バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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小ネタ投稿!!

次からは本編・・・RAS篇開始です
パスパレ篇の終わりから大体開始が分かる模様・・・


本・編・裏・側-3 密着!!アイドル(大体)24時

 

~~~小ネタ41:ライブ前夜のアイドル達

 

―――千聖の場合

 

「ふぅ・・・」

 

家に帰ってシャワーを浴びた千聖は髪の手入れを終えてそのままベットに横になっていた。

 

「彩ちゃん大丈夫かしら・・・」

 

彼女が不安を口にするとそんな彼女の元へ今日だけの相棒がやってくる。

 

 

 

「そう言えば普段はあなた達は花音と一緒なのよね?よく道を教えて貰ってるって聞いたけど・・・。今日は出番がなくてごめんなさいね・・・」

 

今日の千聖が一緒にいるのは普段は花音と一緒にいるナゲジャイロイカだった。

しかし、千聖の言葉にツナゲット達は妙に落ち込んでいる様な素振りを見せていたことに千聖は不思議そうにナゲット達を見つめていた。

 

「ほんと・・・どうやって浮いてるのかしら・・・?」

 

この手の知識がない千聖は疑問に思ったところで答えが出てくることはない。

 

「今日は仕事がなかったけど・・・。明日は頑張ってもらうわよ・・・」

 

 

千聖の言葉を聞いてから先ほどとは一転してやる気に満ち溢れている様な雰囲気で細かく動き回っていたナゲット達に彼女は笑みを浮かべていた。

 

「さてと、明日は早いからもう寝ましょうか。ほら、あなた達も休みなさい」

 

千聖の言葉にナゲット達はそそくさと容器の中へと戻っていく。

それを確認してから千聖は部屋の電気を消して眠りにつくのだった。

 

 

 

 

―――イヴの場合

 

「本日の鍛錬もこれで終わりです!!」

 

イヴは仕事が終わった後にもかかわらず、部屋の中で竹刀の素振りを行っていた。

 

「少し熱いですね・・・。そうです!!スイマセン!!少しだけお願いします!!」

 

その言葉を聞いてイヴが連れて帰ってきたソフトーニャが彼女に本当に弱い冷気をかける。

 

「ふぅ・・・これで涼しくなりました!!アッパレです!!」

 

イヴに褒められて嬉しそうにするソフトーニャを見て彼女も笑みを浮かべていたが、イヴは疑問を口にしていた。

 

「そういえば、あなたは誰かと一緒にいるのをあまり見ないですが、普段は誰と一緒にいるんですか?」

 

しかし、ソフトーニャはその質問にうなだれて答えた。

 

「もしかして、普段はゲンタロウさんと一緒なんですか?・・・それでしたら今日は一緒に楽しみましょう!!まずはお風呂からです!!」

 

そう言ってイヴは逃げ出そうとするソフトーニャを捕まえるとそのまま風呂場へと向かっていくのだった。

 

 

 

 

―――麻弥の場合

 

「明日はライブの本番ですからちゃんと使う物を確認しておかないと!!」

 

そういって麻弥は明日のライブで使うスティックの確認を始める。

いつも通りで変わらないはずなのだが、大きい舞台と言うこともあって、彼女はいつも以上に神経質になっていた。

 

「・・・こうなったら全部確認しないとダメですね!!・・・あれ?」

 

そう言い始めて彼女は向かっていた机から立ち上がろうとした途端、何かに引っ張られて立ち上がれなかった。

 

「えっとホルワンコフさんでしたっけ・・・?どうしたんですか?」

 

何かを伝えようとしているホルワンコフに尋ねる麻弥。

それを聞いてかホルワンコフは麻弥から離れると口に麻弥のスマホを口に加えてやってくる。

 

「スマホ・・・?ってもうこんな時間なんですか!?」

 

彼女がスマホを確認すると既に日付が変わっていたことに驚きを隠せなかった。

それを見て麻弥は寝るために自身のベットへと向かおうとするが再び彼女はホルワンコフに止められた。

 

「今度はどうしたんですか?」

 

今度は何事かと思った麻弥だったが、そんなホルワンコフは何かを引っ張ってきた。

 

 

 

「それって千聖さんがくれた化粧品ですね・・・。ですが、それがどうしたんですか・・・?」

 

その言葉に答えるようにホルワンコフは化粧品を口にくわえて麻弥へと迫ったことで、麻弥は理解した

 

「そういえば・・・千聖さんが帰る前に何かを伝えてたと思ってましたが・・・。いえ、今日はもう遅いですし・・・。千聖さんたちには秘密ということでどうか・・・」

 

「ワン!!(ダメです!!)」

 

「あはは・・・。何言ってるかわかりました・・・ダメですよね~・・・」

 

そう言って麻弥はホルワンコフの監視の下で、千聖から貰った化粧品で教わった肌の手入れを行ってから寝ることになるのだった。

 

 

 

―――日菜の場合

 

「ただいまー!!」

 

日菜はフラシェキーと

 

「日菜、おかえりなさ・・・」

 

日菜の帰りを紗夜が出迎るが彼女の腕の中に会ったものに紗夜は言葉を最後まで言い切ることが出来なかった。

今の日菜の腕の中にはフラシェキーとポテチョッキンが抱えられており、紗夜はそのまま身体を震わせながら腕の中のポテチョッキンを指差しながら呟いた。

 

 

 

 

「ひな・・・それは・・・」

 

「えへへー。今日はこの子達と一緒に過ごすんだ~!!それじゃ私お風呂入ってくるね~!!」

 

「ちょっと日菜!!まだ話は・・・!!」

 

日菜は紗夜との話を早々に切りあげてそのまま自身の部屋に消えていく。

少しの間固まっていた紗夜だったが再起動と同時に彼女は暴走を開始していた。

 

 

 

「あ~~~~」

 

「日菜!!一緒にお風呂に・・・いえ、なんでもありません」

 

「おねーちゃん一緒にお風呂入ろ!!」

 

「ちょっと日菜!!」

 

日菜がポテチョッキンと一緒に風呂にいると思っていた紗夜が風呂の扉を開けるがポテチョッキンがいないことを確認してその場を後にしようとするが、日菜によってそのまま風呂場へと引きずり込まれ―――

 

「ご飯おいしー!!あれ?おねーちゃん?どうして横にいるの?」

 

「いえ、気にしないでください」

 

「そっかー。あたし、これからご飯だからポテちゃん達はちょっとあっち行ってて~。っておねーちゃんはいかなくていいよ~!!」

 

「日菜!!」

 

ご飯を食べようとした日菜の近くにいたポテチョッキンに引き寄せられた紗夜だったが、そのまま紗夜から離れて行く。

 

そして―――

 

「ん~そろそろ寝よっかな~」

 

「日菜・・・起きてますか・・・?」

 

「おねーちゃん?どうしたの・・・?枕なんて持って・・・?」

 

日菜が寝ようとしたタイミングで彼女の部屋には枕を抱えた紗夜がやってきた。

 

「折角ですから一緒に寝ようかと思いまして・・・」

 

「うん!!いいよ!!」

 

日菜の部屋に入る紗夜だったが、その室内にはフラシェキーとポテチョッキンが机の上で戯れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、寝よっか!!ポテちゃん。フラちゃんおいで~!!」

 

「あぁ・・・!!」

 

日菜の言葉を聞いてポテチョッキン達が日菜の元へとやってくる光景に紗夜は恍惚の表情を浮かべていたが、ポテチョッキンが日菜から一向に離れようとしなかった。

 

「ちょっと待ってください。なんで日菜にしかその子がいかないんですか?」

 

「ん~わかんない~とりあえず寝よ~!!」

 

「ちょっと日菜!!」

 

そう言って紗夜は日菜にベットに引きずり込まれて一緒に寝ることになったが、その最中にフラシェキーとポテチョッキンが2人の間からそっと離れて行くのを紗夜の目は捉えていた。

 

「待って・・・!!」

 

「おねーちゃ~~~ん・・・」

 

「日菜!!」

 

紗夜はそのまま日菜に抱き着かれてポテチョッキン達を取り逃してしまい、そのまま眠りにつくことしかできなかった。

そして翌日、ポテチョッキンと戯れられなかった不満を弦太朗にぶつけてしまうことになるのだった。

 

 

 

 

 

~~~小ネタ42:焼肉のお姫様

 

商店街のあるとある焼き肉屋。

今この場所でガールズバンド同士の熱い戦いが幕を開けようとしていた。

 

「さーて!!突如として始まりました!!バンド対抗の焼肉勝負!!本日の実況は私!!Poppin'Party

の戸山香澄です!!そして・・・!!」

 

「バイトの帰りに捕まってしまった解説の双葉つくしです・・・それで、あの香澄先輩・・・どういう状況なんでしょうか・・・?」

 

 

 

 

 

「えっとね!!彩さん達のライブの打ち上げすることになったらしいんだけど。それでなんか普通にやっても楽しくないから競争しようってなったらしいの!!」

 

「そ・・・そうなんですか・・・?」

 

ノリノリで対応する香澄の横で未だに困惑するつくし。

余りにもアンバランスな2人だったが香澄は気にすることなく話を続けていく。

 

「さてと、説明も終わったところで!!本日の対戦するのは~~~~本日の主役!!パス~~~~パレェ~~~~~!!」

 

「そういえばライブの打ち上げでしたよね!!えっと・・・頑張ってほしいです!!」

 

「それじゃ意気込みを聞いてみましょう!!」

 

 

「えっと・・・!!まん丸お山に彩を!!丸山彩で~す!!頑張ります!!」

 

「白鷺千聖です。今日は彩ちゃんのお腹をまん丸にするつもりで頑張ります」

 

「るんってしよー!!」

 

「ブシドーのこころで頑張ります!!」

 

「今日はジブン!!イケそうな気がします!!」

 

 

 

 

「おぉ~彩先輩達やる気だ~!!」

 

「ライブで体力使った後ですから沢山食べれそうですね・・・」

 

「なんか楽しくなってきちゃった!!」

 

「香澄先輩!!時間も無いですから・・・次に・・・」

 

「そうだね!!」

 

主役と言うこともあってか妙にやる気満々のパスパレ一向に無難なコメントを残すつくし。

それを聞いて楽しくなってきた香澄だったがつくしの催促を聞いて次に移っていく。

 

「次のバンドは・・・今日凄かったらしい巴ちゃんを擁するAfterglowだぁ~~~~!!」

 

「そうですね。モカ先輩も沢山食べますから、それに甘い物が好きなひまり先輩がどこまで食べれるのかも気になりますね!!今の気持ちはどうですか・・・」

 

 

 

「勿論!!アタシ達が勝つ!!」

 

「ん~いつも通り食べるだけかな~。ね~蘭~」

 

「ちょっとこっちに振らないでよ・・・」

 

「えっと・・・頑張ります!!」

 

「頑張るぞ~・・・えいえい!!おー!!・・・ってやってよ~!!」

 

 

「仲いいですね~。一番優勝候補だと思う!!」

 

「優勝って・・・。それより香澄先輩!!次行きましょう!!」

 

気合十分な3人となんとかノリに着いて行こうとするつぐみと困り顔の蘭だったが、よく食べるメンバーが揃っているバンドなので一番競うのに向いてそうという感想を抱いた実況解説組だったがつくしがドンドンと進行していく。

 

 

 

「えっとね!!次はハロハピ!!」

 

 

「みんなでご飯!!楽しみましょう!!」

 

「はぐみ!!お肉楽しみ!!」

 

「ふっ・・・儚い・・・」

 

「ふえぇ~」

 

「楽しく食べれなさそう・・・・」

 

 

 

 

 

「はぐ以外食べるイメージないけど・・・大丈夫かな?」

 

「そうなんですか・・・?美咲先輩さっきまでロボット乗ってたからお腹空いてるんじゃないでしょうか?」

 

こんな場所でもこころとはぐみは楽しそうにしている。

それを見て花音と美咲は不安を募らせるがこの場から逃げられないのが分かっているので覚悟を決めるしか道が残されていなかった。

 

「そして突如として参戦!!Roseliaだぁ~~~!!」

 

 

 

 

「頂点は私達よ!!」

 

「・・・ポテトはあるんでしょうか?」

 

「頑張ろうね!!りんりん!!」

 

「えっと・・・その・・・うん・・・」

 

「大丈夫!!焼くのはアタシに任せといて!!」

 

 

 

「友希那先輩以外は食べるイメージないですけど、調理のリサ先輩がどうやってみんなに食べさせていくのかが気になりますね・・・」

 

「今日はこの4バンドでお送りします!!それじゃルールをつくしちゃん!!これ読んで!!」

 

唐突に香澄から渡された紙を受け取るとつくしが今回のルール説明を始める。

 

「最後まで食べ続けたバンドの中で制限時間90分以内で食べたお肉のお皿の枚数が多かったバンドが勝利です!!なお、お肉については公平性を考えてこちらであらかじめ決めたお肉の順番になります!!また、サイドメニューについてはご自由に頼んでいただいて結構ですが、そちらは勝負のカウントには含まれませんので注意してください!!また、一番食べた枚数が少なかったバンドは罰ゲームとして特製のドリンクを用意してます!!」

 

 

 

「楽勝だな!!モカ!!」

 

「よゆ~」

 

 

 

「紗夜、勝負に関係ないポテトは禁止よ」

 

「えっ・・・」

 

 

 

 

「どんなお肉が出るのかな~!!」

 

「はぐみちゃん・・・楽しみだね・・・」

 

 

 

「焼肉にはお米だよね!!彩ちゃん!!」

 

「今日は頑張ったから・・・いいよね!!日菜ちゃん!!」

 

1名を除いてルールを聞いてテンションが最高潮まで高まりかけた彼女達だったが、この後の説明で彼女達のテンションは地の底まで叩き落されることになる。

 

「それと今回は特別ルールがあります!!」

 

「「「特別ルール・・・?」」」

 

「えっと・・・。食事前にこちらで用意した飲み物をバンドの”全員”で乾杯してもらいます!!それと5皿ごとに各バンド1杯ずつ飲み物を飲んで頂きます・・・・・・ちなみに殆どの物はたえ先輩達が試飲して気絶する程度には味は最低です・・・」

 

「「「・・・」」」

 

つくしの説明に絶句する一同にそんな彼女達を見て表情が固まるがここで進行が香澄へと変わる。

 

 

 

「それでは、最初のお肉と飲み物をお願いします!!最初のお肉は~~~牛カルビだぁああああああああ!!そしてぇ~~~最初のドリンクはつくしちゃん特製の野菜ジュースだぁああああああああ!!」

 

「はい!!お肉ばかり食べると思ったので栄養バランスを考えてみました!!ちゃんと言うんだったら野菜ジュースではなくてゴーヤとニンジン、ピーマンとセロリで作ったグリーンスムージーです!!」

 

 

 

 

「「「「えっ・・・」」」」

 

「あの・・・これ誰かに飲ませるのは・・・」

 

「ダメです!!全員で飲んでもらいます!!」

 

「そんな・・・」

 

そういって運ばれてきたお肉と全員分の野菜ジュースもといグリーンスムージー。

青々としたジュースに一部のメンバーが顔を顰めるがここで制作者のつくしが中身の発表を告げた内容に声を挙げたのはRoseliaのメンバー達で紗夜だけは逃げようとしたがそれをつくしに止められて絶望の表情を浮かべていた。

 

そんな彼女達を他所に全員にそれが行き渡ったのを確認すると香澄が乾杯の音頭を取るために立ち上がった。

 

 

「それじゃあ乾杯の声と一緒にスタートです!!・・・乾杯!!」

 

「「「「「「かんぱーい!!」」」」」」

 

 

 

「にっが・・・」

 

「うえぇ・・・でも、飲んだからお肉食べよ!!こころん!!」

 

「ジブンは全然いけますね!!」

 

 

「うえぇ・・・みんなでジュースを飲んでお肉を焼き始め・・・あれ?友希那先輩達が飲んでない・・・?」

 

香澄と音頭と共にみんなでグリーンスムージーを飲み始めるが味の感想が挙げながら肉を焼き始める中でRoseliaだけはコップを片手に動けずにいた。

 

 

「ここままでは負けてしまうわ・・・みんな、一緒に行くわよ・・・」

 

「「えぇ・・・」」

 

「うぇ~・・・」

 

「仕方ないか・・・」

 

 

「乾杯・・・」

 

友希那の一言に覚悟を決めたRoseliaのメンバーは他のバンドに遅れて飲み物を飲み干すと同時に異変が起きる。

 

「おや~!!Roseliaのみんなが動かなくなっちゃったぞ~!!」

 

「おかしいですね・・・?野菜以外入れてないんですけど・・・」

 

原因不明のダウンをしてしまったRoseliaに首を傾げる実況解説組に参加者たちから声が挙がる。

 

 

 

「おねーちゃん、ニンジン嫌いなんだよ~。それにリサちーはグリーンスムージーが苦手って言ってたよ~」

 

「それにあこはピーマンがダメだな」

 

 

 

 

「もしかして他の2人もゴーヤとセロリが苦手だった・・・?」

 

「まさかつくしちゃんが用意したのが対Roselia決戦兵器だった~!!」

 

 

Roselia―――5名脱落

 

 

つくしが用意したものはRoseliaの苦手な物を寄せ集めて―――対Roselia決戦兵器を意図せずに精製してしまったことに若干の気まずさを覚えるがそれを彼女は机の伏せて昇天しているRoseliaから目を背けるために他のバンドへと視線を変えると各バンドは全く同じ作戦を取っていたがその中でも1つの卓は同じ作戦でも明らかに異質な光景だった。

 

 

 

 

 

「おっと?これは・・・?各バンドごとにお肉を焼く係と食べる係に分かれてますね・・・。つぐみ先輩に麻弥先輩はイメージが付きますけど・・・」

 

「はぐが焼いてるのはお肉屋さんだからかな~」

 

「全くの予想外でしたね・・・花音先輩か美咲先輩がやると思ってましたけど・・・あれ?」

 

そう彼女達の視線の先にははぐみが率先してお肉を焼いている光景が広がっていたが、その違和感が更に加速する出来事が発生する。

 

「そろそろ焼けたと思うから食べましょう!!」

 

「ふふっ・・・そうだねこころ!!」

 

 

 

 

 

 

「ダメだよ!!」

 

「ふえぇ!?」

 

「はぐみ・・・?」

 

こころが肉を取ろうとしたその瞬間にはぐみが声を荒げる。

そのことにハロハピの一同は驚きを隠せなかったがはぐみの表情はまさしく真剣そのものだった。

 

 

「焼肉は肉汁が大事なんだよ!!肉汁を出したほうがおいしいんだよ!!」

 

「そうなのね・・・」

 

「流石はぐみだね・・・。ではこれなんかはどうだろう・・・」

 

「薫くん!!それもダメだよ!!こころんさっき取ろうとしたお肉。後10秒くらい経ったら食べごろだよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぐみ先輩・・・焼肉奉行だったんですね・・・」

 

「知らなかった・・・」

 

 

 

「お奉行!?」

 

「イヴさん例え話ですよ・・・?」

 

はぐみがまさかの焼肉奉行と化してしまったことに周囲はおろか、同じハロハピのメンバー達もその光景に目を丸くしていた。

 

奉行によってスローペースを余儀なくされたハロハピだったが、ここで勝負が動き出す。

 

「よっし!!5皿目完食だな!!」

 

「よゆ~よゆ~!!」

 

「いい感じだね・・・」

 

「ほら!!つぐも食べなよ!!あ~ん!!」

 

「ありがとうひまりちゃん!!」

 

 

 

 

 

 

「彩ちゃん!!気合い入れて食べなさい!!」

 

「これ以上早く食べるのは無理だよ~」

 

「ヒナさん!!お水です!!」

 

「イヴちゃんももっと食べよ~!!」

 

「今から5皿目ですよ!!」

 

 

「気が付いたらパスパレが5皿目入ったと思ったら、つぐみ先輩達はもう5皿目も終わりそうですね!!」

 

「それじゃ、そろそろ次のドリンクを発表しま~す!!つくしちゃん!!」

 

「えっとつぎは・・・”ペナル茶”・・・なんですかこれ?」

 

「有咲が用意したからわかんない!!でも、これ飲んださーやが「赤くて辛くて不味い」って言って倒れちゃった奴だ!!」

 

 

沙綾を打倒したドリンクと聞いてAfterglowの5人は一同が固まってしまうが、真っ先にそれに手が伸ばされた。

 

「「「「蘭(ちゃん)!?」」」」

 

「あたし・・・いくよ・・・」

 

「ら~ん~・・・」

 

「おい待て!!蘭!!考えなおせ!!」

 

「そうだよ蘭!!」

 

「きっと何か対策が!!」

 

 

 

「いや、これ以上不味くなる前に湊さん達みたいに離脱したいだけだから・・・」

 

「おい待て!!」

 

「逝ってきます・・・」

 

「「「「ら~ん(ちゃーん)!!」

 

蘭はそう言い残してから赤い液体を一気に飲み干した姿にメンバー達は悲痛な叫び声を挙げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うえっ・・・不味いけど・・・辛くない・・・」

 

「「「「えっ・・・?」」」」

 

しかし、不味さがあるが辛みを感じなかった蘭に一同は首を傾げる。

そして何を思ったのかつぐみが飲み干したコップに顔を近づけると一瞬でその顔が歪む。

 

 

 

「けほっ!!これ・・・匂いだけでも辛いって分かるのに・・・何で平気なの・・・」

 

「弦太朗の家で食べた宇宙鍋に比べたら、全然辛くないし・・・」

 

「それどんだけ辛いの!?」

 

「それは後でいいから~次食べよ~?」

 

「次はタン塩だってよ!!」

 

 

 

 

「うわっ・・・こっちはまだ2皿目の途中なのに・・・」

 

「はぐみ!!勝負に負けてるわ!!」

 

「ダメだよこころん!!ちゃんと美味しくお肉を食べないと!!かのちゃん先輩の前のお肉後5秒だよ!!」

 

「ふえぇ~!!」

 

「けほっ・・・煙たい・・・」

 

 

 

 

「「「「「・・・・・・」」」」」

 

「ジュース飲んで倒れるこの人達は何しに来たんだろう・・・?」

 

「ちょっとつくしちゃん!?」

 

蘭の何気ない感想に驚きを隠せないひまりだったが、他の3人は気持ちを切り替えて次のお肉であるタン塩を焼き始める一方ではつくしからの冷たい言葉を浴びせられるRoseliaとスローペースでお肉を食べるハロハピ、そして、アイドル達は目の前のドリンクを睨みつけていた。

 

 

 

「辛いの行ける人いるかしら・・・」

 

「アヤさん!!どうでしょうか?」

 

「いや!!ここは麻弥ちゃんが!!」

 

「いやいや!!ジブンはちょっと~!!」

 

 

 

「あたし、お米と一緒に食べて飲み物欲しいから貰うね~!!」

 

醜く押し付け合うアイドル達だったが、ここで日菜が誰の了承も得ずにドリンクを掴むとそのまま一気に飲み干してしまった。

辛いと言われたそれを一気飲みした彼女には一同の視線を一気に集めていた。

 

「日菜ちゃん・・・?」

 

「ねぇ・・・大丈夫・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁぁぁああああああああああああああ!!」

 

心配した彩と千聖が彼女へと声をかけるが、彼女から返ってきたのは絶叫だった。

 

 

「ヒナさん!?」

 

「どうしたんですか!?」

 

「かっらぁぁあぁぁぁぁぁああああああああ!!」

 

コップを片手に床でのた打ち回って苦しむ日菜だったが、彼女の手からコップが滑ってハロハピの方へ向かって飛んで行ってしまった。

それだけで終わればよかったのだが不幸はこれだけでは終わらなかった。

コップにわずかに残っていたドリンクがコップから離れてとある人物の目へと入り込んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁぁぁああああああ!!目がぁぁあああああああぁぁぁぁ!!」

 

「「「「「お奉行~~~~~~~!!」」」」」」

 

不運にも激辛の汁が直撃してしまったのは焼肉奉行だった。

彼女も余りの激痛にそのまま床でのた打ち回るが、余りの激痛に日菜と揃ってそのまま意識を手放してしまった。

 

 

Pastel*Palettes―――氷川 日菜 脱落

ハロー、ハッピーワールド!―――焼肉奉行 脱落

 

 

「さてと、はぐみもいなくなっ・・・寝たみたいだから、後は自分たちのペースで食べましょうか」

 

「そうね!!はぐみには悪いけどそうしましょう!!」

 

「うん。そうだね・・・」

 

「あぁ・・・ウェルダンで焼こうか・・・」

 

 

 

 

「権力者が倒れるとガラっと空気が変わるのは歴史と一緒ですね・・・香澄先輩」

 

「つくしちゃん?難しくてよく分かんない・・・」

 

はぐみが脱落して悲しむどころか美咲を筆頭に自分のペースで焼肉を楽しみだすハロハピ。

この何とも言えない空気を分かりにくい例えで誤魔化したつくしに思わず香澄がツッコんでしまった。

 

脱落者が出たバンド達は勝手に思い込んでいる仲間の無念を胸に秘め、かたや自分たちの好きなペースで食事を楽しめる喜びを肉と共に噛み締めながら食べるペースを上げていく。

 

「蘭ちゃん・・・大丈夫・・・?」

 

「口が痛い・・・」

 

 

 

「よっし!!次はなんだ!!」

 

「辛いのきたから~次は苦いのかな~」

 

「えぇ~やだな~」

 

他のバンドが追い上げていくが、5人揃っているAfterglowは焼けるのが早い肉と言うこともあって、蘭にダメージが入っているにも関わらず早々に10皿目へと到達すると、そこには新たなドリンクが運ばれてくる。

 

「次のドリンクはなんだっけ?」

 

「えっとメモに書いてあるのは・・・"いわしみず"って書いてあります」

 

 

「石清水って岩の間から出てくる水の事だよな・・・?」

 

「あたしがさっき飲んだのに比べてぬるくない・・・?」

 

 

 

 

「そんなのただのお水じゃん!!私が飲むね!!」

 

「おぉ~。ひーちゃんがんばれ~」

 

「なんか嫌な予感がする・・・ちょっと待って!!」

 

つぐみは嫌な予感がしてひまりを止めようとしたが既に手遅れだった。

 

「おえぇええええええええええ!!」

 

 

 

Afterglow―――上原ひまり 脱落

 

 

「ひまり!?」

 

 

 

 

 

 

突如としてひまりが奇声を挙げてそのまま意識を手放す。

ただの水と思ってた彼女達だったが、目の前の光景に他のバンドメンバー達も視線を釘づけにされていた。

 

「ねぇ・・・ひーちゃんが飲んだのって石清水じゃないの~?」

 

「そう言ってたよね・・・」

 

「ただの水ならこうなんないだろ!?」

 

 

 

 

「それは違うよ!!」

 

ひまりが倒れて慌てるAfterglowのメンバー達だったが1人だけそれが勘違いであることに気が付いていた。

 

「違うって何が違うんだよ!!」

 

「”いわしみず”だけどみんなの考えてるのじゃないんだよ!!」

 

「どういうこと~?」

 

「”石清水”じゃなくて"鰯水"・・・つまり魚のイワシで作ったんだよ!!」

 

「「なっ・・・なんだって~!!」」

 

「ただの駄洒落じゃん・・・」

 

 

 

 

 

 

「つぐみ先輩、その通りです・・・因みにこれ飲んだりみ先輩はお姉さんの幻覚を見ながら気絶してました・・・」

 

「因みにここからはこれと同じくらいの不味い物しか出てこないよ~」

 

「でもそれ以上に罰ゲームのジュースは不味いです・・・。あのるいさんも意識を飛ばしてましたから・・・」

 

「「「「「はっ・・・?」」」」」

 

 

これクラスの物しか出てこないと言う香澄からの死刑宣告に一同は固まってしまい、つくしの説明など耳に入らなかった。

 

あの瑠唯が気絶するほどに不味いジュースを飲む―――

 

そう考えて戦々恐々としていた彼女達だったが、つぐみがあることを思いついた。

 

 

 

「でも、Roseliaは1枚も食べてないから大丈夫だよ!!ジュースはビリが飲むんだから!!」

 

「そうですよね!!ツグミさんの言う通りです!!」

 

「だったら、みんながここで食べるのを止めて時間まで紗夜ちゃん達が起きなかったら、今起きてるメンバーが地獄を見ることはないのね・・・?」

 

このまま誰も食べずに時間切れまで過ごせば、今生存しているメンバーたちは地獄を見ないですむ。

そんな希望的な状況が見えてきたが――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この勝負はそんなに甘くなかった。

 

 

「千聖先輩?何を言ってるんですか・・・?」

 

「だってつくしちゃんはビリが飲むって言ってたじゃない?」

 

「千聖先輩、私は”ビリ”が飲むなんて言ってませんよ?一番”食べた枚数が少なかった”バンドとはいいましたから」

 

「それってつまり・・・Roseliaは1枚も食べてないから」

 

「美咲先輩の言う通りです!!Roseliaはお肉を"1枚も”食べてないので対象外です!!」

 

「次のお肉はハラミだよ~!!」

 

 

 

 

「「「「「・・・・・・!!」」」」」

 

つくしが言ったのは「一番食べた枚数が少なかったバンドが罰ゲーム」であり、確かに「ビリのバンドが罰ゲーム」とは一言も言っていなかった。

その言葉を思い出して、彼女達は地獄が見えている食事へと戻っていくがそこから先はただの地獄だった。

 

 

 

 

 

 

「もうお腹いっぱいだから・・・次は私が・・・。みんな・・・ゴメンね・・・?」

 

「「つぐ~~~~!!」」

 

 

 

 

「心頭滅却すれば火もまた涼し・・・行きます・・・!!・・・・・・うへぇぇえええええ!?」

 

「イヴさん。それで味覚がなくなったら苦労しないです・・・!!」

 

 

 

 

「はか・・・な・・・い・・・」

 

「薫さん・・・コップ持ったまま気絶してる・・・!!」

 

 

さっきまで命だった仲間たちの屍を踏み越えながら彼女達は戦い(食事)を続けていき、そして―――

 

 

「制限時間後5分です!!」

 

制限時間も残り僅かになったこのタイミングで勝負は完全に分からなくなっていた。

 

 

 

 

「くっそ・・・まさかこころが2回も耐えるなんて・・・!!」

 

「こころがくれたこのチャンス・・・逃すわけにはいかない・・・」

 

「くっ・・・くるしい・・・。折角みんなが残してくれて、その上で復活した日菜ちゃんを犠牲にしたのに・・・!!」

 

 

 

「おっと~!!ここでパスパレが1皿遅れた~!!」

 

「これは・・・厳しいですね・・・」

 

「どうすれば・・・」

 

 

 

 

 

最後まで残っていたのは巴と美咲、そして千聖だった。

しかし、ここで千聖は腹の限界を迎えてしまい、完全の1歩遅れてしまったことに実況解説組が盛りあがる中で千聖は逆転する術が思い浮かばずに絶望するが時間だけは無情にも過ぎていく。

 

「残り2分~!!」

 

「そうだ!!これだわ!!」

 

「「「「なっ!?」」」」

 

残り時間2分で逆転の手を思い浮かんだ千聖は更に残った肉を焼き始める。

その行動には巴達はおろか香澄達からも驚きの声が挙がる。

 

「残り10秒!!9・・・8・・・」

 

「よし!!」

 

つくしがカウントを告げると同時に千聖は焼けた肉を皿へ移すとおもむろに立ち上がった。

そして歩み寄ったのは気を失っている友希那の元だった。

そして千聖は意識のない友希那の口の中へ肉を詰め込んだことに一同は驚きを隠せなかった

 

「おねがい・・・!!」

 

「5・・・4・・・っ!!」

 

「・・・んっ・・・」

 

「・・・きたわっ!!」

 

「「なっ!?」」

 

口に肉を詰め込まれた友希那は”無意識”に口に入った肉を呑み込んだ。

 

 

 

確かにつくしは一番”食べた枚数が少なかった”バンドが罰ゲームと言い、Roseliaはお肉を"1枚も”食べてないので対象外ともいった。

 

そして自分がもう食べられないならば、参加しているRoseliaの誰かに無理やり食べさせて対象にして自分たちは回避するという奇策だった。

 

千聖が土壇場でこの策を思いついて即座に実行したの敗北を回避する執念が奇跡を起こしたのだった。

 

「1・・・!!終了~!!」

 

「勝ったわ・・・!!」

 

 

 

 

「「いや、私達には負けてますよ・・・?」」

 

 

つくしが終了を告げると同時に千聖がそう呟いて拳を突き上げた。

冷静に後輩にツッコまれるが、そんなことを気にすることはなかった。

 

「えっと・・・一番食べてないのはパスパレ・・・です・・・」

 

「違うわ。Roseliaよ!!」

 

「だって、一番食べてないのは・・・パスパレでは・・・Roseliaは・・・お肉を焼いてないですし・・・」

 

「つくしちゃん・・・あなたは罰ゲームの話をした時に一番”食べた枚数が少なかった”バンドが罰ゲームと言ったわ。でもあの時はこうも言ってたのよ「Roseliaはお肉を"1枚も”食べてないので対象外」ってね」

 

「確かに・・・いいましたけど」

 

「それにルールには人のテーブルで焼いたお肉を食べたらダメなんて言ってないわ!!そして最後に友希那ちゃんがお肉を食べたのはあなたも見たわよね?」

 

 

 

「ってことは・・・無意識とはいえ、最後に湊さんが千聖先輩の焼いた肉を食べたから・・・」

 

「Roseliaは罰ゲームの対象ってこと・・・?」

 

「そういうことよ!!」

 

 

 

「千聖先輩・・・流石に常識的に考えて無意識の人間に肉を詰め込むのはダメでは・・・?」

 

「つくしちゃん!!戦いに常識は通用しないわ・・・それにルールに明記してないほうが悪いわ!!」

 

「常識ない行動なのに何も言い返せない・・・!!」

 

「そういうことよ!!それじゃ、私達の打ち上げだからここの会計は私が持つわ!!大丈夫よ!!打ち上げ代は事務所の経費で落とすから!!」

 

「「「「ごちになりまーす!!」」」」

 

 

勢いに負けたつくしは自身のミスを認めた。

こうして千聖は勝利を手にし、Roseliaに敗北を押し付けることに成功し、転がっているメンバーを放置してそのまま家路についた。

 

そして後日、罰ゲーム-対ガールズバンド決戦兵器-が執行されたRoseliaと、とてつもない金額になっていた打ち上げ代の請求書を見た事務所のスタッフからは悲痛な叫び声が響くのだった。

 





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誤字報告は非常にありがたいです!!

以下ネタ説明
41
本編で彩ちゃんが曇りに曇ってた夜のお話
ポテトは狙われるんですねぇ・・・

42
焼き肉っしょ~の日菜の発言の後
この裏ではRAS篇が始まってると思うと・・・


-対Roselia決戦兵器とは?
Roseliaのメンバーが嫌いな野菜で作られたグリーンスムージー
苦いけれど飲めなくはない(体験談

対ガールズバンド決戦兵器とは?
対Roselia決戦兵器をベースにして他バンドのキャラが嫌いな物(魚介類除く)を混ぜ込んだ決戦兵器
納豆の粘り気がのどに絡み、納豆の匂いと野菜に匂いが混ざってとても複雑怪奇な代物。
覚悟があっても飲むのに苦労する(実体験
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