最初は・・・バンドリアニメにあった温泉回です・・・
アニメだと多分11月半ばくらいですが、本作品だと11月末くらいまでズレ込んでいます。
まぁ、半ばでも本作品の時系列的にはポピパ2章開始前くらいになるのでそこまで問題はありませんが・・・
温・泉・客・旅-1 恋愛バトル!?・トラブるトラベル
「っしゃ~!!今週も終わった~!!」
1週間の授業が終わり、弦太朗はここ数週間での連戦によって疲れが体に溜まっていた。
そんな状態を見かねて同じクラスにいる彼女達が彼の周りに集まりだした。
「如月くん・・・?大丈夫?」
「花音か・・・。今週めっちゃ疲れちまってな・・・」
「なら今週末はちゃんと休まないとね?」
「だとしても、如月さんは授業中にもう少ししっかりできないんですか?」
「氷川さんはその・・・友希那さんのお父さんの事で・・・色々ありましたから・・・」
「それはそうですが・・・皆さん甘やかしすぎでは?」
疲れている弦太朗に厳しく言葉を送る紗夜に対して、燐子を中心として他のメンバー達は紗夜を宥めていた。
そんな中で弦太朗は何げなく呟いてしまう。
「でも、ただ家で休んでるのもなぁ・・・」
「・・・そう言えば、千聖ちゃんは今日は温泉の生中継のロケするっていってたから温泉に行くのはどうかな?」
「いきなり温泉っていわれてもなぁ・・・。ロックのとこの銭湯にでもいくか・・・」
「気分転換にはいいんじゃないでしょうか・・・」
「もう、白金さんも松原さんも話を聞いてたんですか?」
呑気な会話を繰り広げる3人呆れる紗夜。
しかし、彼女は先日までの事件では自身も彼に迷惑をかけていたことを思い出してこれ以上の追及を辞めた。
そんな中で彼のマグフォンからは着信音が鳴り響く。
3人はそのままでいいから電話に出るようにいうと弦太朗はそそくさとマグフォンを取り出す。
「つぐから・・・?もしもし?」
『もしもし!?如月くん!!急なんだけど今日と明日って空いてる?』
「まぁ・・・特に予定は入ってなかったけど・・・」
『よかった・・・なら・・・これから一緒に温泉に行かない!?』
「「「「えぇ!?」」」」
ちょうど温泉の話題が出ていたこのタイミングでつぐみからの誘いに思わず声を挙げてしまった一同。
それが聞こえたのか電話の向こうのつぐみも紗夜の声が聞こえたことに思わず戸惑ってしまった。
『どうしたの!?それに紗夜さん達の声が聞こえたけど・・・?』
「いや、学校終わってまだ一緒の教室にいるんだよ・・・」
『そうだったんだ・・・』
「羽沢さん・・・?それで温泉とはどういう事でしょうか?納得いくように説明してもらえますか・・・?」
男女で一緒に温泉に行くということ―――というよりも弦太朗がつぐみと温泉に行くということが許容できない紗夜は威圧感のある声色で説明を求めると、彼女はそれに怯むことなく説明をしていた。
「そういうことだったんだ・・・」
『はい・・・。それでそのツアーがキャンセルが出来ないのでそれだったら・・・ってことでさっき連絡があって・・・』
「あっ・・・私もはぐみちゃん達から連絡が来てる・・・」
「氷川さん・・・私達もあこちゃんから温泉に行こうって連絡が来てますよ・・・?」
「確かに全体での練習予定はありませんが・・・個人で練習をしようかと思ってたんですが」
説明を聞いて状況は理解できたが納得が出来ない紗夜。
彼女の発する空気は冷え切っていたが話を聞いてその中で空気の読まない発言が飛び出す。
「俺はいいぞ!!」
「如月さん!?あなた、何を言って・・・!!」
『ホント!?良かった~!!つくしちゃん達は急な外泊はダメらしくて断られちゃったけど・・・これで人数はある程度は大丈夫そうかも・・・!!』
弦太朗の答えに電話の向こうでは誘いに乗ってくれたことに安堵の声を挙げるつぐみ。
しかし、それに反対するのもがここに1人―――
「待ってください!!羽沢さん!!出発この後何ですよね?如月さんは着替えを取りに行く時間がないと思います!!」
『大丈夫です!!前にお父さんの服着れてたから私が持っていきます!!』
「そうか?わりぃな・・・」
『それじゃ・・・この後・・・』
「待ってください!!そもそも男女で温泉なんて風紀が・・・!!」
『そもそも一緒に温泉に入る訳じゃないんですから大丈夫です!!』
「んっ・・・」
紗夜の追及を悉く躱すつぐみに紗夜は言葉を詰まらせてしまった。
そして、少し考えた様子を浮かべた彼女からはある発言が飛び出した。
「でしたら、私も同行します!!」
「氷川さん・・・!?」
『本当ですか!!では、時間までには来てくださいね!!』
先ほどまで練習と言っていたのにも関わらず、突如の紗夜の参戦宣言に驚きを隠せない燐子。
つぐみは燐子とは対照的にその言葉に思わず嬉しそうな声を挙げてそのまま電話を切ってしまった。
何とも言えない空気の中でなんとか花音が声を絞り出した。
「紗夜ちゃん・・・?練習と言ってたのに・・・どうして行こうと思ったの・・・?」
「風紀が乱れる匂いがします!!これは見過ごせません!!」
「ふえぇ~・・・」
「・・・ほら、白金さんもなにをぼーっとしてるんですか?」
「えっ・・・?」
「あなたも生徒会長として同行するんですよ!!」
「氷川さん・・・!?」
「じゃあ如月くん・・・後でね・・・」
「おう・・・!!」
紗夜に引き摺られるように連行される燐子。
その後を追うようにして花音も教室を後にするのを見送った弦太朗は疲れた体を引き摺ってそのままつぐみが言っていた集合場所へと向かおうと教室を出る。
それと同時にかかってきた電話に弦太朗はほぼノータイムでマグフォンを手に取ってそれに出た。
『弦太朗!!温泉行くよ!!』
「沙綾。それさっきつぐから聞いたから。後でな・・・」
『ちょっと弦太朗!?』
弦太朗は沙綾からの電話をスグに切ると再び待ち合わせの場所を目指して歩き出すのだった。
―――――――
弦太朗達が温泉の話を電話で聞いたのと同じ時刻、パスパレのメンバー達の姿はある温泉旅館の1室にあった。
「全くうちの事務所は何考えてるのかしら・・・」
「でも、これが終わって帰ったら生放送でライブして、次はドームなんて大変だけど・・・ワクワクするね!!」
「ジブンも楽しみです!!」
「ブシドーの心で頑張ります!!ですがその前の温泉の収録ですが・・・ヒナさんはどこに・・・?」
話していた彼女達だったがいつの間にか日菜の姿は消えていたことに疑問を感じていたが突如として部屋の扉がどこかに行っていたヒナによって開かれる。
「ねぇねぇ!!」
「日菜ちゃん・・・!!仕事前なのにどこ行ってたの!!」
「そんなことより聞いてよ!!今日ねここにおねーちゃんとつぐちゃん達が来るんだって!!」
「そうだったんだ・・・」
「へぇ・・・面白いことが起きそうね・・・。それじゃあ、仕事の打ち合わせでもしましょうか・・」
何か面白いことが起こる予感を感じた千聖は日菜をそのまま捕まえるとこの後に行うロケの打ち合わせを始めるのだった。
――――――
「ここだよな・・・?まだ集まってねぇのか・・・?ってあのキョロキョロしてるのっは・・・」
「あっ!!如月先輩!!」
「やっぱりロックか!!」
1人でつぐみに言われた集合場所へとやってきた弦太朗。
そこには集合時間よりも早く来ていた捨てられた小犬のような表情を浮かべていたロックがオロオロとしていたが弦太朗を見つけた途端に人が着た安心感からか満面の笑みを浮かべて彼の元へとかけで出していく。
「お前も来てたのか?」
「はい!!叔母さんに言われて来たんですけど・・・誰も来なくて心配だったんですよ~!!」
「まぁ、みんな準備してるだけだろ・・・?」
「それでも1人だと不安だったんですよ~!!」
「よぉロック。なんだ、弦太朗もいたのか」
「ますきさん!!」
「おっす・・・って・・・」
そこに現れたのはますきだったが、、その姿は弦太朗にとっては見慣れない格好に驚きを隠せなかった。
「・・・なんだよ?」
「お前も制服なんだな・・・」
「わりぃかよ?」
「いや、ますきに制服ってイメージが出来なくてな・・・」
「そうか・・・?」
「お~い!!ゲンちゃんせんぱ~い!!」
そんな話を繰り広げているうちに次第に見知った顔が続々と集まっていき、最後には私服のレイヤが集合場所に集まるとメンバーを代表してつぐみがその場を仕切り始める。
「六花ちゃん。悪いんだけど温泉についたらこの紙に書いてある部屋割りを説明してくれるかな?私はその間に旅館で手続きとか済ませるから!!」
「はいっ!!分かりました!!」
「よろしくね?・・・それじゃ、みんな荷物を積んでバスに乗ってくださ~い!!」
「「「は~い!!」」」
その言葉を聞いてぞろぞろとバスの中に乗っていく彼女達だったが・・・
「「「「「(如月さん(弦太朗)の隣の席は譲れない・・・!!)」」」」」
少女達の小さすぎる争いが始まろうとしていた一方で―――
「あれ・・・?この部屋数と部屋割りって・・・あぁ!?」
「ロック?何してんだ?早く乗れよ」
「あっ!!ますきさん!!すぐ行きます!!」
その裏ではそれ以上に重大な問題が発生していたことにロック以外気が付いていなかった。
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