そろそろRAS篇も終わりですかねぇ・・・
Poppin'Party・Afterglowは構成が出来てるけど
ハロハピ・・・
「・・・っ!!いえ、私はパレオじゃありません・・・」
「いや、間違いねぇ!!お前はパレ・・・って待てっ!!」
声を聞いただけで弦太朗は目の前の黒髪の少女がパレオであると判断した。
しかし、パレオがしていない眼鏡をしていて髪も黒くしていることで誤魔化そうとするが、座り込んでいる弦太朗は自信満々の表情で少女を見ていると少女は弦太朗に背を向けて彼から逃げ出す。
それを見た弦太朗もすぐに立ち上がって彼女を追いかけようとするが、足の怪我によって上手く立てずそのまま地面へと倒れて苦悶の声を挙げる。
「ぐっ・・・!!」
「・・・」
彼を無視すればなんの問題もなく逃げ切れたのだが、目苦悶の声を聞いた少女は立ち止まって弦太朗へと視線を向ける。
「これは・・・」
少女が見た弦太朗に彼女は言葉が出なかった。
顔や手などの肌が見える部分には包帯が巻かれ、左脚からは若干の血が制服のズボンに滲んていた。
少女の善性は目の前の彼を放置することなど出来ず彼女は再び彼の元へと戻っていく。
「パレオ・・・」
「じっとしてください。えっと・・・確か教科書だと・・・」
弦太朗の言葉を無視して少女は弦太朗の前に座ると左脚の裾をあげて、以前に教科書で見たのを思い出しながら怪我している箇所にタオルを巻く。
タオルを巻いた後少女は立ち上がったその時にポケットから丸い何かが零れ落ちるが彼女は気が付いた様子がない。
「・・・ではこれで・・・」
「待てよ・・・。落とし物だぜ、パレオ・・・」
「だからパレオじゃ・・・っ!?」
彼女は弦太朗の言葉を聞いて振り返ると彼の手には丸い装飾のついたヘアゴムが握られていた。
それを見た彼女は自身のポケットに手を入れるが、先ほどまであった丸い感覚がポケットの中から無くなっていた。
「・・・・・・私のではないですから、では・・・」
「待てよ。今、あいつらもこっちで探してるから下手したら鉢合わせになるぞ?」
「ロックさん達が・・・?あっ・・・」
「やっぱりパレオじゃねぇか。とりあえず隠れてろよ」
「・・・はい」
精神的に追い込まれていた彼女は自分からボロを出して、自分がパレオであることをバラしてしまった。
しかし、そんな彼女に弦太朗は隠れるように言い出した事に驚きながらも彼の横に座って隠れると同時に、マグフォンからの着信音が響くと弦太朗はそれに出た。
「もしもし?」
『如月先輩!?パレオさん見つかりましたか?こっち、全然見つからなくて~!!』
電話の相手はロックであったことに横に座ったパレオは震え始めるが、弦太朗はそれを見て電話の質問に答えた。
「・・・わりぃ、こっちもまだなんだ」
「・・・!?」
『分かりました!!』
「ロック、なんかわかったら連絡するから!!」
『ちょっと待ってく・・・』
弦太朗はロックが何かを伝えようとしていたが、それを聞く前に電話を切ってしまう。
一方でパレオは自身を探しているはずのロックに嘘を伝えるという弦太朗の行動に目を丸くしながら、その理由を尋ねる。
「なんで・・・嘘をついたんですか・・・?」
「・・・俺にも分かんねぇ・・・」
「はい・・・?」
彼からの答えが全く理解できずに唖然としてしまったパレオだったが、彼はそんな彼女に話を続ける。
「よく分かんねぇけど、パレオは今、ロック達に会いたくねぇんだろ?」
「だから、私はパレオじゃ・・・・・・」
「「・・・」」
自分でボロを出した後でも自身がパレオであることを誤魔化そうとするが、流石に弦太朗相手でも誤魔化せないので早々に諦めた。
「それにしても、チュチュのところと今じゃ全然雰囲気ちげーな!!・・・でも、安心したぜ。ロック達はパレオが病気とかになってんじゃねぇかって話して心配してたからな」
「そうだったんですね・・・」
「なぁ・・・。何があったんだ?」
「・・・えっ?何も知らないのにそんな体で・・・?」
パレオは弦太朗に何を言われるかと身構えていたが、出てきた言葉は予想の斜め上に突き抜けた言葉だった。
何も状況が分かっていないのにも拘らず、動き回っていたという現実が理解できなかった。
「実は、ますきとチュチュが喧嘩したってのは聞いたんだけどよ。それ以外にお前らに何があったかなんて全然聞いてなかったんだよ。だから教えてくれねぇか?」
「・・・」
弦太朗は気まずそうな表情を見て、パレオは考え込んだ。
バンドに全く関係のない弦太朗に自身にあった出来事を話していいのかどうかを考えるのを見て、弦太朗はそれを急かすことなくただ無言で待っていた。
「・・・場所を変えましょう。そこで話しますから・・・」
「おう・・・」
弦太朗はその提案に乗ってバイクに乗るとパレオの言われた場所へと向かう。
指定された場所は堤防の上、しかもバイクで入れない場所だったため手前にバイクを停めると彼はつけられていた手すりにつかまりながら移動してパレオを待つと、後れてパレオがその場にやってきた。
「なんでここなんだ・・・?」
「ここ、好きなんです。海の風が吹いて・・・それにここなら落ち着いて話せると思って・・・」
「そっか・・・それで昨日は何があったんだ?」
「あの・・・その前に聞いてもいいでしょうか・・・その怪我の事・・・」
パレオが場所を移した理由を聞くだけ聞いた弦太朗は、彼女達に起こった出来事について質問するがその前に弦太朗の傷の事を聞かれたので彼はそのまま昨日の出来事を語った。
「昨日、パスパレのライブだったのは知ってるか?」
「えぇ・・・。私はチケットが手に入らなかったのでいけませんでしたが・・・」
「実はそのライブ会場が狙われてたんだ。・・・んで倒したはいいけどその代わりにケガしちまってな・・・。しかも、倒してすぐにチュチュのとこから帰ってたロックが襲われたから連続で戦ってな・・・」
「そう・・・だったんですね・・・」
スタジオを出た3人が自分の知らなかった―――いや、連絡自体はしてたのだろうがパレオはチュチュの事があったため、通知に全く目を向けてなかったため、その事実を知らなかったのだ。
しかし、それを聞いたパレオは驚きを隠せなかったが、なんとか落ち着くと今度はパレオの方から自身に会った事を話し始めた。
「実は・・・昨日、ちゆと・・・」
「ちゆ・・・?」
「えっと・・・チュチュ様の名前です」
「昨日ってますきが怒ってスタジオ飛び出したってあれか・・・?」
「はい。その時ちゆに言われたんです・・・「あなただけいてもしょうがない」って・・・。その時に分かったんです・・・。もうパレオは必要ないって・・・」
「!?マジか・・・。あいつ・・・」
彼女から語られた言葉に弦太朗は足の痛みも忘れて、パレオの腕を掴んでいた。
「如月さん!?何を・・・」
「チュチュんとこ戻るぞ!!流石にガツンと言わねぇと気がすまねぇ!!」
「いいんです!!パレオは・・・感情や欲望を覆い隠すものだから・・・」
「何言ってんだ?お前は・・・」
パレオの言葉に意味が分からなかった弦太朗。
そんな彼の目の前でパレオは呟くように話し出す。
「私は皆さんみたいな演奏技術なんてありません・・・。でも、特別じゃなくてもパレオだったからあそこにいられたんです。・・・だから、パレオじゃない私はあそこにいられない・・・」
「お前・・・・・・」
「如月さんには分からないと思います。あんな凄いことをしてる特別な人なんです。私は・・・」
「そんなことはねぇだろ・・・。RASの奴らにとっては・・・」
「RASはちゆの物だから。そこにもう私は必要ないならパレオはもう存在価値なんてないんです・・・」
パレオの表情を見て、何て声をかければいいか分からなかった弦太朗は必死に言葉を考えていたがこちらに向かって誰かが走ってくる音が聞こえてくる。
「見つけました!!」
「ようやく見つけたぜ!!って弦太朗もいんのかよ!!」
「ロックさん・・・マッスーさん・・・」
足音の正体はロックとますきで、彼女達はパレオ達の元へと向かってくる。
こうして彼女達は1日ぶりの再開を果たしたのだった。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。