バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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投稿です。

BlackSunはどうしてああなった・・・
あれはR18になるもの納得の出来です・・・

色々思うところもあるけれど、アクションは好きでした○


本・心・不・通-4 狼狽マイハート

 

「はぁ~・・・」

 

気だるさを覚える早朝にロックは下宿先の布団で目を覚ますと同時にため息をこぼした。

今日は羽丘では定期テストがあったが、今の彼女は昨日の出来事で頭が一杯になっていたが、そんな中でも下宿先である旭湯の手伝いはある。

 

彼女はそそくさと銭湯へと顔を出していつもと同じように手伝いをするのだが・・・

 

 

「うわぁ!?」

 

慣れたはずの銭湯の手伝いだが、彼女は普段からやっている作業にも関わらずあり得ないミスを繰り返してしまう。

それを見た叔母は手伝いと切り上げさせるとそのままロックは自室に戻って制服に袖を通すとそのまま学校へと向かうものの、その道中でも幾度となくため息が零れる。

 

今まで何度も通っている通学路を何度もため息をつく。

そして教室入って自身の席に着くと同時に再びのため息をついた所にクラスメイトの明日香が彼女の元に歩み寄って来る。

 

「おはよ」

 

「おはようございます・・・はぁ・・・」

 

明日香の挨拶を返してすぐにため息をこぼしたのを見て明日香はそれ以上話すことはなく彼女を見ていたが、しばらくするとあこが教室に入って荷物を置くとすぐにロックの席へと歩み寄ってくるがその目には涙が滲んでいた。

 

「うぅううう・・・はぁ・・・」

 

「はぁ~~~~~~・・・・・・・・・」

 

 

「ふぇ?あこより凄いため息・・・」

 

「朝からずっとこんな感じ」

 

あこの涙交じりのため息に、意図せずロックはそれ以上に大きなため息で返していた。

そんな様子に驚いたような表情を浮かべたあこに明日香がロックの様子について語るが、彼女は思い当たる節があったのか満面の笑みを浮かべていた。

 

「あ~!!ろっかもテスト勉強してない仲間だ~!!テスト終わったら予選ライブだもんね~!!頑張らないと~!!」

 

「あぁ・・・うん・・・」

 

生返事を返すロックだったが、あこはそれを聞かずに話を続ける。

 

「ふっふっふ・・・。国語の試練より解き放たれし時・・・。あこの自由が約束されるのだ!!」

 

「それ・・・最近見てなかったけど・・・」

 

「本物の闇の力見たからね~。でね!!あこの山勘だと65ページの・・・」

 

「・・・・・・そこ、中間で出たよ」

 

「えぇぇえええええええええ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「「「はぁ・・・・・・」」」

 

山感がこの前の試験範囲であることを指摘されたあこは驚きの声を挙げて不安そうな表情を浮かべ、あこの言葉を聞いて以前の出来事が頭を過り気分が沈む明日香、そして先日のバンドでの問題とまた自分が狙われて弦太朗に多大なる迷惑をかけていると思い込んでいるロック。

 

3人は全く別のことを考えていたのにも拘らず、同じタイミングでため息を零した。

 

 

そんな空気をあこが感じると咄嗟に空気を変えようと声を挙げる。

 

「大丈夫!!あすかの事はもう終わったことだし!!ロックも!!あこもテスト勉強やってないから~!!」

 

「はぁ・・・大丈夫じゃないでしょ・・・」

 

あこの言葉を聞いた明日香は今度はあこの言葉に呆れながらため息をつく。

今でも自分は気にしていたのに、相手に気にしてないと言われてあこが気楽過ぎることに呆れてため息をついてしまう。

 

「大丈夫や・・・ないんや・・・」

 

「「んっ・・・?」」

 

ロックの言葉を聞いて首を傾げる2人。

すこしだけ考えた明日香はここでようやく彼女の悩みがテスト出ない何かであることが気づくがこれを直接本人に聞いていいか考えているとあこが動いた。

 

「ろっか?さっきから独り言ばっかりだけど・・・・・・テスト以外に何かあるの?」

 

「ふぇ?」

 

 

 

 

 

「ちょっとあこ・・・いきなり聞く・・・?」

 

「もしかして・・・私、何か言ってた・・・?」

 

「うん・・・」

 

あこが何も考えずにロックへと質問するとその事に明日香が声を出して呆れるものの、ロックはほとんど無意識に言葉を返していたことを2人に聞き返す。

 

それを見て明日香は少しだけ戸惑いながらも答えるとロックは昨日の出来事を話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えぇ!?そうだったの~!?」

 

「ちょっと!!声が大きいから!!大丈夫。なんでもないから~!!」

 

一通りの話を聞いたあこは大声をあげるとクラス中の視線が集まってしまうが、すぐに横にいた明日香があこに注意して止めてクラスのみんなを誤魔化し始めるとすぐに視線はあこ達から外れていく。

 

「それで・・・大丈夫なの・・・?狙われてるんでしょ・・・?」

 

「大丈夫だよ!!だって弦太朗がいるんだよ?」

 

「でも・・・大怪我してるんでしょ・・・?大丈夫・・・」

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

「ゴメン・・・」

 

明日香はあこの言葉に現実な意見を述べるが、それを言ってしまった明日香はふとロックに視線を向けるとそこには不安に表情を曇らせているロックの姿を見て表情を曇らせながら謝罪の言葉を述べて彼女もまた俯いてしまった。

 

「でも!!バンドの方はきっと大丈夫だよ!!キングもいるし!!」

 

「うん・・・」

 

「そうそろ時間になるから席戻ろ?」

 

「ロック!!がんばろーね!!」

 

そう言い残して2人はロックの席から離れて行くが、その2人の行動が昨日のますきの行動と被って見えてしまい身体が固まってしまい身体がうまく動かせなくなってしまったロックは身体同様に上手く動かなくなってしまった思考と共にテストへと向き合う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ロックはかろうじでテストを乗り気ることに成功した。

自己採点では点数事体は前回よりも下がってしまったものの、勿論補修になるような点数ではない。

それに今回のテストだけで特待生の条件から外れることもないだろうと胸を撫でおろしていた。

 

ロックは首を動かしてあこと明日香へと視線を向ける。

そこには机に突っ伏して動かなくなっているあこと、多少の手ごたえを感じて安堵の表情を浮かべている明日香と言う両極端の姿が映る。

 

2人はロックの視線に気が付くと、今朝同様にそのまま彼女の元へと歩み寄る

 

「ろっか~。どうだった~?」

 

「うん・・・。補修はないと思うんやけど・・・」

 

「まぁ、特待生だからそこは大丈夫だと思うけど・・・あこは大丈夫だったの?」

 

「あすか~。補修になったらどうしよ~!!」

 

「まぁ、勉強なら教えてあげるから~」

 

「うぅぅ~・・・」

 

補修になるとバンドリの決勝に出れなくなる可能性があるため、あこは補修の心配をするが、明日香の言葉を受けてあこが唸る。

流石によほどの成績でない限りは補修なんてことにはならないだろうが、あこは不安そうな表情を見て明日香が咄嗟に話を切り替える。

 

「そう言えば2人ともこの後ライブでしょ?準備はしなくていいの・・・?」

 

「そうだった!!ろっかいこ!!」

 

「・・・うん」

 

 

 

 

 

 

 

「お姉ちゃんみたいで扱いやすい・・・」

 

「あすか~?何か言った?」

 

「なにも~」

 

ライブの話に話題を変えると途端に元気を取り戻すあこにの姿に明日香は姉のことを思い浮かぶと呟いてしまうと、聞こえたようで咄嗟に誤魔化す。

 

 

 

そんなやり取りを前にしてロックは2人と共に学校を出ようとすると、他の生徒達が何かを避けるように歩いている光景が視界に入ってくる。

彼女達はその生徒達が避けているであろうものを見ようと視線を向けると、見覚えのある人物がいた。

 

 

 

「あれって・・・?」

 

「げんたろうだ!!」

 

「そう言えば花咲川も今日テストで早かったんだ・・・」

 

「お~い!!げんたろう~!!」

 

校門の前にいたのは弦太朗だった。

彼女達はすぐに弦太朗に歩み寄るが、彼の姿を見たあこと明日香の表情が固まってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

制服はいつも通りの改造した学ランであり、そこにはもう何も言うことはない。

しかし、問題は弦太朗が頭や腕などの部分に昨日負った怪我がハッキリと残っていた。

固まる2人を他所にロックだけは弦太朗の姿では無く別の事に驚いていた。

 

「如月先輩!?普通に立っとるけど足は・・・?」

 

「・・・歩く分なら問題ねぇから気にすんなって!!」

 

 

 

彼は昨日あんなに大怪我をしていたのにも関わらず普通に立っているという事実に驚きを隠せなかったが、そんな中で明日香はすぐに我に返ると率直な疑問をぶつけようとするが、ここで別の知り合いがこの場に現れる。

 

「弦太朗・・・?なにしてんの・・・?」

 

「蘭達じゃねぇか!!」

 

「ど~も~・・・」

 

「ってあこ達も一緒か!!」

 

「おねーちゃん!!」

 

「って弦太朗くん・・・!?」

 

「如月くん・・・その傷どうしたの・・・!?」

 

そこに現われたのはAfterglowの5人。

目に見える怪我に驚くような表情を浮かべる5人だったが、どこか様子がおかしい彼女達に弦太朗は思わず声をかけた。

 

「なんで巴以外ゲッソリしてるんだ?そんなにテストヤバかったのか・・・?」

 

「あぁ、実は如月の帰った後に焼肉行ったんだけどさ・・・」

 

 

 

「巴!!それ以上言わないで!!」

 

「そうだよ・・・思い出したくない・・・」

 

「モカちゃんも・・・」

 

「あれは・・・うん・・・」

 

「あこも!!」

 

巴が昨日会ったことを説明しようとするが、若干のトラウマになっているあことバンドメンバー達が彼女の説明を阻止しようとする。

 

それを見て巴もそれ以上に説明を辞めた。

 

「まぁ・・・大体はこんな感じだ・・・」

 

「いや、分かんねぇよ・・・」

 

これを見ても全く状況が分からない弦太朗だったが、空気を読んだ明日香が再び話を戻そうと彼に質問をする。

 

 

 

「そう言えば、如月さん?何でここにいるんですか?」

 

「今日の香澄達のライブ見に行くから、有咲とりみと3人でいたんだけどよ。怪我の事を2人に聞かれて話したら、「ロックが狙われてるんだから一緒にいろ」って有咲の奴に言われてな・・・」

 

「そうだったんですね・・・」

 

その怪我でどうするんだとも思ったが、流石にこれ以上の質問はロックを不安にさせるだけと感じて明日香はこれ以上の追及を辞める。

 

「それじゃ。私達はここで・・・」

 

「ばいば~い!!」

 

「またな!!」

 

 

 

 

「んじゃ、アタシ達も帰るぞ~」

 

「「「「うん・・・」」」」

 

「よく分かんねぇけど・・・またな・・・」

 

 

明日香はそのままあこと共に2人で帰っていくと、巴の言葉に他のメンバーもゲッソリとした顔で巴の後ろを歩いていく姿を見送ると、弦太朗はロックへと視線を送る。

 

「まずはギター取りに帰るのか?」

 

「はい・・・」

 

「んじゃ、行くか」

 

そして皆を見送ってからロックは一旦帰宅するために歩き出す。

その後ろを弦太朗が怪我した左脚を庇いながら後れない様にその背中を追いかけていくのだった。

 




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