はい。
RAS篇2章・・・投稿です。
2章がRAS篇最終章になる予定です・・・
本・心・不・通-1 アンバランス・ロック
不満からチュチュのマンションを飛び出したますき。
普段ならバイクに乗っている彼女だが、今日ロックとレイヤの3人で行動していたため電車で移動していた。
普段は使わない駅までの道を歩いてはずだが、最短ルートを走ってきたロックとレイヤが先回りされており、彼女はそのまま3人で電車で家路についていた。
「ったくなんなんだよ!!アイツは!!」
「でも、バンドリはこのままで大丈夫でしょうか・・・」
「・・・」
スタジオと言う閉鎖空間から出たからか分からないが少しだけ空気は軽くなるが、ますきのチュチュに対する愚痴が止まらない。
そんな彼女を見て気を使って、愚痴を吐き出させるためにロックとレイヤは少し遠回りになるが"dub"方面へと歩いているとますきの勢いが突如として停まることになった。
「一回ハッキリと―――!!」
「なんで・・・?」
「うそ・・・」
道を歩いていた彼女達の目の前には、彼女達が見たことがないゾディアーツが立ち塞がっていた。
「逃げんぞ!!」
「うん!!」
「ひぇぇえぇえ!!」
そして彼女達は危機感からこの場からの逃亡を開始すると、異形もその後ろを追いかけてくるが、ここで不運がレイヤを襲った。
「うそっ!?靴ひもが・・・!!」
「レイ!!」
「レイヤさん!?」
「・・・先行って!!」
突如としてレイヤのブーツの靴ひもが千切れてしまいレイヤの速度が落ちてしまう。
それを2人が心配するもレイヤは先に2人を逃がそうと声を挙げる。
しかし、ここで不思議なことが起こった。
「ひぃぃいいいいい!!」
「なんでだよ!?」
「えっ・・・?そうだ・・・!!弦太朗に電話しないと・・・!!」
ゾディアーツは動きが遅くなったレイヤ無視して追い抜かして行くとそのまま先を走るロック達を追いかけ続ける。
予想外の展開にレイヤの頭の中は疑問しか浮かばなかったが、とりあえずこのまま弦太朗へと電話をかけ始める。
レイヤを無視していたゾディアーツが腕を振るう。
その腕によって振るわれた何かは並んで走っていた2人の間へと潜り込むと容易に2人を分断してしまった。
焦るますきだったが、ゾディアーツはそんな様子のますきも無視してロックだけへと狙いを着けていた。
再びゾディアーツの腕が振るわれてロックの横の地面が抉れるが彼女はそんなことに気にする余裕などなく必死だった。
「ロック!!」
「なんでぇ~~~!!」
ライブ直後で消耗しているにもかかわらず、ロックは自身を狙う異形から全力で逃げていた。
そんな中でレイヤはロックへ向けて叫ぶ。
「今、弦太朗呼んだから!!」
「でもアイツ!!麻弥さん達のライブ会場だろ!?・・・ダメだ!!遠すぎる!!」
ますきの言う通り、パスパレがライブをしている会場からここまではかなり距離
例え今から向かっても彼が着く前にはロックは既に手遅れなのは容易に想像がついたレイヤ達だったが、予想外の出来事が再び彼女達の目の前で起こる。
「何これ!?急に白いのが!?」
「これって・・・まさか!?」
突如として彼女達の真横には白い何かが現われて戸惑うレイヤの横ではますきはそれに見覚えがあるそれを注視するとそれは突然飛び出してきた。
「うおぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!」
「弦太朗!?」
「やっぱりか!!」
レイヤ達が見たのはコズミックステイツに変身したフォーゼが作り出したワームホール。
そこからフォーゼが飛び出すとそのままロックに迫っていたゾディアーツへと突っ込んでその勢いでゾディアーツを吹き飛ばしてロックの正面へと立つのも束の間、フォーゼは左脚から崩れるように地面に倒れると痛みに耐える声と共にコズミックからベースステイツへと戻ってしまう。
「ぐぁあああああ・・・」
「如月先輩・・・っ!?」
苦痛から声が挙げるフォーゼに驚くがそれ以上に彼がここに来た安心からか彼女達には少しだけ余裕が生まれ、ここでようやく今回の襲撃してきたゾディアーツの姿を冷静に捉えることが出来た。
「肩に何かが付いとる・・・。壺・・・?」
「でも、弦太朗が片方を割ってる・・・」
「壺っていうか・・・瓶だな・・・ってことは水瓶座で間違いねぇだろ?」
「ますきの言う通りじゃねぇか・・・!!仕方ねぇ・・・」
ロックが見た感想からますきがそれの星座を言い当て、フォーゼは言葉で確信した。
今回のゾディアーツの星座は水瓶座―――アクエリアス・ゾディアーツであることを示していた。
フォーゼの言葉を聞いたますきは何かを思い出すかのように呟き始める。
ベースステイツでは太刀打ち出来ない。
しかし、対抗しうるコズミックの変身が解除されてしまったフォーゼは咄嗟にマグフォンを取り出した。
「割って・・・挿す!!」
―――N―――――――
―――――――S―――
―――マグネットON ―――
「食らえっ!!」
ここでフォーゼはマグネットステイツへと変身すると同時に背部のブースターを出力に任せて無理やり身体を立たせるとそのままマグネットキャノンを連射して、肩を狙おうとするが今までのダメージの影響もありその照準が定まらず、肩の瓶をはないすることが出来なかった。
現状でまともに狙いが付けられず、碌に自身が動けない事が分かっているフォーゼはドライバーのスイッチへと手を伸ばす。
――ランチャーON――――――
――――――ガトリングON――――
「これでっ!!」
スイッチの起動するためにわずかに砲撃を止めるがその後には、足のスイッチも使用した弾幕をアクエリアスへ向けて叩きこんでいく。
爆発でアクエリアスの姿が見えにくくなるが、その爆発音に混ざって何かが割れる音が”1回”響いてきた。
しかし、フォーゼはここでダメージの蓄積による焦りからか大きなミスを犯してしまう。
「・・・これで決める!!」
― リミットブレイク―
「ライダー・・・超電磁ボンバー!!」
フォーゼは爆発の中にいるアクエリアスへとマグネットステイツのリミットブレイクを発動して一清掃射をアクエリアスに叩きこむとアクエリアスの方から爆発が聞こえてくると、そのままフォーゼも地面へと倒れこみ変身が解けてしまった。
「如月せんぱ・・・っ!?」
変身が解けてしまった弦太朗のもへとロックが駆け寄りながら声をかけようとするが、目の前に転がる彼の姿に彼女は言葉を失ってしまった。
弦太朗はボロボロになり着ている制服の至る所が破けており、怪我のない箇所を探す方が難しい程に全身が傷だらけになっていた。
特に左脚は膝から下に至っては変身していたとは言え何故立っていられたのか分からない程の大きな怪我を負っていた。
「弦太朗・・・!?その傷・・・」
「マジかよ・・・!!」
しかし、そんな状況にもかかわらず爆発の中からアクエリアスがダメージによってフラフラの状態で立ち上がっている姿にますきから声を挙げると弦太朗もそれに答えるようにふらつきながら立ち上がろうとしていた。
「ちょっと弦太朗!?そんな怪我なのに大丈夫なの・・・!?」
「・・・やるしか・・・ねぇ・・・!!」
レイヤが声をかけるが、弦太朗は答えになってない言葉を返すと気力だけで立ち上がるとアクエリアスへと身体を向けていた。
そんな中でますきは嫌な予感を感じて、何かを思い出す様に呟き始めた。
「確か水瓶座の神話だと・・・その瓶の中身は神が飲む酒だったか・・・?」
「神様が飲む酒・・・?凄そうだけど・・・」
ますきの呟きに横にいたレイヤが質問するとますきはそれに答え始める。
「確か、ネクタルとかアンブロシアって名前なんだけどよ・・・」
「ますき・・・名前は今はいいんだけど・・・それが今の状況と関係あるの・・・?」
「・・・その酒は不老不死の薬とか傷に塗ると治るとか言われてるんだよ」
「だから・・・?」
レイヤからの疑問の言葉と共にフラフラのアクエリアスの肩から水が溢れ出して自身の身体を包み込むと直ぐにそれが弾け飛ぶ。
はじけ飛んだ水の中から出てきたアクエリアスの姿にますきは自身の嫌な予想が的中してしまった事に表情が険しくなる一方で2人は驚きの表情を浮かべていた。
「やっぱり・・!!」
「なんやこれ・・・!?」
「なんで・・・!?どういうこと!?」
水の中から出てきたアクエリアスは先ほど弦太朗によって割られた瓶が完全に元に戻っており、アクエリアス自身も先程ふらついていた事を感じさせずにいた。
信じられない光景にレイヤは何かを知ってそうなますきへと視線を向けると、彼女はそのまま説明を続ける。
「言ったろ?傷に塗ると治るって・・・。まさかとは思ったけど、此処まで出来るとか・・・なんでもありかよ・・・!!」
「嘘・・・」
「さがってろ・・・!!」
復活したアクエリアスとは対照的に傷だらけの弦太朗は気合いだけで立ち上がっている状態。
傍から見ても今すぐにでも倒れそうな彼はドライバーのスイッチを叩いていた。
ドライバーのカウントが響く中で弦太朗はそのカウントが終わってもふらついていたが、ドライバーのレバーに手を掛ける。
「へんし・・・!!ぐっ・・・!!」
「っ!?如月先輩!!」
「・・・っ!!」
「どうしたんだろ・・・?」
「アイツ・・・弦太朗の奴にビビってんのか・・・?」
その言葉と共にフォーゼへと変身しようとするも、ドライバーのレバーを押し込む前に左足から地面に崩れ落ちる。
危機的な状況に恐怖を覚えたロックが声を挙げるが、それ以上に対峙していたアクエリアスが傷だらけでも立ち向かってくる弦太朗の姿に恐怖を覚えたのかそのまま彼から後退りで離れて行き、アクエリアスは弦太朗の近くにいたロックを指差しながら彼女に告げた。
「あなたは相応しくない・・・」
「へっ・・・?」
「どういうこと・・・?」
意味の分からない行動に疑問を覚えたが、アクエリアスが言い放つとそのままこの場から消えてしまう。
それを追いかけようとした弦太朗だったがそのまま地面に倒れてしまう。
「如月先輩!!」
「おい!!しっかりしろ!!」
「ちょっと弦太朗!!」
「わりぃ・・・ちょっと疲れた・・・」
戦いが終わった彼はそう呟きながら意識を手放した。
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感想評価は気分次第でお願いします。
ここのロックはゾディアーツに愛され過ぎでは・・・?