私は仕事(接待)が急遽中止になったので、運よく買えた当日券を購入して急遽参戦しました。
勿論ブレード等は現地で揃えました・・・
物販並んでしまったせいでOA逃したのと、直前で蘭の法被が売り切れてしまったけど・・・
香澄の法被を買ったのでよし!!
ってことで投稿です。
私は学校を終えてからライブのためにチュチュのマンションに向かっていた。
今朝まではなんてことは無かったのに、今はパフォーマンスに影響があるのではないかと思うくらいに私の気分は沈んでいた。
そんな私はある店の前を通りがかった時にある光景を目撃した。
「あっ・・・」
「・・・」
店の中にいたのはバイト中にお店の物らしきギターを弾きながら接客をしている花ちゃん。
なんで弾いてるのかは分からないけど、それでも楽しそうにギターを鳴らしている花ちゃんが羨ましくなって私は花ちゃんから視線を逸らしてまた歩き出して店を離れた時にその扉が開くわずかな音と、店内から響く楽器の音が私の耳に届いた。
「レイ・・・」
「あっ・・・」
そして、私は店から出てきた花ちゃんに呼び止められるとそのまま声のした方へと振り返った。
「お困りですか?」
「花ちゃん・・・」
花ちゃんの名前を呼ぶと私はそのまま腕を掴まれて店内の椅子に座らされたと思ったら、花ちゃんは仕事に戻ったのかギターのチューニングを始めてしまった。
最初はこの行動の意味が分からかったが、きっと花ちゃんは相談に乗るために私が話し出すのを待っているんだ。
だから、今もギターを触りながらもこちらに意識を向けているのはよく分かるし、花ちゃんからも何も言ってこない。
ギターのチューニングをする音が2人の間に響くが私は今の気持ちを素直に話してみることにした。
「私ね・・・チュチュに「RASの自覚あるの?」って言われて・・・正直ショックだった」
「・・・」
「歌も演奏も本気でやってきたつもりだったんだけど・・・私には何か足りない気がして・・・」
私の呟くような言葉を聞いた花ちゃんは何かを考えるような素振りをし始め、私は花ちゃんからの答えを待っ。た
「ボーカルは・・・星・・・」
「星・・・?」
座っていた花ちゃんそう言うとギターを置いてち上がり、私に拳を突き出してくると私も答えるように自分の拳を軽く触れ合わせると花ちゃんは笑った。
そして、花ちゃんの拳に何かを握っているのが分かった私は手を広げると、花ちゃんはそこに握っていた星型のアメを落としてきた。
私はアメを見つめていると花ちゃんが話し始めた。
「真っ暗になって自分がどこにいるか分からなくなりそうな時も、見上げたら必ずそこにいて目印になってくれる」
「目印・・・?」
「レイの光はレイの物だから。レイの選んだ道がRASの道になるんだよ・・・」
「・・・・・・でも・・・」
私は花ちゃんが言う星として目印になれているのかが分からなくて、思わず俯いてしまうと花ちゃんは更に私に語ってくれた。
「ポピパも香澄が引っ張ってくれて目印になってくれる・・・。それに・・・もし星が自分の場所が分からなくなったら今度は周りの私達が光って星に場所を教えてあげるんだ」
「周りが・・・?」
「それに今なら私達の周りにはロケットが飛んでるから・・・」
「ロケット・・・?」
「うん。一生懸命で、いっつも困ってる私達を助けてくれて・・・」
「でも、助けてもらってばかりで・・・」
花ちゃんが言ってるのは弦太朗の事だ。
確かに弦太朗は友達が困ったりしてたら自分がボロボロな状態でも駆けつけてくれて助けてくれる。
助けてもらってばっかりで私は弦太朗に何か返せているのかが分からないが、それを見て花ちゃんは真面目な表情をしていた。
「大丈夫だよ。そのロケットは友情パワーで飛んでるから」
「ふふっ・・・随分と型破りなロケットだね」
大真面目にそう言っていた花ちゃんを見て私は思わず笑いながら答えると花ちゃんも笑うと、自然と気持ちが軽くなる。
ひとしきり笑い合うと花ちゃんは私に真剣な表情を向けてくるが何も言わない。
でも、私は花ちゃんが何を思っているのかがハッキリと分かった。
―――レイはどうしたいの?
そう視線で訴えてくるけれど、私はそんな花ちゃんに答えられず俯いたまま立ち上がって自身のベースを背負った。
「・・・レイ、いってらっしゃい」
「・・・いってきます」
心配そうな花ちゃんに返事をして私はチュチュのマンションへと向かった。
時間がかかってしまったけど、マンションのロビーの扉が開くと、目の前には奇妙な光景が広がっていた。
「くっそ・・・開かねぇ・・・。カメラそことあそこって言ってたよな?」
「えっと・・・開けゴマ!!」
「何やってんだおめぇ・・・?」
「えっ?やれることをやろうと思って?」
「真面目にやれよ!!」
「ロック!!気合いが足んねぇんだ!!」
「弦太朗もバカ言ってんじゃねぇよ!!」
訳の分からない行動をしているロックに訳の分からないことを言っている弦太朗、そしてその2人に怒っているますきがいた。
正直、今のあの3人―――いや、弦太朗と合流するのはちょっとだけ嫌だったが、見ているだけではどうしようも無かったので仕方なく私は3人に合流することにした。
「・・・どうしたの?」
「あっ!!レイヤさん」
「よっ!!」
「全然開かねぇんだよ!!顔認証システム壊れてんのか?」
「怖い顔するからでは?」
「あぁ?」
「ますき落ち着けって!!」
「お前に言われたくねぇ!!」
子供の考えるようなことをそのまま言い出したロックにますきは苛立ちを隠さずにいたが、弦太朗がそれを宥めようとしてますきは更に声を荒げる。
これってコンシェルジュに話せばなんとかなるんじゃ・・・
そう思っていたけど、ここでロックから斜め上の答えが飛び出してきた。
「そうです!!如月先輩が開ければ・・・!!」
「俺が?」
「ほら!!変身して扉を直せないんですか?」
「分かんねぇし、そもそも本当にぶっ壊れてんのか?」
「・・・だったら空飛んで私達を運んで外から・・・!!」
「ロック、さっきから無茶苦茶言ってるぞ?」
「ますきさん!!だって~!!」
本当に壊れてたら直せるかもしれないし、確実に外から飛んで行けるのは知ってるけども、流石にそれだけのためにロックの言う通りにするのかは疑問だったけど、やはり弦太朗も予想の斜め上を行っていた。
「よっしゃ!!そういうことなら・・・!!」
「ちょっと待って!!」
人目的にも弦太朗以外の安全的にも流石にそれはまずいと思って私は本気で変身するつもりだった弦太朗を止めたことに全員が首を傾げている。
ロック達はチュチュ達がもうライブ会場へと向かったのではと話し始めるが、私はそれを聞きながら振り返った。
「どうすんだレイ?」
「よろ・・・えっと、コンシェルジュの人に聞いてみる」
「コンシェル・・・?シェル・・・?」
「ってなんだ・・・?」
「コンシェルジュだろ・・・。まぁ・・・管理人みたいなもんだ・・・」
名前を出しても弦太朗は誰か分からないと思ったから、名前じゃなくて役職を言って説明したけど、ロックと弦太朗はコンシェルジュの意味が分かってなかったみたいでますきが説明していた。
私はそれを聞き流してコンシェルジュの元に行って事情を説明するとコンシェルジュの人が入口を空けてくれたので私達はそのまま中に入ってエレベーターに乗り込んだ。
でもますきの様子がおかしい・・・
「ますき?どうしたの・・・?」
「なんでコンシェルジュに頼むって案が出せなかったんだ・・・」
「大丈夫ですよ!!私なんてそのコンシェルジェ?っていうのも知らなかったんですから!!」
「もう終わったんだからいいだろ?」
「くっそ・・・いつの間にか考え方が弦太朗に寄ってきちまってんのか・・・?」
「あはは・・・」
どうやら、こんな単純なことが思いつかなかったこととそれについて2人から慰められていることにおちこんでしまっているみたいで、そんなますきの言葉に私は乾いた笑いしか返せなかった。
そうこうしているうちに私達はスタジオの前までやってくるとロックが先頭に立ってスタジオの扉に手を掛けた。
「・・・鍵かかってへん・・・」
「ロック、とにかく入ろうぜ?」
「えっと・・・失礼しま~す・・・」
弦太朗に言われるがままロックは扉を開けると―――
「「「っ!?」」」
「チュチュ!?」
部屋の中にいたチュチュはソファを背にして床に座り込んで動かなくなっていた。
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