バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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完全分業のAfterglow
肉体の巴・頭脳のモカつぐ・メンタルの蘭・お笑いのひまり

ソイヤの肉体が攻められないなら精神を攻めろ。
ってことで投稿です。
(なお作者の身体はボドボドの模様



祭・狂・騒・曲-3 ドラマーが運んできたものは何か?

 

「ふぅ・・・」

 

「何であんなとこに出てんだ?」

 

「分かんないんですけど急に出てきたんですよね。若宮さんがすぐに喫茶店から飛び出してきてくれたからなんとかなったんですけどね・・・」

 

「あれ?みーくんいたの?それにミッシェルはどこいっちゃったの?」

 

「あー・・・用事があるから帰ったよ・・・」

 

「そっか~・・・」

 

「珈琲お持ちしました!!」

 

喫茶店で一息ついていた弦太朗達。

そこにはいつの間にかミッシェルの着ぐるみを脱いでいた美咲がいたが、はぐみ以外誰も気にする様子はなかった。

そのまま珈琲片手に寛いでいた彼らだったが、ここで店の扉が開かれる。

 

 

「みんな・・・」

 

「つぐ!!・・・ってどうしたんだ?」

 

「つぐみ、なんか嫌なことでもあったの?」

 

「えっと・・・実は・・・」

 

 

その正体はつぐみ。

しかし店の中に戻ってきた彼女の暗い表情を巴達が見逃すはずがなかった。

理由を聞かれ、外に出た後の事を考えて隠すのは不可能と判断したつぐみは先ほど外で起こってしまった出来事を伝え始めた。

 

 

 

「なにそれ・・・酷過ぎない・・・?」

 

「みーくんの言う通りだよ・・・!!」

 

「トモエさん達に対して酷いです・・・!!」

 

 

 

「あんまりだよ!!」

 

「つぐみ・・・本気で言ってんの?」

 

「ひーちゃんも蘭も、つぐに言ってもしょうがないよ?」

 

「ゴメン・・・」

 

「ううん。私も蘭ちゃん達と同じ気持ちだから・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「・・・」

 

余りの突拍子もない話に次第に店内の空気が悪くなっていき、蘭に至ってはつぐみが言い始めたことではないのは分かっているのに思わずつぐみに詰め寄ろうとしてしまったが、モカによって止められてしまう。

皆がやりきれない気持ちを覚えた一方で巴はショックでいつもの覇気を完全に失っていた。

 

 

「巴のやつ、どうしたんだよ・・・?」

 

「商店街のみんなの為にあんな無茶までしたのに感謝じゃなくて悪口まで言われたんですから・・・」

 

「それも相手が商店街の人たちってだけでもショックだったんだよ・・・」

 

「大丈夫だよ!!巴が商店街の為に色々やってるのはみんな知ってるんだから!!」

 

「そうです!!ヒマリさん!!みんな分かってくれますよ!!」

 

「そうか・・・そうかな・・・」

 

流石に普段の巴からは考えられないほどの落ち込み方に周囲も彼女を励まそうとするが、巴にはその言葉は届いてはいたが彼女の覇気は戻らない。

 

 

「・・・とりあえず今日は帰らない?」

 

「うん。巴も今日は帰って休も?大丈夫だって明日になればみんな分かってくれるよ!!」

 

 

 

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

ひまりは巴を連れ出して店を後にすると少しだけ空気が軽くなったような気がするが、それでもまだ重たい空気が流れていた。

しかし、この男は最短でこの空気をぶち壊した。

 

 

 

「んじゃ俺らも帰るか!!」

 

「如月くん・・・大丈夫なの?」

 

「誤解してんなら、分かってもらえるまでぶつかってくだけだ!!」

 

「あはは・・・」

 

「ま~ま~つぐ~。難しく考えるよりもその方がいいんじゃない~」

 

「とりあえず珈琲飲んでから考えよ・・・」

 

「ちょっとランさん!?一気の飲むのは・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

「何やってんだか・・・」

 

弦太朗の単純な思考に呆れるつぐみをモカが宥めると、蘭も落ち着くために珈琲に手を伸ばしたがそのまま勢いで全部飲み干し、イヴが思わずツッコみだす。

 

そんなカオスな状況を冷静になっていた美咲はただただ呆れるだけだったが、再び店の扉が開かれると2人の人影が中に飛び込んでくる。

 

「弦太朗!!いる!?」

 

「沙綾、落ち着けって!!あんなの出鱈目だってわかってんだろ?」

 

 

 

 

 

「沙綾にますき?」

 

「2人ともそんなに慌ててどうしたの~?」

 

 

「巴が大変なの!!」

 

飛び込んできたのは沙綾とますきの商店街のドラムコンビ。

しかも、2人ともバンドでのステージ衣装のままで明らかに様子がおかしい沙綾に弦太朗とはぐみの2人が聞くと沙綾から巴の名前が出ると全員の視線が沙綾へと向けられる。

そんな中で沙綾が話し始めた。

 

「えっと、さっき商店街で起こったことは聞いたんだけど・・・!!」

 

「・・・それで?」

 

「ラン~。落ち着きなよ~」

 

敵意剥き出しで今にも沙綾に食って掛かりそうな蘭をモカが懸命に静止させ、沙綾もまた自身が聞いた話について語った。

 

 

 

 

 

「私達は信じてないけど、商店街で騒動の原因が巴だなんて・・・」

 

「そうだよ。2人が悪い訳じゃ・・・」

 

「「んっ?」」

 

「あっ?2人?どういうことだ?」

 

しかし、最初から話しが食い違い、首を傾げる沙綾と蘭に加えてますきも首を傾げていた。

どうやら後から来た2人と弦太朗達で認識が違っているのを察したつぐみはとりあえず状況を整理しようと動き出した。

 

 

 

「ねぇ、沙綾ちゃん達はどういう風に聞いてるの?」

 

「えっ?えっと・・・さっき商店街で喧嘩があって、巴が相手を一方的にボコボコにしたって・・・。それでCiRCLEから急いで戻ってきたんだけど・・・」

 

「あたしもRASのライブ前に客が話してたのを聞いたからよ。チュチュに頼んで、ライブ終わってすぐに戻ってきたんだよ。っても喧嘩っていうかこの前のロックとあこが誘拐された時と一緒の奴らだろ?」

 

「ポピパのみんなもそう思ってたけど・・・」

 

 

 

 

ここまでの話を聞いたつぐみ達だったが、明らかに不自然な点が2つがあった。

一応その不自然な点について確認を取ろうと2人へ質問したがその前に蘭が疑問を口にしていた。

 

「ねぇ・・・、なんで巴だけなの・・・?」

 

「さっき商店街の人たちは如月くんも悪者にしてたのに・・・」

 

「んぁ?理由なんて知らねぇよ・・・。でも、弦太朗の事なんて誰も言ってなかったぞ?」

 

「それにそれがあったのもついさっきなのに、沙綾ちゃん達がそれを知るのも早すぎない・・・?1時間も経ってないよ?」

 

 

 

「はぁ?あたし達のライブが始まったのは2時間くらい前だぞ?まぁ、RASの出番はついさっきだったけどな」

 

「私も話聞いたのは1時間前くらいだったよ?」

 

ますき達は弦太朗が悪く言われたということを知らないらしい。

その事も気になりはしたが、それ以上につぐみは気になっていたのは彼女達が情報を入手した時間が明らかにおかしかった。

 

巴達が商店街で事件に遭遇してから1時間も経っていない。

しかし、彼女達が事件があったと知ったのはライブの始まる前―――もっと詳しく言えば、事件が発生する前にはこの事態が起こったと聞いていたのだ。

 

「ねぇねぇ、何でトモちん達の事を早く知ってるの?」

 

「はぐみ・・・そう言われてもライブのお客さんが言ってたとしか言えないかなぁ・・・」

 

「あたしのとこもだな・・・」

 

 

 

「・・・・・・」

 

「つぐみ?」

 

「これはつぐの名推理の予感~」

 

「・・・今回は巴ちゃんを狙ってるのかな?」

 

 

 

「つぐ?なんで?」

 

沙綾達の話を聞いてつぐみはモカの冷やかしの言葉をスルーして今回の事件の標的を考察して、導いたのは今回の標的は巴という結論だった。

全く理由が分からないはぐみが質問すると、彼女は分かりやすいように説明を始めた。

 

 

 

「だって、商店街の人は如月くんも悪いって言ってたのに沙綾ちゃん達からは如月くんの名前が出てこないし、それにライブ前に2人がこのこと聞いたのが本当だったら巴ちゃんに対する嫌がらせが理由かなって・・・」

 

「確かにそれが一番それっぽいな・・・」

 

「巴に嫌がらせ?何のために・・・?」

 

「ごめんね蘭ちゃん、流石にそこまでは分かんないけど・・・。この前の時とは違うとしか・・・」

 

 

つぐみの考察にますきが賛同するとそれが理由だと思い込んだみんなだったが、理由が全く分からない。

以前の事件の時は巴への復讐心があって周囲の人間を巻き込むことも厭わなかったが、今回は周囲の人間はおろか物にすら大きな破損もないのが一番の疑問だった。

 

「ん~・・・。頭脳労働はつぐと私で頑張るのでみんなでトモちんの事を気にしてあげて~」

 

「それしかないね・・・」

 

「モカちゃん!!頑張ろうね!!」

 

しかし、いくら考えても結論は出ず、モカとつぐみが頭脳労働をする一方で巴の事を気にかけることしか決まらずこのまま集まりは解散してしまうのだった。

 

 





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