そしてRAS篇終わり!!
「色が変わった!!」
「あれ・・・?でも・・・」
「あら?色以外分かってないわね?」
「両手が塞がってる・・・」
ロケットスイッチスーパーワンを使用してフォーゼはロケットステイツへと変身し、ステイツチェンジを始めて見たパレオは思わず声が零れる。
しかし、両腕にロケットが出ただけで他には色しか変わっていない様に見えたレイヤからは疑問の言葉が口から漏れてしまい、アクエリアスもその姿に明らかに油断していたがそれを気にすることなくフォーゼはロケットを構えていた。
「ライダー・・・」
その呟きと共にフォーゼは皆の視線から消える。
「ダブルロケットパァンチ!!」
「ぐぁ!?」
「何が起きたんだよ!?」
「如月先輩が消えてもうた!?」
小学生がとってつけたかのような技名を叫ぶとともに目の前フォーゼの姿が消えると、それと同時にアクエリアスが吹き飛ばされていく。
目の前で起こった状況が理解出来ていなかった彼女達だったが彼女達の耳には何かが燃えているような音が空から響いてきて全員が見上げるとフォーゼは2つのロケットを使って空を飛んでいた。
「いつの間にあんな所まで・・・!?」
「まさか・・・あのくそダセェ名前叫んだ時にあそこまで行ったのかよ!?」
いきなり空に現われたフォーゼに驚くパレオ達から声が漏れる。
そんな彼女達を他所にアクエリアスは立ち上がって自身のダメージを回復しようとしたがここで想定外の出来事がアクエリアスを襲った。
「あら・・・?」
「どういう事だ・・・?さっきまで回復してたのによ・・・」
「あっ!!ますきさん!!あれ見てください!!」
アクエリアスはダメージが回復しない事実に声が漏れ、理由が分からないますきから同じように声が漏れるがロックは何かに気が付いてアクエリアスを指差した。
そのロックの行動にチュチュとフォーゼ以外の全員の視線がアクエリアスに視線を向けると突如としてアクエリアスの身体がふらつくと同時に何かがひび割れるような音が聞こえてくる。
ひび割れる―――そこから連想されるのはただ1つ。
全員がそこに視線を向けると衝撃的な光景が広がっていた。
「如月さん・・・!!」
「嘘・・・まさか・・・」
レイヤ達が声が挙がる中でアクエリアスの肩の瓶が罅が全体に広がっていき、そして最後には音を立てて割れた。
「割れた・・・!!」
「いつの間に・・・!?」
「最初の奴か!!」
「いっくぜぇええええええええええ!!」
アクエリアスも自身に起こった出来事が理解できていないが、何も特別なことはない。
最初の言葉と共にフォーゼは両腕のロケットで最大まで加速して瓶を同時に殴りつけてから空へと飛んだだけ―――
ただそれだけでアクエリアスの回復を完全に無力化してしまったのだ。
しかし、フォーゼはそこから止まることなく両腕のロケットを駆使しながら予想不可能な軌道を描きながらアクエリアスへと体当りを繰り返していく。
「・・・このっ!!」
「うぉぉおお!!まだまだぁ!!」
怒りに身を任せながらアクエリアスは空中に向けて自身の武器の鞭を振り続けると、運よくその鞭はフォーゼの右足に絡みつかせることに成功するとフォーゼを地面に叩きつけようと鞭を握る腕に力を籠め始める。
しかし、その事を意に返さずにフォーゼは2つのロケットの力に物を言わせて鞭を掴んでいたアクエリアス諸共空へと上がる。
突如の出来事に鞭を離すタイミングを誤ってしまい、鞭を握りしめたままのアクエリアスを引きながらもフォーゼはロケットで出鱈目な軌道で空を飛ぶ。
「くぅ・・・!!」
「これで・・・!!」
フォーゼは何を思ったがそのまま地面に急降下して地面すれすれを飛び、連れていたアクエリアスをそのまま地面へと叩きつけるとアクエリアスは自身の武器である鞭を手放してしまった。
地面に倒れたアクエリアスを他所にフォーゼは一度レイヤ達の元へと降り立つ。
「へへっ!!どうだ!!俺のとっておきは・・・?」
「うん・・・正直、驚いた・・・」
「でも、あのくそダサい技の名前は何とかなんなかったのか・・・?」
「ダサくねぇだろ!!そうだ!!ロック足のこれ取ってくれ・・・」
「えっ!?・・・はいっ!!」
自信満々にとっておきのロケットステイツについて話したフォーゼはロックに足に絡みついていた鞭を外してもらい、ロックは何を思ったのか外した鞭をそのまま海に投げ捨てると倒れていたアクエリアスがゆったりと地面から立ち上がっていた。
「弦太朗!!後ろ!!」
「レイヤ達は下がってろ・・・」
ふらついていたアクエリアスを前にしてフォーゼはレイヤ達の前に立って構えるが、ここで予想外の出来事が襲った。
「ちゆ!!待って!!」
「チュチュさん!?」
「おい!!チュチュ!!お前下がれって言っただろ!!」
「・・・」
フォーゼの前にパレオの静止を無視したチュチュがフォーゼの横に立ってアクエリアスへと視線を向けていた。
娘に視線に気が付いたアクエリアスは彼女へと視線を返していた。
「ちゆ」
「Momなんでこんなことをしたのよ・・・」
そこから放たれたのは当然の疑問。
娘からの質問にアクエリアスは答えた。
「ママのやってる音楽とは違うけれど、ちゆと一緒にやるメンバーは良い人たちを集めるのは当然でしょ?」
「・・・」
「背の高い2人はちゆと同じくらいの年なのにお仕事で音楽してるけれど、そっちの2人はちゆには相応しく・・・」
「
「ちゆ・・・!?」
娘からの言葉にアクエリアスは動揺を隠せなかったが、それに構わずチュチュは自身の思いを口にした。
「Mom!!知らないみたいだからハッキリ言ってあげる!!私達は"RAISE A SUILEN"!!最強の音楽を奏でるガールズバンドよ!!」
「何を言ってるの?ママには分からないわ・・・?もっとあなたには相応しい人が・・・」
「誰が何と言おうと関係ない!!私が集めた・・・いいえ、ここに集まったこの6人で最強なのよ!!」
「ちゆ・・・!!」
チュチュはハッキリと自身の思いをハッキリと言い切った。
まさかの娘の反抗にスイッチによる精神汚染と合わさってアクエリアスはチュチュ目掛けて突っ込んでくるが、それでも彼女は動じることなくアクエリアスを指差した。
「
「っ!!おう!!」
フォーゼはチュチュの言葉に答えて彼女の横からロケットを全力で吹かしてアクエリアスの身体を自分事空へと打ち上げる。
「これで決める!!」
フォーゼは空中でアクエリアスを蹴り飛ばすと、アクエリアスだけが地面へと落ちていく。
その姿を見ながら一時的に左腕のロケットを消してドライバーのレバーを押し込む。
―ロケット リミットブレイク―
ドライバーからの音声が響くとフォーゼはロケットモジュールを全力で噴射すると自身の身体を錐もみ回転させながらアクエリアス目掛けて急降下していく。
「ライダー・・・きりもみクラッシャー!!」
その言葉通り錐もみ回転しながらアクエリアスに突っ込んでいく。
しかし、2つのロケットモジュールの加速力が加わった回転はとてつもない破壊力を持って、アクエリアスを襲った。
「ぐぅぅ・・・・・・・・・ぁぁぁあああ!!」
フォーゼの破壊力の前ではアクエリアスも耐えきることが出来ず、そのまま空中で爆散してしまう。
その爆発の中から意識を失ったチュチュの母親を回収するとフォーゼはそのままRASの元へと降りていく。
「終わったぜ・・・」
「良かった~・・・!!」
フォーゼの言葉を聞いてロックからは安堵の声が漏れだし、それに釣られるように周囲からも安堵した様子を見せていた。
その中でフォーゼはロケットステイツからベースステイツへと戻ってそのまま地面に座り込む。
「だぁ~!!疲れた~!!」
「弦太朗、おつかれ」
「レイ・・・おう!!」
「でも、なんでチュチュのお母さんがあれ持ってたんやろ・・・?」
「確かにロックさんの言う通りですけど・・・。どうしてですか?」
「前にリサ先輩から聞きましたけど使った時の記憶がなくなってた人もいたっていうから・・・」
「んな事は後で聞けばいいだろ?正体割れてんだから逃げらんねぇだからよ・・・」
「ちょっと待ってください!!起きそうですよ!!」
レイヤはフォーゼに拳を突き出すと彼の腕のロケットに軽く打ち付けるのと同時にロックが思っていた疑問をフォーゼにぶつけたが、当の本人にしか結論を出せないその話をますきが強制的に打ち切らせせようとする。
しかし、その時意識を失っていたチュチュの母親が意識を取り戻した。
「ちゆ?・・・それに何で日本にいるのかしら・・・?」
「「「へっ・・・?」」」
「Mom・・・さっきのこと・・・覚えてないの・・・?」
「さっき・・・?何の事かしら?」
「本気で言ってんのか・・・?」
「でも、嘘ついてるようには見えませんけど・・・」
「Mom・・・質問を変えるわ・・・最後に覚えてるのは・・・?」
「確かファンの人からプレゼントを確認して・・・って、そうだわ!!明後日には大切なお仕事があるんだったわ!!ちゆ、また今度ゆっくりしましょう!!」
意識を取り戻したのはいいが、彼女は先ほどまで―――正確にはアクエリアスとして活動していた頃の記憶が完全に抜け落ちていた。
しかも彼女にはチュチュの事しか目に入っておらず彼女はそのまま何事もなかったかのようにこの場を去ってしまう。
その光景に呆気に取られていた彼女達だったがレイヤが早々に我に返った。
「・・・って帰っちゃったけどどうするの!?」
「Mom・・・本当に覚えてないみたいだったわ・・・」
「レイ、チュチュがそういうならそうなんだろ?んなことより、とっとと帰ろうぜ!!」
レイヤが慌てだすが、本当に何も覚えてない様子の彼女をこれ以上詰めても何も出ないと判断したますきは気持ちと共に話を切り上げて帰ることを提案すると、パレオがここで何かを思い出したかのような表情を浮かべた。
「そうでした!!チュチュ様の誕生会をやらないと・・・!!」
「そうだった・・・。チュチュさんのためにますきさんががケーキも用意したんですよ・・・」
「自分でも忘れてたわ・・・」
「ふふっ・・・だったら早く帰んないとね。ちょっと待って、今から時間調べるから・・・」
レイヤは彼女達の様子を見るとスマホで時間と帰路を調べるが、途端に彼女の表情が固まってしまった。
一同は何事かと思って首を傾げるとレイヤは絞り出すような声で挙げていた。
「終電・・・終わってる・・・。ここってこんなに早いの・・・?」
「はぁ~!?」
「えぇ~!?どうするんですか~!?」
「バイクで3人乗りなんて出来ねぇぞ!?」
「あわわ!!皆さん落ち着いてくださ~い!!」
「そうや!!如月先輩が飛ぶのにしがみ付けば・・・!!」
「それではチュチュ様が死んでしまいます~!!」
「・・・行けるか?」
レイヤからの言葉に一同は驚きの声を挙げてしまうが、そんなことをしても事態が変わるわけではなく、チュチュの誕生日をマンションで祝うという計画が早々に頓挫してしまった。
しかし、その中でフォーゼだけはあることを思いついて立ち上がったその姿をパレオが疑問に持つが、フォーゼはそのままスイッチを切ってベースステイツへと戻っていく。
「如月さん・・・?どうしたんですか・・・?」
「まさかゲンタロウ!!あんた、本当にロックの案を使うつもり!?」
「弦太朗!?待って!?」
「・・・それだったら私は自分のバイクで帰るからな」
「ちょっとますきさん!?逃げないでくださいよ~!!」
混沌とした状況の中でフォーゼだけは何事もなかったかのようにコズミックスイッチを取り出して、そのままコズミックステイツへと変身した。
「また色が変わりました!?」
「今度はRASと一緒のカラーじゃない」
「ますき、バイク持って来いよ」
「ん?よく分かんねぇけど・・・分かった。レイ、弦太朗のバイク頼んでいいか?」
「押すだけでしょ?それだったら・・・」
彼に言われるままにますきはレイヤを連れて2台のバイクを運ぶために一旦この場を離れるが何をするかの分かってないロックが皆の意見を述べていた。
「あの・・・それで如月先輩・・・どうするんですか・・・?」
「これで帰るんだよ。・・・抜いて・・・挿すっと・・・」
「今度は何!?」
「白い・・・なんでしょうか・・?」
「それって・・・!?」
フォーゼはそのままコズミックでリミットブレイクを発動して彼女達の前にワームホールを生成する。
それがなんなのか分かってないチュチュ達だったが、唯一見たことがあるロックだけは何をするのかが分かってしまった。
そんなロック達の元へとますき達が戻ってくると、一度見た彼女達もフォーゼの意図が分かったようだった。
「それって確か・・・宇宙まで飛んだり、麻弥さん達のライブ会場から私達のとこまで来た奴だよな・・・?
「弦太朗まさかだけど・・・それで帰るの・・・?」
「凄いですねチュチュ様!!」
「よく分かんないけど、凄い無駄遣いなのだけは分かるわ・・・」
「んじゃ、行こうぜ!!」
「ひぃぃいいいい!!」
フォーゼはそう言うと近くにいたロックの腕を掴んでワームホールの中に入っていく。
その後にチュチュ達が続いて最後にますき達がそこの中に入ると彼女達の目の前には信じられない光景が広がっていてレイヤから思わず声が漏れてしまった。
「本当にチュチュのマンションだ・・・」
彼女達がいたのは数時間前までいたはずのチュチュのマンションだった。
宇宙の力の無駄遣いによって時間的にはかなり余裕をもって目的地まで到着したことで変身を解除した弦太朗は自信満々の表情をしていたが、マンションはマンションでも場所が問題でそれにキレたのはますきだった。
「弦太朗!!お前!!マンションにワープするのはいいけど・・・
なんで室内なんだよっ!!」
弦太朗がワームホールの出口に設定してしまったのはチュチュのマンションでもチュチュの居住スペースの中、ますきは自身のバイクごとマンションの屋内にワープしてしまったのだ。
流石のますきも時間的な問題を解決してくれた弦太朗へと掴みかかってそのままその体を揺さぶりながら文句を言い始める。
「お前なぁ!!バイクどうすんだよぉ!!」
「ぐえっ!!ますき!!離せ!!」
「エレベーターで一緒に降りろってか?あぁ!?」
「ちょっと・・・ますきさん止めてくださ~い!!」
ますきは弦太朗の言葉を聞くことなく身体を揺さぶり続けるが、弦太朗の異変に気が付いた流石にロックがますきを止めに入る。
「ロック止めんなよ!!」
「如月先輩!!意識ないですよ~!?」
「はぁ!?・・・あっ・・・」
ロックの指摘にますきが視線を向けると本当に弦太朗は意識を失っており、ますきも今日までの彼の行動を思い出して流石に顔を青くして呟いてしまった。
「・・・やべぇ、やりすぎた・・・」
「流石に連日あんなことしてたのにこれはちょっとやりすぎでは・・・?」
「そう言えば誕生会で思い出したけど・・・弦太朗、花ちゃんの誕生日祝ってない・・・それどころじゃなかったのは知ってるけど・・・」
「・・・あぁ~!!もう!!こいつ隅っこに寝かせてチュチュの誕生会の準備すんぞ!!ロック手伝え!!」
「えっ!?はい!!」
「チュチュ様はこちらへどうぞ!!」
「あんた達誕生会はいいけど、後でちゃんと説明しなさいよ!!」
「とりあえず知ってる範囲で教えるね・・・」
こうして弦太朗が連日の戦闘と疲れによって意識を手放している中でRASを巻き込んだ2度目の事件は幕を閉じていく。
「んぁ・・・あれ・・・?」
「ようやく起きたのね・・・。もう朝よ・・・」
「やっべぇ!?チュチュの誕生会寝て過ごしちまった!!」
「とりあえず、マスキングの作った料理が少し残してあるから食べなさい・・・」
「わりぃな・・・それと、誕生日おめでとう・・・チュチュ」
「んっ・・・」
事件解決後に疲れで意識を飛ばしていた弦太朗が次に目を覚ました時には完全に誕生会が終了していたのはRAS達の問題に比べればとてつもなく些細な問題である。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
次章予告:未定!!
決めてないけどポピパ以外なのは決まってます。
それまでは本編(小ネタ)で・・・
オマケ
変身ゾディアーツ設定RAS+α版
レイヤ:ドラゴン
ロック:こと
マスキング:ハウンド
パレオ:コーマ
ハナゾノ:うさぎ/???
チュチュさん、あなたが押したら二郎√
そしてMomの前で押したら
昏睡→アクエリアス治癒→昏睡→・・・
の地獄無限ループが発生した模様