステージ立っていた私達は一旦ステージからはけると普段のメイクさんや衣装さん達が私達のメイクや衣装を整えている。

そして代わりにビビキャンの子達が私達に変わってステージに立っている光景を彩ちゃん達と一緒に眺めていた。

 

 

 

 

 

「外・・・大丈夫でしょうかね・・・」

 

「トモエさん達も来てるとのことですが・・・心配です・・・」

 

「大丈夫でしょ。ゲンちゃんがいるんだし・・・」

 

 

 

 

「でも、どんな状況になってるのかしら・・・?」

 

周囲が慌しくしている中で麻弥ちゃんの言葉に反応する2人を見て、私も外の事が気になって思わず呟いてしまった。

そんな言葉を聞いたのかどこからか黒いスーツの人たちが慌しいスタッフをすり抜けて私達の元へと歩み寄ってくる。

 

「誰かしら・・・?」

 

「ココロさんの家の人です!!」

 

イヴちゃんが言うにはこころちゃんの家の人らしいけど、こんな暗いところでもサングラスはつけたままなのね・・・?

それにも関わらずサングラス越しにでも分かるほどにその表情は暗かった。

 

「あの・・・どうかしたんですか・・・?」

 

 

「外のゲンちゃん達に何かあったのかな~?」

 

意を決して私がこころちゃんの家の人に話を聞こうとするとその横ではいつもの軽い調子の日菜ちゃんが私の言葉に続いてくるが、こころちゃんの家の人がスマホで流れている無音の映像を彩ちゃん以外の全員で覗き込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ・・・?」

 

「はっ・・・?」

 

「どうなってるの・・・?」

 

「なんですかこれ・・・?」

 

その映像に1度は全員から言葉が漏れる。

画面の中では変身した弦太朗と1台のロボットがあゆみさん・・・でいいのよね?

理解できないが多分あゆみさんが変身してたかに座のゾディアーツが完全に人の形を失って巨大なかにとなって戦っていたが、明らかに弦太朗達は劣勢だった。

 

「あのロボットは一体・・・?」

 

「おねーちゃんの時のだ・・・!!」

 

「話だけには聞いてましたが・・・一体・・・誰が・・・?」

 

 

 

 

 

 

「ミサキさん!!」

 

「「!?」」

 

イヴちゃんが言うにはあれに乗ってるのは美咲ちゃんらしいけれど・・・素人目で見ても2対1の状況でも完全に劣勢だった。

 

「・・・っ!!」

 

「イヴちゃん!!どこいくの?」

 

「助けに行かないと・・・!!」

 

「まだライブ中ですよ!!」

 

「そうだよ!!それにイヴちゃんが行っても大きさが違いすぎるって!!」

 

「・・・そうですね・・・。すいません・・・」

 

イヴちゃんがその映像を見て飛び出そうとするが、すぐに日菜ちゃん達の言葉を聞いて思いとどまった。

でも・・・

 

「大丈夫かしらね・・・?」

 

「千聖ちゃんもゲンちゃん達心配してるんだ・・・」

 

「まぁ・・・こんなの見てしまったらね・・・」

 

写された映像に不安を覚える私達は俯いてしまうが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫だよ!!」

 

「彩ちゃん・・・?」

 

「だって如月くんが心配するなって言ってたんだから!!」

 

でも、彩ちゃんだけは違って不安を覚える私達の横で彩ちゃんのどこから来るか分からない自信に満ちた表情を浮かべて答えているそんな彩ちゃんの言葉に呆気に取られていた。

 

 

「あははははは!!彩ちゃんらしいね~!!」

 

「ですね・・!!アヤさんらしいですね・・・!!」

 

「如月さん達も頑張ってますから!!ジブン達も負けてられませんね!!」

 

「ふふっ・・・そうね。ちょうどあの子たちの出番も終わりみたいね・・・みんな!!ここからは私達にステージよ!!」

 

「みんな!!行こう!!」

 

そんな彩ちゃんに釣られてか私もみんなもさっきまでの不安なんては消えていて、私達は彩ちゃんの言葉と共に再び自分たちのステージへと上がっていくのだった。

 

 

――――――

 

彩たちに見られていたことなど知る由もないフォーゼ達はなんとかキャンサーの猛攻を防いでその場に足止めをしていた。

しかし、防ぐだけで反撃出来ていなかった。

 

「如月先輩!!どうするんですか!!」

 

「ソードでも殻に弾かれちまうからな!!この状態だと爆発したら周囲丸ごと吹っ飛んじまうかもしんねぇ!!後ろにこころ達もいるし、彩たちもライブ中だから巻き込んじまう!!だったら宇宙まで連れ出して・・・!!」

 

「にしてもこのままじゃ・・・」

 

2人で対策を話しながら対処しているが体力的なリミットを考えるとそこまでの猶予はない。

 

「とりあえず、他のスイッチで・・・!!」

 

「・・・っ!!如月先輩!!」

 

フォーゼはソードに挿していたコズミックスイッチを別のスイッチに交換しようとするが、その隙をキャンサーのハサミが迫っている間にダイザーが割り込んでなんとかハサミを抑え込むがその衝撃がダイザーの内部を激しく揺らす。

 

そんな中でキャンサーはもう1本のハサミを振り上げようとする。

 

 

「このぉおおおおおおおおお!!」

 

「・・・・・・巴!?」

 

 

 

 

「ぁあああああぁアァァア!!」

 

「うおっ!?」

 

「巴!?」

 

ここで予想外の巴がキャンサーへと叫びを挙げるとその光景に思わずフォーゼとダイザーが止まってしまう。

その声を聞いたキャンサーはハサミの標的をダイザーから巴へ向けて突き刺すべく伸ばすが、巴はそれを飛んで避けるとハサミの上を駆け出していくが、ハサミを振り上げられて彼女の身体は宙を舞う。

 

そのままキャンサーは動きが鈍ってしまったダイザーを突き刺すべく、ハサミを向けるが―――

 

「うぉぉおおおおおおおお!!」

 

「あぁあぁあああ!!」

 

宙を舞っていた巴が空中で体勢を立て直すとその落下の勢いのままキャンサーの頭部に蹴りと叩きこみ、想定外の衝撃にキャンサーから声が挙がって動きが止まった所につぐみから指示が飛ぶ。

 

「如月くん!!ハサミの関節のところ!!」

 

「おう!!」

 

―――ファイヤー ON―――

 

「いっけぇえええええええ!!」

 

「あぁぁぁぁああああ!!」

 

フォーゼはソードにスイッチを装填してそのまま指示を通りに関節部分をソードで斬ると、片方のハサミが斬り落とされて地面へと落ちると同時に巴も落下の衝撃を殺すように地面を転がっていく。

 

「宇田川さん!!無茶しすぎ!!だけど・・・!!」

 

「・・・あぁ!!これなら!!」

 

 

 

 

 

「あぁああああああああ腕がぁああああ!!」

 

ハサミを切り落とされたキャンサーはわずかに理性を取り戻す。

そしてメインの武器であるハサミを1つを斬り落としたことによって防戦一方だったフォーゼ達がお返しと言わんばかりに攻め始める。

 

「それにしても・・・堅い・・・!!」

 

「さっきの攻撃に比べたら大した事ねぇな!!・・・まずはその邪魔な足からだ!!」

 

殆どダメージにならないがダイザーが突っ込んで殴りつけて意識を逸らし、一方でフォーゼが先ほど同様に関節を狙って斬りかかる。

 

 

ハサミに頼り切って戦っていたキャンサーもなんとかハサミ以外の腕でも対応しようとするが、2人の攻撃を抑えられずに徐々にキャンサーの手足を斬り落とされていき、キャンサーは地面へと崩れ落ちると同時にフォーゼによって最後に残っていたもう1つのハサミも斬り落とされる。

 

 

 

 

「やった!!」

 

「動きも鈍ってきたわ!!」

 

「これならそれで打ち上げれるんじゃない!?」

 

「分かった!!美咲!!降りてくれ!!」

 

「よく分かんないけど・・・如月先輩!!後は頼みました!!」

 

キャンサーの動きが鈍り周囲から歓声が上がるとつぐみはダイザーによって宇宙へと打ち上げることを思いつく。

それを聞いた美咲はダイザーですべての手足を失ったキャンサーに体当りをかまして吹き飛ばしてからダイザーを飛び降りるとダイザーからはミサイルが発射されてキャンサーの身体を宙へと打ち上げる。

 

それを見たフォーゼはベースステイツへと戻り、どこからかやってきた自身のバイクに乗って変形中のダイザーの上に飛び乗るとカウントダウンが響く。

 

 

 

3―――――――

 

2―――――――

  

1―――――――

 

 

―――Blast off!!

 

「とっべよぉおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 

「バイクが空を飛んだわ!!」

 

「凄~い!!」

 

「儚い・・・」

 

「ふえぇえええええ!?」

 

「うっわ・・・本当に飛んだ・・・」

 

初見のハロハピは思い思いの事を述べる横でAfterglowの面々のそれに同意するかのように首を縦に振る。

そんなことを知らずにフォーゼはキャンサーと共に宇宙へと打ち上っていた。

 

 

 

「打ち上げちまえば出し惜しみはしねぇ!!これで終わりにしてやる!!」

 

フォーゼはバイクから飛び降りて宇宙空間へと飛び出すとそのまま打ち上げたキャンサーを飛び越えながらスイッチを起動してドライバーのレバーを押し込んだ。

 

 

 

 

 

――ロケットON――――――――

――――――ドリルON――――

 

 ―ロケット・ドリル・リミットブレイク―

 

 

「食らえ!!ライダーロケットドリル宇宙キィィィィィック!!」

 

「まダだァアアアアアああああ!!」

 

フォーゼのドリルはそのままキャンサーへと突っ込んでいくが、キャンサーは胴体に残っていた巨大な口でドリルごとフォーゼの左脚へと食らい付く。

 

 

 

 

 

「「がぁああああああああああああ!!」」

 

フォーゼに変身しているにもかかわらず、足を噛まれたダメージはそれを纏っている弦太朗へと伝わり、キャンサーもまた堅い甲羅に覆われていない口内で回転するドリルの攻撃に互いに痛みに絶叫するが、

その痛みに耐えながらフォーゼは再びドライバーのレバーを押し込むと起動していたロケットとドリルが巨大していく。

 

「ライダーロケットドリル大宇宙キィィィィィック!!」

 

「ぁあぁぁぁああああああああああ!!」

 

痛みに耐えながら、巨大なロケットの勢い任せてフォーゼはキャンサー諸共、地球へ向かって突っ込んでいく。

 

そして街が見え始めた頃に2人の勝負が決着した。

 

 

「わたしは・・・また・・・アイドルに・・・!!」

 

ドリルの攻撃と大気の摩擦熱でキャンサーの身体は限界を迎えると、自信の願望を叫びながら爆散する。

その爆発は夜の暗闇を消して昼間のような明るさで街を照らすが、それは本当に瞬間の出来事だった。

フォーゼは爆発の中でキャンサーの変身が解けて空に生身で投げ出されていたあゆみを見つけるとその腕を掴む。

 

「彩たちのところに戻るか・・・」

 

――――――――パラシュートON――

 

そう呟くとフォーゼはそのままスイッチを起動して彩たちのライブ会場へと戻っていくのだった。

 

 

 

 

―――――――――――――――――

 

「「「「アンコール!!アンコール!!アンコール!!」」」」

 

 

 

如月くん達が頑張ってくれている中で私達のライブが終わって舞台からはけた私は心の底からやり切ったと笑みを浮かべていた。

そんな中でお客さんからのアンコールの声が止まない事が嬉しくって私は泣きそうになってた。

 

「彩ちゃ~ん!!・・・何で泣いてるの?」

 

「日菜ちゃん・・・えっと・・・こんなにお客さんが喜んでくれてる光景がなんかうれしくって!!」

 

「あら、彩ちゃん。でも、泣くのはまだ早いわよ?」

 

「そうですね!!まだお客さんのアンコールに答えないと・・・!!」

 

「私もまだいけます!!」

 

みんなのやる気が伝わってくる。

やりきったと思って身体から力が抜けそうになってた私だったが、それを千聖ちゃんが手を差し伸べてくれた。

 

 

 

「彩ちゃん。アンコール・・・行けるわよね?」

 

「うん!!」

 

「それじゃ行きましょう!!」

 

そう言って私達はアンコールに答える為にステージへと戻る。

 

 

 

 

「みんな~!!ありがと~!!」

 

ステージに戻った私は余りの嬉しさに思わず声を挙げてしまったが、お客さんたちもそれに答えるように声を返してくれる。

 

私はそんなステージの上からお客さんたちの顔を見ようと客席全体を見渡した。その視線の先には如月くんや花音ちゃん達がステージにいる私達を見ていた。

 

「あっ・・・」

 

私はマイクにも乗らないような小さな声を上げ、その光景に私は全てを察した。

 

 

 

―――終わったんだ・・・

 

ステージ上で私はお客さんに背中を見せて、周りにいた千聖ちゃん達の表情を見てしまう。

でも、みんなも同じように如月くん達を見つけて同じことを思ってたみたいで笑みを浮かべていた。

 

「彩ちゃん?いつまでお客さんに背中を向けてるのかしら・・・?」

 

「えっ・・・?あっ!!」

 

千聖ちゃんの言葉に我に返った私。

そんな光景に如月くん達もお客さんもみんなが笑っていた。

 

「うぅ~・・・!!」

 

「彩ちゃん~。そろそろやろーよー」

 

「ですね!!お客さんも待ってます!!」

 

「彩さん!!」

 

「も~みんなも~!!それじゃ・・・本当に今日最後の曲!!聞いてください!!"ゆら・ゆらRing-Dong-Dance"!!」

 

そしてみんなに答えるために私達はこのライブで本当に最後の曲を始めた。

 

―――――――――――――――――

 

 

「凄かったね!!」

 

「そうだね~つぐ!!」

 

「薫くん!!本当に凄かったね!!」

 

「なんて儚いんだ・・・」

 

「う~!!私達もライブしたいわ!!」

 

「それはいいけど明日は休ませて・・・」

 

 

「「いってぇ~!!」」

 

「巴も弦太朗も無茶しすぎだよ・・・。足引き摺ってるし・・・」

 

「蘭は素直じゃないな~」

 

「モカ!!」

 

「ふえぇ~!?」

 

思い思いに彼女達は最後にパスパレの演奏について盛り上がる一方では弦太朗達は先ほどの戦闘で負った怪我の痛みに悶えていた。

 

「とりあえず、みんなで帰ろっか!!」

 

「そうだなつぐ!!・・・でもその前に、今日の打ち上げでもすっか!!」

 

「面白そうね!!美咲!!私達も行きましょう!!」

 

「あぁ・・・うん。・・・・・・休みたい・・・」

 

「美咲ちゃん・・・」

 

「巴?でもどこで・・・?」

 

帰る前に打ち上げをするという提案をするが巴、それを聞いて首を傾げる蘭だったが、思わぬ乱入者がこの場に現れる。

 

 

 

 

 

「今夜は焼肉だよ~~~~!!」

 

「焼肉!!はぐみもお肉食べたい!!」

 

「打ち上げなんていいわね。それにしても、みんなして私達を置いていくなんて酷いんじゃない?」

 

「日菜先輩に千聖さん達まで!?」

 

「おや?千聖達はどうしてここにいるんだい?事務所の人たちとはそういうことはしないのかい?」

 

「事務所でもやる予定だけれど、それは後日やることになってるのよ・・・」

 

そこに現れたのは先ほどまでライブをしていたパスパレ。

思わぬ人物の登場に彼女達は驚くが、1人だけ冷静に薫がそのことを質問するが、何事もなかったかのように千聖が応えると納得したような表情を浮かべていた。

しかし、その中で彩だけは浮かない顔をしていた。

 

「ねぇ・・・如月くん?あゆみさんは・・・?それにその足は・・・?」

 

「足は倒した時にやられてな。・・・でも、倒したんだけど意識が戻ってねぇ・・・」

 

「大丈夫だよ!!こころちゃんの家の人が病院まで運んでくれたから!!」

 

「如月くん、花音ちゃん・・・。なら、起きたら一度話してみるね!!」

 

「それでいいんじゃねぇか?」

 

「そうだね・・・」

 

「じゃあ如月くんもその時はついてきてよ!!」

 

「おう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「3人とも~早く行くよ~!!」

 

「うん!!行こっ!!」

 

2人の言葉を聞いて安心したのか彩は笑みを浮かべ、そんな3人を先に歩いていた日菜が急かすように声をかける。

そんな風景にいつも通りの日常に戻るとそう思っていた。

 

しかし、そんな考えも一瞬で吹き飛んでしまう出来事が起こってしまう。

 

「弦太朗?電話なってるわよ・・・?」

 

「あぁ・・・レイから・・・?もしもし?」

 

『もしもし!!弦太朗!!』

 

少しだけみんなとは離れた位置を歩いてた弦太朗と千聖。

千聖の言葉に弦太朗はマグフォンを取り出してその電話に出るが、電話の向こうのレイヤが焦った様子に弦太朗は嫌なものを感じ取る。

 

「どうした!?ライブって聞いてたけど、なんかあったのか・・・?」

 

『急いでこっちにきて!!ロックが襲われてる!!』

 

「・・・分かった!!どこだ?」

 

『dub!!』

 

「待ってろ!!」

 

弦太朗は電話を切ると横で不安そうな表情で千聖が彼を見つめていた。

 

 

 

「その足で行くのね・・・?」

 

「ヤバいけど・・・行くしかねぇ・・・!!」

 

「本当だったら「行かないで」と言いたいところだけれど、仕方ないわね。みんなには私がうまく誤魔化しておくわ・・・」

 

「悪いな・・・それじゃ行ってくる!!」

 

「えぇ、行ってらっしゃい・・」

 

千聖に見送られながら弦太朗は先ほどの戦闘で酷使した身体を引き摺って、バイクに跨るとレイヤが言っていた"dub"へ向かってバイクを走らせるのだった。

 





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感想評価は気分次第でお願いします。


次章予告:RAS
今回コズミックで決めろって?
いや、大宇宙キックしたかったんや・・・!!
そして"通常の"ロケットとドリルくんは次章は完全お休み決定しましたね!!

本編前に小ネタ篇として
・アニメ伝説の温泉回
・焼肉のお姫様
・+α

でお送りする予定です。
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